運動会場所取りのコツを完全解説|絶対に見やすい位置を確保する裏ワザ集

運動会の場所取りって、ほんの数分の差で「見やすいベストポジション」か「ほとんど見えない場所」かが決まってしまいますよね。私も子どもが年少のとき、少し出遅れてしまい、わが子のダンスがほぼ背中しか見えなかったことがありました。あのときの悔しさは、今でもよく覚えています。
この記事では、私が実際に失敗から学んだ「場所取りのコツ」を、時間帯・持ち物・立ち回り・裏ワザまでまとめています。「どこに座ればいいかわからない」「いつ行けばいい?」という不安が、読み終わった頃にはスッと軽くなります。家族でゆっくり運動会を楽しむために、今年は準備の段階から一緒に整えていきましょう。
目次
運動会の場所取りは“事前準備”がすべて
場所取りは「当日の早起きがすべて!」と思われがちですが、実はそれ以上に大切なのが前日までの準備です。
私も最初の年は当日の勢いだけで挑んでしまい、結果として見づらい場所しか残っていませんでした。でも、翌年から事前準備を徹底したことで、毎回「ここ取れてよかった…!」という満足度がぐっと上がったんです。
運動会は段取りを知っているだけで当日の過ごしやすさがまったく変わります。まずは「前日にやるべきこと」をしっかり押さえておきましょう。
下見で「競技の向き」を確認しておく
下見の目的は、ただ運動場の広さを知るためではありません。
とくに重要なのが、ダンスやかけっこで 「子どもがどちらに向いて演技・走るのか」 を確認することです。
同じ種目でも、年齢や学校ごとの進行で見える方向はまったく変わります。下見をした年としなかった年では、撮れた動画の質が本当に違いました。
下見でチェックしておきたいポイントは次のとおりです。
係の先生がどちら側に整列させているか
スタート地点やゴール地点が保護者席のどちら側にあるか
ダンスのフォーメーションや立ち位置がどちら向きになりそうか
太陽の向き(逆光で見づらくなる位置の確認)
特にダンスは、子どもが横向きや斜め向きで踊る時間が長い場合もあります。正面が人気だからといって必ずしも良いとは限りません。
前日の練習風景を少し見ておくだけで、「どの角度からなら表情が見えやすいか」が明確になります。
場所取りは学校ごとの“暗黙ルール”も大切
運動会には学校ごとに独自のルールがあります。これを知らないと、せっかく早く来たのに「ここはNGです」と注意される…という悲しいことも起こりがちです。
とくに事前に確認しておきたいのは以下の点です。
何時に門が開くのか
シートの事前設置が禁止か許可されているか
三脚やイスの高さ制限(20cm以内など)
テントやタープの使用可否
保護者席がブロックごとに決まっているか自由席か
自転車や車の駐輪・駐車スペースの有無
そして何より頼りになるのが、去年参加しているママ友の経験談です。
公式では説明されない “暗黙のルール” が存在することもあり、「この列より前は家族席」「三脚は後方ならOK」など、実際の空気感を知っておくと当日のストレスが激減します。
また、学校によっては
「早く並んでも、開門後に走ると注意される」
というケースもあります。
そのため、どこに向かって移動すべきかを事前に把握しておくことでスムーズに目的の場所へ向かえるようになります。
何時に行く?理想の到着時間と立ち回り
場所取りで一番迷うのが、「結局、何時に行けばいいの…?」というところ。
私も最初の年は早く行きすぎてヘトヘトになったり、逆に遅れてしまって見づらい位置しか空いていなかったりと、何度も試行錯誤しました。
経験上わかったのは、“ただ早く行けばいいわけではなく、目的に合った時間に到着することが大事”だということです。
運動会は、学校規模・学年・座席配置・人気競技などによって混雑の仕方がまったく変わります。
ここでは、目的別に「どの時間を狙うと後悔しにくいのか」を詳しく解説します。
人気エリアを狙うなら開始90分前が安心
たとえば、かけっこのゴール前・カーブ付近・ダンスの正面など、
「絶対にここから見たい!」という保護者が多い場所は、開門後すぐに埋まります。
