子育て世帯家計簿つけ方の正解|続けやすい仕組みと節約術を完全ガイド

子育て中の家計管理って、本当にむずかしいですよね。食費も日用品もどんどん増えるし、子どもの急な通院や習い事の出費など「予定外のお金」が多すぎて、家計簿をつけてもすぐに挫折してしまうことがありました。私も何度も家計簿アプリを変えたり、ノートを買い替えたりして、そのたびに三日坊主…。
でも、ある時「家計簿はきれいにつけるものじゃない」「目的は“家計を整えること”だけでいい」と気づいた瞬間から、びっくりするほど気持ちが軽くなりました。この記事では、子育て世帯でも無理なく続く家計簿のつけ方や、日々の節約につながるコツを、私の体験とともにまとめました。
目次
家計簿をつける目的を決める
家計簿が続かない理由の多くは、「何のためにつけているのか」がぼんやりしたまま始めてしまうことでした。
私もまさにそのタイプで、“家計簿をつければ節約できるはず”というふわっとした気持ちだけで始めてしまい、三日坊主を何度も経験しました。特に子育て中は、空いた時間が細切れで落ち着いて家計と向き合う余裕がないからこそ、目的が曖昧だとすぐに挫折してしまうんですよね。
家計簿の目的をひとつだけ決める
「貯金を増やしたい」「赤字をなくしたい」「教育費の見通しを立てたい」など、家計簿をつける理由は家庭によって違います。
とくに子育て世帯では、
毎月いくらあれば安心して生活できるのか知りたい
無駄な出費を減らしたい
習い事や将来の資金計画を整理したい
といった、“暮らしの土台を整える目的”を持つことが多いと感じます。
私が家計簿を続けられるようになったきっかけは、「何にいくら使っているかザックリ知りたい」というただひとつの目的に絞ったことでした。
それまでは「きれいに記録しなきゃ」「毎日入力しなきゃ」という義務感が強すぎて、自分を追い込んでしまっていたんです。
目的を絞ることで、家計簿は“正確に書く作業”ではなく、“家計の流れをつかむための道具”に変わりました。
すると自然と気持ちがラクになり、毎日コツコツではなくても、生活の中で無理なく続けられるようになったんです。
目的がひとつ決まるだけで、
・どんな形式の家計簿が合うか
・どの項目を記録するべきか
・どこまで細かく管理するか
が一気にクリアになります。
家計簿は努力より「目的の明確さ」で続くかどうかが決まる、と実感しています。
子育て世帯に合う家計簿のフォーマット
家計簿のつけ方に“これが正解”という形はありませんが、子育て中の時間のなさ・突発的な出費の多さを考えると、続けやすいフォーマットにはいくつか共通点があります。私自身もいろいろ試す中で、「続く家計簿には仕組みが必要なんだ」と痛感しました。
項目は最低限に絞る
家計簿が続かない最大の原因のひとつが、「項目を分けすぎて記録が面倒になること」。
特に子育て世帯の場合、買い物のついでに日用品やおやつ、子どもの文具を一緒に買うことも多く、レシートが複雑で仕分けがとても負担になりがちです。
そこで私は、項目を以下の5つに絞りました。
食費
日用品
子ども関連費
固定費
娯楽・その他
これくらい大まかな分類で十分、むしろこのくらいがいちばん続きます。
細かく分けたとしても、結局は「予算を守れているか」「使いすぎている項目はどこか」が分かればOK。
特に私が続けられた理由は、「どの項目に入れるか迷う時間がゼロになったこと」です。
迷った瞬間にやる気がしゅっと消えてしまうので、続けるためには“ざっくり管理”が最強だと感じています。
ノート・アプリ・エクセル、どれでもOK
家計簿にはいろいろな形式がありますが、大切なのは「どれが最もストレスなく続けられるか」。
私はスマホでさっと入力できる家計簿アプリに落ち着きましたが、周りのママ友を見ていると本当にさまざまです。
ノート派:レシートを貼るだけでOK。視覚的にわかりやすい。
アプリ派:自動計算が便利。育児の合間の数分で入力できる。
エクセル派:年間管理や細かい分析がしやすい。
子育て中は、とにかく「落ち着いて座れる時間」が貴重。
そのため、
・スマホですぐ入力できる
・後回しにしても負担が少ない
・記録がシンプル
という条件がそろうだけで、続けやすさがぐっと上がります。
私自身はいろいろ浮気した結果、アプリの「とりあえず入力しておいてあとで見返すスタイル」が性に合っていました。
逆に、手書きが好きな友人は「レシートを貼るだけ家計簿」を愛用していて、それが一番長く続いているそうです。
どの方法が正しいかではなく、“自分がラクに続けられる方法こそ正解”。
まずは一度、気になる方法を3日だけ試してみると、自分に合うスタイルが自然と見えてきます。
時間をかけないための“ラク家計簿習慣”
家計簿を続けるコツは、気合や根性ではなく「仕組みでラクをすること」でした。
特に子育て中は、思い通りに時間が取れないのが当たり前。だからこそ、手間をかけずに回せる習慣をつくるだけで、家計簿の継続率がぐんと上がります。
レシートは翌日までに仕分ける
レシートをため込むと、後でまとめて記録するのがとんでもなく面倒になります。
しかも数日たつと「この買い物なんだっけ?」となり、記録する気力さえ失われがちです。
そこで我が家では、
「財布のレシートはその日の夜にキッチンの小さなカゴへ」
というルールをつくりました。
・仕分けは“入れるだけ”でOK
・その場で記録しなくてもよい
・翌日まとめて入力すれば十分
これだけで家計簿に向き合うハードルが大きく下がり、忙しい日でも続けやすくなりました。
