春休みって、意外と長いですよね。私は毎年「どう過ごそうかな…」と悩みながら、仕事と家事の合間で子どもとの時間を捻出しています。外出ばかりだと疲れるし、お金もかかる。でも、家にずっといると飽きてしまう…。そんなジレンマの中で、ここ数年は“家の中でできて、しかも子どもが夢中になる遊びや学び”を少しずつストックするようになりました。
今回は、わが家で実際にやって好評だったものや、家庭でも取り入れやすいアイデアをまとめました。春休みの時間がもっと心地よく、親子で「楽しかったね」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
目次
家の中で“運動不足”を解消できる遊び
お部屋サーキット
春休みは外に出る日が続くと親も子も疲れてしまいます。でも、ずっと家にいると運動不足が気になる…。そんなときにちょうどいいのが「お部屋サーキット」です。
椅子・クッション・テープなど、家にあるもので十分。まずはリビングを軽く片付けて、通り道を確保します。椅子の下をくぐるゾーン、クッションの上を“島渡り”のようにジャンプするゾーン、テープを貼った“まっすぐ歩くライン”など、組み合わせ次第でいくらでもアレンジができます。
わが家では、子どもが自ら「ここはジャンプゾーン!」「次はくまさん歩き!」とルールを作り始め、気づいたら汗だくで走り回っていました。自分で決めることでやる気がグッと上がるようで、親が誘うよりも長く集中して遊んでくれます。
また、体を動かす系の遊びは、気分の切り替えにもぴったり。とくに長い休みは生活リズムが崩れがちですが、こうして身体を使う時間があると、夜の寝つきが良くなることもあります。
安全面では、床に滑り止めのマットを敷いたり、転びそうな場所にクッションや毛布をしっかり配置することが大事。少しの工夫で安心して楽しめます。
ダンスごっこでリフレッシュ
音楽をかけて、そのまま踊るだけのシンプルな遊びですが、これが想像以上に盛り上がります。
アップテンポの曲を流すと自然と体が動き出し、子どもも大人も気づけば息が上がるほど。外で遊べない日でも、しっかり運動になるのが嬉しいところです。
わが家では、子どもたちが「ママ、次はこれ踊って!」と振り付けリーダーになるのが恒例。変なステップや謎のジャンプを混ぜてくるので大笑いしながら体を動かせます。運動というより、家族の遊び時間そのものが楽しいイベントに変わる感覚です。
また、音楽に合わせて動くことで、リズム感や表現力にも自然とつながります。
雨の日や「今日はちょっと気分が乗らないな…」という日でも、曲をひとつかけるだけで気持ちが明るくなるのが魅力。
毎日続ける必要はなく、気軽に取り入れられる“運動+気分転換”の万能アイデアとしておすすめです。
学びにつながる“静かな遊び”
テーマ別おうち図書館
春休みは家で過ごす時間が長くなるからこそ、“本に触れるきっかけ”を自然につくってあげたい時期でもあります。そこで便利なのが「テーマ別おうち図書館」。
といっても難しく考える必要はなく、棚の一角に“春らしい本”をまとめて並べるだけでOKです。絵本でも図鑑でも、子どもが好きそうなものを数冊選んで置いておきます。
ポイントは、ただ置くだけでなく 「手に取りたくなる並べ方」を意識すること。
たとえば、表紙を見えるように立てかけたり、桜やちょうちょの小さな飾りを置いて季節感を足すと、自然と視線が向かいやすくなります。
実際、わが家でも春のコーナーを作った日は、子どもが真っ先に図鑑を持ってきて「ママ、これ知ってる?」と話しかけてきました。
そこから「桜の木はどうしてピンクなの?」「虫は冬どうしてるの?」など、思いがけない質問が次々と出てきて、普段より会話が広がるのが楽しい時間に。
また、“難しい本は混ぜない”というのも大切なポイント。
読むことに自信を持てる本が中心だと、「読めた!」「次も読んでみよう」という気持ちが自然と育ちます。
春の間にテーマを変えて「植物」「生き物」「天気」など、興味に合わせて揃えていくのもおすすめです。
ひらがな・数字の遊びポスター
子どもにとって「目に入るところにある」というのは、何よりの学びの環境になります。
ひらがな表や数字ポスターは昔ながらのアイテムですが、使い方を少し工夫するだけで格段におもしろくなります。
わが家でよくやるのは、生活の中でさりげなく取り入れるミニゲーム。
たとえば朝の準備の時間に「今日は“く”のつく言葉を3つ見つけてみよう!」と声をかけるだけで、子どもは一気にやる気スイッチが入ります。
