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お食い初めに祖父母を招待するべき?気まずくならない呼び方と当日マナーのコツ

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お食い初めは、赤ちゃんが生後100日を迎える大切な節目。せっかくなら祖父母にも参加してもらいたいけれど、「遠方だから負担では?」「呼ばなかったら失礼?」と悩む方も多いと思います。

私も、最初の子のときに同じように迷いました。結果として、祖父母を招いたことで家族の絆を改めて感じる時間になりました。この記事では、祖父母を招待するかどうかの判断基準や、招くときに気をつけたいマナーについて、私自身の体験を交えながらお伝えします。

お食い初めに祖父母を招くべきかどうかの考え方

お食い初めは「赤ちゃんの健やかな成長を願う」家族の行事です。とはいえ、「誰を呼ぶか」に明確な正解はなく、それぞれの家庭の事情や価値観に合わせるのがいちばん自然です。地域によっても「両家を招くのが一般的」「身内だけで行うことが多い」など、風習の違いがあります。

私の場合、最初は「夫婦だけで静かにやろう」と思っていました。準備や進行に自信がなかったこともあり、気を遣うより気楽に過ごしたいという気持ちが強かったからです。ところが、母に「せっかくだから孫の顔を見せて」と言われ、予定を変えて祖父母を招くことにしました。
当日は、祖父母が赤ちゃんを抱っこして笑っている姿に心が温かくなり、「呼んでよかったな」と感じました。食事をしながら昔話が始まり、赤ちゃんを中心に家族の会話が自然と弾んだのです。

一方で、祖父母を招くことで負担が増えるケースもあります。移動が大変だったり、祖父母自身が遠慮して気を使ってしまう場合もあります。たとえば「義両親を呼ぶかどうか」で夫婦の意見が食い違うことも珍しくありません。そうしたときは、「誰のためのお祝いか」を思い出すことが大切です。目的は“形式を守ること”ではなく、“赤ちゃんの成長を喜ぶこと”だからです。

距離・体調・家庭の関係性などを総合的に見て、「今の私たち家族にとっていちばん穏やかで楽しい形」を選ぶのがベストです。
たとえ祖父母を招かなくても、後日写真を見せたり、成長の報告をするだけでも立派なお祝いになります。お互いに無理をせず、心から「よかった」と思える過ごし方を選ぶことが何よりの贈り物になるでしょう。

祖父母を招くときのマナーと伝え方

お食い初めは、儀式としての格式はありつつも、家族であたたかく過ごす行事です。だからこそ、「かしこまりすぎず、でも失礼のない距離感」が大切になります。特に祖父母にとっては、初孫や久しぶりの赤ちゃんとの時間になることも多く、こちらの気づかいひとつで当日の雰囲気がぐっと柔らかくなります。

招待のタイミングは余裕をもって

祖父母は仕事や通院、地域の予定が入っていることもあります。なるべく早めに日程を相談し、「参加してほしい気持ち」と「無理はさせない配慮」を一緒に伝えるのがポイントです。

例えば、私は次のように連絡しました。

「◯日にお食い初めをする予定なんだけど、もし都合が合えば一緒にお祝いできたら嬉しいです。無理のない範囲で大丈夫だから、気にしないでね」

この一言で、相手の負担がぐっと軽くなります。逆に「来るのが当たり前」の雰囲気だと、相手がプレッシャーを感じてしまうことも。「来られたら嬉しい」という姿勢を大切にしたいところです。

費用負担はどうする?

基本的には、赤ちゃんの両親が準備と費用を担当する形になります。自宅でも外食でも、「ご招待」という気持ちで対応できれば安心です。
それでも祖父母が「お祝いの席だから」とごちそうしようとしてくれる場面はよくあります。そんな時は、

「お気持ちが本当に嬉しいです。今日は私たちからの気持ちなので、ゆっくり楽しんでくださいね」

と伝えたり、お祝いをいただいた場合は後日ちょっとしたお菓子や写真を添えてお礼をすると、より気持ちが伝わります。

また、遠方から来てもらう場合は交通費の話題になることもありますが、結論としては家庭ごとでOK。気になるときは、さりげなく「交通費はうちで持つね」と伝えておくと安心です。

祖父母の負担も意識する

お食い初めは赤ちゃん中心の行事ですが、祖父母にとって体力や移動は思った以上に負担になることも。
当日の流れを伝えておいたり、ゆっくり過ごせる席を用意したり、帰りの時間を気遣うなど、些細な配慮で過ごしやすさが変わります。

特に私は、祖母が長時間座ると足がしびれてしまうタイプなので、椅子席を選びました。
事前に家族LINEで「1〜2時間くらい、赤ちゃんの様子に合わせてゆったり過ごそうね」と連絡しておいたら、みんなが気楽に参加できました。

