七夕の短冊例文子ども向け|年齢別にすぐ書けるかわいい願い事フレーズ集

七夕が近づくと、保育園や学校から短冊を持ち帰ってくる季節ですよね。わが家でも毎年「何て書こう…」と子どもたちが悩みながらペンを握っています。小さい子はまだ字が書けなかったり、少し大きくなると「書きたい気持ちはあるけど言葉がまとまらない」ということもあります。
そんなとき、年齢に合わせた例文があると親子で一緒に楽しく短冊作りができます。この記事では、子どもの年齢別に使いやすい願い事の例文をまとめました。迷ったときのヒントとして、ぜひおうちでの七夕準備に役立ててください。
目次
0〜3歳|親が代筆してあげるやさしい願い事
0〜3歳の七夕は、まだ文字が書けなかったり、「お願いごと」という概念そのものがふわっとしている時期です。だからこそ、親が代わりに書く言葉には、わが子の“今の姿”をそっと残すようなあたたかさを込めたいもの。まだ小さな子どもにとっては、短冊づくりそのものが一年に一度の特別なイベントになります。
書く内容は難しく考えなくて大丈夫で、子どもの健康や成長をやさしく願うフレーズがいちばんしっくりきます。たとえば、毎日少しずつできることが増えていく様子を思い浮かべながら、今のわが子に合った言葉を選んであげると、後から読み返したときにとても良い記念になります。
例文(0〜3歳向け)
すくすく大きくなりますように
いつもげんきにすごせますように
にこにこえがおでいられますように
たくさんあそべますように
すきなたべものがもっとふえますように
短くてシンプルですが、この年代ならではの愛らしさが伝わる言葉ばかりです。「好きな食べ物が増えますように」は、ちょっと偏食気味の子や、最近挑戦している食材がある場合にぴったり。親としての“ちょっとした願い”を素直に乗せられます。
親子で楽しむポイント
まだ上手に字を書けなくても、“自分で七夕に参加している”と感じられる工夫があると、子どもはとても嬉しそうな表情を見せてくれます。たとえば、短冊の色を選んでもらうだけでも十分。わが家でも、「きょうはあおがいい!」と勢いよく選んでくれて、それだけでイベント感が増しました。
とくに大事なのは、“子どもが自分で選べる工程をひとつ作ってあげること”。色を決める、シールを貼る、短冊を笹に結ぶなど、小さな参加があるだけで満足度がぐっと上がります。親が代筆しても、これは立派な“ふたりで作る短冊”。そのプロセスこそが、後々ほほえましい思い出として残っていきます。
また、写真を撮っておくと毎年の成長が見えてとても楽しいです。同じ願い事を書いてみても、去年よりずっと背が伸びていたり、表情がしっかりしていたり。七夕は、季節の行事でありながら、子どもの成長記録としても素敵な機会になりますよ。
4〜6歳|ひらがなで書ける簡単な願い事
4〜6歳ごろの七夕は、子どもが「自分で書きたい!」という気持ちを強く持ち始める時期です。ひらがなを書けるようになり、短冊の前で一文字ずつゆっくり書く姿は、見ているだけで成長を感じます。「短冊に自分で書けた」という達成感は、この年齢ならではの大きな喜び。七夕という行事そのものを好きになってくれるきっかけにもなります。
ただ、ひらがなを書けるとはいっても、まだ筆圧が弱かったり、文字のバランスが取りづらかったりすることも多い時期。願い事の内容も、あまり長すぎず、読みやすくて書きやすいフレーズが安心です。日常での「がんばりたいこと」や「ちょっと背伸びしたい気持ち」をそのまま願い事にすると、子どもらしい素直な短冊に仕上がります。
例文(4〜6歳向け)
うんどうがじょうずになりますように
なわとびがとべますように
ともだちがいっぱいできますように
すきなたべものがたべられますように
べんきょうがんばれますように
この年代の子どもは、“自分の頑張り”と“なりたい姿”を短く表現するのがとても上手です。なわとびや運動の願い事は、園での遊びや運動会など、日常の経験とつながっていることが多く、自然と書きたい内容が浮かびやすい傾向があります。
親子で工夫したいこと
書くことに一生懸命になるぶん、紙がズレたりペンが滑ったりすると、せっかくのやる気がしぼんでしまうことも。そんな時は、短冊をテーブルに固定してあげると集中しやすくなります。わが家ではマスキングテープを使って軽く留めておくと、紙が動かず書きやすかったようで、「じょうずに書けた!」と満足そうに見せてくれました。
