端午の節句をお祝いする5月5日の「こどもの日」。
端午の節句の飾りといえば五月人形ですが、5月5日には飾るものだと知っていても、「いつからいつまで飾るのか」は意外と知られていないのではないでしょうか。
この記事では端午の節句の飾りの五月人形を飾る時期について紹介します。
目次
端午の節句の飾りはいつからいつまで飾るの?
端午の節句の飾りの五月人形を飾る時期には「いつからいつまで」という期間の決まりはありません。
端午の節句はお祝いの日なので「良い日を選んで飾らないといけないのでは?」と思うかもしれませんが、大安などのお日柄を気にして飾る必要もないのです。
一般的に五月人形が飾られている時期を知っておくと、五月人形を飾るときの目安になります。
五月人形を飾るのはいつから?
端午の節句の飾りの五月人形を飾り始めるのは、春分の日(3月20日〜3月21日頃)から4月中旬頃までに飾るのが良いと言われています。
地域の風習などで違いはありますが、多くの家庭では春のお彼岸頃(春分の日)〜4月中旬に飾ることが多いようです。
五月人形を春のお彼岸より前に飾るのは問題ありません。
五月人形を端午の節句の前日に飾るのはNG
端午の節句の飾りの五月人形を飾るときは、NGな飾り方があるので注意が必要です。
五月人形の飾り方として、端午の節句の前日に飾る一夜飾りはNGとされています。
なぜなら一夜飾りは縁起が悪いと言われていて、神さまに対して急に準備することは失礼だと考えられているからです。
前日に焦って飾らなくてもいいように、五月人形はなるべく早く飾りましょう。
五月人形はいつまでに片付ければいい?
五月人形を片付けるのは5月の中旬です。端午の節句が終わればいつ片付けても問題ありません。
なぜなら家族みんなで端午の節句のお祝いをすることで、五月人形はその1年の役割が終わるからです。
五月人形の出しっぱなしはNG?
実は五月人形は雛人形とは違い、片付けを忘れても婚期が遅れるという言い伝えはないので、一年中飾っていても問題はありません。
ですので五月人形の出しっぱなしはNGではないのです。
中にはインテリアとして五月人形を一年中飾っている家庭もあるようですが、季節の行事で使うものなので、できれば梅雨の時期までには片付けておくことをおすすめします。
梅雨の時期に入ってしまうと、片付けるときに湿気が入ってしまうので注意が必要です。
端午の節句の飾りを片付けるときのポイント3つ
それでは端午の節句の飾りの「五月人形を片付けるときのポイント」を3つ紹介します。
- 五月人形は風通しが良く、寒暖差がなく、直射日光が当たらない場所に片付ける
- 五月人形は羽ばたきで人形のほこりをしっかり落としてから片付ける
- 五月人形は人形専用の防虫剤を使って片付ける
①風通しが良く寒暖差がなく直射日光が当たらない場所に片付ける
五月人形にとって湿気はカビが生えやすくなり、寒暖差は金属部分にサビが出てしまい、直射日光は人形の色あせにつながるので注意が必要です。
ですので風通しが良く、寒暖差がなく、直射日光が当たらない場所に片付ける必要があります。
押入れの上段や天袋が五月人形を片付ける場所として最適です。
②羽ばたきで五月人形のほこりを落としてから片付ける
五月人形のほこりをしっかり落とすことは大切です。人形にほこりがついていると、シミや汚れ、虫食いにつながってしまいます。
ですので細かい部分までしっかりほこりを落としておくことが大切です。
③人形専用の防虫剤を使う
五月人形を片付けるときは人形専用の防虫剤を使うようにしてください。
間違えて衣類用の防虫剤を使ってしまうと、プラスチックの部材が腐ったり金属の部材がサビたりすることがあります。
端午の節句の飾りは何歳まで飾るの?
では端午の節句の飾りの五月人形は、何歳まで飾るものなのでしょうか?
実は五月人形には何歳まで飾るという決まりはありません。
五月人形を何歳まで飾るかは家庭によって違いますが、「端午の節句の飾りの五月人形は子供の成長を見守ってくれる存在」です。
ですので子供の小学校卒業、中学校卒業、成人式、結婚などの人生の節目まで飾る家庭も多いようです。
端午の節句の飾りはいつから買える?
端午の節句の飾りの五月人形は、雛祭り(3月3日)が終わるとほとんどの人形店で販売が始まります。
ですので五月人形は雛祭り(3月3日)を過ぎれば買えるのです。
ただ五月人形は職人さんが手作りしていることが多いので、売り切れになる前に買っておく方が良いでしょう。
五月人形を飾るのは春のお彼岸頃(3月20日〜3月21日)なので、雛祭りが終わったら早めに探し始めた方が、気に入った五月人形を見つけられる確率が高くなります。
五月人形の品揃えは人形店に入荷したときの在庫が一番多く、だんだんと減っていくので、人形選びは早めにスタートするようにしましょう。
端午の節句の飾りの風習はいつから始まったの?
端午の節句は奈良時代から始まりましたが、始めは病気や厄災を払うための儀式だったようです。
江戸時代には端午の節句が男の子のためのお祝いの日として広まっていき、同時に五月人形を飾る風習が始まりました。
ですので端午の節句の五月人形を飾る風習が始まったのは江戸時代です。
まとめ
端午の節句の飾りの五月人形について書いてきましたが、もう一度確認しておきましょう。
- 端午の節句の飾りの五月人形を飾る時期には「いつからいつまで」という決まりはない
- 五月人形を端午の節句の前日に飾るのはNG
- 五月人形を片付けるのは押入れ上部や天袋がおすすめで、しっかりほこりを落として人形専用の防虫剤を使って片付ける
- 五月人形には何歳まで飾るという決まりはないが、人生の節目まで飾る家庭も多い
五月人形をいつからいつまで飾るのか知っておくのは良いことですが、一番大切なのは五月人形をきちんと毎年飾ることです。
毎年五月人形を飾るのは手間がかかって大変ですが、男の子が元気に成長してくれることを願うお祝いなので、毎年気持ちを込めてお祝いしてあげてください。