わが家の場合、子どもの見せ場が多い年はとくに気合いが必要。
特に次のようなケースは、開始90分前には並び始めておくと安心です。
祖父母も来るので、見やすい場所を確保したい
子どもの“頑張る顔”をしっかりビデオに収めたい
年長で競技数が多く、前側の席を確保したい
タイムスケジュールがタイトで、移動が少ない席が欲しい
人気スポットは「誰よりも前に!」という思いが強い方が集まりやすく、
開門後は一気に列が流れ込みます。
気持ちに余裕を持つためにも、少し早めの行動が結果的にラクなんです。
また、90分前に並ぶ場合は、待ち時間に備えて
飲み物
折りたたみイス(高さ制限に注意)
小さな日傘・帽子
保冷剤
などを持っておくとストレスがぐっと減ります。
こだわりが強くないなら“開始1時間前”で十分
「絶対に前じゃなくてもいい」「ある程度見えればOK」という場合は、開始1時間前でちょうど良い時間帯です。
運動会は場所取りの激戦区ほど混まないエリアも多く、そこまで神経質にならなくても十分確保できます。
とくに次のような家庭は1時間前でバランスよく動けます。
日陰があればOK
動線(トイレ・出入り口)が近ければ助かる
小さな兄弟がいるのでスペース確保が優先
ビデオ撮影より観覧をメインにしたい
また、夫婦で来られる場合は、「1人が場所取り」「1人が子どもの準備」という分担がとても効率的です。
私の家では毎回この方法で動いていて、
私が並びながら夫が子どものトイレや支度をしてくれるので、とてもスムーズです。
当日にバタバタしないだけで、気持ちがかなり落ち着きます。
時間だけでなく“立ち回り”も重要
ここまで到着時間について触れてきましたが、もうひとつ大切なのが立ち回りです。
時間が早くても、どこに向かって移動するかが曖昧だと、結局ベストな位置は取れません。
特に役立つのは次の3つです。
開門後に向かう場所を前日までに決めておく
家族で役割を分けて行動する(シート、撮影、子どものサポートなど)
人気スポットが埋まっていたときの“第二候補”も用意しておく
私は毎年この3つを意識するようになってから、場所取りで焦ることがほとんどなくなりました。
場所取りに必要な持ち物|これだけは忘れない
場所取りは「並んでシートを広げれば終わり」というイメージがありますが、実際にはその後の数時間をどう快適に過ごすかがとても重要です。
私も最初の頃は“シートさえあれば大丈夫”と思っていましたが、足りない物が多すぎて何度も不便な思いをしました。
運動会は思っている以上に長丁場。持ち物の充実度が、その日の満足度を大きく左右します。
以下では、必須アイテムから快適グッズまで、目的別にしっかり深掘りして紹介します。
絶対に必要なもの
ここで紹介するアイテムは、どの家庭でも共通して持っていくべき“必須セット”です。
シートがあるだけでは不十分で、しっかり固定・快適に観覧するための工夫が欠かせません。
レジャーシート(厚手・滑りにくい素材)
薄いシートだと地面のデコボコがそのまま感じられ、長時間座るのがつらくなります。
断熱効果がある厚手タイプは、秋の朝の冷え込み対策にもなります。荷物を抑えるペグ・重し
風が強い日は必須。私は一度、突風でシートごと荷物が浮き上がり、周りの方に迷惑をかけた苦い経験があります。
固定具ひとつで落ち着いて場所取りができます。帽子・飲み物
場所取りの待ち時間は意外と日差しが強いことも多いです。保護者こそ熱中症に注意。折りたたみイス(高さ制限がある場合は要確認)
地面に座ると腰が痛い方には、小さめの椅子が本当に助けになります。
特にビデオ撮影時は体勢が安定するので重宝します。
必要最低限と思われるこれらのアイテムも、揃えてみると快適さが段違いです。
特に 「シートの固定」 は見落とされがちなので要注意です。
日差し・気温対策のアイテム
秋の運動会でも気温が高くなることがあり、またグラウンドは日陰が少ないので熱中症のリスクが高くなります。
快適に過ごすためには、ちょっとした暑さ対策のアイテムが欠かせません。
日傘(観覧禁止の場合はタープや建物の影を利用)
冷感タオル
小さな保冷剤(首筋に当てるだけで体が楽になります)
