冬休みが始まると、子どもたちはワクワク。でも親としては、「宿題ちゃんと終わるかな…」と、ちょっと気がかりですよね。
我が家でも毎年、「最終日に泣きながらやるのだけは避けたい!」と奮闘してきました。
冬休みは期間が短いぶん、計画を立てないとあっという間にお正月ムードにのまれてしまいがち。
この記事では、わが家の実体験をふまえて、子どもが自分で計画的に宿題を進められるようになるためのコツを5つご紹介します。
目次
冬休みの宿題は「計画」がすべて!

冬休みが始まると、子どもたちは「やったー!」と開放感いっぱい。でも、親としては内心ちょっとドキドキしますよね。
そう、「宿題、ちゃんと終わるかな…?」という不安です。
うちの子も、やる気はあるんです。
でも、机には向かってるのに何から手をつけたらいいか分からず、結局ぼんやり1日が終わる。
テレビを見たり、おもちゃで遊んだり、ついダラダラしているうちに時間が過ぎてしまうんです。
数日たっても何も進んでいないと、「そろそろやりなさい!」と親の口調もきつくなりがち。
すると子どもも反発して、ますますやる気が下がってしまう…という、負のループにはまってしまうんですよね。
でもある年、「もう同じことを繰り返したくない!」と強く思った私は、冬休み初日に子どもと一緒に「作戦会議」を開きました。
リビングのテーブルにプリントやドリルを全部並べて、「まずは何があるか確認しよう」と一緒にリストアップ。
それだけで、子どもの表情が少し変わったんです。
「意外と多いな…」「でも、これくらいならできそうかも」と、自分で“見通し”を持てたことがやる気につながったようでした。
そこからは、1日のスケジュールや休みたい日を相談しながら決めていきました。
「大晦日と元日はお休み」「おばあちゃんの家に行く日は朝だけちょっと頑張る」など、家族の予定も含めて調整。
すると、不思議と子どもも素直に机に向かうようになったんです。
この経験から実感したのは、冬休みの宿題は“やる気”より“計画”が大事ということ。
子ども自身が「何を・いつ・どれくらい」やればいいかを理解できていないと、やる気だけでは前に進めません。
この記事では、そんな我が家の実体験をふまえて、「冬休みの宿題を計画的に終わらせるための5つの工夫」を、具体的にご紹介していきます。
「冬休みこそ、子どもの自立心を育てるチャンス!」という気持ちで、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
1. 宿題の全体量を“見える化”する

宿題リストを一緒に作る
冬休みに入ったばかりの頃は、本人もまだ「まあ大丈夫でしょ」とのんきな様子。
でも、実際に出ている宿題の量を把握していないことが多いんです。
だからこそ、最初にやるべきは「宿題を見える形にすること」だと私は思っています。
うちでは、冬休み初日に子どもと一緒に、学校から配られた宿題プリントや連絡帳を机に全部出して確認。
「ドリル何ページ?」「書き初めって道具ある?」「感想文の本は読んだ?」と、一つひとつチェックしていきます。
そのうえで、「宿題リスト」を親子で一緒に書き出します。
たとえば、
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国語ドリル(20ページ)
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計算プリント(5枚)
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書き初め(練習+清書)
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読書感想文(本を読む+原稿用紙)
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自由研究(テーマ未定)
…といった具合に、具体的な内容と分量がひと目でわかるようにリスト化していくんです。
我が家では、このリストを壁掛けカレンダーの横に貼って、終わったものにはシールを貼る“見える進捗表”にしています。
これだけで、子どもの中にも「やることの全体像」が自然とイメージできるようになるんですよ。
宿題の“所要時間”を見積もる
リストができたら、次にやるのは「どれくらい時間がかかりそうか?」の見積もり。
ここも、親が勝手に決めるのではなく、子ども自身に考えさせることがポイントです。
たとえば、
「このドリルは1日で何ページやれそう?」
「読書感想文って、読む日と書く日を分けるとしたら何日必要かな?」
と、問いかけながら一緒にスケジュールを立てていきます。
子どもが「ドリルは1日2ページならいける」と言えば、20ページで10日間かかることがわかりますよね。
それだけで、「じゃあ、年末までに終わらせるにはいつから始めたらいいか」も逆算できるようになります。
こうした「見通しを立てる力」は、実は宿題を終わらせるだけでなく、将来の時間管理にもつながる大事な力。
冬休みの宿題って、そんな力を育てるいい練習の場にもなるんです。
時間の見積もりを一緒にすることで、子どもも「なんとなく不安」だった宿題に対して、自信が持てるようになりますよ。
2. 「やる日」と「休む日」を最初に決める