「招待したい気持ち」と「相手の負担を思う気持ち」のバランスが、心地よい時間を作ってくれます。無理のない形で、家族の幸せな思い出をつくりたいですね。

自宅と外食、どちらがいい?祖父母が過ごしやすい環境を

お食い初めをどこで行うかは、祖父母の体調・移動距離・赤ちゃんの性格など、いくつかの要素で決めるのがポイントです。特に、初めての育児でまだ生活リズムが安定していない時期は、無理のないスタイルを選ぶことが大切です。

私の家庭では、最初は「せっかくだから料亭で」と考えていましたが、義母の「赤ちゃんが落ち着かないかもね」という一言で自宅開催に。結果的に、赤ちゃんが泣いてもすぐに授乳でき、祖父母もリラックスして過ごせました。
「どちらが正しいか」ではなく、「そのときの家族に合っているか」で判断することが何より大切だと感じました。

自宅開催のメリットと注意点

自宅で行う一番のメリットは、赤ちゃんも祖父母もくつろげることです。
泣いたりぐずったりしても気兼ねなく対応でき、授乳やおむつ替えもスムーズ。祖父母にとっても、知らない場所より安心して過ごせます。
お祝い膳は手作りでもデリバリーでもOK。最近はお食い初めセットの宅配サービスも充実しているので、準備の手間もぐっと減ります。

ただし、自宅開催では「片づけが大変」「スペースが狭い」といった悩みも出てきます。祖父母が座りやすい椅子を用意したり、座布団を厚めにしたり、事前に「赤ちゃん中心の短時間プラン」を伝えておくと、負担を最小限にできます。

外食のメリットと注意点

外食の良さは、準備や後片づけの手間がないこと。特に初めてのお食い初めで不安がある場合は、料理をすべてお店に任せられるのは安心です。
ただし、店選びには少し工夫が必要。予約の際に以下を確認しておくとトラブルを防げます。

  • 個室や半個室があるか

  • ベビーチェアや座敷の有無

  • 授乳・おむつ替えスペースがあるか

  • 騒がしくない雰囲気か

  • お食い初め膳の対応があるか

外食の場合、長時間の滞在は赤ちゃんに負担がかかることもあります。料理の提供スピードや、祖父母の移動時間も考慮して、「1〜2時間で気持ちよく終わる構成」を意識するとちょうどいいです。

どちらを選んでも「祖父母が主役」になる心づかいを

お食い初めは赤ちゃんのお祝いですが、祖父母にとっても特別な日。どちらの形式を選んでも、感謝の言葉を一言添えるだけで温かい空気が生まれます。

たとえば、

「今日は来てくれてありがとうございます。◯◯(赤ちゃん)も嬉しそうです」
「遠いところありがとう。これからも成長を見守ってね」

たった一言でも、祖父母の心に残ります。
形式よりも「家族の笑顔が中心になる空間づくり」こそ、お食い初めの本当の目的だと思います。

招待しない場合の配慮も忘れずに

祖父母を招待できない場合でも、「どう伝えるか」「どう気持ちを共有するか」で印象は大きく変わります。
遠方に住んでいたり、体調面で移動が難しい場合、あるいは感染症などの影響で集まるのが不安なときなど、無理をして一緒に過ごす必要はありません。大切なのは、「一緒にお祝いしたい」という気持ちをきちんと伝えることです。

私の家庭でも、二人目のお食い初めのときはちょうど感染症の流行期で、祖父母を呼ぶのを控えました。
「今回は呼ばない」という決断を伝えるときには、「残念だけど、また落ち着いたら改めて顔を見せに行きますね」と言葉を添えました。
そのうえで、当日の写真と短い動画を撮って、夜にメッセージと一緒に送ると、義母から「離れていても一緒にお祝いできた気分だった」と返事があり、胸が温かくなりました。

このように、直接会えなくても、少しの工夫で気持ちはしっかり伝わります。
たとえば以下のような方法があります。

  • 写真をプリントして「お食い初め報告カード」として郵送する

  • ビデオ通話で「お食い初めの儀式風景」をライブ配信する

  • 祖父母の名前を入れた「手書きメッセージ付きのフォトブック」を後日渡す

こうしたちょっとした心づかいは、「呼ばれなかった」という寂しさを埋めるだけでなく、家族の絆をより深めてくれます。
「参加できなかったけれど、自分もお祝いの一部になれた」と感じてもらうことが何より大切です。

また、祖父母から「お祝いを贈りたい」と言われたときは、すぐにお礼を伝えると好印象です。
「届きました、ありがとうございます!◯◯も健やかに育っています」と、写真付きで報告すれば、安心と喜びが伝わります。

