「これって、何ゴミに出せばいいの…?」
家でゴミを出すたび、そんなふうに手が止まることってありませんか?
特に子どもがいると、使い終わった文房具やおもちゃ、包装紙や壊れた雑貨など、“迷うゴミ”がどんどん増えていくんですよね。
私自身、何度も自治体の分別表とにらめっこしては、結局「まあいいか…」と適当に出してしまったことも。
でも、正しく分けるってやっぱり大事。今回は、私が実際に迷ったアイテムたちを中心に、「これは何ゴミか?」をまとめてみました。少しでも誰かの「ゴミ出しストレス」を減らせたらうれしいです。
目次
よくある“迷いがち”アイテム一覧

ボールペン・マジック・修正テープ
子どもが学校で使い切って持ち帰ったボールペンやマジック、いつの間にか増えていく修正テープ。こうした文房具の処分は「燃えるゴミ」でOKなことが多いですが、例外もあるので注意が必要です。
外側がすべてプラスチック製であれば迷わず「燃えるゴミ」に出せますが、内部に金属バネが入っていたり、ペン先が金属製のものは「不燃ゴミ」扱いの自治体もあります。
私の住んでいる地域では、「分解は不要。見た目がプラスチックなら燃えるゴミで出してOK」とされていました。実際、子どもがまとめて持ち帰った古いペンを捨てる際、自治体のサイトで確認してから出しました。
迷ったときは“外側の素材”で判断するのがコツです。気になる場合は、数本まとめて自治体の清掃センターに問い合わせても安心できますよ。
ちなみに、まだインクが残っていても使わない文房具は、地域の子育て支援団体や施設で使ってもらえることも。「捨てる前に譲る」選択肢も考えてみてください。
おもちゃ(電池なし・電池あり)
こわれたおもちゃや、子どもが飽きて使わなくなったおもちゃ。一見同じように見えても、処分方法は「電池の有無」で大きく変わります。
プラスチック製の小さなおもちゃ(電池なし)は、たいてい「燃えないゴミ」や「プラスチックごみ」として扱われます。自治体によって呼び方が違うだけで、収集曜日も同じだったりします。
でも問題は、電池が入っているおもちゃです。
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ボタン電池入りのキーホルダーやおもちゃ
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単三電池などを差し込むタイプの電動おもちゃ
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充電池が内蔵された電子玩具(例:しゃべるぬいぐるみ)
これらはそのままゴミ袋に入れるのはNGなことが多く、「危険ごみ」「小型家電」「資源ごみ」などとして別ルートでの回収が必要です。
わが家でも、アンパンマンの音が鳴るおもちゃを捨てるとき、裏のネジを外して電池を取り出し、電池はリサイクルボックスへ。本体は「不燃ゴミ」にしました。
音が鳴る・光る=電池があるかも?と疑うクセをつけておくと安心です。
ハンガー(プラスチック・金属)
意外と増えるのが子ども服用のハンガー。サイズが合わなくなったり、折れたりして「これ何ゴミ?」と悩むことが多いアイテムです。
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プラスチック製のハンガー → 「プラごみ」または「燃えるゴミ」
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金属製のハンガー → 「不燃ゴミ」または「小型金属」
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プラと金属の混合タイプ → 「不燃ゴミ」が多いが、自治体によっては解体が必要なことも
我が家では、洗濯バサミがついたハンガー(プラスチック+金属)は「不燃ゴミ」扱い。ただし、自治体の指示によっては「プラスチック部分は燃える、金属は不燃に分けて」とされる地域もあるので、注意が必要です。
特に大量に処分する場合は「粗大ごみ」扱いになるケースもあるため、まとめて捨てたいときは役所に確認するのがおすすめです。
また、きれいなハンガーはフリマアプリでまとめ売りする人も。わが家では、子ども服専門のリユース店に持ち込んだこともあります。
クレヨン・色鉛筆・絵の具
お絵かき大好きな子どもたちがいると、クレヨンや色鉛筆、絵の具はあっという間に短くなったり、乾いたりして使えなくなりますよね。
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クレヨン・色鉛筆・鉛筆の芯 → 多くの自治体で「燃えるゴミ」
