「ねぇママ、見てよ!またお兄ちゃんが叩いた!」
「だって先におもちゃ取ったのは妹じゃん!」
毎日のように繰り返される兄弟げんかに、ついイライラしてしまうことありませんか?
私も二人の子どもがいるので、「いい加減にしてよ!」と怒鳴ってしまう日もあります。
でも実は、親の関わり方を少し変えるだけで、兄弟げんかはグッと減るんです。
今回は、我が家で実践してきた兄弟げんかへの対処法と、親として心がけたいポイントをお伝えします。
目次
兄弟げんかはなぜ起こる?原因を知ろう

兄弟げんかって、本当に些細なことがきっかけになりますよね。
「おもちゃを取った」「テレビのチャンネルを変えた」「座る場所が近い」など、大人からしたら「そんなことで?」と思うようなことばかり。
でもその裏には、子どもたちなりの理由や気持ちが隠れていることが多いんです。
競争心と甘えたい気持ち
我が家の場合、6歳の息子と4歳の娘がよくけんかします。
例えば、娘が先にジュースを飲み終わると、息子が「ずるい!」と泣き出したり…。
この前も、お菓子を娘が先に食べ終わっただけで、息子が大泣き。
「何がずるいの?同じ数だけあったでしょ?」と私が言うと、
「だって○○ちゃんだけ早く食べて…」としょんぼり。
これは、ただ悔しいだけじゃなくて、競争心と「自分も見てほしい」という甘えたい気持ちが混ざっているからなんですね。
息子は普段から負けず嫌いで、ゲームやかけっこも負けると泣いてしまうタイプ。
でも、それだけ頑張り屋さんで、いつも周りをよく見ている証拠でもあります。
親の注意を引きたいとき
それから、仕事や家事で忙しくしているときに限ってけんかが始まるのも、親の気を引きたいサイン。
私も夕飯を作っているときに限って、「ママ!聞いてよ!」と二人で泣きつかれ、
「ちょっと待って!今忙しいから!」とイライラしてしまうことがよくあります。
でも、そういうときって、実は二人とも「ママにかまってほしい」だけなんですよね。
この前も、息子と娘がテレビの取り合いで大喧嘩していたので、
鍋を止めて「どうしたの?」とゆっくり話を聞いてみたら、
二人とも涙目になりながら「ママと一緒に見たかっただけ…」とポツリ。
そのとき、「あぁ、けんかの原因ってここにあったんだ」と気づかされました。
ただ話を聞くだけで、二人ともケロッと仲直りすることも多いんです。
兄弟げんかを止めるとき親が気をつけること

兄弟げんかが始まると、つい「やめなさい!」と大声を出してしまいませんか?
私も、毎日のように続くけんかにイライラして、「もういい加減にして!」と怒鳴ったことが何度もあります。
でも、そのたびに子どもたちの顔が曇っていくのを見て、これでいいのかな…と自分を責めていました。
どちらかを一方的に叱らない
つい「お兄ちゃんでしょ!我慢しなさい!」と言ってしまいがちですが、
これを繰り返すと、お兄ちゃんの自己肯定感がどんどん下がってしまいます。
我が家の6歳の息子もそうでした。
妹とけんかするたびに、「お兄ちゃんなんだから」と言われ、ある日ポツリと、
「どうせ僕ばっかり怒られるんだ…」と。
その言葉を聞いたとき、私はハッとしました。
息子は妹を守ろうとすることも多いのに、
私がちゃんと見ていなかっただけかもしれない。
叱る前に、息子の頑張りや優しさをもっと見てあげれば良かったと反省しました。
それ以来、けんかを止めるときは、
「どっちが悪いの!」ではなく、
「二人ともどうしたの?」「何があったの?」と声をかけるようにしています。
すると、息子も自分の気持ちを少しずつ話してくれるようになり、
「そっか、嫌だったんだね」と受け止めることで落ち着くことが増えました。
状況を冷静に確認する
けんかの内容を聞かずに怒ると、子どもは納得できません。
以前の私は、妹が泣いていたら「お兄ちゃんが悪い」と決めつけて叱っていました。
でも実際には、娘が先にちょっかいを出していたり、
わざと息子のおもちゃを取って泣いたふりをしていたり…。
もちろん逆の場合もあります。
「どうしてけんかになったの?」と落ち着いて聞いてみると、
息子が「○○ちゃんが急に叩いてきた」と言ったり、
娘が「お兄ちゃんが先に意地悪した」と言ったり、
それぞれの言い分があります。
そんなときは、どちらが正しいか決めるのではなく、
「叩くのはやめようね」「言い方がきつかったかな」と、
お互いに反省できるよう声をかけています。
子どもたちも、怒られるより納得できるようで、
「次はこうするね」と素直に言ってくれることが増えました。
兄弟げんかを減らすためにできること

