毎日バタバタの生活の中でも、家族みんなが集まるリビングは「できるだけキレイにしておきたい」と思う場所。でも現実は、おもちゃや書類、洗濯物がいつの間にか山積みに…。気がついたら、「あぁ、またごちゃごちゃしてる…」なんてため息が出てしまうこともありますよね。
私も以前は、リビングの片づけがうまくいかず、イライラする日が多くありました。でも、ちょっとしたルールを決めるだけで、リビングのキレイが“当たり前”になったんです。
この記事では、私が実践している「リビング掃除のコツ」と「家族に負担なく続けられるルール」をご紹介します。
目次
リビング掃除が続かない理由、ありませんか?

掃除が苦手なわけじゃないのに、なぜかリビングだけは散らかりやすい。
頑張って片づけたはずなのに、翌日には元通り…なんてことも珍しくありません。
「どうしてこうなるの?」とモヤモヤしていた私ですが、少し冷静に見直してみたら、リビングが散らかりやすいのには、ちゃんと“理由”がありました。
そもそも“物が多い”のが原因
リビングって、家族みんなが集まる場所だからこそ、物も集まりやすいんですよね。
子どものおもちゃ、脱ぎっぱなしの上着、学校や保育園のプリント、Amazonから届いた段ボールの山…。それぞれは「ちょっと置いただけ」でも、積み重なればあっという間に“ごちゃごちゃ空間”になります。
それに、リビングって「とりあえず置く場所」になりがち。
特に夫は、帰宅してすぐに財布やスマホ、仕事の書類をテーブルの上にポンっと置くタイプで、気づいたら私のメイクポーチや雑誌まで混ざってカオスに…。
「ここはパパの物置きじゃないよ〜!」と冗談まじりに言いつつも、どこかモヤモヤが溜まっていくんですよね。
そして何よりの問題は、そういう「ちょい置き」アイテムたちの“定位置”が決まっていないこと。
片づける場所が決まっていないと、ついまた同じ場所に置いてしまう…この繰り返しで、キレイが保てないんだと気づきました。
“片づけのタイミング”が決まっていない
そしてもう一つの大きな理由は、「いつ片づけるか」が曖昧なこと。
掃除って、やる気があるときは一気に進むけれど、気分や体調に左右されやすいもの。
特に子育て中って、予想外のことが次々に起きるので、「今日は片づけよう」と思っていても、夕方にはクタクタ…という日ばかり。
私も「今日こそソファ周りをキレイにしよう!」と決意していたのに、夕食後に子どもが機嫌を崩して、そのままバタバタと寝かしつけ→一緒に寝落ち…というパターン、何度繰り返したことか(笑)。
それに、私ひとりだけが「片づけよう」と思っていても、家族に伝わっていなければ、“散らかる速度”の方が勝ってしまうんですよね。
だから、片づけは「やる気」ではなく、「仕組み」で回す方がうまくいく。
後でご紹介しますが、わが家では“タイミング”を決めたことで、ぐっと掃除がラクになりました。
わが家の掃除ルール1:1日1リセットを“仕組み化”する

リビングをキレイに保つには、「気づいたときにやる」よりも、「やるタイミングを決める」ことが大切だと感じています。
“習慣”にするためには、がんばらない仕組みづくりがカギなんです。
わが家でいちばん効果があったのが、「1日1回、必ずリビングをリセットする」というルール。
でも、毎日きっちり掃除機をかけたり、全部ピカピカにしたり…ではありません。
「見た目が整えばOK」「家族が気持ちよく過ごせればOK」と、自分なりの“ゆる基準”を持つことで、無理なく続けられています。
毎晩、子どもと一緒に「夜のリセットタイム」
わが家では、夕食が終わった後〜お風呂に入るまでの15分を「片づけタイム」として固定。
