ある日、通帳をATMに入れても反応しなくなり、「もしかして磁気不良?」と焦ったことがあります。しかも平日は忙しくて、自分で郵便局に行けない…。そんなときに気になるのが「本人以外でも通帳の再発行手続きはできるのか」という点です。
この記事では、私の実体験をもとに、ゆうちょ通帳の磁気不良を家族が代理で手続きする方法や必要なものをわかりやすく紹介します。手続きの流れを知っておけば、いざという時に慌てず対応できますよ。
目次
ゆうちょ通帳が磁気不良になる原因とは?
ゆうちょ通帳の磁気不良は、実は誰にでも起こりうる身近なトラブルです。
私も以前、バッグの中にスマホやワイヤレスイヤホンと一緒に通帳を入れていたことで、知らないうちに磁気が弱まり、ATMで「読み取れません」と表示されてしまいました。ちょっとした油断が原因になることも多いのです。
磁気ストライプは、通帳の右下や背面にある黒い帯の部分。この部分には、口座番号や支店情報などが磁気信号として記録されています。
しかし、この磁気はとても繊細で、外部からの磁力や熱、湿気などによって簡単に損なわれてしまうという特徴があります。
主な原因は次のようなものです。
スマホ・イヤホン・モバイルバッテリーなどの磁気機器
バッグの中で長時間密着していると、電子機器の磁力で通帳のデータが壊れることがあります。特に、マグネット式のスマホケースや充電ケーブルは要注意です。磁石付きのバッグ・財布・留め具
最近はデザイン性の高いマグネットボタンが多く使われていますが、これも磁気を弱める大きな原因になります。
通帳ケースをバッグの内ポケットに入れていると、気づかないうちに磁石に密着していることも。長期間の使用や保管環境の悪化
通帳を何年も使い続けていると、自然に磁気が弱まることもあります。また、湿気の多い場所や直射日光の当たる場所に保管すると、紙自体が反り返り、磁気部分の読み取り精度が落ちてしまうこともあります。
こうした小さな積み重ねが、ある日突然「ATMで通帳が読み込めない」という結果につながるのです。
特にスマホやマグネット付きグッズと一緒に持ち歩かないことが最大の予防策。通帳は専用のケースに入れ、バッグ内で電子機器と分けて保管するようにしましょう。
日常のちょっとした意識で、通帳の磁気不良は十分に防げます。
本人以外でも手続きできる?ゆうちょの基本ルール
「平日は動けないから家族にお願いしたい」というケースは珍しくありません。委任状と本人・代理人双方の本人確認書類があれば、家族などの代理人でも窓口手続きが可能です。 ただし、手続き内容や支店の運用によって必要書類が変わることがあるため、事前確認が安心です。
代理手続きでできること/できないことの目安
できることの例
通帳の磁気修復・通帳再発行の申請、登録情報の軽微な確認・変更(住所変更などは別書類が必要な場合あり)難しい/できないことの例
名義変更、亡くなった方の口座手続き、法人口座や未成年口座での一部手続きなど(別途所定の手順が必要)
必要書類(基本)
代理人の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど原本)
本人(口座名義人)の本人確認書類のコピー(両面)
※支店によっては原本提示を求められることがあります。委任状(ゆうちょ指定様式または自筆)
・口座名義人の自署(または届出印)
・口座番号/支店(記号・番号)
・委任する具体的な内容(例:「通帳磁気不良の修復または再発行手続き一切」)
・委任日/代理人氏名・続柄・住所・連絡先該当の通帳(磁気不良の現物)
届出印(使用している場合)
※印鑑不要の口座でも、念のため持参するとスムーズです。
当日の流れ(窓口)
受付で「通帳の磁気不良で、代理手続きです」と伝える
必要書類を提出(不備チェック)
修復可能か確認 → 難しければ再発行の手続きへ
手数料の支払い(発生する場合)
受取方法の確認(当日修復/後日新通帳受取など)
スムーズに進めるコツ
委任状は黒ボールペンで読みやすく記入し、委任事項は具体的に書く
本人確認書類のコピーは、写真や住所が鮮明なものを両面用意
通帳だけでなく「キャッシュカード」も持参すると照合が早い場合あり
未成年口座・高齢の親の口座などは、続柄を示す書類(健康保険証の同一住所、住民票など)を用意しておくと安心
支店によって運用が異なるため、来店前に電話で「必要書類・受付時間・手数料」を確認するとムダ足を防げます
よくあるつまずき
委任状の署名が旧姓/別筆跡で再記入を求められる
本人確認書類の有効期限切れ
コピーの片面のみ提出
こうした不備はその場でやり直しになりやすいので、出発前の最終チェックがおすすめです。
手続きに必要なものをチェック!
