上履きの洗い方と早く乾かすコツ|翌朝までに確実に乾く時短テク完全版

子どもの上履きって、週末になるたびに「また乾かないまま月曜を迎えそう…」と焦ることがありませんか。特に雨の日や冬場は乾きが遅く、深夜にドライヤーで必死に乾かしたことも私には何度もあります。
でも、洗い方と乾かし方の“順番”を少し変えるだけで、驚くほど早く乾くようになります。
この記事では、私が実際に試して効果があった「速乾につながる洗い方」と「時間がない日でも使える乾燥テクニック」をまとめました。忙しい週末でも、上履きをサッと洗って、翌朝には気持ちよく履かせてあげられるようにしたい方の参考になればうれしいです。
目次
上履きを早く乾かすには“洗い方”から変える
上履きを早く乾かすコツというと、多くの方が「どう乾かすか」ばかりを考えがちですが、実は “乾くスピードの7割は洗い方で決まる” といってもいいほど、洗う段階がとても重要です。
水分をなるべく中に残さないように洗えば、その後の乾燥が一気にラクになります。ここでは、私が実際に試して「これは早く乾く!」と感じた洗い方のポイントを、理由とあわせて詳しくまとめます。
下洗いで汚れを浮かせる
上履きの繊維には、砂や泥が細かく入り込んでいます。これが“水分を抱え込むスポンジ”のような役割をしてしまい、乾きにくさの原因に。
そこでおすすめなのが、ぬるま湯+酸素系漂白剤での短時間つけ置きです。
私は洗面器に40℃前後のぬるま湯をはり、酸素系漂白剤を小さじ1ほど溶かして10〜20分つけています。ゴシゴシこすらなくても汚れがゆるみ、ブラシ洗いの時間が短縮できるだけでなく、繊維の奥に入り込んだ泥が浮き上がるため、洗った後に水分が残りにくくなります。
つけ置きで汚れを浮かせておくと、乾きが遅くなる原因を取り除けるのが大きなメリットです。
ブラシ洗いは“外→内”の順番で
ブラシで洗うときは、外側 → 内側の順で進めるのがコツです。
つい気になる内側から洗いたくなりますが、先に中を洗うと水が中で滞留し、余計に乾きにくくなってしまいます。
外側は泥汚れが多い部分なので先に落とし、そこから内側の布地へ。
この順番なら水が外に抜けやすくなり、内部に水が溜まりにくい洗い方になります。
すすぎは手早く、水をためないように
上履きは繊維が細かく、長くすすぐとその分だけ水分を吸い込みます。
シャワーで軽く流し、洗剤のぬめりが取れたらOK。バケツにためた水でじゃぶじゃぶすすぐのは、実は水分を含ませすぎてしまうNG行為です。
すすぎ時間が長くなるほど乾きは遅くなるので、“最小限でしっかり” を意識するだけで乾燥のスピードが変わります。
脱水は“タオル巻き+洗濯機”が最速
上履きの乾燥を早める最大の鍵がこの脱水工程です。
上履きをタオルでくるむ
洗濯機で1〜2分だけ脱水する
この“タオル巻き脱水”は本当に効果抜群で、タオルが水分を吸い取ってくれることで、上履き本体に残る水がぐっと減ります。
そのまま洗濯機に放り込むより、体感で 乾きが30〜40%早くなる と言っても過言ではありません。
さらに、タオルにくるむことで靴が洗濯槽の中で暴れにくく、型崩れしにくいというメリットもあります。
乾かす前の準備で“時間”が大きく変わる
洗い終わった上履きを効率よく乾かすためには、ただ干すだけでは不十分で、乾かす前の“ひと工夫”で乾燥スピードが驚くほど変わります。
実際に私もこの準備をするようになってから、乾かないストレスがぐっと減りました。「風がよく通る状態をつくる」というのが基本の考え方です。
形を整えて“空気が通る道”を作る
濡れた上履きは、繊維が水分を含んでしんなりしているため、何もせずに干すと、つま先や履き口が内側に丸まってしまいがちです。すると空気が内部まで届かず、乾燥に時間がかかってしまいます。
私が必ず行っているのは、
・つま先を軽く押し広げる
・かかとの折れを戻す
・履き口を少し広げて空間をつくる
という3ステップです。
とくに履き口を広げておくと、内部の空気が入れ替わりやすくなり、乾燥のムラが出にくくなります。乾くスピードは“空気がどこまで入るか”で決まるので、ここは必ず整えておきたいポイントです。
新聞紙や乾燥剤を入れる場合も、この空気の通り道があるかどうかで吸水スピードが変わるため、形を整えておくことで効果がさらにアップします。
つま先を上げて干す
平置きや逆さ置きで干すと、どうしても底面に水分がたまりやすく、乾きが遅くなる原因になります。