ごはんの後って、なんとなくボーッとしてしまいがちだけど、15分だけと決めると気持ちが切り替わります。
タイマーをかけて、「よーいドン!」の合図でスタート。
子どもには、「おもちゃをおうちに帰してあげてね〜」と声かけ。ぬいぐるみに「おやすみなさい」と言いながら片づける姿は、見ていてほっこりします。
この「夜のリセットタイム」は、ただの片づけ時間じゃなくて、“家族で一緒に暮らしを整える時間”にもなっています。
子どもにとっても、「片づけって面倒なこと」ではなく、「日常の流れのひとつ」になったみたいです。
疲れている日は「ママはソファの上だけね〜」なんてゆるくすることもありますが、それでも「毎日1回、やる」というリズムができてから、リビングの状態が格段に安定しました。
“ながら片づけ”も習慣に
とはいえ、毎晩15分だけではカバーしきれないところもあります。
そんなとき役に立つのが、“ながら片づけ”という考え方。
たとえば、
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朝、コーヒーを淹れる待ち時間に、テレビ台のホコリをさっと拭く
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洗濯機が回っている間に、ソファのクッションを整える
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子どもが着替えている間に、棚の上を片づける
こんなふうに「何かのついでにちょこっと片づける」と、わざわざ時間を作らなくても、自然と整っていく感覚になります。
「掃除=重たい家事」だと思っていた頃と比べて、ずいぶん気持ちがラクになりました。
正直、完璧にやろうとすると続かない。
でも、「ちょっとだけ、毎日続ける」ことならできるし、それが積み重なると、確実に“キレイが続く暮らし”に変わっていくのを感じます。
わが家の掃除ルール2:「物の住所」を決める

リビングって、どうしても“物が集まりやすい場所”なんですよね。
家族みんなが集まる分、それぞれの持ち物も自然と集まってきて、「なんでここにこれが?」というモノが増えていきます。
私が気づいたのは、散らかる原因の8割は、“物の定位置が決まっていないこと”だということ。
「とりあえずここに置く」が積み重なって、気づいたときにはごちゃごちゃに…。だからまずやったのは、「これはどこにしまう?」を一つずつ決める作業でした。
よく使うものは“手に取りやすく、戻しやすく”
定位置を決めるときに意識したのは、“とにかく戻しやすい場所にする”ということ。
たとえば、子どもがよく使う工作道具。以前はテーブルの上に出しっぱなしで、使うたびに「これどこにしまったっけ?」と探すのが日常でした。
でも無印の引き出しに道具をまとめて、リビングの棚に「工作コーナー」を作ったら、びっくりするくらい子どもが自分から片づけるようになったんです。
引き出しにはシールやテープ、ハサミを種類ごとに収納して、「シールはここ」「おえかき帳はここ」とラベリング。
本人も場所を覚えて、「これ、こっちだよね?」と聞いてくるようになりました。
また、テレビのリモコンやティッシュなどの“日常使いグッズ”も、カゴにまとめてローテーブルの下に収納するようにしたら、「あれどこ?」と探すストレスが激減!
“出しっぱなし”になりがちなものこそ、戻すのがラクな場所を作るのがコツだと実感しました。
使わないものは“リビングに置かない”
逆に、「すぐには使わないもの」や「仮置きしてるだけのもの」は、できるだけリビングに置かないと決めています。
とくに多いのが、郵便物や学校のおたより。