また、書く前に「どんな願いにする?」と軽く会話するだけでも、気持ちが整理されて書きやすくなります。中には、少し長めの文章を書きたくなる子もいますが、この時期は“書けた”という成功体験を大切にすることがいちばんのポイント。短くても、その子らしい願いなら十分にすてきな短冊になります。
ペンの色を選ばせたり、書き終わったあとに小さなシールを貼ったりするのも、お気に入りの短冊になる工夫のひとつ。七夕の準備そのものが、親子の楽しい時間になりますよ。
小学校低学年|自分の目標を言葉にしてみる
小学校に入ると、子どもたちは毎日の生活の中で「できるようになりたいこと」がどんどん増えていきます。習い事や学校での活動を通して、自分なりの“目標”が芽生える時期でもあり、七夕の短冊はその気持ちを言葉にする絶好のタイミングです。
まだ語彙は多くなくても、自分で考えて書いた願い事には、その子らしい前向きさがぎゅっと詰まっています。親としては、短冊を見たときに「こんなこと考えていたんだ」と気づかされることも多く、成長を感じるうれしい瞬間になります。
低学年は、書きたい気持ちは強いものの、文章にまとめるのはまだ難しいこともあります。短冊には“短い一文で気持ちが伝わるフレーズ”がぴったり。字のバランスを整えることよりも、自分の思いを素直に書くことを大切にしてあげたい時期です。
例文(小学校低学年向け)
なわとびの二重とびができるようになりたい
べんきょうをまい日つづけられますように
かけっこで一番になれますように
水泳がもっとじょうずになりますように
家のおてつだいができる人になりたい
運動や勉強、生活面での目標など、日常のなかで自然と“がんばりたいこと”が浮かんでくる年代です。特に「二重跳び」や「水泳」などの具体的な技は、子どもが意識しやすいテーマ。短冊に書くことで、気持ちのスイッチが入りやすく、夏休みに向けての励みにもなります。
子どもの気持ちを引き出すコツ
いきなり「願い事を書いてみて」と言うと、考えがまとまらず手が止まってしまうこともあります。そんなときは、普段の会話をヒントにしてみるとスムーズです。
「最近がんばってることある?」
「この前できるようになったこと、書いてみる?」
「もっと上手になりたいものってある?」
こんなやり取りから、子どもの頭の中にある小さな目標がポロッと出てきます。短冊はただのイベントではなく、子ども自身が気持ちを整理する“目標の棚卸し”にもつながっていくのが、この年代のおもしろいところ。親としてはそのプロセスを見守るだけでも成長を感じ、胸がじんわり温かくなります。
低学年の短冊づくりで特に大切なのは、“子どもが自分で選んだ言葉を尊重すること”。うまくまとまっていなくても、少し漢字が間違っていても、それは子どもの“今の姿”そのものです。書き終えたときの満足そうな顔を見れば、その短冊が何よりの宝物になりますよ。
小学校高学年|将来の夢や人への思いやりを書く時期
小学校高学年になると、日々の経験や学びの中で「自分はこんなふうになりたい」「こんなことを大切にしたい」という気持ちが少しずつ育っていきます。短冊に書く願い事も、単なる“お願い”から、“自分の人生や周りの人への思い”へとシフトしていく時期です。
文章も長く書けるようになり、表現もぐっと大人に近づくため、読み返したときに子どもの成長を感じられる年齢でもあります。
ただ、心の中ではしっかり考えていても、それを言葉にすることは難しいのが高学年の特徴。「どう書けばいいかわからない」と手が止まってしまう子もいます。そんなときは、大人が少しだけ寄り添うことで、子どもの想いが自然と短冊の言葉になっていきます。
例文(小学校高学年向け)
サッカー選手になれるようにがんばりたい
家族みんながげんきにすごせますように
じしんをもって人前で話せますように
プログラミングがもっと上手になりますように
世界の人がへいわにくらせますように
高学年らしく、具体的な目標・挑戦したい分野・周囲への思いやりが感じられる例文です。「誰かの幸せを願う」「自分の力を伸ばす」という視点が自然と出てくる年齢で、短冊を通して子どもの心の成長が見える瞬間でもあります。
