雨の日って、外に出られないだけで、子どもも親もなんだかストレスがたまりがち。
わが家でも「今日も雨か〜」と、子どもがガッカリする姿を見るたびに、気分を変えてあげたいなと感じていました。
でも、あるときから「雨の日は、家で思いっきり楽しもう」と発想を転換。
それ以来、ちょっとした工夫で、むしろ楽しみにしてくれるようになったんです。
この記事では、そんなわが家で実践してきた「雨の日を楽しく過ごす工夫」をたっぷりご紹介します。
気になるアイデアから、ぜひ取り入れてみてくださいね。
目次
おうちキャンプで気分を変える

「今日は雨だから“おうちキャンプ”にしよう!」と声をかけるだけで、子どもの表情がパッと明るくなります。
最初はリビングにシーツをかけて秘密基地のようなものを作るだけでしたが、だんだんとキャンプ道具も増えていって、わが家では“雨の日恒例イベント”に。
「外に行けない残念な日」から、「今日はおうちキャンプの日!」に変わるだけで、1日まるごと楽しくなるから不思議です。
雰囲気づくりがポイント
家の中で楽しむからこそ、「非日常」を演出するひと工夫が大事。
・電気を消して、ランタンや懐中電灯の明かりだけにしてみる
・いつものおにぎりをホイルに包んで「キャンプ風ランチ」に
・帽子をかぶったり、外遊びスタイルの服を着て雰囲気UP
・BGMに“焚き火の音”を流して気分を盛り上げる
空間づくりに少しこだわるだけで、子どもはどんどん想像をふくらませていきます。
「虫が来るかもしれないから警戒しなきゃ!」とか、「探検に行くには地図が必要だよね?」なんていう会話が飛び出すのも面白いところ。
普段と違う体験を、家の中で気軽に楽しめるのが“おうちキャンプ”の魅力です。
遊びながら学びにもつながる
子どもと一緒に「火を使わない料理って何がある?」「テントの中で寝たらどんな感じかな?」と話しながら進めることで、
遊びの中にちょっとした学びの要素も加わります。
・親子で簡単に作れるホットサンドやスープ
・ランタンの仕組みを話してみる
・コンパスや方位磁石を使った“探検ごっこ”など
遊びながら学べる時間は、子どもにとっても記憶に残りやすく、興味の幅も広がっていきます。
親もリラックスできる
おうちキャンプのいいところは、子どもが夢中になって遊んでくれること。
「ちょっと読書してくるね」と言っても、「いいよ〜探検してるから!」と返されるくらい集中して遊んでくれます。
我が家では、コーヒーを淹れてキャンプ椅子に腰かけるのが、雨の日のちょっとしたごほうび時間。
本を読んだり、家事の合間に少しボーッとしたり、子どもと一緒に過ごしながら、親も息抜きができる貴重な時間になっています。
手作り遊びで「創る楽しさ」を味わう

わが家で雨の日に大活躍するのが、工作や手芸などの“創作系”遊び。
テレビやゲームに頼らず、「自分で何かを作る」時間は、子どもにとってとても価値のある体験です。
最初は「うまくできない〜」と泣きそうになっていた息子も、何度か挑戦しているうちにどんどん工夫するように。
完成したものを並べて見せてくれるその姿に、「作ることが楽しい!」という気持ちが詰まっているのを感じます。
準備しておくと便利なもの
「今日は工作しよう!」と思い立ったとき、すぐに始められるように
家の一角に“手作りグッズコーナー”を作っておくのが我が家流。
・牛乳パック、空き箱、トイレットペーパーの芯などの廃材
・折り紙、色画用紙、セロテープ、のり、はさみ
・モール、ビーズ、シール、フェルト、ペットボトルキャップなど
100円ショップで手に入るものばかりなので、気軽にそろえられます。
「材料を見てひらめく」ことで、子どもの発想力もどんどん育ちます。
また、親が手を出しすぎず、あくまで「お手伝い役」に徹することで、
子ども自身が「やってみたい」「試してみたい」という意欲を大切にできるようになります。
「一緒に考える時間」が宝物
「何作る?」「この形ってどうやって作れるかな?」
そんなやりとりから始まる“ものづくりタイム”は、親子にとっての大事なコミュニケーションのひとつ。
完成がゴールではなく、「考える→試す→工夫する」という過程そのものが面白くて、
集中しているうちに、あっという間に1時間以上経っていることもあります。
最近ハマったもの
わが家で最近ヒットしたアイデアはこちら。
・紙皿で作る「くるくる風車」
→ 中心に割り箸をつけて、まわすと勢いよく回るのが楽しい!
・割り箸と輪ゴムで作る「簡単パチンコ」
→ 的を作って点数制にすると、兄弟で盛り上がれます。
・余り布で作る「手縫いのぬいぐるみ」
→ 名前をつけて「お世話ごっこ」が始まることも。
「できたー!」のひとことと満面の笑顔は、何よりのごほうび。
完成した作品を飾ったり、写真に撮ってアルバムにしたりすると、さらに達成感がアップします。
身体を動かす“室内アスレチック”

