毎日のお弁当作りで欠かせないタッパーやお弁当箱。でも、カレーやキムチ、ミートソースなどを入れたあと、洗ってもなぜか残るあのニオイ…気になったことはありませんか?
私も、ふとお弁当箱を開けた瞬間、「あれ?昨日のニオイが残ってる…」と感じてモヤモヤしたことが何度もあります。子どもが「なんかにおう〜」と顔をしかめた日には、ちょっとしたショックも…。
この記事では、タッパーに染みついたニオイをしっかり取るための対処法を、私の実体験を交えながらご紹介します。どれも手軽に試せる方法ばかりなので、同じような悩みを感じている方の参考になれば嬉しいです。
目次
なぜタッパーにニオイが残るの?

プラスチックがニオイを吸収しやすい素材だから
一見つるんとしたタッパーの表面。でも実は、プラスチックには目に見えないほどの小さな穴(ミクロの隙間)がたくさん空いています。そこに、食材の油分や香り成分が入り込んでしまうんです。
特に、熱々のカレーやミートソース、にんにくやキムチなど香りが強い料理を入れたときは要注意。温度が高いことで、ニオイ成分が揮発しやすくなり、プラスチックに染み込みやすくなります。
私も一度、ミートソースを熱いままタッパーに入れたことがあるのですが、次の日洗ってもなんとなくトマトとにんにくの混ざったニオイが取れず…おかずを入れるたびに気になってしまっていました。
さらに、プラスチックはガラスや陶器と違ってニオイを吸着しやすい性質があるため、一度染みついたニオイは、洗剤で洗っただけではなかなか落ちてくれません。
フタの溝やパッキン部分に汚れが残りやすい
お弁当箱のフタや密閉容器のパッキン、一見キレイに見えても、実は汚れが残りやすいポイントです。
私も以前、何度洗ってもニオイが取れないなと思っていたお弁当箱のフタをよくよく見てみたら、パッキンの内側にうっすらと汚れが…!
分解して洗ったら、びっくりするくらいニオイが軽減されました。
特に子ども用のお弁当箱などは、カラフルで可愛いぶん、細かいパーツが多いですよね。フタの溝やゴムパッキンの裏側、角の部分など、スポンジが届きにくいところに汚れやニオイが溜まりやすいんです。
食洗機に入れても、こうした細かい部分には水流が届かないこともあるので、ときどき分解して手洗いするのが大切だと感じました。
効果的だった!我が家のタッパーのニオイ取り法5選
私が実際に試して「これは効いた!」と感じたタッパーのニオイ取り法を5つご紹介します。
どれも特別な道具はいらず、家にあるもので簡単にできる方法ばかりです。忙しい日常の中でも無理なく取り入れられるものを厳選しました。
重曹とお湯でつけ置き
いちばん出番が多い、わが家の定番対策です。
やり方は簡単で、洗い終えたタッパーに重曹を大さじ1〜2入れ、40〜50℃くらいのお湯を注いでつけ置きするだけ。私は夕食後にセットして、翌朝まで置いておくことが多いです。
翌朝しっかりすすいでみると、「あれ、ほんとに昨日あんなに臭ったっけ?」というくらい、ニオイがスッと消えていました。
パッキンやフタも忘れずに外して一緒につけ置きするのがポイント。細かい部分にこそニオイが残りやすいので、まとめて処理するのがおすすめです。
また、時間がないときは30分〜1時間でも効果がありますよ。
注意点:熱湯はプラスチックが変形する可能性があるので避けてください。
お酢やクエン酸で酸の力を使う
重曹がアルカリ性なら、こちらは酸性のアプローチ。
ニオイ成分を分解する作用があるお酢やクエン酸は、油っぽいニオイや雑菌臭にも効果的なんです。
私がよく使うのは、水1リットルに対してお酢大さじ2〜3を加えたつけ置き液。この液にタッパーをつけて、30分〜1時間放置します。
「お酢のニオイが逆につきそう…」と心配になるかもしれませんが、すすぎをしっかりすれば問題なし!むしろ、お酢のサッパリした香りに変わって心地よくなったくらいです。
また、クエン酸(粉末)を使えば無臭で酸の効果が得られるので、お酢のニオイが苦手な方はこちらがおすすめ。ドラッグストアや100均でも手に入ります。
新聞紙+密閉でニオイ吸着
「これで取れるの?」と思って試してみたら、意外と使える裏ワザだったのがこの方法。
洗って乾かしたタッパーにくしゃくしゃにした新聞紙をぎゅっと詰めてフタをし、半日から一晩置いておくだけ。新聞紙のインクと紙の性質が、ニオイを吸着してくれるそうです。
完全に無臭になるわけではないですが、「もう少しで気にならなくなりそう…」というレベルのニオイに効果あり。