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水彩絵の具のチューブ → 金属チューブは「不燃ゴミ」になることも
絵の具の容器だけは注意が必要です。アルミ製のチューブは「燃えないゴミ」に出すよう指定されている自治体がほとんど。プラスチック製の容器でも、固まった絵の具が中に残っていると「不燃」とされることもあります。
うちでは、子どもが絵の具を途中で使わなくなって、残ったチューブが何本も引き出しに…。その際は、ラベルの材質表示を確認し、「アルミ」マークのあるものだけを不燃に分けて出しました。
ちなみに、色鉛筆やクレヨンがまだ書ける状態なら、保育園や児童館にまとめて寄付できる場合もあります。「短くなったものでも大丈夫」と言ってくれる施設も多く、捨てるより“再活用”を選ぶと心もスッキリします。
台所や生活用品の“うっかり迷う系”

スポンジ・たわし・掃除道具
毎日の家事で使うスポンジやたわしは、気づいたときには劣化していて、「もう捨てようかな」と思うことがよくあります。でも、素材によって分別が変わるので、注意が必要です。
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ウレタン製スポンジやメラミンスポンジ → 「燃えるゴミ」
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金属製のたわし、ワイヤーブラシ、スチールウール → 「不燃ゴミ」
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プラスチック製ブラシや掃除道具の持ち手部分 → 自治体により「燃える」「不燃」が分かれる
私は以前、キッチンのステンレスタワシをそのまま「燃えるゴミ」に出してしまい、ゴミ袋に「これは不燃です」と大きく貼られて返却されました…。かなり恥ずかしかったのを覚えています。
それ以来、「触って冷たい、硬い=金属」が目安だと考えて判断するようになりました。また、持ち手が木でブラシ部分が金属の場合は、「分解せずそのまま不燃で出してOK」という自治体もあります。
使い終わった掃除道具は“素材のミックス具合”をよく見て、分けられなければ丸ごと不燃へ。これを習慣にしておくと、迷いも減ってスムーズに処理できます。
保冷剤・使い捨てカイロ
冷凍庫の奥にいつの間にかたまっていく保冷剤、子どもが発熱したときに使ったカイロ。これらも分別がややこしい代表格です。
保冷剤の中身(ジェル)は多くの場合、可燃性の成分なので「燃えるゴミ」扱いが一般的。ただし、一部の自治体では「不燃ゴミ」として分類されることもあるので要確認です。
私の地域では「燃えるゴミ」でOKでしたが、保冷剤が破れていた場合は、ジェルを拭き取ってから出すように指示がありました。地味に面倒な作業ではありますが、漏れると周囲のゴミにも悪影響を及ぼすので要注意。
使い捨てカイロも似た扱いで、「鉄粉や活性炭が含まれているけど、密封されているから燃えるゴミでOK」となっていました。ただ、自治体によっては「不燃ゴミ」扱いになることもあるため、「寒くなったら使う→春に大量処分」の前に確認を!
また、保冷剤は災害時の保冷アイテムとしても役立つため、すべて捨てるのではなく、用途を考えて残すのもおすすめです。
ストロー・割りばし・おしぼり袋
外食やテイクアウトをすると、どんどん増えてしまう使い捨てアイテムたち。特に子どもがいると、ジュースについてくるストローやおしぼりなど、「いつの間にか引き出しがいっぱい…」なんてことも。
分別ルールは比較的シンプルで、
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紙ナプキン・紙おしぼり・木の割りばし → 「燃えるゴミ」
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プラスチックのストローや包装袋 → 「プラごみ」
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汚れがひどいもの(油・食べ残しなど) → 「燃えるゴミ」に変更する自治体も
私の習慣としては、未使用で清潔なストロー類はプラごみ、使用済みや汚れているものは燃えるゴミに分けて出しています。
たとえば、ケチャップがついたストローや、焼き鳥のタレがついた割りばしの袋などは、洗わずにそのまま「燃えるゴミ」に。
“リサイクルできるかどうかは、きれいかどうか”という感覚を持つと、分けやすくなります。
ちなみに、紙おしぼりやナプキンは、我が家ではトイレ掃除やちょっとしたふき掃除に使ってから捨てる「リユース活用」もしています。環境にも家計にもやさしい工夫です。
洋服・布類・小物の処分ってどうする?