雨の日が続くと、外で思いきり遊べないぶん、子どもたちの“体力”と“元気”が余り気味に。
テレビやゲームに頼る時間が増えて、どこかもやもや…なんてこと、ありますよね。
そんなときにおすすめなのが、家の中を「ちょっとした運動場」に変えてしまう“室内アスレチック”です。
スペースが限られていても、家具やクッションをうまく使えば、驚くほど楽しいコースが作れます。
わが家の定番コース
その日の気分や遊び方に合わせて自由にアレンジできるのが、この遊びの醍醐味。
わが家ではこんな流れが人気です。
・ソファをスタート地点にして「ジャンプ台」に
・クッションをジグザグに並べて「島渡りゲーム」
・イスの下をくぐる「トンネルくぐり」
・ぬいぐるみを的にして「狙って投げる」ゾーンも追加
「スタートからゴールまで何秒かかる?」とタイムを計ったり、ミッションを追加したり、
子ども自身が“コースづくりのプロ”になっていくのもまた楽しいポイントです。
最初はシンプルだったコースも、何度も遊ぶうちに複雑になってきて、親も驚かされることが多々あります。
安全へのひと工夫
もちろん、楽しく遊ぶためには安全対策も大切。
我が家では、毎回遊びはじめる前に“安全チェック”を一緒にしています。
・滑りやすい床には滑り止めマットを敷く
・棚や角ばった家具の近くはコースに入れない
・「ここは手をついてOK」「ここはジャンプしない」などルールを共有
ルールを守ることで、安全に遊べるだけでなく、子どもの“自己管理力”や“注意力”も育ちます。
「今日はどんなルールにする?」と子どもと一緒に決めることで、自然と意識が高まっていきます。
親も一緒に楽しめる!
意外と大人がチャレンジしてみても、じんわり汗をかくほどの運動に。
「ちょっと本気出しちゃおうかな…」と遊びながら全力になってしまうことも。
しかも、同じ動きをしていると、子どもとの会話や笑いがぐっと増えて、
「楽しかったねー!」と一緒に言い合える満足感が残るのが何よりの魅力です。
子どもがその日の気分で「今日のコースは冒険の森」「こっちは溶岩地帯ね!」なんてストーリーをつけてくることもあり、
身体だけでなく想像力までしっかり刺激されているのが伝わってきます。
親子で楽しむ“おうち映画館”

