お盆の帰省、毎年のこととはいえ「これって大丈夫かな?」と小さなマナーが気になること、ありませんか?私も結婚して初めてのお盆は、持っていく手土産から滞在中の過ごし方までドキドキの連続でした。
今回は、子育て中のママ目線で感じた“さりげないけど大事な帰省マナー”をまとめました。気をつけたいポイントを知っておくだけで、義実家でも実家でも気持ちよく過ごせるはずです。
目次
帰省前の準備で気をつけたいこと

私は結婚して初めてのお盆帰省で、手土産を持っていかなかったことがあります。「いつもありがとうって言えばいいかな」と思っていたのですが、帰省後に母から「手土産はあった方が印象いいよ」と言われてハッとしました。
当時は、まだ夫の実家との距離感も掴めていなくて、「嫁だからって気を遣いすぎるのもどうなのかな」なんて思っていたんですよね。でも後から考えると、やっぱりお世話になる立場として“気遣い”は大切だったなと反省しました。
それからは、帰省するときは必ず地元のお菓子や話題のスイーツを持参しています。義両親も「こんなのあるんだね!」と喜んでくれるので、ちょっとした気遣いで空気が和むと感じています。
ある年は、地元の和菓子屋さんの限定羊羹を持って行ったら、「仏壇にお供えさせてもらうね」と義母がとても嬉しそうにしてくれました。その後、みんなで切り分けてお茶菓子にして、「美味しいね」なんて会話が弾んだのを覚えています。
手土産は必須?どんなものを選ぶ?
私は、いつも季節感のあるお菓子や地元の有名どころのお菓子を選ぶようにしています。特にお盆は親戚が集まることもあるので、人数分以上入っているものが安心です。
例えば、夏場ならゼリーや水羊羹などの涼しげなものも喜ばれますし、日持ちする焼き菓子や饅頭も定番です。以前、デパ地下で見つけたフルーツゼリーを持っていったときは、「冷やして食べると美味しいね」と義父も喜んでくれました。
義両親の好みがわかっているなら、それに合わせるのが一番ですが、わからないときは無難に甘すぎない和菓子系を選ぶようにしています。
また、義実家が田舎の場合は、都会ならではのスイーツや限定商品を持っていくと話のネタにもなって盛り上がりますよ。
事前連絡は細かめに
帰省の日程を伝えるときも、「○日○時頃に着く予定です」と具体的に伝えるようにしています。以前、「お昼過ぎに行くね」と曖昧に伝えたら、義母がお昼ご飯を準備してくれていて申し訳なかったことがありました。
あの日は、高速道路が混んでしまって到着が14時頃になってしまい、お昼を過ぎても用意してくれていたお刺身が乾きかけていて…。義母は「いいのよ〜」と言ってくれましたが、申し訳なさと気まずさでいっぱいでした。
それ以来、到着予定時間は30分単位で伝えるようにしています。「渋滞で遅れるかもしれませんが、13時半頃を目指しますね」と言うと、「じゃあお昼用意して待ってるね」と返してくれて、義母も予定が立てやすいみたいです。
滞在中に気をつけたい“さりげないマナー”
私は「何か手伝いますか?」と一度は聞くようにしています。義母は「いいよいいよ」と言ってくれることが多いですが、一緒に台所に立つだけでも会話が弾んだりします。
以前、義母が煮物を作っていたときに、「この味付けってどうしてるんですか?」と聞いたら、とても嬉しそうにレシピを教えてくれたことがありました。それ以来、台所でのお手伝いは“家事の分担”というより“コミュニケーションの場”という感覚で動くようにしています。
ただ、やり方や収納場所が違うので、勝手に進めると逆に負担になることもあります。以前、洗い物をしていて「これどこに片付けたらいいですか?」と聞かずに食器棚に入れてしまったら、「あら、これこっちだったのよ」と申し訳なさそうに言われたことがあり、気をつけないとと思いました。
子どものしつけも大切なポイント
小さい子どもがいると、走り回ったり大声を出したりしがちですよね。我が家も、長男が2歳のときにリビングを全力疾走してしまい、義父に「危ないよ」と注意されたことがありました。
当時はまだ何もわからない年頃で、義実家が広いこともあって大はしゃぎ。義母も「元気でいいわね」と笑ってくれましたが、義父がソファから立ち上がり「転ぶと危ないからやめなさい」と言ったとき、空気が少しピリッとしたのを覚えています。
それからは、行く前に「おじいちゃんおばあちゃんのおうちは走らないよ」「大きな声は外でね」と伝えておくようにしています。最初は聞き流していた息子も、今では玄関に入る前に「走らないんだったね!」と言ってくれるようになりました。
また、おもちゃを広げるときも「貸してって言おうね」「ありがとうって言おうね」と声かけするようにしています。義母が「○○くん、ちゃんと挨拶できるのね」と褒めてくれると、本人も嬉しいようで、ますます頑張ってくれています。
お仏壇やお墓参りのマナー