洋服・靴下・タオルなどの布類
サイズアウトした子ども服や、使い古したタオル。布類は「燃えるゴミ」で出せるのが一般的ですが、実はもっと環境にやさしい処分方法もあります。
私の住んでいる地域では、毎月1回「古着・古布の日」があり、袋にまとめて出すと、リユースやウエス(工業用雑巾)として再活用されます。
特に、
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まだ着られる服(破れ・汚れが少ないもの)
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タオル・シーツ・毛布など大きめの布類
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肌着以外の衣類全般
これらは、資源として再利用できる可能性が高いので、ゴミとして捨てる前に一度チェックしています。
また、近所のスーパーや公共施設に設置されている「衣類リサイクルBOX」に入れることで、国内外の支援団体に届く仕組みもあります。
「これはゴミ?」ではなく「これは誰かにとって役立つかも?」という視点を持つだけで、処分がぐっと前向きになります。
下着や穴あき靴下
人に譲るのは気が引けるけれど、ため込んでも仕方ない下着類や、片方しかない靴下、穴のあいた靴下…。こうした布類は「燃えるゴミ」でOKです。
ただし、わが家では透明な袋で出す地域ルールがあるため、中身が見えてしまうのがちょっと恥ずかしい…。そんなときは、古新聞や紙袋にくるんでから出すようにしています。
とくに下着類は、名前が書いてあったり、ちょっとした汚れがあったりするので、プライバシーを守る意味でも一工夫しています。
また、きれいな状態であれば「使い捨て掃除用布」として使ってから処分することも。たとえば、床やサッシの溝を拭いてから捨てると、ちょっと得した気分になれます。
鞄・リュック・ベルト
子どもの通園リュックや、自分のバッグ、使わなくなったベルトなども、処分のときに迷いやすいアイテムです。
一般的には、
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金具やファスナーがついたもの → 「燃えないゴミ」
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布製や革製で、金属パーツが少ないもの → 「燃えるゴミ」になる自治体もある
といったように、素材の割合によって処分方法が異なることがあります。
私の住んでいるエリアでは、リュックやトートバッグのような大きめの布製品は「燃えるゴミ」でOKでしたが、革製のベルトやファスナーが目立つカバンは「不燃ゴミ」扱いでした。
ポイントは、「金属がどれくらい使われているか」。
たとえば、
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ナイロン製の子ども用リュック → 燃えるゴミ
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本革のショルダーバッグ(バックル付き) → 不燃ゴミ
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ベルト(バックルががっつり金属) → 不燃ゴミ
状態がよければ、フリマアプリでまとめて出品したり、リサイクルショップに持ち込むのもひとつの手です。わが家では、入園祝いでもらったけど使わなかったバッグを新品のまま出品し、別の方に喜ばれました。
「思い出の詰まったもの」ほど、誰かに使ってもらえる選択肢を残すと、手放すときも気持ちがラクになります。
子育て家庭ならではの“迷うアイテム”

おむつ(使用済み)
赤ちゃんがいる家庭では毎日出るおむつ。「これって本当にそのまま燃えるゴミでいいの?」と不安になる人も多いと思います。
実際には、ほとんどの自治体で「使用済みおむつ=燃えるゴミ」とされています。ただし、
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汚物(うんち)はトイレに流してから処分
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ビニール袋にしっかり包んで出す
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回収日の朝に出すのが推奨されている
といったルールがある場合もあるので、事前確認は必須です。
私の地域でも「燃えるゴミでOK」ですが、夏場はとにかく臭いがこもるので、防臭袋が欠かせません。さらに新聞紙でくるむとニオイが抑えられ、ゴミ箱の中も清潔に保てます。
また、夜中に出たおむつを朝まで置いておくとニオイが充満しやすいため、蓋つきのバケツを使うなど家庭内での保管方法にも工夫が必要です。
ちなみに、保育園などでは専用の処理ルールがある場合もあるため、自治体だけでなく施設ごとの方針も要確認です。
粘土や工作作品
子どもが一生懸命作った作品は、処分に困るだけでなく、気持ち的にも「捨てづらい」アイテムの代表格ですよね。
まず分別については、
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紙やダンボール、乾いた粘土の作品 → 「燃えるゴミ」
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ビーズ、プラスチックパーツ、スパンコールなどが含まれるもの → 「不燃ゴミ」
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電池やモーターを使ったもの → 「小型家電」や「危険ごみ」扱いの場合も
わが家では、紙皿に毛糸とモールを貼りつけたリース型の作品や、紙箱のロボットなど、ほとんどは「燃えるゴミ」で処分できました。ただし、プラスチックの目玉やビーズがついているときは「不燃」に分けています。