私は「あとひと押し」的に使っています。重曹やお酢で処理した後、最終的な仕上げとして新聞紙で寝かせるのもアリ。
注意点:新聞紙のインクがタッパーに移る可能性があるので、色の薄い容器は控えめに。
天日干しでニオイを飛ばす
自然の力を借りてニオイを飛ばす「天日干し」。
紫外線には殺菌・消臭効果があると言われており、太陽の力ってあなどれないんです。
私は晴れた休日、洗ったタッパーをベランダに1〜2時間ほど干すようにしています。ふたは外して、風通しの良い状態にするのがポイント。
驚いたのは、重曹で取りきれなかった生乾きっぽいニオイが、日干し後にふわっと消えていたこと。まるで「日なたの香り」が上書きされたような、清潔な香りになりました。
注意点:直射日光で色落ちや劣化の可能性もあるので、気になる方はタオルをかぶせて干すのも◎。
食器用漂白剤を薄めて使う
最後は、どうしても取れない頑固なニオイに頼りたい方法。
私は子ども用の食器ということもあり、塩素系ではなく酸素系の漂白剤(過炭酸ナトリウム)を愛用しています。
タッパーがすっぽり入るサイズのボウルにぬるま湯を張り、酸素系漂白剤を規定量溶かして1時間ほどつけ置き。その後しっかりすすげば、ニオイだけでなくくすみも取れてピカピカに。
ただし素材によっては色落ちや傷みの原因になることもあるので、取扱説明書の注意書きは必ず確認してください。
補足:塩素系漂白剤はツンとしたニオイが残るため、私は避けています。
どれも手軽にできるものばかりなので、まずはひとつ、試しやすいものから始めてみるのがおすすめです。
やってはいけないNG対処法

ニオイを取ろうとしてやったことが、逆にタッパーを傷めたり、ニオイの原因を増やしたりすることもあるんです。私自身が失敗して学んだ経験をふまえて、「これは避けた方がいいな」と思ったNG対処法を2つご紹介します。
熱湯を直接注ぐ
「ニオイは熱で飛ばせばいいんじゃない?」と思って、洗ったタッパーに熱湯をジャーッと注いだことがありました。
すると、みるみるうちにフタの端がゆがんで変形し、しっかり閉まらなくなってしまったんです。さらに、本体もほんのりへこみ、形がいびつに…。そのままでは使えなくなってしまい、泣く泣く処分しました。
実はタッパーの多くは耐熱温度が100℃未満。熱湯をかけると、見た目以上にプラスチックがダメージを受けてしまうんですね。
特に100円ショップなどのリーズナブルな商品は耐熱温度が低い傾向があるので注意が必要です。もしお湯を使う場合は、40〜50℃程度のぬるま湯が安心です。
POINT: 熱湯ではなく、「お風呂くらいの温度」を目安にしましょう。
洗剤をたっぷり使えばいいと思ってしまう
私が最初にやってしまったのがこれ。
「ニオイ=汚れ」だから、とにかく洗剤を多めにすればいいんじゃない?と思って、スポンジにどっさり液体洗剤をつけてゴシゴシ洗ったことがあります。
結果、どうなったかというと…
洗剤のニオイがしっかり移ってしまい、食べ物のニオイと混ざってなんとも言えない香りに…。結局もう一度すすぎ直すハメになりました。
洗剤は汚れを落とす力はありますが、使いすぎると泡切れが悪くなり、すすぎ残しが出やすくなるんですね。特に、フタの溝やパッキンの裏など、すすぎにくい部分には注意が必要です。
また、香り付きの洗剤はタッパーに香料が残りやすいため、無香タイプを選ぶのもひとつの手です。
POINT: 洗剤は適量でOK。洗ったあとはすすぎを丁寧に、しっかり乾燥させることが大切です。
タッパーのニオイ対策は、「強い洗浄」や「熱」に頼るよりも、素材へのやさしさを意識したケアが長持ちのコツだと実感しています。
予防も大事!ニオイをつけない使い方の工夫
ニオイがついたタッパーをきれいにするのも大切ですが、そもそもニオイをつけないようにする工夫ができれば、毎日のストレスがぐんと減ります。
私もいろいろ試した結果、「これを気をつけるだけで全然違う」と感じた予防法を、3つご紹介します。
熱いまま入れない
「作りたてのうちに保存したい」と思って、ついアツアツの料理をそのままタッパーに入れてしまいがちですよね。私も昔はよくやっていました。
でも実はそれ、ニオイの染み込みを一気に進めてしまう原因のひとつだったんです。
プラスチックは、熱を受けると素材が少しだけゆるむ=ニオイが入り込みやすくなる性質があります。だから、熱々のままフタを閉めると、蒸気とともにニオイ成分がしっかり内側に吸着されてしまうんですね。