キッチンやリビングを歩きながら「くつした!」「くま!」「クリップ見つけた!」と宝探しのように探して回り、大人もつい笑ってしまうほど。
この遊びの良さは、机に向かう“勉強”ではなく、遊びの延長として文字や数に触れられるところ。
数字ポスターでも同じように、「今日は“7”を探す日!」とテーマを決めると、部屋の中で7に見えるものを探したり、冷蔵庫の温度表示を見つけたりと、生活そのものが学びの場になります。
そして何より、短い時間でできるのが嬉しいところ。時間を長くとるより、1〜2分の“短い遊び”を毎日続けるほうが飽きずに楽しめます。
忙しい日でも取り入れやすく、親子のちょっとした会話にもつながるので、春休み中の“静かに過ごしたい時間”にぴったりです。
親子で一緒に楽しむ“工作系”アイデア
簡単!春の紙工作
折り紙で桜を折ったり、画用紙でちょうちょを切り抜いたりと、紙工作は準備がかんたんで、すぐに始められるのが嬉しいところです。
「今日は桜の日ね」「次はたんぽぽを作ろうか」と、テーマを決めると子どもの想像力もふくらみます。できあがった作品を紐に吊るしてガーランドのように飾ったり、壁に貼って“春コーナー”を作ったりすると、一気に部屋が明るくなります。
わが家では、リビングの一角を“作品ギャラリー”として空けておき、完成したらそこにペタッと貼るのがお決まりの流れです。
子どもは自分の作品が家の一部になっているのを見て、とても誇らしそうな顔をします。スマホで写真を撮っておけば、季節ごとの成長記録にもなります。
ハサミを使うときは、「線の上をゆっくり切る」「人の近くでは切らない」など、あらかじめルールを一緒に確認しておくと安心です。
工作の時間そのものが、道具の扱い方や集中力を育てるきっかけにもなります。何より、親子で同じ机を囲んで“黙々と作る時間”がとても心地よいひとときになります。
空き箱クラフト
お菓子の箱やティッシュ箱、ラップの芯など、一見ゴミに見えるものも子どもの手にかかれば立派な工作材料です。
「これはバスにしてみる?」「ここを窓にしようか」と話しながら、色紙やペン、シールで自由に飾っていくと、世界にひとつだけの作品が生まれます。
箱を縦にしてマンションを作ったり、いくつか並べて電車ごっこをしたりと、アイデアは無限大。作って終わりではなく、そのあとごっこ遊びに発展しやすいのも魅力です。
私もつい夢中になってしまい、「ここに階段つけたらどうかな?」と口を出しすぎてしまうことがあるので、最近は“子どもの発想を尊重する”ことを意識しています。
完成した作品は、すぐに処分せずテレビ台の横や棚の上など、目に入る場所にしばらく飾っておくようにしています。
遊び終わったあとにその姿を見ると、「また作りたい!」という意欲につながりますし、子ども自身も「自分の作ったものが大事にされている」と感じられて、満足感が長く続きます。
壊れてしまったときも、「じゃあ次はもっと丈夫に作ってみようか」と前向きな会話につなげられるので、春休みの継続的な遊びネタとしてもおすすめです。
お手伝いと遊びをかけ合わせた“生活まなび”
いっしょに料理ごっこ
春休みは三食用意する日も増え、親にとってもなかなか大変な時期。でも、そんな日だからこそ「料理ごっこ」を取り入れると、家事と遊びを同時にこなせて一石二鳥です。
本格的な料理はハードルが高いので、簡単に作れる“春らしいメニュー”がおすすめ。
わが家では、おにぎりに好きな具を入れる「おにぎりパーティー」や、食パンに具材をのせて焼くだけの“春色ピザトースト”など、工程が少なく安全なものを中心に取り入れています。
子どもは「自分で作れた!」と感じられる瞬間が大好きで、その成功体験が次のチャレンジに自然とつながります。
また、具材を選ぶ・並べる・混ぜるといった動作が、指先の発達や集中力にもつながるのも嬉しいポイントです。
料理中は「この色きれいだね」「いい匂いしてきたよ」と声をかけるだけで、親子の会話も増えて、キッチンがやさしい空気に包まれます。
さらに、料理ができあがったあとの“食べる時間”も大事な学びのひとつ。
自分が作ったものを家族が「おいしいね」と言ってくれると、子どもの表情が一気に誇らしげになります。
「家族の役に立てた」という気持ちは、子どもの自信につながる大切な力。春休みのゆったりした時間の中で、その芽を育ててあげたいですね。
洗濯物たたみゲーム
「お手伝いしてほしいけど、なかなか頼みにくい…」「言ってもなかなか動いてくれない…」そんな場面は誰にでもあります。