夏用ブランケット(地面の熱気対策にもなる)
私も以前、気温を甘く見て対策を怠った年があり、子どもが出番の前にグズってしまったことがありました。
「後で見返せば笑い話」ではありますが、あの日の暑さは本当にしんどかったです。
とくに 熱中症対策は“やりすぎかな?”と思うくらいがちょうどいい と毎年感じています。
昼食時の快適さを左右するアイテム
運動会のお弁当時間は、家族みんなで楽しむ大切なひととき。
でも、準備不足だと「思ったより食べづらい」「写真が撮りにくい」など、地味に困ることが多かったりします。
テーブル代わりになる折りたたみボード
→ これがあるだけでお弁当が格段に食べやすいです。ウェットティッシュ
→ 子どもが必ず何かこぼすので必須。汚れ物用袋
→ 使い終わったおしぼり、食べ残し、ゴミをまとめるのに便利。
特に折りたたみボードは、写真を撮るときに高さが出るので、お弁当の見栄えがよくなります。
私は運動会の日だけでなく、ピクニックでも愛用するようになりました。
持ち物は“快適に過ごすための投資”
持ち物はどうしても増えがちですが、運動会は年に一度のイベント。
子どもの晴れ姿を気持ちよく見られるよう、快適さのために備えることは大切な投資だと感じます。
必要であれば、
・おすすめアイテムの具体的な商品例
・人数別の持ち物リスト
なども作成できます。
見やすい場所の選び方|“動線”と“角度”がポイント
「どこに座るか」は、ただ前の方に座ればいいわけではありません。
大事なのは、競技がどのように動いていくのかという“動線”と、子どもの顔がどの向きに向くかという“角度”。
この2つを意識するだけで、「全然見えなかった…」という残念さをかなり減らせます。私も最初は何となく前方に座って失敗しましたが、今は “動線”と“角度”を意識するだけで見え方が変わる と実感しています。
かけっこは「コーナー」か「ゴール手前」がベスト
かけっこは、スタートからゴールまで一気に子どもが動く種目。ゴール正面は人気でぎゅうぎゅうになりがちですが、実は「ゴール手前の斜め45度」あたりが一番バランスの良い位置です。
ゴールに向かって走る姿がしっかり見える
ゴールした後の表情もそのまま撮れる
動画にしたときも、走るフォームと顔の両方が映りやすい
私が毎年狙うのは、カーブからストレートに入るコーナー近く。カーブで踏ん張る表情や、直線に入る瞬間のスピード感が見えるので、肉眼でもカメラでも迫力があります。
コーナー付近は子どもがこちら側を向く時間が少し長いので、写真を撮るにもおすすめです。
ダンスは「正面中央」より“斜め前”が見やすいことも
ダンスは「正面中央=一番いい場所」と思いがちですが、実は少し斜め前にずらした方が見やすいことも多いです。
子どもが横を向く振り付けが多い
列の並び方によっては、真正面だと他の子と重なってしまう
斜め前からだと、立体的に全体のフォーメーションが見える
私も最初は正面ど真ん中を狙っていましたが、わが子が後列だった年はほとんど埋もれてしまいました。
それ以来、やや斜め前の位置を選ぶようにしたところ、前の子の隙間から顔がちゃんと見えるようになり、動画もずっと撮りやすくなりました。
席の“高さ”より“前との距離”が重要
運動会では、「イス席」「シート席」「立ち見エリア」など高さの異なるエリアが混在することが多いです。
一見「高い位置=見やすい」と思いがちですが、実際には“前の人との距離”が視界の広さを左右します。
イス席のすぐ後ろにシート席があると、イスの背もたれで視界が遮られやすい
シート席でも、前列との間隔が広いと立ち上がったときに全体が見やすい
通路側は人が行き来するので、場合によっては視界が途切れやすい
私が意識しているのは、「前の人の頭と頭の間から、トラック全体が抜けて見えるか」。
少し左右にずれてみて、一番抜けが良い場所にシートを敷くようにしています。
高さにこだわりすぎず、「前の人との距離」と「視界の抜け感」をチェックしてから場所を決めると、当日の見やすさがぐっと変わります。
ちょっと差がつく裏ワザ|トラブルなく快適に過ごすコツ