完璧な管理より、“仕分けまでをルーティンにすること”が継続の鍵だと感じています。
固定費は一度見直せば半年以上ラクできる
家計簿をつけ始めると、意外と重いのが毎月固定で出ていく費用。
特に通信費・保険料・サブスクは放置している家庭が多く、見直すだけで家計に与えるインパクトがとても大きい項目です。
私も家計簿をつけながら「なんでこんなに毎月きついんだろう」と思って見直したら、スマホのプランが完全にオーバースペックでした。
プラン変更だけで月4,000円の削減に成功し、年間にすると約5万円の節約。
手間はほんの30分ほどで、半年以上の効果が続くので、コスパの良さは抜群です。
固定費は、
・一度見直せば効果が続く
・節約しても生活の質が落ちにくい
・家計簿のモチベーションが上がる
というメリットがあり、まさに“最初にやるべき節約”だと思っています。
子ども関連費は“年間予算”で考える
子どもにかかる費用は、月ごとの変動が激しいのが特徴です。
例えば、4月は入園・進級の準備で出費が増え、夏は習い事のキャンプ代、冬には服や靴の買い替え…。
これを毎月の家計簿で整えようとすると、どうしても“赤字の月”が生まれてしまいます。
私は月単位で管理しようとして何度も挫折しました。
そこで思い切って「年間予算に切り替える」方法に変更。
・子ども関連費の年間予算をざっくり決める
・月の家計簿には“使った分だけ”をメモする
・年末にバランスを確認する
これだけで、子ども費の管理が圧倒的にラクになりました。
特に、子育て世帯の家計は月ごとに整わないのが普通。
だからこそ、年間でならすことで精神的な負担も少なくなり、家計簿への挫折感もなくなりました。
子育て家庭にとって家計簿は“完璧に整えるもの”ではなく、“家計の流れをつかむ道具”。
無理のない習慣に変えられると、自分でも驚くほど長く続けられるようになります。
節約につながる“見える化”のコツ
家計簿は「記録すること」が目的ではありません。
本当に大事なのは、その記録から“次の行動”につなげること。
そのためには、数字をただ並べるのではなく、今の家計の状況がひと目でわかる「見える化」がとても効果的でした。
食費の“予算ポケット”を作る
食費は家計の中でもっとも変動が大きく、コントロールしにくい項目のひとつです。
私も気を抜くとすぐオーバーしてしまい、月末に慌てることが何度もありました。
そこで取り入れたのが、週ごとの“予算ポケット”。
方法はとてもシンプルで、
封筒に「今週の食費」を入れて使う
アプリの機能を使い、週予算を設定する
電子マネーを週単位でチャージする
など、自分に合った形で“残りの使える額”を見える化します。
「あといくら使えるか」が明確になるだけで、
・まとめ買いしすぎを防げる
・外食するかどうか判断しやすい
・無駄なストック買いが減る
と、行動が自然と変わっていきました。
特に、“数字を意識できるかどうかで食費は大きく変わる” と実感しています。
よく使う店の“底値”をメモ
食費の節約をしようとして、ただセールの品を追いかけるのは意外と逆効果。
本当に安いのか判断できず、結局余計なものまで買ってしまうこともあります。
そこで役立つのが、「底値メモ」。
卵
牛乳
パン
豆腐
パスタ
など、よく買う食材だけでOK。
自分がよく行くスーパーの最安値をスマホにメモしておきます。
底値がわかると、
・“今日は本当に安い日”が判断できる
・買い物で迷わなくなる
・買い置きしすぎを防げる
とメリットだらけ。
私はスマホのメモに数項目入れているだけですが、それでも十分効果がありました。
振り返りは月1回でOK
家計簿というと、「毎週細かく振り返らなきゃ」と思いがちですが、それでは続きません。
特に子育て中は、週末は家族の予定でいっぱい。ゆっくり家計簿を開く余裕がないことも多いです。
そこで私は振り返りを“月1回だけ”に決めました。
やることはとてもシンプルで、
どの項目が使いすぎたかチェック
来月、気をつけるのはどこか決める
できれば月の固定費もサッと確認
これだけで十分。
完璧な振り返りは不要で、ざっくり把握することこそが節約につながる第一歩です。
家計簿を「大がかりな作業」にしないことで、苦手意識が消え、無理なく続けられるようになります。
数字を見る時間は少なくても、行動はしっかり変わる。これが“見える化”の力だと感じています。
まとめ|今日ひとつだけ、家計簿を“続く形”に変えてみよう
家計簿は、丁寧に書けばいいというものではありません。
むしろ、丁寧に記録しようとするほど負担が大きくなり、気づけばノートが真っ白…なんてこともあります。私自身、何度も同じ失敗を繰り返してきました。
子育て中の私たちに必要なのは、「1円単位で管理する家計簿」ではなく、“無理なく続けられる家計簿”です。
生活のペースも、予定の変動も、家族の出費も一定ではないからこそ、家計簿も“頑張らなくていい形”に変えていくことが大切だと感じています。
今日はぜひ、次の中からひとつだけ取り入れてみてください。
家計簿の目的をひとつ決める
項目を5つだけに絞る
レシート置き場を作る
どれかひとつ変えるだけでも、「家計を整えるって案外できるかも」と気持ちが軽くなるはずです。
家計簿は毎日の生活を縛るものではなく、家族の安心につながる“味方”のような存在。
小さな一歩でも、続けることで大きな変化につながります。
明日のあなたの家計が、今日より少しラクに、そしてやさしく整っていきますように。