そこでぜひ試してほしいのが、洗濯物を“ゲーム化”する方法。春休みは衣替えのタイミングでもあるので、親子で一緒にやる良い機会になります。
例えば、
・どちらが早くたためるか競争する
・たたんだ服を色別に並べていく
・靴下のペア探しゲームをする
など、ちょっとした仕掛けを入れるだけで一気に遊びに早変わりします。
わが家では、子どもがたたんでくれた服を見て「助かる〜!ありがとう!」と必ず声をかけるようにしています。
大げさなくらい喜ぶと、子どもは「また手伝いたい!」という表情になるので、家事の習慣づけにもつながります。
洗濯物たたみは短時間で終わるので、子どもが飽きる前に達成感を味わえるのもポイント。
広げられた衣類がスッと片付いていく様子は、親にとっても気持ちが良く、「家事の負担が軽くなる+子どもの成長が感じられる」最高の組み合わせになっています。
春休みの中で、こうした“生活まなび”の時間を増やすと、子どもが自然と家事に興味を持ち、親子の距離もぐっと縮まります。
家族でゆったり過ごす“コミュニケーション”系あそび
おしゃべりビンゴ
春休みは子どもとの時間が増える一方で、「今日は何をして過ごそう…」と悩む日もありますよね。そんなときにぴったりなのが、家族の会話を楽しめる“おしゃべりビンゴ”。
準備はとても簡単で、紙に3×3などのマスを書き、「好きな食べ物」「行きたい場所」「最近できるようになったこと」など、家族に聞いてみたいテーマを入れておくだけ。
会話をしながらマスを埋めていくので、自然とコミュニケーションが増えます。「へぇ、そんなこと考えてたの?」と驚かされることも多く、子どもの新しい一面が見えるのが楽しいところです。
特に、普段学校でどんなことを考えているのかを知る良いきっかけになり、春休み明けの話題づくりにも役立ちます。
この遊びは、年齢差があっても一緒に楽しめるのが魅力。小さい子は絵で描いてもOKですし、大人はちょっと難しいテーマを出して盛り上げるのもアリです。
マスが埋まったら、ビンゴになった人に“選べるおやつ券”などのご褒美を用意すると、子どものやる気がぐんと上がります。
家族みんなが同じテーブルで笑い合える時間が生まれ、自然と距離が近くなるあそびとして春休みにぴったりです。
おうち映画館
外出しなくても「特別な時間」を作れるのがおうち映画館の魅力です。
カーテンを閉め、部屋の照明を少し落として、好きな飲み物やおやつを用意するだけで、家の中が一瞬で映画館のような雰囲気になります。
特に春休みのようにまとまった時間が取れる時期は、親子で映画をじっくり楽しめるチャンスです。
映画をただ観るだけでなく、観終わった後の会話も大切な時間のひとつ。
「どのシーンが好きだった?」「このキャラクターの気持ちってどう思う?」など、子どもに質問を投げかけると、意外な感性に驚かされることがあります。
普段の生活では出てこない子どもの表現や感情が見えてきて、親としても新鮮です。
また、映画は親子で共有できる“思い出”になりやすいのもポイント。
しばらく経ってから「あの映画の○○ちゃん、かわいかったね!」と話題に出ることもあり、春休みの記憶として残りやすくなります。
ちょっとの工夫で非日常感をつくれるうえに、親子の会話も自然と増える万能の時間づくりとして、ぜひ取り入れてみてください。
まとめ|春休みは“家の中”でも十分に楽しくなる
春休みは長いようで短く、気づいたら「もう終わり…?」と感じることが多い時期です。外出の予定をたくさん入れなくても、家の中でできる遊びや学びを少し取り入れるだけで、親子の時間はぐっと豊かになります。
大切なのは、完璧を目指さないこと。「今日はこれだけでいいか」と肩の力を抜くと、子どもも大人も気持ちが軽くなり、自然と楽しむ余裕が生まれます。
今回紹介したアイデアは、どれも準備が少なく、短時間でも取り組めるものばかり。
お部屋サーキットで思いっきり体を動かす日があってもいいし、紙工作やおしゃべりビンゴでゆるっと過ごす日があってもOKです。
日によって子どもの気分も変わりますし、親の体力だって違います。だからこそ、「今日はこれにしよう」とひとつ選ぶだけで十分なんです。
そして、春休みで一番うれしい瞬間は、親が何か特別なことをしたときよりも、親子で同じ時間を共有して笑い合えたときに生まれる気がします。
ほんの少しの工夫で、日常の中に“特別な時間”は作れます。
ぜひ、今日のうちにひとつだけでも試してみてください。
きっと、家の中でも「楽しかったね」と感じられる瞬間が、春休みの思い出としてゆっくり積み重なっていきます。