運動会は「場所取りさえ終われば安心」と思いがちですが、実はその後の立ち回りでも快適さが大きく変わります。
ここでは、私が実際にやって本当に効果があった“裏ワザ”を紹介します。ちょっとした工夫なのに、疲れ方や満足度がまったく違ってきます。
プログラムを事前に共有し、見たい競技に合わせて動く
運動会のプログラムは、ただのスケジュール表ではありません。
事前に家族で共有しておくだけで、当日の移動や観覧位置の調整がとてもスムーズになります。
「かけっこは近くで撮りたい」
「ダンスは斜め前から見たい」
「綱引きは遠くから全体を見たい」
こうした“見たい競技の優先順位”を家族で話しておくと、迷う時間が激減します。
特に便利なのが、LINEや家族共有メモにプログラムの写真を貼っておくこと。
それだけで、家族それぞれが次に備えて動けます。
子どもにとっても
「次はあれだね、がんばってね」
と声をかけられるので、気持ちの準備にもなります。
裏ワザとしておすすめなのは、
“場所取り用のメイン席”と“撮影用の移動席”を分けて考えること”。
動ける距離をイメージしておくだけで、撮り逃しを防げます。
折りたたみ椅子は“低め”が最強
場所取りの定番アイテムでもある折りたたみ椅子ですが、実は高さ選びがかなり重要です。
運動会では、
三脚の高さ制限
椅子の使用できるエリア
座りながらの撮影ルール
など細かい決まりがあることがあり、“高い椅子”は逆に不便なこともあります。
一方で“低めの椅子”はメリットが多く、
視界を遮らず周囲に迷惑をかけない
カメラ撮影が安定する
シート席から立たずに撮影できる
小さく折りたためて荷物になりにくい
とにかく万能です。
私も毎年この低め椅子を使っていますが、
「座りやすい」「撮りやすい」「気を使わない」
の三拍子そろっていて、もう手放せません。
特に長時間座っているとき、
“腰の負担を減らす”という意味でも本当に強い味方です。
トイレ動線の近さもチェック
意外と忘れがちなのがトイレの位置。
運動会は人が多く、トイレの混雑はどうしても避けられません。
それでも、場所取りの段階で“トイレ動線”を考えておくだけで当日の安心感が全く違います。
子どもが急に「トイレ行きたい!」と言ってもすぐ動ける
人が集まりやすい場所を避けられる
帰ってくるときに迷わない
祖父母が安心して過ごせる
特に祖父母が来る家庭の場合、
バリアフリーのルートが取りやすい席にすることが大きなポイント。
遠すぎる席を確保してしまうと、いざというときに動くだけで疲れてしまいます。
また、トイレ付近は混みやすく写真が撮りづらいこともあるため、
「近すぎず遠すぎず」の距離感を見つけるのが理想です。
まとめ|今年は“ひとつだけ場所取りの工夫”を決めておこう
運動会の場所取りは、「早く並んだ人が勝ち」という単純なものではありません。
むしろ、事前準備・当日の立ち回り・家族の動き方の3つがそろって初めて“後悔しない観覧”ができます。
私自身、早起きだけではどうにもならない年も経験してきましたが、準備の仕方を少し変えただけで驚くほど当日がラクになりました。
場所取りは完璧を目指す必要はありません。
大切なのは、無理なくできることをひとつ決めて、それを確実に実行することです。
例えば、今日の記事の中から……
到着時間をひとつ決めておく
見たい競技とその位置をざっくり把握しておく
今年こそ持っていくアイテムをひとつ追加する(低めの椅子・保冷剤など)
このどれかひとつだけでも準備しておくと、当日の“落ち着き”が全然違います。
とくに「見たい競技の位置」を前もって考えておくと、いざ本番が始まったときも慌てずに動けて、撮り逃しがぐっと減ります。
そして何より、こうした小さな準備が積み重なることで、
当日は「ちゃんと見えたね」「ここにしてよかったね」と家族で笑い合える時間につながります。
その瞬間こそ、運動会のいちばんのご褒美だと私は思っています。
今年の運動会が、あなたの家庭にとって温かく、心に残る一日になりますように。
まずは小さな工夫をひとつだけ、今日のうちに決めておいてくださいね。