以前はダイニングテーブルの端にどんどん積み上がって、下の方に大事な書類が埋もれていたり、うっかり提出物を忘れたり…。“なんとなく置いたもの”が、家事の抜け漏れにつながっていたんですよね。
そこで今は、「書類はキッチン横のワゴンに集約」「見る前の郵便物は玄関横の小物ボックスへ」と、ルートを決めました。
「目を通す前のもの」と「確認後の保管もの」を分けておくだけで、リビングに“なんとなく置かれている紙類”がなくなって、見た目のごちゃつきがスッキリ。
さらに、「保管するほどではない書類は、夜のリセットタイムのときに捨てる」と決めてから、どんどん循環するようになりました。
わが家の掃除ルール3:曜日ごとに“ちょこ掃除”を分担

リビング掃除って、やろうと思えばいくらでもやることが出てきますよね。
テレビ台のホコリ、ソファのすき間、カーペットの汚れ、窓のサッシ…。
でも、それを「まとめてやろう」とすると、時間も体力もどんどん消耗してしまって、「よしやるぞ!」の気力が必要になります。
そんな“気合い”に頼るやり方では、私は続きませんでした。
そこで、わが家では掃除を“分けて考える”方式に。
月〜金の5日間で、毎日5分だけ、リビングの一部分を掃除するルールにしてみたら、これが驚くほどラクで、続けやすい方法だったんです。
月〜金の掃除分けルール(例)
曜日 | 内容 |
---|---|
月曜 | テレビまわりのホコリとコード拭き |
火曜 | ソファの下とクッションの掃除 |
水曜 | カーペットのコロコロ&除菌スプレー |
木曜 | 窓のサッシとカーテンレール |
金曜 | 床の拭き掃除(いつもより丁寧に) |
内容はこんなふうに、「これだけやればOK」って言い切れるくらいのボリューム感にしているのがポイントです。
たとえば、月曜日はリビングのテレビ台まわり。
乾いた布で画面をサッと拭いて、コードにたまったホコリをウェットティッシュで拭くだけ。時間にして5分もかかりません。
火曜日はソファの下をクイックルワイパーでひと撫でして、クッションを整える。
子どもが小さいころはお菓子のくずやおもちゃがソファの下から出てくることも多くて、「あ、これ探してた!」なんて言いながら親子で笑う時間にもなっていました。
水曜日はカーペットの上をコロコロで全面きれいにして、シュッと除菌スプレー。
季節の変わり目には、ついでにカーペットを天日干しする日も作っています。
木曜日は窓のサッシとカーテンレールのほこりをハンディモップで取るだけ。
ここは「見えない場所」だからこそ、1週間に1回でも気にしてあげると全体の清潔感がぐんと上がる気がしています。
金曜日は、週末を気持ちよく迎えたくて、床をちょっと丁寧に拭き掃除。
お気に入りのアロマ入りスプレーを使うと、気分もリフレッシュできます。
ちょこっとだけ、でも確実にキレイが積み重なる
これらの掃除は、どれも5〜10分で終わるものばかり。
子どもが宿題をしている間や、夕飯の煮込み中など、「何かの合間にやる」のが基本スタイルです。
「1日1か所だけ」「ここまでで終わり」と決めているので、無理に完璧を目指さなくてもいいし、「できなかった日」は次の週に回せばOK。
そう思えることで、自分にかかるプレッシャーがぐっと減りました。
不思議なことに、「ちょこっとずつ」でも掃除が積み重なると、リビング全体の“清潔感”はずっとキープされるんですよね。
むしろ、まとめて一気に掃除していた頃よりも、いつでも整っている感じが続いています。
わが家の掃除ルール4:掃除グッズは“取り出しやすく、使いやすく”

掃除って、やる気があっても「道具を取りに行くのが面倒」でやらないこと、ありませんか?
