母の日子ども手作りプレゼントに悩む人へ|年齢別の簡単で失敗しない作品集

母の日が近づくたびに、「子どもと一緒に何か手作りしたいけれど、年齢に合わせて作れるものって何だろう…」と悩むことがよくあります。うちでも「まだ小さいけど大丈夫かな?」と心配しながら準備を始めたのがきっかけでした。ただ、実際に作ってみると、難しい工程はほとんど必要なくて、子どもが楽しそうに作ってくれる姿に私まで嬉しくなったんですよね。
この記事では、子どもの年齢別に“無理せず作れる母の日プレゼント”をまとめています。家にある材料だけで作れる簡単アイデアばかりなので、今年は親子で楽しく手作り時間を過ごしてみませんか?
目次
0〜2歳向け|“手形・足形”で作る世界にひとつのギフト
赤ちゃんやイヤイヤ期の子どもでも、少しの工夫で可愛い作品が作れます。まだ「自分で作る」というよりも、親がサポートしながら“形の思い出”を残すイメージに近いので、短時間で取り組めるものが安心。特にこの年齢は手足がぷくっとしていて、作品に残すだけで可愛い記録になります。私は毎年のように残していて、並べて見返すだけで成長がはっきりわかるので、本当におすすめです。
手形アートのカード
スタンプ台や水彩絵の具で手形をぺたっと取って、お花や動物にアレンジするだけのシンプル工作です。
手形を押す瞬間は子どもがちょっと驚いたように目を丸くしたり、くすぐったそうに笑ったりするので、その様子も含めて楽しい時間になります。
うちでは、手形を花びらに見立てて花束風のカードを作ることが多いです。
色画用紙に貼ってリボンをのせると一気に華やかになり、「こんなに小さかったんだね〜」と家族で盛り上がりました。
子どもには
・好きな色のクレヨンで線を描いてもらう
・シールをぺたぺた貼ってもらう
程度の関わりで十分。小さな“ぐるぐる”や点の落書きでも、親にとっては宝物になります。
仕上げのメッセージだけ私が書いて、「ママありがとう」の一言を添えるだけで、立派な母の日カードに。
“手形の可愛さそのものがプレゼントになる”のが、この年齢の最大の魅力です。
足形で作る“チューリップ”
足形を逆さにすると、本当にチューリップそっくりの形になります。
赤・ピンク・オレンジなどの明るい色で足形をとると華やかに仕上がり、子ども自身も「ぼくの足〜!」とうれしそうに指をさします。
特におすすめなのは、色紙を台紙にして
・緑の茎を紙テープで貼る
・葉っぱを親が切って子どもに貼らせる
この組み合わせ。
親子で「ここに貼ろうか」「もう少し上がいいかな?」と相談しながら作るのが楽しいポイントです。
足形は手形に比べてブレにくく、力も入りにくいので、意外と簡単にきれいに取れます。
乾くのも早く、作業時間は5分〜10分ほど。
集中力が続かない年齢でも、スピード重視で作れるのが助かります。
完成したチューリップは、壁に飾っても、祖父母へのギフトにしても喜ばれます。私の家では毎年のように「今年も楽しみにしてるよ」と言われるほど好評で、思い出として残すにもぴったりです。
3〜5歳向け|ハサミデビューでも作れる簡単工作
幼稚園・保育園に通い始めると、手先がぐっと器用になってきます。ハサミの使い方を覚え始める時期でもあるので、「危なくないかな…」と心配になりつつも、少しずつ“自分で作った”感覚を味わえる工作を取り入れてあげたいところです。
この年齢では、細かい作業を完璧にこなすことよりも、「切れた!」「貼れた!」という成功体験を積み重ねることが大切だと感じています。
折り紙でつくるカーネーション
折り紙を蛇腹に折って開くだけの、シンプルなカーネーション。
赤やピンクの折り紙を選んで、「ママはどの色が好きかな?」と相談しながら決めるところからスタートします。蛇腹に折る工程は少し難しいので、最初は私が折り目をつけてあげて、最後の開く瞬間だけ子どもに任せることも多いです。
うちでは、
・茎部分は緑の画用紙を細長く切っておく
・葉っぱは私が切り、子どもに位置を決めてもらう
という分担にしています。のり付けは子どもの担当にすると、「ここでいい?」「もう一枚貼っていい?」とどんどんアイデアが出てきて、とても楽しそうです。
花ができたら、画用紙に何本かまとめて貼り、リボンやシールで飾りつけすれば一気に華やかに。壁や冷蔵庫にペタッと貼るだけで、リビングが一気に母の日モードになります。
「自分の手で作ったお花が飾られている」という経験は、子どもの自信にもつながります。
ママの似顔絵フレーム
100均のフォトフレームをベースに、世界にひとつだけの“ママの額縁”を作るアイデアです。
