赤ちゃんが生まれて7日目になると、昔から家族が集まって「お七夜(おしちや)」というお祝いの儀式をしていました。
これは「命名式」とも呼ばれていて、生まれた赤ちゃんにとって初めての儀式となります。
しかしお七夜に招待されたときのお祝い金額や服装について、わからないことも多いのではないでしょうか。
お七夜のお祝いに贈るご祝儀の金額は5000円〜10000円が相場で、服装は清潔感を意識するといいでしょう。
この記事では
- お七夜にお祝いは必要なの?
- お七夜のお祝い金額の相場
- お七夜に招待されたときの服装や贈りもの
などお七夜のお祝いについてくわしく解説していきます。
目次
お七夜にお祝いは必要なの?

お七夜に招待されたときはお祝いが必要で、お七夜の当日にご祝儀を持っていくのがマナーとされています。
なぜならお七夜は「祝い膳」という食事を囲んでお祝いするものなので、食事のおもてなしがあることを知っているのに手ぶらで行くのは失礼になるからです。

お七夜のお祝い金額の相場は?

お七夜のお祝いに贈るご祝儀の金額は、5000円〜10000円が相場です。
これは祝い膳、つまり食事代をまかなえるくらいの金額を贈るといいとされています。
- 水引・・・紅白(5本または7本)の蝶結び
- のし書き・・・「祝御七夜」、他には「祝命名」、「御祝」、「御酒肴料(ごしゅこうりょう)」
お七夜に招待されたときの服装

お七夜は身内だけでお祝いする家庭も多いため、正しい服装というものはありません。
しかしみんなで記念写真を撮ることも多いので、ラフすぎる服装は避けて清潔感のある服装にするといいでしょう。

お七夜とは?

お七夜(おしちや)とは、赤ちゃんが生まれて7日目にする「これから元気で成長してくれますように」と願うお祝いのことです。
赤ちゃんの名前を披露する「命名式」も一緒にすることが多く、「お七夜」は別名「命名式」と呼ばれています。
お七夜の由来

お七夜は、もともと平安時代の貴族の間でされていた「産立ちの祝い(うぶだちのいわい)」という行事に由来しています。
これは「赤ちゃんが生まれた日から数えた奇数の日」に、赤ちゃんが生まれたことをお祝いする行事でした。
- 赤ちゃんが生まれた日・・・初夜(しょや)
- 赤ちゃんが生まれて3日目・・・三夜(さんや)
- 赤ちゃんが生まれて5日目・・・五夜(ごや)
- 赤ちゃんが生まれて7日目・・・七夜(しちや)
- 赤ちゃんが生まれて9日目・・・九夜(ここのや)
昔は奇数の日をこのように呼んで産立ちの日のお祝いをしていたのですが、江戸時代になるとなぜか「七夜」だけが行事として残ったのです。
そして赤ちゃんの名前を披露する儀式として、「お七夜(おしちや)」と呼ばれるようになったのです。
お七夜はどこでするの?
お七夜は赤ちゃんの父親の実家でするのが正しいとされていました。昔の日本のしきたりでは、妻が夫の実家にお嫁さんに行くのが当たり前だったからです。
しかし最近では親との同居は少なくなっているので、しきたりに縛られず出産の里帰り中に「赤ちゃんの母親の実家」でお七夜をすることも増えています。

お七夜のお祝いの贈りもの5選

ここではお七夜のお祝いに招待されたときの贈りものとして、おすすめの品物5選を紹介します。
せっかくお祝いの贈りものをするのであれば、贈った相手によろこんでほしいですよね。
- お酒
- お菓子
- 果物
- 花束
- ベビー用品
最近では「お七夜のお祝い」は「出産祝い」を兼ねて贈ることも多く、ベビー用品もよろこばれています。
お七夜のお祝いは出産祝いの代わりになる?

「お七夜のお祝い」を贈ったときは「出産祝い」を贈らなくてもいいのでしょうか?
最近では「お七夜のお祝い」と「出産祝い」を一緒に贈ることも増えていますが、出産祝いとお七夜のお祝いはまったく別のものです。
したがって「お七夜のお祝い」は「出産祝い」の代わりにはなりません。
まとめ
お七夜のお祝いについて解説してきたのでまとめます。
- お七夜に招待されたときはお祝いは必要
- お七夜のお祝い金額の相場は5000円〜10000円
- お七夜の正しい服装はないが清潔感のある服装が好ましい
お七夜は昔から続いているお祝いの儀式ですが、最近は身内だけですることも多くなっています。
赤ちゃんにつけられた名前を報告してこれからの成長を願う大切な儀式なので、みんなで盛大にお祝いしたいものですね。