実際に代理で通帳の再発行(または磁気修復)を依頼するときは、当日「足りない…」を防ぐために、下記をひとまとめにして持参すると安心です。とくに委任状と本人確認書類の精度が、受付の可否を左右します。
必要な持ち物(必須+推奨)
磁気不良になった通帳(現物)
修復可能かの判定に使います。通帳カバーやケースも一緒に渡すと確認がスムーズ。本人(名義人)の本人確認書類のコピー
運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証+住民票など。
・両面コピー推奨/氏名・住所・有効期限が鮮明なもの
・住所変更がある場合は裏面も忘れずに代理人の本人確認書類(原本)
運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど。原本提示が基本。委任状(自筆または所定様式)
・名義人の自署(または届出印の押印)
・口座番号(記号・番号)/名義/住所
・委任内容を具体的に(例:「通帳磁気不良の修復または再発行に関する一切の手続き」)
・委任日/代理人の氏名・住所・連絡先
※支店で様式が用意されていることも。事前に印刷して記入しておくと時短。印鑑(名義人または代理人)
届出印を使っている口座は念のため持参。シャチハタ不可の場合あり。
あると安心な持ち物(状況別)
キャッシュカード(照合が早まることあり)
続柄が分かる書類(同一住所の住民票、健康保険証など)※高齢の親・未成年口座など
住所変更が未反映の場合の補完資料(公共料金明細、住民票の写し 等)
予備の本人確認書類(コピーが不鮮明だったときの保険)
手数料と受取方法の目安
通帳再発行手数料:1,100円程度(現金準備)
修復で済む場合は無料~低額で当日対応になることも
新通帳の受取:当日または後日(郵送・店頭)支店の運用で異なる
事前チェックリスト
本人確認書類の有効期限は切れていないか
本人確認書類のコピーは両面・鮮明か
委任状の委任事項が具体的か(再発行/修復など)
口座番号(記号・番号)や住所の記載ミスがないか
支店に必要書類・受付時間・手数料を電話で確認したか
ワンポイント
名義人のサインが旧姓・略字だと差し戻しになりがち。通帳や届出印の表記と同一表記で書くのが安全です。
健康保険証のみ提出の場合、住所確認の追加資料を求められることがあります。備えておくと安心です。
手続きの流れを体験談で紹介
私の場合は平日に時間が取れず、夫に代理をお願いしました。前夜に委任状を私が記入し、本人確認書類のコピーと通帳一式を封筒にまとめて渡しておきました。当日は開店直後の時間帯を狙ったので、待ち時間も短め。以下、実際の流れです。
当日の時系列イメージ
受付で用件を伝える
夫:「通帳の磁気不良で代理手続きに来ました。委任状もあります」
窓口の方が委任状・本人確認書類(夫の原本/私のコピー)・通帳の3点をまず確認。書類の体裁チェック
署名の筆跡(苗字の表記、旧姓でないか)、住所表記の一致、有効期限などを確認。
ここでコピーの鮮明度や、委任事項の具体性が見られました(「修復または再発行」まで書けているか)。修復の可否判定 → その場で再発行に切り替え
端末で読み取りを試した結果、修復は難しいとの判断。担当の方から再発行の案内があり、必要事項に追記して手続きを続行。手数料と受取方法の確認
再発行手数料の支払い(現金)と、受取方法(店頭受け取りor郵送)を選択。今回は後日店頭受け取りに。控えの受け取り・所要時間
申込控えを受領して終了。受付から10分程度で完了しました。
2〜3日後:新通帳の受け取り
案内どおり2日後に連絡があり、夫が再度窓口で受け取り。本人確認(代理人の身分証提示)と控えの照合をして、新通帳を受け取りました。古い通帳は基本的に回収されます。
担当の方から聞いた“増えている問い合わせ”
代理手続きの件数は確かに増えている
未成年口座や高齢の親の口座など、続柄を確認できるものがあると話が早い
住所変更が未反映のまま来店されるケースが目立つ(別手続きが必要になることあり)
つまずきやすいポイント(私の反省メモ)