家庭でサポートしたいこと
高学年は、自分の考えを深く持てるようになってくる一方で、それを言語化するのに苦戦しやすい時期です。そこで、親のちょっとした声かけが大きな助けになります。
たとえば、
「その夢のどんなところが好き?」
「それができたら、どんな気持ちになると思う?」
「誰にどんなふうに喜んでもらいたい?」
こうした問いかけは、子どもが“自分の想いの芯”に気づくきっかけになります。そこから、短冊に書く言葉が自然にまとまり、 “自分の気持ちを自分の言葉で表す力” が育っていきます。
また、高学年の子どもは、自意識が芽生えて「子どもっぽいのはいやだ」「かっこよく書きたい」という気持ちが強くなる時期でもあります。だからこそ、親が書き方を押しつけるのではなく、あくまで“言葉を引き出すサポート役”に回るのが大切です。
書いた短冊を見せてもらうと、「こんな夢を持っていたんだ」と驚くこともしばしば。七夕は、親子にとって“気持ちを共有するきっかけ”になる行事でもあります。
その短冊が、子どもの未来に向かう小さな一歩になりますように。
おすすめの短冊デザインアイデア
短冊は願い事を書く紙…というイメージがありますが、実は“選ぶ・作る・飾る”というプロセスそのものが子どもにとって大きな楽しみになります。特に家庭で手作りすると、「今年はどんな短冊にしよう?」というワクワク感がぐっと高まり、七夕そのものが特別なイベントに変わっていきます。
自由にデザインできるからこそ、子どもの個性や好みを生かせるのが手作り短冊の魅力。ちょっとした工夫で、飾ったときの華やかさも一気にアップします。
デザイン案
星型・ハート型など子どもが好きな形に切る
キラキラ折り紙で華やかに
マスキングテープで飾り枠をつくる
色ペンで星や天の川を描く
兄弟ごとに色分けして飾る
形を変えるだけでも見た目がぐっとかわいくなり、小さい子でも「これがボク(わたし)の!」とすぐに分かるので喜びます。キラキラ折り紙を使えば、笹に飾ったときの存在感がアップして、室内でも七夕らしい雰囲気が出ます。
マスキングテープで枠を作る方法は、簡単なのに仕上がりが一気におしゃれに見える万能アイデア。貼るだけなので子どもも手伝いやすく、柄選びも楽しめます。星や天の川のイラストを描き足せば、よりオリジナル性の高い短冊に。
また、兄弟がいる家庭では色分けして飾ると、笹がにぎやかになりつつ“誰のがどれかわかる”実用性もあっておすすめです。
わが家では毎年、折り紙の端切れで“自分だけの短冊”を作るのが恒例行事になっています。形を考える時間や、好きな色を選ぶ時間が楽しいようで、作る工程が増えるほど子どもたちの表情も真剣になり、完成したときには達成感で満ちた笑顔を見せてくれます。
短冊づくりは、願いを書く前の準備時間そのものが特別な思い出になり、“親子で季節を味わう大切なひととき”になりますよ。
まとめ|今日ひとつだけ、子どもと短冊づくりの時間を作ってみよう
七夕の短冊は、単なる行事のワンシーンではなく、子どもの“今の気持ち”がそっと形になる小さな宝物です。成長の段階によって願い事は変わり、その言葉には、その年齢ならではの考え方や世界の見え方があらわれます。
だからこそ、短冊を書く時間そのものが、親子にとって特別なコミュニケーションの瞬間になります。「どんなことに興味があるのかな?」「最近頑張っていることは何だろう?」と、一緒に言葉を選んでいく中で、普段気づけなかった子どもの一面に触れられる、貴重なきっかけにもなります。
今日はぜひ、
・年齢に合った例文を一緒に選ぶ
・短冊の色や形を子どもに決めてもらう
・書いたあとは飾りつけまで楽しむ
この中から、できそうなことをひとつだけ取り入れてみてください。大きな準備は必要ありません。ほんの数分でも、親子で向き合う時間があるだけで十分。
特に、“子ども自身が主体的に参加できる工程をひとつ作ってあげること”は、満足感にもつながり、短冊づくりがぐっと楽しい体験になります。
飾った短冊を見上げながら、「こんな気持ちで書いたんだね」と話す時間は、忙しい毎日の中で親子の心がふっと近づくひとときです。
今年の七夕が、あなたとお子さんにとって心やさしい思い出になりますように。













