出産内祝いをもらった人には、感謝の気持ちを込めて「出産内祝い」を贈ります。
きちんとした贈りものには、しきたりとして「のし紙」をかけることが一般的です。
その中でも「水引」という飾りひもの結び方や色には様々な種類があり、どのようなものを選ぶべきか迷ってしまうことがあるかもしれません。
この記事では、出産内祝いの「のし」に関する基本的なマナーとポイントについて紹介します。
目次
出産内祝いにかけるのしの基礎知識
出産内祝いの「のし」には、基本的なマナーがあります。相手に対して失礼にならないように、注意して選ぶことが大切です。
のしとは何?
「のし」とは漢字で「熨斗」と書き、右上にある飾りのことです。
古くは「贈りものに伸ばしたアワビを添えて渡していたこと」に由来していて、これが「のし紙」に変わってからは、印刷されている「のし」も使われています。
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のし紙には表書きと名入れの2つの部分があります。
- 上部には贈りものの用途を記載する「のし上」
- 下部には贈り主の名前を書く「のし下」
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「のし下」には、出産内祝いの場合は子供の名前を書きますが、通常のお祝いなどではフルネームを書くのがしきたりです。
水引にも注意が必要
また水引には蝶結びと結び切りの2つの種類があり、このひもは贈りものを包むときに使われ、色や結び方によって様々な意味があります。
出産内祝いの場合は赤を基調とした水引を選ぶことが多いですが、これは赤が子供の健やかな成長をイメージさせるからです。
以上のように、出産内祝いののしには基本的なマナーがあるので、注意して選ぶようにしてください。
[voice icon=”https://shittoko.com/wp-content/uploads/2020/11/915546A.jpg” name=”” type=”l”]贈りものを包むときには、しきたりやマナーについて理解して、きちんとした形で贈りものを届けるようにしましょう。[/voice]
出産内祝いの水引の種類を知ろう
「出産」は、何度でも素晴らしいお祝いとして迎えられます。そのため「紅白蝶結び」は、よく使用されるのし紙の1つです。
蝶結びとは、結び目をほどいても再び結び直すことができるという意味を持ちます。
このため慶事や弔辞など、繰り返すことが望ましくない場合には「結び切り」が使われるのです。
のしを用意する方法
一般的にのし紙を用意する場合には、購入したときに表書きや下書きを手書きすることもできます。
しかし現在では贈りものを買うときに、販売店でのし紙を取りつけてくれることが一般的です。
[voice icon=”https://shittoko.com/wp-content/uploads/2023/02/914506のコピー.jpg” name=”” type=”l”]ネットショッピングでも無料でのし紙を利用できる場合があるので、確認してみてくださいね。[/voice]
出産内祝いにかけるのしの書き方
出産内祝いの場合、のしの表書きにはどのようなマナーがあるのでしょうか。
のし上は「内祝」と「御祝」どちらがいい?
一般的にはのし紙の表側には「内祝」という文字を入れますが、親族や身内に送る場合は、「御祝」という表現を使う場合もあります。
また表側の下部には赤ちゃんの名前を書き込むこともあります。これは赤ちゃんからの感謝の気持ちを表すことができるだけでなく、赤ちゃんの名前をお披露目することができます。
名前を漢字で書く場合は、ふりがなも忘れずに振りましょう。
[voice icon=”https://shittoko.com/wp-content/uploads/2020/11/915546A.jpg” name=”” type=”l”]双子や三つ子など2人以上複数の赤ちゃんがいる場合は、生まれた順に右から名前を記入します。[/voice]
のし下には誰の名前を書けばいい?
出産内祝いののし紙には、様々な書き方がありますが、職場の上司や同僚から出産祝いをもらった場合は、特に変わった決まりはありません。
また職場の部署やチームから出産祝いをもらった場合や、赤ちゃんの名前まで書かなければいけないか迷った場合は、名字だけでも問題ありません。
内のしや外のしのどちらを選ぶか迷う場合には、それぞれの特徴を理解しましょう。
のしのかけ方について
のしのかけ方は2通りです。「内のし」と「外のし」があるので、それぞれの違いを知っておきましょう。
内のし
内のしは、贈りものにのしをかけた上から包装すること。
相手に渡すときに表書きが見えないので、慎み深く控えめな印象を与えます。
出産内祝いは贈りものではなく、お祝いに対するお返しであるため、内のしを選ぶことが好まれます。
外のし
外のしは、贈りものを包装した上からかけるのしを指します。
相手に渡すときに表書きが見えるので、贈りものの目的をアピールすることができます。
出産内祝いには内のしが一般的
出産内祝いの「のし」のかけ方は、商品にのしをかけた上から包装する「内のし」が一般的です。
出産内祝いは、お祝いをもらったことに対する御礼のため、控えめな印象の内のしが好まれているからです。
お祝いをもらったらすぐにお礼状を送る
出産祝いをもらった場合は、お礼状をすぐに送って感謝の気持ちを伝えることが望ましいです。
電話でお礼を伝える場合には、日中に連絡することが基本です。夜に電話をする場合は、午後9時以降にならないように配慮しましょう。
出産内祝いを贈る時期は?
出産内祝いを贈る時期は、お宮参りの時期を目安に生後1ヶ月前後に贈ることが一般的です。
漢字の名前にはふりがなを忘れずに記入し、内のしや外のしの違いを理解して、相手に喜んでもらえるようにしましょう。
遅くとも生後2ヶ月以内には必ず贈るようにしてください。もし遅くなってしまった場合は、一言お詫びの言葉を添えて贈るのが良いでしょう。
[voice icon=”https://shittoko.com/wp-content/uploads/2023/02/914506のコピー.jpg” name=”” type=”l”]生後1ヶ月以降にお祝いをもらった場合は、もらった日から1ヶ月以内には内祝いを贈ることが一般的です。[/voice]
出産内祝いの金額の相場
贈る品物の相場は、もらった品物の1/3から1/2程度の金額の品物を贈ることが一般的です。
ただし贈る品物の金額がもらった品物の金額を上回らないように注意しましょう。
[box class=”glay_box” title=”出産内祝いの金額の目安”]
- 友人や知人に贈る場合は、贈る品物の金額は1/2程度
- 目上の人や高額な品物をもらった場合は、1/3程度が目安
ただし目上の人に高額な品物を贈ることは失礼になる場合があるので注意しましょう。
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まとめ
以上のように、出産内祝いを贈る際には贈るタイミングや品物の相場、お礼状の書き方、のしのかけ方など、マナーを守って丁寧な対応をすることが大切です。
赤ちゃんの健やかな成長を祈りながら、感謝の気持ちを伝えましょう。
遠方に届ける場合は、のしをかけるだけでなく、感謝の気持ちを伝えるメッセージカードを一緒に添えることがおすすめです。
このカードを通じて、相手に感謝の気持ちを伝えることができます。
出産内祝いを贈るときは、しきたりやマナーを守って、丁寧な対応で相手に感謝の気持ちを伝えましょう。