「うちの子たち、兄弟喧嘩を全然しないけど大丈夫なのかな…?」
そんな不安を感じたことはありませんか。
私もつい最近まで、「兄弟喧嘩しないなんて平和でいいじゃん」と思いつつ、どこかで「感情を抑え込んでいるんじゃ…」と気になっていました。
この記事では、兄弟喧嘩をしたことない子どもの心理や成長への影響、そして親ができる関わり方について、我が家の体験談も交えてお伝えします。
きっと読み終わる頃には、「うちの子はこのままでいいんだ」と安心できるはずです。
目次
兄弟喧嘩したことないのは珍しいこと?

兄弟喧嘩は当たり前というイメージ
「兄弟って毎日喧嘩してるよね」「喧嘩も成長のうち」
子育てをしていると、周りからそんな言葉をよく耳にしますよね。
私も正直、兄弟がいる家庭では、毎日「やめなさい!」「順番で使いなさい!」と親が注意しているイメージしかありませんでした。
でも、我が家では上の子が小学校3年生、下の子が年長さんになるまで、本当に一度も大きな喧嘩をしたことがありません。
もちろん小さな言い合いはあるけれど、物を投げ合ったり泣くほど言い争ったりすることは一度もなくて。
周りのママ友に「喧嘩しないなんてすごいね」と言われると、「え…うちは普通じゃないのかな?」とモヤモヤしたのを覚えています。
実際には喧嘩しない兄弟もいる
ただ、気になって色々調べてみると、兄弟喧嘩をあまりしない家庭も意外と多いことがわかりました。
私のママ友の一人は、
「うちは下の子がいつも譲っちゃうから喧嘩にならないよ」
と話してくれましたし、別の友達も、
「上の子が優しすぎて、全部譲っちゃうから喧嘩にならない」
と言っていました。
喧嘩する兄弟が多い中で、喧嘩しない兄弟は珍しく感じるかもしれませんが、決して問題があるわけではないんだと、少し安心したのを覚えています。
ただその分、親としては「喧嘩しないのは優しいから?それとも我慢してる?」と心配になることもありますよね。
次のパートでは、そんな兄弟喧嘩をしない子どもの心理について、我が家の体験談も交えてお話ししていきます。
兄弟喧嘩したことない子どもの心理

優しい性格で争いを避ける
我が家の子どもたちは、お互いが譲り合うことが多く、特に下の子が「いいよ、どうぞ」と差し出すことが多いです。
ある日、おやつを2種類買ってきたときも、
私「どっちがいい?」
兄「うーん、どっちでもいいよ」
弟「じゃあ僕は残った方でいい!」
こんな感じで、争いにならないうちに自然とまとまってしまいます。
私は最初、「なんて平和なんだろう。優しい子たちでよかったな」と素直に思っていました。
でも、よく考えると、上の子は遠慮して「どっちでもいい」と言っているだけかもしれないし、下の子は「お兄ちゃんが選んだ方を取りたいけど、残った方でいいや」と思っているのかもしれません。
子どもたちはまだ小さいですが、その中でも相手の気持ちを考えて行動しているんだなと思うと、成長を感じる場面でもあります。
これは、優しさや思いやりから争いを避ける心理が働いているのかもしれませんし、親としても「喧嘩しなくて楽だな」と思ってしまう部分も正直あります。
自分の気持ちを抑えている場合も
一方で、もし毎回下の子ばかりが我慢しているとしたら要注意。
以前、弟が急に泣き出したことがあり、「どうしたの?」と聞くと、
「いつもお兄ちゃんばっかりでいいなって思ったの…」
と言ったことがありました。
そのとき私はハッとしました。
弟はいつも譲ってくれるけど、本当は我慢していたんだと気づいたからです。
「そっか、弟くんも選びたいときがあるよね。今度は先に選んでいいんだよ」と伝えると、ホッとした顔で笑ってくれました。
喧嘩にならないように自分の気持ちを押し込めている場合もあるので、親が普段から子どもの本音に気づけるようにしてあげたいですね。
そのためには、「どっちがいい?」と聞いたときに、「どっちでもいい」と答えられるより、「こっちがいい!」と言える環境を作ってあげることが大切だと思います。
兄弟喧嘩したことないことのメリット