委任状の委任事項があいまいだと差し戻しに。私は「通帳磁気不良の修復または再発行に関する一切の手続き」と具体的に書いたらスムーズでした。
本人確認書類のコピーは、表裏・住所変更欄も含めて鮮明に。裏面の住所変更シールをコピーし忘れやすいです。
署名の表記ゆれ(旧姓、略字、通帳名義と違う漢字)は要注意。通帳記載どおりに。
小さなコツで時短できたこと
開店直後に行く(待ち時間が短く、相談しやすい)
封筒に「委任状/本人コピー/通帳」を順番に入れておく
口座番号(記号・番号)を委任状とメモ両方に書いておく
念のためキャッシュカードも同封(照合が早いことがある)
結論:委任状と本人確認書類の精度を上げておけば、窓口での実作業は10分前後で済みました。 事前準備をきちんとしておくと、代理でも驚くほどスムーズに進みます。
注意点とスムーズに進めるコツ
代理での手続きを滞りなく進めるコツは、事前連絡と委任状の精度が時短のカギという一点に尽きます。ここでは、現場でつまずきやすいポイントをもう少し細かく整理します。
書類の書き方・整え方
委任状は黒ボールペンで丁寧に。名義人の署名は通帳の表記と同一(旧字体/略字/旧姓の混在に注意)。
委任事項は具体的に:「通帳磁気不良の修復または再発行に関する一切の手続き」。
本人確認書類のコピーは両面・鮮明。住所変更欄や裏面の記載も忘れずに。
届出印を使用している口座は印鑑も携行(シャチハタ不可の可能性あり)。
支店ごとの運用差に備える
「修復可否」「当日対応の可否」「受取方法(店頭/郵送)」は支店で異なることあり。
来店前に電話で「必要書類・手数料・受付時間帯(混雑の少ない時間)」を確認。
予約番号や担当者名をメモしておくと話が早い。
高齢の親・未成年名義のケース
続柄確認ができる書類(同一住所の住民票、健康保険証など)を用意。
本人確認が難しい場合は、代替書類や確認方法が必要になることも。事前に相談するとスムーズ。
署名が困難な場合の取り扱い(代筆可否等)は必ず事前確認。
当日の動き方
開店直後などの空いている時間帯を狙う。
封筒に「委任状 → 本人コピー → 代理人原本 → 通帳 → 印鑑」の順にまとめておく。
現金少額(目安1,100円程度)を用意。キャッシュレス非対応の支店もある。
再発防止の収納・持ち運び
マグネット留め具のバッグや、スマホ・ワイヤレスイヤホン等の磁力源と同居させない。
磁気防止タイプの通帳ケース+バッグ内で専用ポケットに分けて収納。
高温・多湿・直射日光を避け、反りや劣化を防ぐ。
家族で共有する場合は“通帳専用ポーチ”を決めて、他の電子機器と混在させない習慣を。
事前連絡のひと言テンプレ
「通帳が磁気不良で、代理人(家族)が伺います。委任状・本人確認書類(本人コピー/代理人原本)・通帳を持参しますが、ほかに必要な書類や手数料、当日対応の可否はありますか?」
この一言を電話で確認しておくだけで、当日の差し戻しや二度手間をぐっと減らせます。
まとめ|ゆうちょ通帳の磁気不良は代理手続きでも安心対応を
通帳の磁気不良は、突然起こるものです。ATMで読み取れなくなった瞬間は焦りますが、本人以外でも委任状と必要書類がそろっていれば問題なく手続き可能です。代理人として家族が行く場合も、郵便局側は慣れているため、準備さえ整っていればスムーズに対応してもらえます。
忙しいときこそ、家族の協力が大きな助けになります。
とくに仕事や育児で時間が取れない場合、代理手続きを活用することで手間と時間を大幅に省けます。
そのためにも、事前に書類をひとまとめにして、必要な情報をしっかり共有しておくのがおすすめです。
また、これを機に通帳の保管方法を見直すのも大切です。
マグネット付きのバッグやスマホとの接触を避けるだけでも、再発リスクを減らせます。
「予防+早めの対応」を意識すれば、今後の管理がぐっと楽になります。
慌てず、ひとつずつ確認すれば大丈夫。
通帳のトラブルは、誰にでも起こり得ること。
今日のうちに必要書類をそろえておけば、いざというときも落ち着いて対応できますよ。