私もそうでした。
「ホコリが気になるな〜」と思っても、ハンディモップが別の部屋にあると、“今じゃなくてもいいか…”って気持ちがスッと冷めるんですよね。
だから、掃除のハードルを下げるには、「掃除グッズの置き場所」がとても大事だと感じています。
やる気や根性よりも、すぐ手に取れるかどうかがカギ。
リビング横に“掃除かご”を常備
わが家では、リビングの棚に“掃除かご”を常備しています。
中に入れているのは、
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ウェットティッシュ
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ハンディモップ
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除菌スプレー
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コロコロ
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使い古しのタオル(拭き掃除用)
どれもよく使うアイテムばかり。
一番のポイントは、見える場所に置きつつ、生活感が出ないように“かご収納”にしていること。
無印で買ったシンプルなカゴにまとめて、リビングの棚の一角にちょこんと置くだけで、いつでもサッと手に取れます。
ある日、娘がジュースをこぼしてしまったとき、「ママ〜ごめんね〜、でも拭くやつすぐ取れるから怒らないで〜」って笑っていて(笑)、
その言葉にハッとしました。“すぐ拭ける環境”って、イライラ予防にもなるんだなと。
子どもにとっても、大人にとっても、「すぐ使える」があるだけで、心の余裕がぜんぜん違います。
子ども用ミニモップで“自分の掃除”に
さらにもうひとつ、わが家で取り入れてよかったのが「子ども専用の掃除グッズ」。
100均で見つけた小さめサイズのモップを、「◯◯ちゃん用ね」と渡しただけで、娘のやる気スイッチが入りました。
「今日はテレビの下やる〜!」「次は机のまわり〜!」と自分から進んでやってくれるようになり、
“自分の道具がある”って、子どもにとってはすごく特別なことなんだなと感じました。
今では、「今日はお手伝いしたから、シール1枚ね!」と、ごほうび制も導入。
お掃除タイムがちょっとした“イベント”のようになってきています。
大人が掃除する姿を見せるのも大事だけど、
「一緒にやる」「任せてみる」という関わり方が、子どもにとっても“掃除=楽しいこと”になるんだと思います。
わが家の掃除ルール5:完璧を目指さない“ゆるさ”も大切

ここまで、わが家の掃除ルールをいろいろと紹介してきましたが、最後にいちばん伝えたいことは、「完璧を目指さなくてもいい」ということです。
SNSで見かける“美しいリビング”を見ると、「うちもこんなふうにしたい」と思う反面、どこかで自分と比べて落ち込んでしまったり…。
私も何度も「なんでうちはこんなに散らかるんだろう」と落ち込んだことがありました。
でも、ふと思ったんです。
暮らしやすさって、整いすぎた部屋よりも、“安心できる空間”にあるんじゃないかなって。
リビングは“暮らしの中心”。ちょっとくらい散らかっても大丈夫
リビングは、家族が一番長く過ごす場所。
子どもがおもちゃを広げて遊んだり、パパがソファで寝転がっていたり、私が洗濯物を畳んでいたり…。それぞれの「今」が交差しているのが、リビングなんですよね。
だからこそ、「常に生活感ゼロでピカピカ」なんて、現実的じゃない。
むしろ、おもちゃが転がっていたり、読みかけの本が置いてあったりすることに、家族がその空間で「ちゃんと過ごしてる」証があると思うんです。
私の理想は、「片づいてない状態でも、すぐ片づけようと思えるレベルでキープする」こと。
“完璧”じゃなくていい、“すぐ戻せる”くらいでいい。
そう思えるようになってから、気持ちがずいぶんラクになりました。
自分に“ごほうびルール”をつくるのもおすすめ
掃除って、報われにくい家事だなって思うこと、ありませんか?
どんなにキレイにしても、「ありがとう」と言われるわけでもないし、数時間後にはまた散らかってたりして(笑)。
だから私は、「自分だけがわかるごほうび」をルールにするようにしています。
たとえば、夜のリセットが終わってリビングが整った日は、
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お気に入りのカップでコーヒーを淹れて
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電気を少し暗くして
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ソファにふかっと座って、たった5分だけ自分時間
それだけでも、「今日もがんばったなぁ」と思えるんです。
ときには、子どもが寝たあとの甘いデザートだったり、録りためたドラマを1本だけ観たりする日もあります。
掃除=面倒な義務、ではなく、「ごほうびにつながる楽しいリズム」になったとき、自然と続けられるようになりました。
リビング掃除を“ラクに続ける”ために一番大切なのは、「がんばりすぎないこと」。
その余白があるからこそ、家族も自分もリビングでの時間を心からくつろげるのだと思います。
まとめ|“仕組みとゆるさ”で、キレイなリビングが続く
毎日キレイなリビングを保つために大事なのは、「がんばる」ことじゃなくて、「続けられる仕組みを作る」こと。そして、「完璧じゃなくてもOK」と、自分を許せる“ゆるさ”も大事だと感じています。
ぜひあなたのご家庭でも、わが家の掃除ルールをアレンジして取り入れてみてください。きっと、家族みんなが心地よく過ごせる空間が作れるはずです。
今日からできることを、ひとつだけ。まずは“夜のリセットタイム”から始めてみませんか?