子どもの誕生日会って、料理や飾り付けの準備は何とかなるのに、「ゲームはどうしよう…」と毎回悩んでしまいませんか? 私も以前、家族だけの誕生日会なのに、意外と“盛り上がる遊び”を思いつかず困った経験があります。でも、ちょっとした工夫さえあれば、幼児から小学生まで一緒に楽しめて、家の中でも十分に盛り上がるんですよね。

この記事では、わが家で実際にやって好評だったものや、家族ぐるみで楽しめる定番の遊びをまとめました。特別な道具はほとんどいりません。誕生日会の時間がもっと温かく、笑い声に包まれる時間になりますように。

家族で楽しめる定番ゲーム

ジャンケン列車

ジャンケン列車は、とにかく盛り上がりやすく、幼児から小学生まで一緒に楽しめる万能ゲームです。最初は家族全員がバラバラに立ち、近くの人とジャンケンをします。負けた人は勝った人の後ろにつき、肩に手を置いて“列”になります。列が長くなるほど歩き方もグラグラしてきて、みんなで笑いが止まらなくなるんですよね。

わが家でも誕生日会では必ず採用しています。最後に勝った人が先頭になり、全員を引き連れて「しゅっぱーつ!」と歩き出す瞬間は、いつ見ても誕生日会の空気が一気にひとつになる魔法の時間です。

フルーツバスケット

椅子さえあれば始められるシンプルなゲームですが、年齢差があっても一緒に楽しめるのが嬉しいポイント。スタート時に全員へ「りんご・みかん・バナナ」などのフルーツ役を割り当てます。鬼になった子が好きなフルーツを叫び、そのフルーツの人だけが席を立って別の椅子に移動。空席に座れなかった人が次の鬼になります。

幼児の場合は、フルーツの絵カードを持たせて視覚的にわかりやすくしたり、移動距離を短くするなど、難易度をやさしく調整するのがおすすめです。ゲームが始まると自然と動きが増えて、会場があったまっていく感じがとても心地いいんですよね。

宝探しゲーム

家の中でできる王道の盛り上げゲーム。親が事前に小さいお菓子や折り紙メッセージ、シールなどを部屋のあちこちへ隠します。子どもたちはスタートの合図で一斉に探し始め、制限時間内にどれだけ見つけられるかを競います。

誕生日会なら「おめでとうカード」や、主役に関するヒントカードを混ぜるとさらに特別感がアップ。特に幼児は見つけた瞬間のキラキラした表情が本当にかわいくて、親にとっても嬉しい瞬間です。小学生には「難しめの隠し場所」を作っておくと、ちょっとした冒険気分で夢中になります。

最後に集めた宝物を並べて、「ここにあったの!?」「これ気づかなかった〜!」と振り返る時間もまた楽しく、誕生日会の思い出として強く残るひとときになります。

小学生も夢中になるゲーム

ジェスチャーゲーム

ジェスチャーゲームは、出題者が声を出さずに身振りだけでお題を表現し、ほかの家族が答える遊びです。ルールがとてもシンプルなので、年齢差があっても同時に楽しめるのが魅力。お題を「動物」「スポーツ」のような定番だけでなく、「学校の先生」「好きなアニメのキャラ」「今日の晩ごはん」など、子ども自身が思いついたテーマにすると、一気に盛り上がります。

小学生は自分の得意ジャンルが出ると表情がパッと明るくなって、全身を使って表現してくれることも。特に家族の誰かが難しいお題に挑戦したときの雰囲気は、誕生日会ならではの温かさがあって、笑いながら自然と一体感が生まれる瞬間が訪れます。

風船リレー

風船リレーは、風船を手でポンッと軽く上げながら、落とさずに次の人へつなぐリレー形式のゲームです。風船は予測不能な動きをするので、思わぬ方向へ飛んだり、ふわっと浮かんで戻ってきたりと、動きのたびに大盛り上がり。見ている側も参加している側もハラハラして、気づけばみんなが夢中になっています。

チーム戦にすれば競争心が刺激され、小学生はとくに白熱しやすいです。幼児がいる場合は大人がサポートしながらペースをゆっくりに調整すれば、全員で参加できます。誕生日会で手軽に“動きのあるゲーム”を取り入れたい日にはぴったりです。

絵しりとり

紙とペンがあれば始められる絵しりとりは、子どもの創造力がぐっと発揮される遊び。文字を書けない幼児も、絵で参加できるので安心です。ルールは簡単で、前に描かれた絵の最後の音からしりとりをつなぐだけ。絵が想像と違ったり、思いもよらない解釈につながったりして、終盤になるほど面白い展開になっていきます。

小学生は絵が得意な子と苦手な子がはっきり分かれますが、誕生日会の雰囲気ならどんな絵でも「それ何!?」と盛り上がり、みんなで笑顔になれるのが魅力。最後に絵の流れを一枚ずつ見返すと、意味が伝わるようで伝わらないラインが出てきて、とにかく面白いんですよね。

最終的には、自分の描いた絵に対して家族から拍手やツッコミが飛んだりして、自然と子どもの自信にもつながる遊びになりやすいのもおすすめポイントです。

幼児でも楽しめるやさしいゲーム

ぬいぐるみ投げ入れ

ぬいぐるみ投げ入れは、誕生日会の最初に取り入れると場が一気に和む、幼児向けのやさしいゲームです。遊び方はシンプルで、かごや箱を床に置き、子どもがぬいぐるみをポンと投げ入れるだけ。投げるという動作がまだ難しい年齢でも、大きめのぬいぐるみやカゴを使えば成功しやすく、達成感がしっかり味わえます。