お盆の帰省では、必ずお仏壇に手を合わせますよね。私も結婚して初めて義実家に帰省したときは、お仏壇の前でどうすればいいのかわからず、玄関で挨拶を済ませた後、リビングに案内されるとすぐに義母から「まずお仏壇にご挨拶してね」と声をかけられました。
そのとき、「あ、こういうときはまずお仏壇に挨拶するんだ」と学びました。それからは、到着したら荷物を置く前に「お仏壇に手を合わせてもいいですか?」と一言確認してから行くようにしています。
到着したらまずお仏壇に挨拶するのが基本。手土産のお菓子をお供えしてから手を合わせ、「いつも見守ってくださってありがとうございます」と心の中で伝えるようにしています。義母も「気持ちが伝わるから嬉しいわ」と言ってくれて、嫁としても少しホッとする瞬間です。
お供えしたものは、後でみんなで分けて食べることが多いので、個包装のものや日持ちするものを選ぶようにしています。先日は地元の老舗和菓子屋さんの最中を持っていったら、「これ好きなのよ」と義父母にとても喜ばれました。
お墓参りの服装は?
お盆のお墓参りは、喪服ではなくても大丈夫。私はいつも、黒や紺など落ち着いた色のワンピースかパンツスタイルで行くようにしています。
最初は「喪服じゃなくていいのかな?」と悩んだこともありましたが、義母に聞いたら「普段着でいいのよ。ただ派手じゃない方がいいけどね」と言われて安心しました。
ただ、サンダルや素足は避けた方が無難。お墓周りは砂利や土で足元が汚れやすいですし、何より義両親世代はそうした部分をよく見ている気がします。以前、近所のおばあちゃんが「お墓参りに素足で来るなんて、若い人は気楽でいいわね」と少し皮肉っぽく言っていたのを聞いたことがあり、それ以来きちんと靴下を履くようにしています。
食事やお風呂、寝室での気配り
義実家でのご飯、私は「いただきます」「ごちそうさまでした」はいつもよりはっきり言うようにしています。以前、義母に「よく食べてくれて嬉しいわ」と言われたことがあり、それからは美味しいものは素直に「美味しいです!」と伝えるようになりました。
特に、義母が手間をかけて作ってくれた煮物やお味噌汁などは、「この味付け、すごく美味しいです!」と具体的に伝えると、義母も「ほんと?よかった〜」と笑顔を見せてくれます。
最初は少し緊張しましたが、褒められて嫌な気持ちになる人はいないですし、場の空気も柔らかくなる気がします。
また、義父には「おかわりしていいですか?」と一言添えてからおかわりするようにしています。義父も「どんどん食べなさい」と嬉しそうにしてくれるので、この小さな声かけだけでも印象が良くなるのかなと思っています。
お風呂や寝室の使い方
お風呂は、できるだけ最後に入るようにしています。「先にどうぞ」と言われても、「お湯汚しちゃうと申し訳ないので」と遠慮することが多いです。
入るときは「お風呂お借りします」と声をかけ、出た後は髪の毛が落ちていないか排水口や脱衣所を軽くチェック。お風呂掃除までできるときはササッと洗って出るようにしています。
タオルや使ったものは自分で洗って干すようにしていて、以前義母に「タオル置いておいてくれたらいいのよ」と言われたこともありましたが、「いえ、すぐ洗っておきますね」と伝えたら「助かるわ〜」と笑顔で返してくれました。
寝室も、帰るときにはシーツをまとめたり掃除機をかけたりしています。布団はたたんで、使った部屋を軽く拭き掃除しておくこともあります。義母に「そのままでいいよ」と言われても、できる範囲で片付けて帰ると、感謝の気持ちが伝わると思っています。
実際、帰り際に「本当に何から何までありがとうね。気持ちよく使ってくれて嬉しいわ」と言ってもらえたときは、こちらも「また気持ちよく帰省できるようにしよう」と思えました。
帰省後の“ありがとう”も忘れずに

帰省後は、できるだけ当日中か翌日に「ありがとうございました」と連絡するようにしています。以前、帰宅後バタバタしていて連絡が遅れたことがあり、そのとき義母から「無事に着いたか心配してたのよ」と言われて、ハッとしたことがありました。
それ以来、家に着いたら荷物の片付けより先に、「今無事に帰宅しました。今回もお世話になりました、ありがとうございました」とまずLINEを送るようにしています。
義母も「無事に帰ったって聞くと安心するわ」と言ってくれるので、短くてもいいからお礼と帰宅報告をセットで伝えるようにしています。
また、LINEで子どもたちの写真を送ると、「また来てね」と喜んでくれるので、我が家の定番になっています。
例えば、お仏壇に手を合わせている姿や、おじいちゃんおばあちゃんと一緒にご飯を食べている写真など、「こうして会える時間を大切にしたいな」と思う瞬間を送るようにしています。
義母も「この写真、○○ちゃん(義父)にも見せるわね」と嬉しそうに返信してくれて、こちらも温かい気持ちになります。
まとめ|小さなマナーで心地いい帰省時間に
お盆の帰省は、気をつけるポイントがたくさんあって最初は戸惑いますよね。でも、こうした“さりげないマナー”を知っておくだけで、義実家や実家での時間がぐっと心地よくなると感じています。
私も最初は失敗続きでしたが、毎年少しずつ学びながら、今では帰省が楽しみになりました。
今年のお盆も、感謝と気配りを忘れず、家族みんなで笑顔の時間を過ごしてくださいね。