正月は“お休み期間”と割り切る
冬休みって、実は思っている以上に自由に使える日数が少ないんですよね。
クリスマス、大掃除、年末年始の帰省や親戚の集まり…。行事が立て込んでいるので、計画を立てないとあっという間に過ぎてしまいます。
だからこそ、最初に「やらない日」をしっかり決めておくことが、後からのストレスを減らすポイントになります。
うちでは毎年、12月30日〜1月2日までは「完全に休む」と決めています。
「この4日間は家族の時間にする」「宿題のことは考えない」と最初から宣言することで、子どもも安心して遊べるし、親も無駄に声をかけずに済みます。
とはいえ、この4日間の分も考慮しておかないと、後半になって慌てることに。
そこで私たちは、休む日を先にカレンダーにマークしてから、「残りの日数」で宿題をどう振り分けるかを一緒に考えるようにしています。
「ここは遊ぶ日」「ここは頑張る日」と、メリハリをつけたスケジュールにすることで、気持ちにもゆとりが生まれるんです。
やる日には“やることリスト”を作る
休む日が決まったら、次は「やる日」に何をするかを明確にしていきます。
たとえば、「12月26日はドリル2ページと計算プリント1枚」「27日は読書感想文の構成を考える」といったように、1日ごとの“やることリスト”を作っておくと、子どもも迷わず動けます。
この“やることリスト”は、親が一方的に決めるのではなく、子どもと相談しながら一緒に決めるのがコツです。
「これなら今日中にできそう」「この日はお出かけするから少なめにしよう」と、自分の予定に合わせて調整する力も身についていきます。
そして何より、1日分の目標をクリアすると、子ども自身が「やった!」という達成感を味わえます。
その小さな達成の積み重ねが、宿題を最後までやり切る原動力になるんです。
わが家では、やることリストは朝のうちにホワイトボードや紙に書き出して、終わったら「できた!」とチェックを入れるようにしています。
これがちょっとしたゲーム感覚になって、楽しみながら進められるようになりました。
3. 朝の時間を“宿題タイム”にする

午前中は集中力が高い
冬休みに入ると、ついつい夜更かし・朝寝坊が続いてしまいがちですよね。
朝ごはんが遅くなって、お昼ごはんの時間もずれ込み、気づいたら1日がほぼ終わっていた…なんてことも珍しくありません。
でも、そんなふうに生活リズムが乱れると、宿題をやる時間も気分もどんどん後回しになってしまうんです。
そこで我が家では、冬休み中も「朝ごはんのあとは30分だけ宿題タイム」というルールを導入しています。
これを習慣にすることで、午前中の集中力が高いタイミングを自然に活かすことができました。
実際にやってみると、朝の30分って、夜の1時間よりもずっと効率がいいんですよね。
頭がスッキリしているので、計算問題もスラスラ進むし、読書感想文の構成などもサクッと考えられるようになります。
子どもも、「終わったら自由時間」というゴールが明確なので、案外スムーズに取り組めるようになりました。
習慣化するまで「タイマー」を使うのも◎
もちろん、最初からうまくいくわけではありません。
「今日は眠い〜」「気分じゃない〜」なんて日も、冬休みにはつきものです。
そんなときに効果的だったのが、「時間を区切って取りかかる工夫」です。
うちでは、最初のうちはキッチンタイマーやスマホのアラームを使って、「30分だけ頑張ろう!」というスタイルにしました。
これがあると、子どもにとっても「ずっとやらなきゃいけない」という漠然とした不安がなくなるんです。
「タイマーが鳴るまでね」と約束して始めると、なぜか集中力も続きやすく、終わったあとには「もう終わったの?」と達成感も得られます。
“やる時間を決めて、短く区切る”というだけで、子どものハードルはグッと下がるんですよね。
そして、この習慣が定着してくると、タイマーなしでも自然と朝の時間に宿題を始められるようになります。
まさに、習慣の力ってすごいなぁ…と実感した冬休みでした。
毎日決まった時間に取り組むだけで、宿題がどんどん前倒しで終わっていくのも嬉しいポイント。
お正月明けに「もうほとんど終わってるよ〜」と笑って言える余裕が、親子の心にも大きなゆとりをくれました。
4. 難しい課題は“分割して”取り組む