距離を調整することで難易度を変えられるので、2歳〜5歳くらいの兄弟でも同時に楽しめるのが魅力。わが家でも、2歳の娘が成功するたびに「入ったー!」と全員で盛り上がり、誕生日会の空気がふわっと明るくなる瞬間がありました。とくに幼児は成功体験がそのまま笑顔につながるので、ゲームの中でも特に取り入れやすい万能遊びだと感じています。

まねっこダンス

まねっこダンスは、親が軽くジャンプしたり、手を大きく広げたりする動きを見せて、子どもに真似してもらう遊びです。音楽を流してあげるとテンションが上がりやすく、幼児でも飽きずに続けられます。誕生日会の後半、子どもが少し疲れ気味になったタイミングでも気軽に取り入れられるのが嬉しいポイントです。

「くるっと回る」「ひざポン!」「バンザイ」など動きのバリエーションを増やすと、子どもがどんどんノリノリに。親子で顔を見合わせて同じ動きをするだけで、子どもは安心感と嬉しさでいっぱいになり、自然と笑顔がこぼれます。
また、兄弟がいる家庭では、上の子がリーダー役になって動きを考えるのもおすすめ。役割を持つことで自信がつきますし、会全体の盛り上がりにもつながります。

カラーハントゲーム

カラーハントゲームは、「赤を探してきて!」など、指定した色のものを家の中から見つけて持ってくる遊びです。準備がほとんどいらず、今日すぐにでも始められる手軽さが魅力。
幼児は色の認識が発達してくる時期なので、このゲームは学びと遊びが自然に結びつきます。「赤いクレヨン」「青い積み木」「黄色い靴下」など、どんなアイテムでも遊びに変わるのが楽しいところです。

時間制限をつけるとさらに盛り上がり、見つけたものを並べて「こんなに集まったね!」と振り返る時間も喜ばれます。動きが多いので、室内でもしっかり体を動かせて、誕生日会でちょっとエネルギーを発散させたい時にもぴったり。
何より、子どもが自分で探す・持ってくるという流れが成功体験につながり、「できた!」という自信を育てる遊びでもあります。

誕生日だからこそやりたい特別ゲーム

ハッピーメッセージリレー

ハッピーメッセージリレーは、誕生日会の締めくくりにぴったりの、心がじんわり温かくなる特別な時間です。家族が順番にカードへ一言ずつメッセージを書き、誕生日の子へ手渡していきます。「いつもお手伝いありがとう」「この1年でできることが増えたね」「だいすきだよ」など、普段は照れて言えない気持ちがカードに込められます。

メッセージを受け取った子どもは、読みながら表情がふわっと和らぎ、時には照れ笑い、時にはじっとカードを見つめて噛みしめたり。
その瞬間、誕生日会の楽しい騒がしさがすっと静まり、“家族の気持ちがひとつになる特別な空気” が生まれるんですよね。

年齢に応じてアレンジもできます。幼児の場合はシールを貼ったり絵を描いたり、小学生なら自分の言葉でしっかり書いてみるのも素敵です。後から読み返せるので、アルバムにそのまま保管できる思い出にもなります。

バースデーカードビンゴ

バースデーカードビンゴは、数字の代わりに誕生日にまつわるキーワードを書き込んだ、オリジナルのビンゴゲームです。
たとえば「好きな食べ物」「好きな色」「習い事」「行ってみたい場所」「最近できるようになったこと」「よく遊ぶおもちゃ」など、誕生日の子に関連する言葉を家族で相談しながらカードに埋めていきます。

この準備段階からすでに楽しくて、「そんなの好きだったっけ?」「え、最近できるようになったのそれ!?」など、思わぬ発見があることも。ゲームが始まると、読まれたキーワードに「それ知ってる!」「前から好きだよね」と自然と会話が弾みます。

ビンゴが完成したら、簡単なプチごほうびを用意しておくと子どもたちも大喜び。誕生日会の中で“家族の会話が増えるゲーム”を入れたいとき、バースデーカードビンゴはとても優秀です。
そして何より、子どもの「好き」や「得意」を家族全員で共有できるので、その年齢ならではの成長を感じられる貴重な機会にもなります。

まとめ|今日のうちに“1つだけ遊び”を選んでみよう

誕生日会は、特別な飾りや豪華な演出がなくても、家族が一緒に笑い合う時間が作れれば、それだけで十分に“特別な日”になります。むしろ、手作りの遊びや家族ならではのやり取りがあることで、心に残る温かい誕生日会になるものです。

今日紹介したゲームの中から、まずは 「これならうちの子が喜びそう」 と直感で思えるものを1つだけ選んでみてください。準備が簡単なものでも、子どもにとっては“自分のために家族が動いてくれた時間”が何より嬉しいプレゼントになります。

さらに、その1つのゲームをきっかけに「これもやってみる?」「次の誕生日はこういうのどう?」と、家族の会話が自然と広がっていくことも。誕生日会は“完璧にしなきゃいけないイベント”ではなく、家族が同じ時間を共有し、笑顔が重なっていく場所なんですよね。

ぜひ今日のうちに、気になるゲームをひとつ選んでみてください。それだけで、当日の空気がぐっと柔らかくなり、あなたの家庭の誕生日会が、ほっと温かい笑顔で満たされる素敵な一日になりますように。