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正月飾りの処分を忘れたと気づいたあなたへ|遅れても大丈夫な理由と正しい方法

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正月飾りの処分をうっかり忘れてしまった……。気づいた瞬間、胸がざわつき、「これって縁起が悪いのかな?」「今からでも間に合うの?」と不安になりますよね。私も子育てと家のことでバタバタしていた年に、気づけば1月半ばを過ぎていて、飾りを見てはモヤモヤした気持ちを抱えていました。

でも大丈夫です。正月飾りは「感謝の気持ちを持って処分すること」が大切であり、忘れてしまったからといって不運になるわけではありません。この記事では、今からでもできる処分方法と、心をすっと軽くする考え方をご紹介します。

なぜ正月飾りの処分を忘れてしまうのか

年始の家事・育児でスケジュールがいっぱいに

お正月が終わると、すぐに子どもの学校や幼稚園の準備、家族の仕事始め、さらには冬休みの宿題の追い込みなど、「年を開けた瞬間から生活が走り出す」ような日々が始まります。

リビングの壁や玄関に飾った正月飾りに気づいてはいるものの、「時間のあるときに片付けよう」と思っているうちに、気づけば松の内(一般的には1月7日)が過ぎてしまうことも。忙しい毎日の中で忘れてしまうのは、決して珍しいことではありません。

「また後で」と思って先送りしてしまう心理

正月飾りは「ただの飾り」ではなく、神様を迎えるための大切なもの。その分、「処分の方法を間違えてはいけない」「適当に捨てたら罰が当たるかもしれない」という気持ちが働きます。だからこそ、「ちゃんと調べてから片付けよう」と思い、行動が後回しになりがちです。これは怠け心ではなく、「正しくやりたい」という真面目な気持ちからくるものなのです。

忙しさと真面目さが重なって、処分が遅れるのは多くの家庭で起こっていること。「忘れた私はダメだ」と責める必要はありません。むしろ、この記事を読んでいる今この瞬間が、「丁寧に向き合うきっかけ」になっています。

正月飾りの正式な処分ルールとタイミング

正月飾りは「年神様」をお迎えするための大切な役割を持っています。そのため、飾ったあとは「感謝の気持ちを込めてお見送りする」という意味で処分することが大切です。まずは、一般的なタイミングや地域の違いを整理しておきましょう。

松の内とは?一般的な処分日はここ

松の内とは、お正月に年神様が滞在している期間のことを指します。
この期間が終わると「正月行事がひと区切りする」とされ、飾りを外して処分するのが慣例です。

  • 関東地方:1月7日まで

  • 関西地方:1月15日まで

たとえば、私の住む地域では「7日を過ぎたら外すのが一般的」とされているのですが、夫の実家(関西)では「15日に片付ければいい」と言われました。これだけでも、「いつまでに処分すべきか」は地域によって違うことがわかります。

つまり、松の内を過ぎたからといって「もう遅い!終わり!」というわけではなく、タイミングには幅があるということ。まずは、ご自身の地域の習慣や、お住まいの自治体の広報などを確認してみましょう。

地域ごとの処分の考え方

松の内以外にも、処分のタイミングは地域や神社によって異なります。

  • どんど焼きの日程に合わせて片付ける

  • 神社によっては1月中なら持ち込み可能

  • 「気づいたときが片付けどき」と案内しているところもある

中には「2月になっても大丈夫ですよ」と優しく受け入れてくれる神社もあり、私も実際に電話で問い合わせた際、「日にちを過ぎても、お気持ちが大切なので、持ってきていただいて構いませんよ」と言っていただきました。