穏やかな家庭環境が保たれる
兄弟喧嘩がないと、正直、親としてはとても楽です。
私も毎日平和で、「ケンカの仲裁をしなくていいって最高…!」と心の底から感じています。
朝の忙しい時間帯に、「やめなさい!」「順番で使って!」と怒鳴らなくていいだけで、こんなにも穏やかな気持ちで過ごせるんだと実感しました。
子どもたちが自分たちで折り合いをつけてくれると、私もつい笑顔になれます。
下の子がまだ赤ちゃんだった頃から、上の子は泣かせないように優しく接してくれていました。
おもちゃを貸してあげたり、「大丈夫?」と頭をなでてくれたりする姿を見ると、「ああ、この子は本当に優しいお兄ちゃんなんだな」と誇らしく思ったものです。
その頃から二人の間にはいつも穏やかな空気が流れていて、私もつい「このままずっと仲良しでいてほしいな」と願わずにはいられませんでした。
お互いを思いやる心が育つ
喧嘩しないということは、相手のことを考えて行動している証拠でもあります。
上の子が「弟が泣くと可哀想だから、いいよって言った」と話してくれたときは、思わず抱きしめたくなりました。
そんな風に思いやれる心を育んでくれているんだなと、胸がじんわり温かくなりました。
また、下の子も「お兄ちゃんは大きいから先にどうぞ」なんて言うことがあって、小さな体でそんな言葉が出てくるなんて…と驚いたこともあります。
兄弟喧嘩がないことで、「譲る」「我慢する」「思いやる」といった優しさが自然と身についているのかもしれません。
もちろん、我慢しすぎるのはよくないけれど、日常の中でこうした優しさを感じられると、親としてはとても嬉しくなりますよね。
兄弟喧嘩したことないことのデメリット

自分の気持ちを伝える練習が不足する
喧嘩は「相手とぶつかることで自分の気持ちを伝える練習になる」とも言われます。
兄弟喧嘩をする中で、「これだけは譲れない」「こうしてほしい」と自分の本音を伝える練習ができるんですよね。
我が家も、上の子が学校で友達と意見がぶつかったとき、うまく言い返せずに帰ってきたことがありました。
その日は帰宅してすぐ、いつもより元気がなくて、どうしたのか聞いても「別に…」とだけ。
しばらくしてからポツリと、
「本当は嫌だったけど、何も言えなかった」
と話してくれました。
「おうちではいつも譲ってくれるもんね。でも、学校では自分の気持ちを言っても大丈夫だよ」と声をかけたのを覚えています。
家で喧嘩しないのは平和だけど、外で自分の意見を伝えるのが苦手になってしまうかもしれないと思うと、少し心配にもなりました。
我慢が癖になってしまうことも
また、下の子ばかりが我慢する癖がつくと、「どうせ僕の意見は聞いてもらえない」と自己肯定感が下がってしまうこともあります。
以前、おもちゃを選ぶ場面で、弟が「どっちでもいい」と言ったので、上の子が先に選びました。
その日の夜、寝る前に突然泣き出して、
「いつもお兄ちゃんが選んで、僕は残ったやつしかない…」
と声を震わせて言ったことがありました。
私はそのとき、「あぁ、この子は“どっちでもいい”んじゃなくて、“我慢してる”んだ」と気づきました。
それからは、普段から「今日は弟くんが先に選ぼうね」「ママはどっちが好きか聞きたいな」と、自然に気持ちを表現できる場面を作るようにしています。
親ができるサポート方法

それぞれの気持ちを言葉にしてあげる
我が家では、おもちゃの取り合いになりそうなときも、まずは二人の気持ちを代弁するようにしています。
例えば、リビングで二人が同じおもちゃを手に取りそうになったとき、
私「お兄ちゃんはこのおもちゃで遊びたかったんだよね。弟くんも気になるよね」
と声をかけると、二人とも「うん」とうなずいてくれます。
そのあと、
「どうしたらいいかな?一緒に遊ぶ?それとも順番にする?」
と聞くと、
「一緒にやる!」と笑顔で遊び始めることもあれば、「じゃあ僕が先にやってから貸すね」と順番を決めることもあります。
以前は私も「取り合わないで!」とつい怒ってしまっていましたが、二人の気持ちを言葉にしてあげるだけで、スッと落ち着くことが増えました。
子どもは自分の気持ちをうまく言葉にできないことが多いので、親が代わりに整理してあげることで安心するのかもしれません。
小さな主張も肯定してあげる
些細なことでも、「僕は赤がいい!」と言えたときには、
「そうなんだね、赤が好きなんだね」と返してあげるようにしています。
以前、お菓子を選ぶときに弟が「チョコじゃなくてイチゴがいい」と小さな声で言ったことがありました。
そのとき、「そっか、イチゴ味が好きなんだね」と言うと、パッと嬉しそうな笑顔になったのが印象的でした。
こうすることで、「自分の気持ちを言ってもいいんだ」という安心感を持てるようになる気がします。
兄弟喧嘩をしない子は、優しさや思いやりから自分の気持ちを抑えていることも多いです。
まとめ|兄弟喧嘩しない子にも寄り添った声かけを
兄弟喧嘩をしたことないと、「この子たち大丈夫かな」と不安になることもありますよね。
でも、喧嘩をしないことには優しさや思いやりが隠れていることが多く、むしろ誇っていいことだと私は感じています。
ただし、どちらかが我慢していないか、気持ちを言えずにいないかだけは日頃から確認してあげてください。
今日から少しだけ、子どもたちの気持ちに寄り添う声かけを意識してみませんか。