私はある日、ミートソースを少し冷ましてから保存したら、翌朝のタッパーがまったく臭わなかったことに驚いて以来、冷ますように心がけるようになりました。
目安としては、手で触れて「あったかいな」と感じる程度まで冷ますのが理想。
キッチンペーパーを敷いたバットなどに広げると、冷めるのも早くておすすめです。
油っぽい料理には専用容器を使う
ニオイが強い・油分が多い料理には、専用の“ニオイ用タッパー”を使い分けるのがとてもラクです。
たとえば我が家では、以下のような分け方をしています。
-
通常のおかず用タッパー(サラダや煮物など)
-
ニオイが強い料理用タッパー(カレー、キムチ、ガーリック炒めなど)
カレーやキムチは、1回で容器の内側がオレンジ色に変色してしまうことも。
そこで私は、色移りしても気にならない黒いタッパーを「ニオイOK専用」として使うことにしました。
「どうせ色もニオイもつくもの」と割り切って使っているので、ほかの容器に影響が出る心配もなく、気持ちがとてもラクです。
POINT:100均やホームセンターなどで「におい移りにくい」「ガラス風プラ」などのタッパーを選ぶのも◎
使用後はすぐに洗う
これ、実は一番効果を実感した予防策かもしれません。
忙しいときって、「あとで洗おう」とついシンクに置いたままにしてしまいがちですよね。
でも、ニオイの原因は“時間とともに染み込むこと”。洗わずに数時間放置してしまうと、ニオイがしっかり染み込んでしまいます。
私自身、夕方バタバタしていた日に、朝の空タッパーを夜に洗ったら、ニオイがこびりついてなかなか取れなかった…ということが何度もありました。
逆に、帰宅してすぐサッと洗うだけで、翌日の洗い物のストレスが激減。ちょっとしたことですが、積み重ねが大きな差になります。
忙しいときは、せめて水に漬けておくだけでもOK。乾燥して固まってしまうよりずっとマシです。
このように、「ニオイを取る」よりも「つけない工夫」のほうが、結果的にラクなんですよね。
それでも取れないときの最終手段は?

買い替えを検討する
いろいろ試しても、それでもニオイが残ってしまうことって、正直あります。
重曹、お酢、漂白剤、天日干し…全部やったのに「やっぱりまだなんとなく臭うな」と感じるタッパー。そういうときは、思いきって“卒業”のサインかもしれません。
私も以前、キムチを入れたタッパーがどうしてもニオイを放ち続けていたことがあって(笑)、洗うたびにモヤモヤしながら使い続けていたのですが、ある日ふと気づいたんです。
「もう十分使ったんだから、これは手放してもいいんじゃないか」
その瞬間、なんだか気がラクになって、潔く買い替えました。
「元は取れた」と思えば迷いが消える
タッパーって1つ数百円のものが多いので、使い捨てにするにはもったいないと思いがち。でも、たとえば1個300円のタッパーを半年間、毎週使ったとしたら…すでに20回以上使っている計算になります。
そう考えると、「もう元は取れたな」と自分に納得できるようになりました。
私は最近、「ニオイが気になったら、買い替えどき」というルールを自分なりに作って、迷わず手放すようにしています。
無理にニオイを取ろうと時間や手間をかけるよりも、新しいタッパーで気持ちよくお弁当を作れた方が、日々のストレスが減るんですよね。
買い替え時のおすすめポイント
-
ガラス製やステンレス製を選ぶとニオイ残りしにくく、長く使える
-
色付きのものや黒いタッパーは色移り・ニオイも気になりにくい
-
密閉力が高すぎないもののほうが、通気がよくてニオイがこもりにくいことも
「ここまで頑張ってくれてありがとう」と感謝して手放すと、なぜかキッチン全体もスッキリして見えるから不思議です。
無理して使い続けるより、自分の気持ちに素直に買い替えるのも、日々を心地よくする大切な選択のひとつだと思います。
まとめ|毎日使うタッパーだからこそ、ニオイ対策でストレスフリーに
お弁当箱やタッパーのニオイって、地味だけど毎日のストレスになりますよね。
私も、何度もニオイに悩まされてきましたが、紹介した5つの方法を試すうちに「これは効く!」というパターンが見えてきました。
特に重曹+お湯のつけ置きと、お酢の活用は、今では我が家の定番です。
もし今、「どうしてもニオイが取れない…」と感じていたら、今日から一つでも試してみてください。
きっと、明日のお弁当づくりが、少しだけ気持ちよくなるはずです。