神社へ持ち込む場合の流れと費用

最も一般的な処分方法は、神社で行われる「どんど焼き」や「左義長(さぎちょう)」に飾りを持ち込み、お焚き上げしてもらう方法です。

流れはシンプルです。

  1. 飾りからプラスチックや金属など、燃えない部分を取り外す

  2. 半紙に包む、または紙袋に入れてまとめる

  3. 神社の受付でお焚き上げ料(300〜1,000円程度)を納める

神社によっては「お気持ちで結構です」と言ってくださるところもありますが、一般的には「お気持ち=500円〜1,000円」が多い印象です。

ここで大切なのは、処分のタイミングが多少遅れても、“年神様への感謝を持ってお焚き上げする”ことが本質であるという点です。

形式よりも「気持ち」が優先されるという事実を知ることで、多くの不安は解消されていきます。

処分を忘れたときの対処法リスト

「もう松の内を過ぎてしまった…」「どんど焼きが終わってしまった…」そんな場合でも、落ち着いて次の方法を選べば大丈夫です。正月飾りは“気づいたときが処分のタイミング”。今からでも丁寧に対応することで、感謝の気持ちは十分に伝わります。

神社のどんど焼きが終わってしまった場合の代替方法

松の内が過ぎたあとでも、神社によっては受け入れを続けているところが多くあります。

  • 神社に直接問い合わせるのが一番確実
    「正月飾りの処分を忘れてしまったのですが、今から持って行ってもいいですか?」と伝えると、ほとんどの神社は丁寧に案内してくれます。

  • 通年でお焚き上げを受け付けている神社もある
    特に大きな神社や有名な神社では、正月に限らず、古いお札やお守りと一緒に正月飾りも受け付けてくれる場合があります。

  • 郵送で受け付けている神社も
    遠方の神社や、ネットで受付を行っている神社も増えており、「どうしても近くにない」という方は郵送での対応も選択肢になります。

ポイントは、「遅れてもOK」としている神社が多いという事実です。
期限を過ぎたからといって、受け付けてくれないわけではありません。

自宅で清めて処分する具体的な手順

もし近くの神社に持ち込むのが難しい場合は、自宅で感謝の気持ちを込めて処分する方法があります。これは古くから行われている正式な方法の一つで、多くの神社も推奨しています。

手順

  1. 塩とお酒を用意する(なければ塩だけでもOK)

  2. 飾りからプラスチックや針金など、燃えない部分を取り外す

  3. 玄関先や庭で清める

    • 左右、そして全体に塩をふりかける

    • 「今年一年を見守ってくださりありがとうございました」と心の中で感謝する

  4. 半紙や白い紙に包んで燃えるゴミとして出す

※自治体によっては「神事に関わるものは一般ごみに出しても問題ありません」と広報で明記しています。

ここで大切なのは、「捨てる行為」ではなく「感謝して手放す」という気持ちです。

遅れて持ち込める場所・問い合わせ方のコツ

  • 電話で聞くときのフレーズ例
    「正月飾りの処分を忘れてしまったのですが、今からお持ちしても大丈夫でしょうか?」

  • 持ち込む前に確認するべきポイント

    • 受付可能な日

    • お焚き上げ料の目安

    • 飾りについての注意点(プラスチック部分は取り外すなど)

私が問い合わせたときは、神主さんが「忘れられる方はたくさんいますよ。大丈夫です」と優しく言ってくださり、その一言で心がすっと軽くなりました。

忘れた人は自分だけじゃない。対応してくれる体制が整っている、という安心感を持ってください。

「罰が当たるのでは?」という不安をやわらげる考え方

正月飾りを処分し忘れたとき、頭に浮かぶのは「こんなことしてしまって大丈夫かな?」という不安。特に日本の風習には「縁起」「神様」「家の運気」といった言葉が関係するため、何気ない行動にも心が揺れ動くものです。でも、本来の正月飾りの意味を知ることで、その不安は驚くほど軽くなります。

神社の公式見解から見える“おおらかさ”

多くの神社は、「処分のタイミングが多少遅れたとしても問題ありません」と明言しています。実際、私が近所の神社に問い合わせた際にも、神主さんがこうおっしゃいました。

「正月飾りは“ありがたい気持ちを持つための象徴”なので、忘れていたとしても、気づいた今の気持ちが大切ですよ」

つまり、神社は「忘れたこと」を咎めるのではなく、「今、向き合おうとしている心」を尊重してくれているのです。

処分の本来の意味は「感謝と区切り」

正月飾りを飾るのは、新年の神様(年神様)をお迎えし、家族の幸せを祈るため。飾りを外して処分するのは、「お越しいただいた神様をお見送りする」という意味があります。

ここで重要なのは、「正しい日にち」ではなく「感謝を持って終える」ということ。
神社の教えでも、「心が伴わない形式だけの行動」より、「少し遅れても気持ちがこもっている行動」の方が尊重されるとされています。