無理をせず、それでも心をつなぐ工夫をすることで、距離があってもあたたかいお祝いになります。お食い初めは、場所よりも「想いの共有」が何より大事。どんな形であっても、祖父母の気持ちを尊重しながら、家族みんなで赤ちゃんの成長を喜び合える時間にしていきましょう。

祖父母とのお食い初めで気をつけたいこと

祖父母を招いてお食い初めを行うときに、意外と盲点になりやすいのが「役割分担」や「進め方の違い」です。
お食い初めは地域によって風習や意味づけが微妙に異なり、誰が儀式を行うかという点で意見が分かれることがあります。特に両家の祖父母がそろう場合は、ちょっとした一言がきっかけで空気がぎこちなくなることも。だからこそ、事前のすり合わせと柔らかい配慮がとても大切です。

「誰が食べさせる役」をどう決めるか

お食い初めでは、一般的に「長寿にあやかる」という意味を込めて、祖父母や年長の親族が赤ちゃんに食べさせるまねをします。
ただし、どちらの祖父母が担当するか、誰が抱っこをするかなどは家庭によって違います。地域によっては「父方の祖父母が中心」「母方がするもの」といった考え方が残っているところもありますが、現代では柔軟に考えて問題ありません。

私の家庭では、最初に義母が「私がやるものよね?」と言ってくださったのですが、私の母も初孫ということで参加したい気持ちが強く、少し迷いました。最終的には、「前半を義母、後半を私の母」という形にして、両方の気持ちを大切にできたのがよかったです。
このように、事前に「どう進めるか」を夫婦で話しておき、当日は自然に誘導できるようにするとスムーズに進行できます。

写真撮影や席順もポイント

また、当日は写真撮影のタイミングも多くなります。「誰が赤ちゃんを抱いて写るか」「どの順番で撮るか」なども意外と気を使うところ。
「次はお義母さんお願いします」「今度はうちの母も一緒に」など、笑顔で声をかけながら順番を回すと和やかな雰囲気になります。
一人だけが中心にならないように配慮することで、両家が平等に喜びを分かち合える空気を作れます。

食事中の会話や雰囲気づくり

お祝いの席では、赤ちゃんの話題が中心になるのが自然ですが、会話の中で「昔はこうだった」「うちの地域ではこうする」といった違いが出てくることもあります。
そのときは否定せず、「そうなんですね、面白いですね」と受け止めるだけで十分です。家庭のやり方に正解・不正解はありません。
むしろ、世代ごとの違いを知ることが、お食い初めを通して家族の歴史を感じるきっかけにもなります。

心に留めておきたいこと

どんなに準備を整えても、赤ちゃんが泣いたり、思わぬハプニングが起こることもあります。そんな時こそ、「うまくいかなくてもいい日」と割り切ることが大事。
祖父母も赤ちゃんも、そして私たち親も、みんなで少しずつ成長していく時間として捉えると、気持ちがぐっと楽になります。

お食い初めは形式よりも気持ち。「誰が主役か」より、「みんなで祝う日」だと意識することが、円満で心温まる時間を作る最大のポイントです。

まとめ|祖父母の気持ちを大切に、家族らしいお祝いを

お食い初めに祖父母を招くかどうかは、「形式に沿うかどうか」よりも、「家族みんなが穏やかに、気持ちよく過ごせるか」を基準に考えるのが一番です。赤ちゃんにとっても、両親にとっても、そして祖父母にとっても大切な時間だからこそ、無理のない形で笑顔を共有できる方法を選びたいものです。

もし祖父母を招く場合は、早めに日程を伝えて、負担にならないように段取りを整えましょう。食事の準備や移動が大変そうならデリバリーや自宅開催にするなど、柔軟に調整して構いません。
一方で、遠方や体調の理由で呼べない場合も、ビデオ通話や写真の共有など、「気持ちを共有する方法」はいくつもあります。ほんの短い時間でも、孫の姿を見られるだけで祖父母は喜んでくれます。

また、祖父母を招いたときは「主役は赤ちゃん」ですが、「一緒にお祝いしてくれる祖父母への感謝」も忘れずに伝えましょう。
「今日は来てくれてありがとうございます」「おかげで素敵な時間になりました」――そんな一言で場の空気があたたかくなり、心に残るお祝いになります。
お食い初めは“家族の絆を深める日”でもあるのです。

そして何より、お祝いの本質は「赤ちゃんの成長を喜ぶこと」。どんな形であっても、その気持ちさえあれば立派なお食い初めです。
祖父母の想いを尊重しながら、夫婦で協力して「うちの家族らしいスタイル」を作っていくことが、今後の子育てにもつながっていきます。

お食い初めは一度きりの節目の日。ぜひ、形式や周囲の目にとらわれず、家族の笑顔があふれる“我が家らしいお祝い”で、心に残る時間を過ごしてください。