用意するのは、シールや折り紙、マスキングテープ、ビーズ、ボタンなど、家にある小物で十分。テーブルにざっと並べて「好きなものを選んでいいよ」と伝えると、子どもは目を輝かせて選び始めます。
フレームの周りには、
・星やハートのシールを貼る
・細く切った折り紙をぐるっと巻いて貼る
・ビーズを並べてボンドで固定する
など、自由にデコレーションしてもらいます。途中で「ママってどんな顔?」と聞いてみると、「いつもニコニコ」「メガネかけてるよね」など、子どもなりの視点が返ってきて、聞いているだけでちょっと照れくさくなります。
真ん中には、子どもが描いたママの似顔絵や、ツーショットの写真を入れて完成。
工作の時間そのものがゆったりしたコミュニケーションになるので、私は毎回「こんなふうに見えているんだな」と新鮮な気持ちで受け取っています。
飾るたびにその日の会話まで思い出せる、思い出ごと飾れるプレゼントになります。
小学生向け|じっくり作れて実用的なアイデア
小学生になると、説明を聞きながら順番に作業することができるようになり、「自分ひとりで最後まで作れた」という達成感もぐっと大きくなってきます。母の日のプレゼントも、ちょっと時間をかけて、形に残る&実際に使えるものに挑戦してみると満足度が高いです。ここでは、手芸や工作が初めての子でも取り組みやすいアイデアを紹介します。
手作りフォトスタンド
厚紙を折ってスタンドを作り、家族写真をセットするだけのシンプルなフォトスタンドですが、デコレーション次第でオリジナル感たっぷりの作品に仕上がります。
準備するのは、
・少し厚めの色画用紙またはダンボール
・マスキングテープ
・シールやシールタイプのラインストーン
・家族写真(L判サイズなど)
このくらいでOKです。
厚紙を写真よりひと回り大きく切り、下側を折ってスタンドになる足を作ります。ここは折り紙で箱を折ったことがある子ならすぐに理解できるので、子ども自身に任せると「自分でできた!」という自信につながります。
そのあとで、写真の周りにマステを貼ったり、シールをちりばめたりして、フレーム風に飾っていきます。
「この写真のとき、どこに行ったか覚えてる?」
「ママのこの顔、ちょっとおもしろいね」
なんて話しながら作っていると、自然と家族の思い出話が広がっていきます。
飾ったあとも、見るたびにそのときの会話や時間を思い出せるのが、フォトスタンドの一番の良さだなと感じています。
くるみボタンのヘアゴム
手芸コーナーや100均でもよく見かける「くるみボタンキット」を使えば、布を替えるだけでいろいろなデザインのヘアゴムが作れます。
準備するのは、
・くるみボタンキット(サイズ違いがあると楽しい)
・好きな布(ハギレで十分)
・ヘアゴム用のゴム
です。
作り方はとてもシンプルで、丸く切った布を金具にかぶせて押し込むだけ。最初のうちは布を丸く切る部分を大人が手伝い、ボタンを組み立てる工程を子どもに任せると、「ちゃんとできた!」という手応えを感じやすいです。
「ママの好きな色はどれ?」「お仕事のときにつけやすい柄はどれかな?」と相談しながら布を選ぶ時間も楽しいポイント。
くるみボタンができたら、ゴムを通して結べば完成です。髪ゴムとして使うだけでなく、ノートをまとめるバンドにしたり、エコバッグの持ち手につけたりと応用もできます。
毎日のように目に入るアイテムになるので、「今日これつけてきたよ」とママが見せるたびに、子どもも誇らしげな表情をしてくれます。
家にあるもので作れる“定番だけど喜ばれる”プレゼント
忙しい日が続いていたり、材料を買いに行く時間がないときでも、家にあるもので気軽に作れる母の日プレゼントがあります。特別な道具がなくても、子どもの「ママにあげたい」という気持ちをそのまま形にできるアイデアばかり。短時間で完成するので、当日の朝に思い立って作ることもできます。
メッセージ入りクッキー
ホットケーキミックスを使えば、クッキー生地づくりはとても簡単です。
材料は
・ホットケーキミックス
・バター(なければサラダ油でも代用OK)
・砂糖
・牛乳
この4つがあれば十分。ビニール袋に材料を入れてもみこむ方法なら、ボウルも使わず手も汚れにくいので、小さな子でも楽しめます。
生地を丸めて平らにして、型抜きがあれば抜いても良いし、コップのフチでくり抜くだけでも可愛く仕上がります。オーブンで焼く間、子どもはワクワクした顔で窓をのぞき込み、「もう焼けたかな?」と何度も聞いてくるんですよね。
冷めたら、チョコペンで
・ママの名前
・「ありがとう」
・♡マーク
などを自由に書いて完成。
クッキーは“食べて消えてしまうプレゼント”ですが、作った時間そのものが思い出になるので、私は毎年楽しみにしています。
「一緒に作った時間もプレゼントになる」このタイプの贈り物は、忙しい家庭ほど取り入れやすいアイデアです。