読書感想文や自由研究は細切れでOK
冬休みの宿題の中でも、とくに手がつきにくいのが「読書感想文」や「自由研究」のようなボリュームのある自由課題です。
子どもにとっては、「なんだか大変そう」「どこから始めればいいのか分からない」という印象が強く、ついつい後回しになってしまいがち。
私も以前は、「そろそろやったら?」と声をかけ続けながら、なかなか進まない様子にやきもきしていました。
でもある年、「細かく分けてスケジュールに組み込んでみよう」とやり方を変えてみたんです。
たとえば、読書感想文ならこういう流れに分けられます。
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1日目:読む本を決めて、最初の数章を読む
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2日目:読了して、印象に残った場面をメモする
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3日目:感想文の構成(導入・印象に残ったこと・自分の考え)を整理する
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4日目:下書きを書く
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5日目:清書する
このように、1日ごとのタスクを小さくするだけで、「これなら今日できそう」と思えるようになるんです。
特に感想文や自由研究は「1日で終わらせよう」とすると途方もない感じがしてしまいますが、ステップに分ければ、取りかかるハードルがグッと下がります。
自由研究も同じです。
「テーマ決め」「資料調べ」「実験・制作」「まとめ方を考える」「清書・提出準備」と工程を分けてしまえば、計画が立てやすく、作業もスムーズになります。
分割した予定はカレンダーに書く
そして、分けた作業を頭の中だけで管理しないことがとても大切です。
わが家では、スケジュールをカレンダーに書き込んで、リビングの壁に貼り出しています。
「今日は“下書き”だけね」「明日は“清書の日”」と見える化されていると、子どもも気が重くならずに取り組めるようになるんです。
また、終わった項目にはマーカーで線を引いたり、シールを貼ったりして「できた!」を可視化。
進捗が目に見えると、達成感や自信にもつながるので、最後まであきらめずに取り組めるようになります。
子どもって、大きな宿題に対して「無理かも」と思うと、それだけでやる気をなくしてしまいますよね。
でも、「今日はここまででOK」と区切ってあげると、精神的なハードルが一気に下がるんです。
“少しずつ進める安心感”を持たせてあげることが、難しい宿題を乗り越えるいちばんの近道。
親が伴走しながら「今ここまでできたね」と声をかけるだけでも、子どもにとっては心強い支えになりますよ。
5. ごほうび&振り返りで“やる気スイッチ”を入れる

終わったら“できたよシール”でモチベUP
どんなに計画を立てても、「やる気が出ない…」という日があるのが子どもです。
そんなとき、効果的なのが“目に見えるモチベーション”。
うちでは、宿題が終わったら「できたよシール」を貼る仕組みを取り入れています。
とてもシンプルな方法ですが、これが想像以上に子どもにとっての「やる気スイッチ」になるんです。
リビングのカレンダーに貼った宿題リストの横に、小さなシール台紙を用意。
1つ宿題を終えるごとに、好きなキャラクターやカラフルなシールを1枚ペタッと貼ります。
「やった!今日も貼れた!」と嬉しそうにしている姿を見ると、こちらまでニコニコ。
“見える達成感”があると、自然と次の宿題にも前向きに取り組むようになるんですよね。
さらに、シールが10枚たまったら「好きなジュースを買いに行く」「一緒にホットケーキを作る」など、小さなごほうびを設定しています。
高価なものではなく、“親子で過ごす特別な時間”をプレゼントにすることで、心の満足感もしっかり伝わるんです。
ごほうびがあるから宿題をやる、ではなく、
「頑張った自分にちょっといいことがある」という感覚を大切にしています。
週末に「振り返り時間」をとる
宿題をただ“こなす”だけではなく、「どこまでできたか」「次はどうするか」を振り返る時間をとることも大切です。
うちでは毎週日曜日の夜、寝る前の時間を使って「1週間の振り返りミーティング」をしています。
「今週は感想文が終わったね!」
「自由研究、まとめるところがあと少しだね」
「ちょっとダラダラしちゃった日もあったけど、頑張ったところもいっぱいあったよね」
…と、子どものペースや気持ちを大切にしながら、進み具合を一緒に確認。
できたことをしっかり認めると、子どもの中にも「来週も頑張ろう」という前向きな気持ちが育っていくのが分かります。
この振り返りの時間は、親子の会話のきっかけにもなります。
つい「宿題やったの?」「まだ終わってないの?」と一方的な声かけになりがちな日々の中で、
「一緒に考える」「気持ちを共有する」時間をもつだけで、信頼感や安心感がぐっと深まるんですよね。
「できたよ」「もう少し頑張るよ」と自分で言える子に育つためにも、こうした“振り返りの習慣”はとてもおすすめです。
まとめ|「できた!」を積み重ねて、冬休みを充実したものに
冬休みの宿題は、長期休みのわりに短期間で終わらせなければいけないぶん、計画がとても大切です。
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宿題を見える化する
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休む日とやる日を最初に決める
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朝の習慣で自然と進める
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大きな課題は小分けにする
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やる気を引き出す仕組みを作る
どれも特別なことではないけれど、組み合わせることでグッとラクになります。
「今年はちゃんと終わったね」と笑って新学期を迎えられるように、ぜひご家庭でも“うち流の作戦”を見つけてみてくださいね。