とはいえ、「これ、捨てていいのかな…」と悩む気持ちも大きいですよね。
そんなとき私は、作品の写真を撮って「思い出アルバム」にまとめる方法を取り入れました。
スマホで撮影して、アプリでスクラップ風に残しておくと、子ども自身も満足して「もう捨ててもいいよ」と言ってくれることも。
「気持ちに区切りをつける仕組み」があると、後悔のない手放し方ができます。
ベビーグッズ・チャイルドシート・ベビーカー
育児のステージが進むと、場所をとるベビー用品の処分にも悩みます。特に、
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チャイルドシート
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ベビーカー
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ベビーベッドやバウンサー
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歩行器やベビーゲート
などは、どれもサイズが大きく、ほとんどの自治体で「粗大ごみ」として扱われるのが一般的です。
私の地域では、粗大ごみのWeb申込ページから必要事項を入力し、コンビニで処理券(シール)を購入。貼って指定場所に出す、という流れでした。
ただし、まだ使えるベビー用品については、「捨てる前に誰かに譲る」「寄付する」という選択肢もあります。
私はチャイルドシートとベビーサークルを、地域の子育て支援団体に問い合わせて引き取ってもらいました。状態の写真を送ると「ぜひ活用したいです」と言ってもらえ、モノが誰かの役に立つという経験は、こちらの気持ちもすごく救われました。
また、フリマアプリや「おゆずり掲示板」なども活用できるので、「必要な人に届くかも」と思えば、処分に踏み切りやすくなります。
大きなベビー用品こそ、“ただのゴミ”ではなく“誰かの支え”になる可能性があることを忘れずに。
分別のコツと、わが家のちょっとした工夫

「素材」で考える癖をつける
ゴミを手に取ったとき、まず注目したいのが「これ、何でできてる?」という視点です。
たとえば、
- プラスチックの容器 → プラごみ
- アルミのチューブ → 不燃ごみ
- ダンボールや新聞紙 → 資源ごみ
- 布製の袋や古着 → 燃えるごみ or 古布回収
といった具合に、素材の種類だけでもおおよその分類がつきやすくなります。
私も以前は、「これって何ゴミ?」とスマホで検索してばかりでしたが、最近は手触りや音、重さで「これは金属」「これはプラ」など、おおまかに判断できるようになってきました。
特に迷うのは、複数の素材が混ざっているもの。たとえば、アルミのキャップがついたプラスチックボトルや、布と金属が合わさった小物など。こういう場合は、外側の大部分を占める素材で判断すると、だいたいの自治体ではOKとされています。
「素材を見る=分別の第一歩」。これは、家族みんなで意識できるようになると、かなりスムーズになりますよ。
「汚れているか」で燃えるか燃えないかを決める
「これはプラだから“プラごみ”ね」と思いきや、油や食べ物の汚れがこびりついていると“燃えるゴミ”扱いになるケースが多いのも、分別の難しさのひとつです。
私の地域でも、「きれいな状態のプラスチック容器はプラごみ、洗っても取れない汚れがある場合は燃えるゴミに」というルールがあります。
とはいえ、毎回きっちり洗うのも正直大変…。
わが家では「水でざっと流して落ちるものはプラ」「ギトギトして面倒なものは燃える」に分ける、“ゆるルール”で無理なく続けるようにしています。
たとえば、
- ドレッシング容器 → 中をゆすげばOK → プラごみ
- 焼きそばのパック → 油が落ちない → 燃えるごみ
という感じです。
また、食べ残しがついたまま出すと、夏場はニオイの原因にも。「拭いて出す」だけでも十分効果があるので、完璧を目指さずできる範囲での工夫が続けるコツだと感じています。
家族で共有できる“分別表”を作ってみた
「これは何ゴミ?」という疑問は、家族内でもよく出る話題。とくに子どもが「これ捨てていい?」と持ってきたとき、毎回調べるのは手間がかかります。
そこでわが家では、よく出るアイテムを一覧にして、冷蔵庫に貼る“オリジナル分別表”を作ってみました。
たとえば、
アイテム | 分別 |
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ヨーグルトのフタ | プラごみ |
ペンの芯 | 燃えるごみ |
おむつ(使用済) | 燃えるごみ |
アルミホイル | 不燃ごみ |
ストロー(汚れあり) | 燃えるごみ |
このように、わが家でよく出る“迷いアイテム”を中心に載せておくと、子どもも自分で判断しやすくなります。
特に小学生くらいになると、「なんでこれはこっちなの?」と興味を持つこともあり、環境教育のきっかけにもなると感じています。
最近では、子どもが「これ、次の分別表に追加しとく?」と聞いてくるようになり、ちょっと誇らしげです(笑)。
家族で“正解を探す”プロセスを共有するだけで、分別はぐっと楽しく、前向きなものになります。
まとめ|「迷ったら調べる」を習慣にしよう
ゴミの分別って、つい面倒に感じがちだけど、
「これは何ゴミ?」にちゃんと向き合うことって、暮らしを大切にする第一歩だと思うんです。
私も最初は「こんな細かく分ける意味あるの?」と思っていたけど、子どもと一緒に考えるようになってからは、ちょっと楽しくなってきました。
迷ったときは、自治体のHPで調べたり、掲示板を見直したり。
“毎日の小さな習慣”が、未来の環境や街づくりにつながっていると考えると、少しだけ意識が変わりますよね。
もしあなたも「これ、何ゴミ…?」と迷ったら、この記事をそっと思い出してみてください。