そこでおすすめしたいのが、「履き口をつまんで吊るす」干し方です。
洗濯ばさみやシューズハンガーで履き口をつかみ、つま先が下に向くように吊るすと、靴底から余分な水分が自然と落ちていきます。つま先部分はとくに乾きにくい場所ですが、この向きにするだけで乾くスピードが一段階変わります。
また、吊るすことで上下に空気が循環しやすくなり、サーキュレーターや自然の風を受けやすくなるのも大きなメリット。私は雨の日でもこの方法に変えてから、乾くまでの時間が明らかに短くなりました。
さらに、100円ショップで買える「シューズハンガー」を使うと、上履きをしっかり固定して干せるため、風通しが安定してより乾燥がスムーズになります。
家でできる“上履きを早く乾かす”乾燥テクニック
乾かすための準備が整ったら、次は実際の乾燥工程。ここでは、私がこれまで試して効果を実感した、“早く乾かすための実践テクニック”を詳しくまとめます。週末の夜に洗ってしまって「明日の朝までにどうにか乾かしたい…」というときにも頼りになる方法ばかりです。
新聞紙を詰めて水分を吸わせる
昔からの定番ですが、やっぱり強力。新聞紙は繊維が細かく、スポンジのように水分を吸ってくれるので、内部の乾燥スピードが大きく変わります。
ポイントは、
・新聞紙をぎゅっと固く丸めすぎない
・つま先からかかとまでしっかり入れる
・1時間おきに交換すると吸水効率が最高になる
という3つ。
交換を面倒に感じるかもしれませんが、少なくとも最初の2回だけでも取り替えると、内部が驚くほどサラッとするので試してほしい方法です。
また、新聞紙がない場合はキッチンペーパーや薄手のタオルでも代用できます。
くつ乾燥機や布団乾燥機があれば最強
靴乾燥機は、一度使うと「もっと早く買えばよかった…」と思うほど便利です。上履きをセットするだけで急速に乾燥でき、忙しい家庭ほどありがたい存在。
特に子どもが複数いる家庭では、乾かさないといけない上履きが複数発生することもあり、この使い勝手の良さが大きく響きます。
乾燥時間も短く、温風も広がりやすいので、内部の湿気がしっかり抜けるのが魅力です。
布団乾燥機を使う場合は、温風ノズルを靴の近くに置き、履き口の方向に風が当たるよう調整します。
ただし、ゴム素材は高温に弱いため、30分程度の短時間利用がベストです。長時間当てると劣化や変形の原因になるので注意してください。
サーキュレーター×除湿機が効率的
家の中で短時間で乾かすなら、この組み合わせが“最強”といってもいいほど効果があります。
・サーキュレーターで 風を動かす
・除湿機で 湿気を取り除く
この2つが揃うと、外干しできない雨の日でも乾燥スピードが劇的にアップします。我が家でも室内干しの定番セットで、「今日は乾かないかも…」という不安がほぼゼロになりました。
ポイントは、風を直撃させるのではなく、空気の流れを作ること。靴の周辺の空気が動き続けることで、水分がどんどん飛んでいくからです。
また、除湿機は“靴の真正面”に置かなくてもOK。部屋全体の湿度が下がるだけで乾きは早くなります。
ドライヤーは“距離”が重要
時間がないと、ついドライヤーを近づけてガンガン当てたくなりますよね。でもそれは逆効果。
ゴムや接着剤が熱で弱まり、変形する可能性があります。
ドライヤーを使うときは、
・20〜30cmほど距離をとる
・弱風〜中風でじっくり
・つま先→底→かかとへ順番に風を送る
という方法がベスト。
この距離を守ると風が広く分散し、上履き全体を均一に乾かしやすくなります。
とくにつま先は最も乾きにくい部分なので、ここに風が届くよう角度を調整すると効率がぐっと上がります。
晩に洗ったときの“時短ワザ”も覚えておくと安心
平日の夜、帰ってきた子どもの上履きが泥だらけ…。
「今日だけは洗わないわけにいかない」という日、ありますよね。私も何度も経験してきて、どうしても翌朝までに乾かさないといけない状況で使える“応急処置テクニック”を身につけておくと安心感が全然違います。
ここでは、夜の限られた時間でもできる、短時間で乾きを促す方法を詳しく紹介します。
上履きの中に“キッチンペーパー”を詰める
新聞紙がないときに役立つのが、キッチンペーパー。とくに厚手タイプは吸水力が高く、内部に残った水分をしっかり吸い取ってくれます。
丸めて詰めるときのポイントは、
・ギュッとつぶしすぎず、空気を含ませる