ありがとうメダル
画用紙を丸く切ってリボンをつけるだけ、というシンプルなメダル。
必要なものは、
・画用紙
・リボンまたは毛糸
・サインペン
だけなので、家の引き出しにあるもので完結します。
丸く切った画用紙に、子どもに自由に絵やメッセージを書いてもらい、「ママありがとうメダル」を作ります。
「きょうのママは100点!」「だいすき」「おつかれさま」など、その日思ったことをそのまま書いてくれるので、読みながらじーんとすることもしばしば。
リボンの代わりに、穴を開けて毛糸を通して首にかけられるようにしてもOKです。
首にかけてもらったときの子どもの満足げな顔を見ると、「ああ、作ってよかったな」と心から思えます。
メダルは紙製なので、しばらく飾ったあとにノートに貼ったり、母の日の思い出として箱にしまったりするのもおすすめ。
気軽に作れるのに気持ちがしっかり伝わる“直球のプレゼント”として、とても使い勝手が良いアイデアです。
手作りをもっと楽しむための“声かけのコツ”
母の日の工作時間は、作品そのもの以上に「一緒に過ごすやりとり」が大切だと感じています。子どもは大人が驚くほど親の表情や言葉を敏感に受け取るので、ちょっとした声かけひとつで、その日の雰囲気がまるごと変わります。完成度を追い求めるよりも、子どもの気持ちがのびのび動くように“余白のある言葉”を意識すると、工作がもっと楽しい時間になります。
「ママって何が好きかな?」と質問してみる
アイデアに迷っている子には、選択肢を決めつけるのではなく、ふんわりと問いかけるのが効果的です。
「これとこれ、どっちがいい?」よりも、「ママってどんな色好きだったっけ?」と聞くと、子どもの頭の中で想像が一気に広がります。
うちでも、「ピンクが好きじゃけん、これにする!」と嬉しそうに選んでくれた瞬間があり、ただ色を選んだだけなのに、その気持ちがあたたかくて胸いっぱいになりました。
自分で決めた!という感覚が、子どものワクワクにつながるんですよね。
こんなふうに「選ぶ楽しさ」を引き出すと、作業中も自然と気分が上がり、完成したときの満足度も大きくなります。
親が導くのではなく、“子ども自身が選んだ”という実感を作ってあげることが、工作をもっと豊かな時間にしてくれます。
うまくできなくても“全部かわいい”
ハサミの切り口がガタガタだったり、シールが少し曲がって貼られていたり、色が枠からはみ出していたり…小さな「ずれ」は子どもの成長の証です。
大人が思う“正解”と違っても、そこを指摘せずに「こういう形になったんだね」「ここ、かわいくできたね」と肯定的に言ってあげるだけで、子どもの表情がぱっと明るくなります。
私は、はみ出した色鉛筆の線を見て「あ、ここだけ元気いっぱいの色だね」と言ったら、子どもが誇らしそうに笑ってくれた瞬間が忘れられません。
その一言があるだけで、作業の空気がやわらかく、安心できるものになります。
作品の完成度よりも、「楽しかった」「また作りたい」という気持ちを育てるほうがずっと大切。
子どもにとっては、“受け入れてもらえた”ことそのものが大きな自信になります。
親子で過ごした会話や表情、その時間の積み重ねがプレゼントの価値を何倍にもふくらませてくれます。
仕上がった作品だけでなく、「一緒に作った時間そのものが宝物」だと思える母の日になりますように。
まとめ|今日、ひとつだけ“簡単に作れそうなもの”を選んでみよう
母の日のプレゼントは、豪華なラッピングや高価な品物よりも、「親子で一緒に手を動かした時間」そのものが特別な思い出になります。子どもが「ママのために作りたい」と思って選んだ色や形には、その子らしさがぎゅっと詰まっていて、どんな作品でも胸がいっぱいになる温かさがあります。
この記事の中で紹介したアイデアの中から、まずは“これならできそう”と感じたものをひとつだけ選んでみてください。凝った準備は必要ありませんし、短い時間でも十分に形になります。子どもと並んで作りながら、「これかわいいね」「ママ喜ぶかな?」と話す、その何気ない会話こそが一番のプレゼントになると感じています。
作り終えたあと、子どもが嬉しそうに「できたよ!」と差し出す姿は、親にとって忘れられない瞬間になります。母の日が終わったあとも、作品を見るたびにそのときの空気や子どもの表情がよみがえってきて、心の中に温かい余韻が長く残ります。
手作りは、“ものを渡す”だけでなく“気持ちを一緒に贈る”行為です。
どうか今日、あなたの家庭でも、ひとつだけ手作りの時間を楽しんでみてください。その小さな一歩が、特別な母の日の思い出づくりにつながりますように。