形式よりも心が大切。これこそが日本の神事の本質です。

気持ちが整えば、家庭運も整うという考え方

不安な気持ちのまま日々を過ごしてしまうと、「なんとなく運が下がっている気がする」「悪いことが起きるのでは」と心がざわつきがちです。しかし、正月飾りを丁寧に処分すると、「今年も家族を大切にしよう」という気持ちが整い、自然と行動や会話にも良い変化が生まれます。

たとえば、飾りを処分したあと、私は娘と一緒に「今年も元気に過ごせますように」と手を合わせました。ほんの数分のことですが、その瞬間、家の空気がふっと明るくなったように感じました。

不安を引きずるのではなく、「今できることをやる」ことで、気持ちも運気も前向きに切り替わっていきます。

私の体験談|処分を忘れた年に気づいた大切なこと

夫との会話で気づいた「完璧主義のワナ」

ある年の1月中旬、リビングの壁にかかっていた正月飾りをふと見て、私は固まりました。「あっ……まだ飾りっぱなしだった!」と気づいた瞬間、頭の中は不安でいっぱいに。松の内はとうに過ぎ、どんど焼きも終わっていました。

夕食の支度をしながら落ち込んでいる私に、夫が気づいて「どうしたの?」と声をかけてくれました。事情を話すと、夫は笑いながらこう言ったんです。

「飾りをちゃんと飾っただけでも十分えらいよ。忘れるってことは、それだけ日々を一生懸命やってる証拠じゃない?」

その言葉を聞いた途端、張りつめていた気持ちがふっと緩みました。私は無意識のうちに「ちゃんとやらなきゃ」という完璧主義にとらわれていたのかもしれません。

「忘れたこと」よりも「気づいた今どう行動するか」が大切。
そう感じた瞬間でした。

子どものひと言で心がほどけた瞬間

飾りを片付けようと玄関に持っていくと、小学生の娘がやってきて言いました。

「ママ、この飾りのおかげで今年も神様来てくれたんでしょ?だったらありがとうしてお別れすればいいんじゃない?」

まるで心の中を見透かされたようなその言葉に、私は思わず笑ってしまいました。娘にとっては「忘れたかどうか」ではなく、「ありがとうと言えたかどうか」が大事だったのです。

私は娘と一緒に飾りに手を合わせ、「今年も家族を守ってくれてありがとう」と声に出して感謝しました。それだけで、家の中に温かい空気が流れた気がしました。

翌年から実践している“忘れない仕組み”

この体験をきっかけに、私は翌年からちょっとした工夫を始めました。

  • 手帳やスマホのカレンダーに「正月飾りの片付け日」を登録する

  • 飾りの横に「ありがとうメモ」を貼っておく

  • どんど焼きの開催日を事前にチェックしておく

特に「ありがとうメモ」は効果抜群で、飾りを見るたびに「あ、片付けの準備もしなくちゃ」と自然に意識できるようになりました。

この小さな習慣のおかげで、焦ることも罪悪感を抱えることもなくなり、正月飾りとの向き合い方が「義務」から「感謝の時間」に変わったのです。

まとめ|忘れたことは失敗ではなく、“気づくきっかけ”

正月飾りの処分を忘れてしまったとしても、それは「運気が下がるサイン」ではありません。それどころか、「感謝を思い出すきっかけ」を与えてくれた大切な出来事です。

  • 今からでも神社に持ち込めます

  • 自宅で清めて処分する方法もあります

  • 遅れて処分しても、気持ちがこもっていれば問題ありません

「忘れた」ことではなく、「今どうするか」があなたの家庭の運を整えていきます。

今日この記事を読んでくださったあなたには、すでに“前に進む力”があります。飾りに感謝を込めて、丁寧に手放すことで、今年一年がより心穏やかで良いものになりますように。