兄弟げんかを完全になくすのは難しいけれど、
親のちょっとした関わり方で、驚くほど減ることがあります。
私も以前は、「けんかばかりして…」と毎日イライラしていました。
でも、子どもたちの気持ちに寄り添うように心がけてからは、
けんかが減っただけでなく、家の中の空気も柔らかくなった気がします。
スキンシップを増やす
最近特に意識しているのが、スキンシップ。
寝る前にギュッと抱きしめて「今日も楽しかったね」「大好きだよ」と声をかけるだけで、
翌日の二人の機嫌が全然違います。
この前も、私が忙しくてイライラしていた日に、
寝る前に息子と娘を一人ずつ抱きしめて、「ママ怒ってばかりでごめんね」と言ったら、
二人ともニコニコしながら「いいよ」「ママも頑張ってるもんね」と言ってくれて、
胸がいっぱいになりました。
ハグって不思議ですよね。
たった数秒でも、子どもも親も心がほぐれていくような感覚があります。
私も余裕がない日ほど、意識的にスキンシップを増やすようにしています。
すると、子どもたちも落ち着いてくれることが多いんです。
それぞれに1対1の時間を作る
兄弟がいると、つい一緒にまとめて関わりがちですよね。
でも、子どもたちは「ママを独り占めしたい」という気持ちを、
みんな心の奥に持っているもの。
我が家では、息子だけを連れてスーパーに行くことがあります。
普段は妹に遠慮して甘えられない息子も、そのときは
「今日はママと二人だけ?」とすごく嬉しそうな顔をします。
買い物中も、「これママ好きだよね?」と話しかけてくれたり、
帰り道には「今日は楽しかったね」と手をぎゅっと握ってくれたり。
娘も同じで、二人きりで絵本を読む時間を作ると、
「ママ見てー!ここ可愛いよ!」と嬉しそうに教えてくれます。
実際に効果があった我が家の対処法

兄弟げんかをゼロにすることは難しくても、
親の関わり方ひとつで、けんかの頻度や長引き方が変わると感じています。
ここでは、我が家で実際に試して効果があった対処法を紹介します。
ルールを子どもたちと一緒に決める
おもちゃの取り合いでけんかになることが多かった我が家。
以前は私が「順番で使いなさい!」と怒鳴ってばかりいましたが、
結局どちらも納得できず、すぐにまた同じけんかが起こっていました。
ある日、思い切って二人に話してみたんです。
「ママが決めるだけじゃなくて、二人でルールを考えてみない?」
すると息子が、「順番に使うっていうのはどう?」と提案し、
娘も「どうしても嫌なときはママに言う!」と賛成。
それ以来、「使いたいときは順番にする」「どうしても譲れないときはママに相談する」
というルールができました。
自分たちで決めたルールなので、守ろうとする意識が育ってきたように思います。
もちろん完璧ではないけれど、けんかになる前に「順番ね!」と言い合う姿を見て、
成長してるなぁと感じることが増えました。
この前も、息子が使っていたブロックを娘が取りたがっていて、
「今はお兄ちゃんの番だよ」と自分で我慢している娘の姿に、思わず涙が出そうになりました。
落ち着くまで見守る
けんかが始まると、すぐ止めたくなるのが親心ですよね。
私も「やめなさい!」と間に入ってばかりでした。
でも最近は、まず少し様子を見るようにしています。
二人で「じゃあこうしようよ」「だめだよ!」とやり取りする中で、
自分たちで解決策を見つけることも増えてきました。
この前も、娘が息子のお絵描き帳を勝手に使ってしまい、
息子が泣きながら怒っていたのですが、
私はあえてキッチンから見守っていました。
すると息子が、「でも○○ちゃんが描きたいなら、このページならいいよ」と譲り、
娘も「ごめんね」と言って二人で仲良く描き始めたんです。
親がすぐに入らないことで、
子どもたちは「どうしたらいいか」を考える練習にもなるし、
自分たちで解決できたという自信にもつながるんだなと感じました。
まとめ|兄弟げんかは成長のチャンス。親の関わり方で変わる
兄弟げんかは、親にとってもストレスの種ですが、
子どもたちにとってはコミュニケーションや感情のコントロールを学ぶ大切な場面。
「毎日けんかばかりでうんざり…」と思う日もありますが、
親が少し関わり方を変えるだけで、子どもたちも変わっていきます。
今日からできることを、ぜひ一つでも取り入れてみてください。
そして、「けんかも成長の一部なんだ」と、少しだけ心を楽にしてあげてくださいね。