雨の日こそ、ちょっと特別な“おうちイベント”を。
わが家で人気なのが「今日は映画の日にしようか!」という提案。
そう言うと、子どもは自分でクッションを並べたり、お菓子を準備したりと、まるで映画館のスタッフのように張りきってくれます。
映画やアニメを観るだけの時間も、ちょっとした工夫で“特別な体験”に変わるのがこの遊びの魅力です。
ちょっとした工夫で楽しく
ただテレビをつけるだけじゃもったいない!
少しの工夫で「おうち映画館」の雰囲気がぐっと高まります。
・部屋のカーテンを閉めて、照明も暗めにして映画館のような空間に
・ポップコーンやグミ、チョコなどを紙コップに分けて“売店風”に並べる
・床にクッションや毛布を敷いて、“ふわふわシート”を作ってリラックス
・余裕があれば「チケット」を手作りして渡すのも楽しい演出に
子どもが自分で準備をすることで、よりワクワク感が高まります。
「今日の上映は何時からですか?」なんてやりとりをして遊ぶのも、家ならではの楽しさです。
「どれ観る?」の時間も楽しい
作品を選ぶところから親子で一緒に。
「今日は感動系がいい?」「ちょっと笑えるやつにしようか」など、選ぶ過程もまた楽しい時間です。
年齢に合わせたおすすめジャンル:
・未就学児なら…動物ものや歌のあるアニメ(例:ペット、トロールズ)
・小学生なら…冒険系やミステリー(例:名探偵コナン、ドラえもん映画版)
・家族全員で観るなら…ディズニーやピクサー作品は定番!
「前に観たあのシーン、また観たいね〜」とリピートするのもOK。
家族で同じシーンを共有して笑えるって、想像以上に心があたたかくなります。
親にとっても息抜きタイム
映画に夢中になってくれている時間は、親にとっても大チャンス。
ちょっと家事を片付けたり、お茶を飲みながら雑誌を読んだり、
子どものそばにいながら、ほんの少しだけ自分の時間を持てるのが嬉しいポイントです。
また、子どもと一緒にじっくり映画を観ることで、意外と深い会話が生まれることもあります。
「なんであの子、泣いてたのかな?」「どこがいちばん面白かった?」と感想を話し合うと、
子どもの感じ方や成長が垣間見えて、親としての発見もあるんですよね。
雨の日は“おうちごはん”をイベントに

外に出られない日こそ、いつものごはんをちょっと特別に。
「今日はおうちレストラン開店です!」なんて声をかけるだけで、子どもの目が輝きます。
普段のメニューでも「雰囲気づくり」と「一緒に作る工夫」で、立派なイベントになります。
キッチンに立つ時間さえ、楽しい親子時間に変えてみましょう。
子どもと一緒に料理してみる
料理というと、つい「時間がかかる」「散らかる」と思いがちですが、
子どもにとっては「まぜる」「こねる」「のせる」だけでも大冒険。
・ホットケーキやクッキーを一緒に焼いて、チョコやフルーツでデコレーション
・食パンにケチャップと具をのせてトースターで焼くだけの“お手軽ピザ”
・ごはんに海苔やチーズで顔をつけて「キャラおにぎり」に挑戦
手がベタベタになっても、形が変でもOK!
「自分で作った」と思えるだけで、子どもはびっくりするくらい食べてくれるんですよね。
我が家では、卵を割る練習から始まり、最近では「この材料混ぜとくね!」と頼もしい発言が出るように。
料理を通して、“できることが増える自信”にもつながっていると感じます。
テーマを決めるともっと楽しい
ただ作るだけでなく、「今日は○○の日!」とテーマを決めると、遊び心が加わって盛り上がります。
・「お祭りメニューの日」
→ 焼きそば、たこ焼き、チョコバナナなどで縁日気分に。
・「外国のごはんにチャレンジ」
→ タコス、ナシゴレン、ミネストローネなど、ちょっと冒険気分。
・「好きな色だけでごはんを作る」
→ 赤だけ・黄色だけなど、色で遊ぶと食材選びも楽しくなる!
「何つくろうか?」と考えるところからワクワクが始まります。
ときには子どもに「メニュー表」を描いてもらって、お店屋さんごっこにするのもおすすめです。
また、「デザートつきの日」や「ごちそう風ワンプレート」など、見た目にこだわるのも効果的。
ちょっと飾るだけで、「なんか今日すごいね!」と盛り上がってくれるのが嬉しいですよね。
会話が自然と増える
手を動かしながら、「このにんじん、どうやって切る?」「この前もこれ作ったよね」なんてやりとりが増えて、
自然と会話がはずむのも“おうちごはんイベント”のいいところ。
完成した料理を一緒に食べながら「おいしい?」「次は何つくる?」と話す時間も、
忙しい日常の中ではなかなか得がたい、かけがえのない時間になります。
まとめ|雨の日は“家族の時間”を育てるチャンスに
外に出られない日は、どうしても「退屈」や「イライラ」が先に立ってしまいがち。
でも、ちょっとした工夫や「楽しいことを一緒に探す」時間を作るだけで、家の中がぐっと明るくなります。
雨の日こそ、家族での時間を深める絶好のチャンス。
「今日はどんなふうに楽しもうか?」と、子どもと一緒に考えるところからスタートしてみてください。
明日が晴れでも、雨でも。
きっと“いい一日だったね”と笑えるようになりますように。