・つま先までしっかり届く長さに調整する
・10〜20分置いてみて、湿ってきたらすぐ交換する
という3つ。
交換の手間はありますが、吸水スピードが速いため、短時間で内部がサラッとしてくるのを感じられます。「とにかく早く水分を抜きたい」夜にはとても助かる方法です。
エアコンの風を活用する
夜に洗った上履きを効率よく乾かすなら、エアコンの風は頼れる味方です。
・冬 → 暖房の前
・夏 → 除湿モードの近く
この2つを意識するだけで乾燥スピードがまったく違います。
私は、室内干し用ハンガーに吊るし、エアコンの風が履き口から内部へ抜けるように少し位置を調整しています。
エアコンの風は一定方向に流れるため、履き口を広げておくと内部に空気が入り込みやすく、乾きがぐっと早くなります。
また、真下に置くより少し横にずらしたほうが風が靴全体になじむため、ムラなく乾きやすいです。
100均の“シューズハンガー”が便利
夜の速乾には、実は100円ショップのアイテムが大活躍します。その中でもおすすめなのが、「上履きを逆さにして干せるシューズハンガー」。
・つま先を下に向けて干せる
・底面に風が当たりやすい
・省スペースで干せる
というメリットがあり、乾燥効率が段違いに良くなります。
特に底部分は乾きにくい場所ですが、逆さにすることで水分が自然に下へ抜け、風も当たりやすくなるため、時間がない夜でもしっかり乾きやすくなります。
私は一度使ってから手放せなくなり、雨の日や梅雨時期はほぼ毎回このハンガーを使っています。
晩に洗っても「明日の朝までに乾きそう」と思える方法をいくつも知っておくと、夜の家事ストレスがぐっと減ります。
上履きの乾燥でやってはいけないこと
「とにかく早く乾かしたい…!」という気持ちがあると、つい強い熱や強い日差しに頼りたくなりますよね。でも実は、その“急がば回れ”の行動こそが、上履きを傷めてしまう原因になることがあります。
とくに子どもの上履きはゴムや布が繊細で、間違った乾かし方をすると型崩れや変色が起きてしまうことも。ここでは避けたいNG行動を、理由とともに詳しくまとめます。
直火・ストーブの目の前に置く
上履きが湿っていると、つい「ストーブの前に置いておけば早いかも」と思ってしまうもの。でも、直火やストーブの熱風は上履きにとってかなり刺激が強く、以下のトラブルを引き起こします。
・ゴム底の変形
・布部分の縮み
・接着剤の劣化
・底が硬くなることで履き心地が悪くなる
特に底のゴムが硬くなると、子どもが歩くときに足裏に違和感が出やすく、「なんか痛い…」「歩きにくい…」と嫌がる原因になることもあります。
強い熱は“上履きの寿命を一気に縮める”リスクがあるため、短時間でも使わない方が安心です。
近くでお湯を沸かしているガスコンロの側や、ファンヒーターの吹き出し口も同様に避けるべきポイントです。
天日干しの“真上”に置く
晴れた日、「外に出せば早く乾くだろう」とつい天日干しをしたくなりますが、上履きの白い生地とゴムは紫外線に弱い素材が多く使われています。
・黄ばみが出る
・生地が硬くなる
・ゴムが劣化して裂けやすくなる
特に白い上履きは黄ばみが目立ちやすいため、強い日差しの下で乾かすと、一度ついた黄ばみがなかなか取れないこともあります。
干すときは、
・屋根のあるベランダ
・カーテン越し
・日陰で風通しの良い場所
など、“光は弱く、風はしっかり通る”場所が最適です。
また、直射日光を避けつつ、サーキュレーターや自然の風を使うと乾きが早く、傷みにくくなります。
まとめ|今日ひとつだけ“時短乾燥テク”を試してみよう
上履きを早く乾かすためのコツは、特別な道具を揃えることよりも、洗い方 → 脱水 → 乾燥の流れをほんの少し工夫することにあります。
タオルで余分な水分を吸い取っておく、風の通り道をつくる、内部の湿気を逃がす——どれも小さな手間ですが、積み重ねると乾き方に大きな差が生まれます。
とくに効果を感じやすいのはこの3つ。
・タオルで包んでからの短時間脱水
・サーキュレーター×除湿機で風と湿度をコントロール
・新聞紙を詰めて内部の水分を一気に吸収
忙しい日でもどれかひとつなら取り入れやすく、「乾かない…どうしよう」という不安が驚くほど軽くなるはずです。
まずは今日、できそうなものをひとつだけ選んで試してみてください。
明日の朝、サラッと乾いた上履きを子どもに渡せるだけで、あなたの心もきっと少し軽くなります。














