子ども服の収納方法で朝が劇的にラクに!兄弟別・サイズ別で迷わない仕組み作り

子どもの服って、本当にあっという間に増えていきますよね。成長が早くてサイズもすぐ変わるし、兄弟がいると洋服が混ざってしまうことも多くて、朝の支度で「どこに置いたっけ?」と探し回ることも…。私自身、長女と長男の服がごちゃついてしまい、洗濯後の片付けが毎回ストレスになっていた時期がありました。
そんな日々から抜け出したくて、サイズ別・兄弟別に“迷わない収納”を整えてみたところ、朝の身支度も洗濯後の片付けも驚くほどラクに。この記事では、私の実体験を交えながら、子ども服をスッキリ収納する具体的な方法をご紹介します。少しの工夫で、家族全員が気持ちよく過ごせるようになります。
目次
子ども服収納の基本ルール
毎日使う服は「取りやすさ」を優先する
子ども服の収納でいちばん大切なのは、とにかく“取りやすさ”。大人と違って、子どもは一日に何度も着替えることがあります。食べこぼしで服が汚れたり、汗をかいたり、保育園や学校で必要な着替えがあったり…。頻度が高いからこそ、サッと取れてサッと戻せる仕組みが欠かせません。
私の家では、子どもが自分で手の届く高さに「トップス」「ボトムス」「パジャマ」などカテゴリ別の引き出しを作りました。これだけでも、子どもが“自分で選べる”ようになり、朝の準備がスムーズに。
とくに幼児期は、服を選ぶ・引き出す・戻すという動作がそのまま生活習慣の練習にもなるので、手の届く位置に置くことが想像以上に効果的です。
さらに、引き出しの中は立てて並べて“見える収納”にしておくと、「これ着る!」と一瞬で選べるようになります。親がいちいち出してあげなくても良くなるので、朝のバタバタがぐっと減りました。
数を絞って管理しやすくする
子ども服は気づくとどんどん増えてしまいますよね。成長が早いので、せっかく収納しても次の季節にはもうサイズアウト…なんてことも日常茶飯事。だからこそ、最初から「持ちすぎない」仕組みを作ることが大事になります。
私は「日常着は5〜7セットまで」と上限を決めて、入りきらない分は見直すようにしています。
この“上限設定”が、実は管理のしやすさにつながる大きなポイント。
洗濯物が片付けやすい
クローゼットが混雑しない
どれを着ても同じくらい使いやすいラインナップになる
と、いいことだらけです。
とくに、子どもが自分で服を選ぶようになると、「服が多すぎると逆に選べない」という問題が出てきます。選択肢が多いほど混乱するのは大人も同じで、子どもも例外ではありません。
だからこそ、“必要な分だけ持つ”ことが、一番の時短とストレス軽減につながります。
季節の変わり目にはパパッと見直しをして、サイズアウトした服・出番が少ない服は別のボックスに移動。これを習慣にすると、クローゼットがいつもスッキリ保てるようになっていきます。
サイズ別に分ける収納テクニック
今着るサイズは“1軍エリア”へ
子ども服の収納でまず整えたいのが「今まさに着ているサイズ」だけを集めた1軍エリア。
「110・120・130…」とサイズ別にまとめたくなるのですが、実際は“今着るもの”と“少し先のサイズ”が混ざることで、朝の支度中に「これ大きかった」「これはもう小さい…」と迷いが生まれます。
そこで私は、“今日から着られる服だけを1軍に置く”というルールを作りました。
1軍は一番取りやすい引き出しにまとめ、トップス・ボトムスなどカテゴリーごとに分けるだけで、子どもが自分で選べるようになります。
さらに、1軍エリアは“出入りの多い場所”なので、立てる収納や仕切りで見える化しておくと、子どもが自分で片付けられるようになるのも大きなメリット。
この1軍ゾーンが整うだけで、支度の時間が短縮されるだけでなく、親子の朝のストレスまで減る感覚があります。
大きめサイズは箱にまとめて別エリアへ
兄弟がいるとお下がりやセール品でストックしている“来年用サイズ”がどんどん増えますよね。
ただ、これらを1軍に混ぜてしまうと一気に管理が難しくなります。
そこで我が家では、大きめサイズは透明ケースにまとめて保管しています。透明だと中身が見えるので探す手間がなく、ケースに貼るラベルには「130 来年用」「120 春夏」など、季節や用途を加えておくとさらに分かりやすくなります。
こうしておくと、季節の変わり目にケースごと1軍に移すだけで入れ替えが完了。
ひとつのアクションで済むので、収納の負担がぐっと軽くなります。
また、取り出し頻度が低いため、収納場所はクローゼットの上段や奥など“少し手の届きにくい場所”でもOK。1軍との住み分けが明確になり、日常の使いやすさが保たれます。
小さくなった服は“保留ボックス”へ
子ども服は、気づけばすぐサイズアウトするもの。とはいえ、「思い出もあるし、すぐ処分するのは迷う…」という気持ちもよくわかります。
そこでおすすめなのが“保留ボックス”。
小さくなった服や「もう着ない気がする…」と感じた服を一時的に入れておく場所です。
保留ボックスを作ると、手放す判断が格段にしやすくなります。
理由はシンプルで、“今すぐ決めなくてもいい”という余白が生まれるから。
私は半年を目安に見直しをして、そこで一度も使わなかった服はお下がり・寄付・処分のいずれかに回すようにしています。
こうして仕組み化しておくと、クローゼットにサイズアウトした服が居座ることがなくなり、1軍エリアの鮮度が保てるようになります。片付けやすさも変わり、毎日の収納ストレスが目に見えて減っていきます。
兄弟別にスッキリ分ける収納のつくり方
引き出しやケースに“色分け”を使う
兄弟がいると、「これはお姉ちゃんの?弟の?」と、誰の服なのか分からなくなることがよくありますよね。そこで役立つのが“色分け”です。
私の家では、長女はピンク、長男はブルーと決めて、引き出しや収納ケースに色シールを貼っています。パッと見ただけで「これは自分の場所」と分かるので、子どもが自分で片付けやすい環境を作れるのがいちばんのポイントです。
文字のラベルが読めない年齢でも、色ならすぐに判断できるので、片付けの声かけもしやすくなります。「青の引き出しにしまってね」と伝えるだけで通じるので、親もラク。
色は子どもに選ばせると、ちょっとした楽しみにもなります。「この色が自分の色」という感覚が持てると、自然と“自分のものを自分で管理する”意識も育っていきます。
種類ではなく「子どもごと」で分ける
兄弟が増えてくると、トップス・ボトムス・パジャマ…と種類ごとに分けるより、「長女ゾーン」「長男ゾーン」とエリアを分けた方が管理しやすくなります。
同じサイズの服が混ざると、誰のものか分かりにくくなりがちですが、ゾーンで分けておくと、洗濯後も仕分けがスムーズです。
たとえば、
長女用のチェスト
長男用のチェスト
共通で使うタオルや肌着のゾーン
というように、大きく分けるだけでも混在がぐっと減ります。「誰の服か」で分けると、片付ける場所を迷わずに済むので、日々の負担が目に見えて軽くなります。
チェストを別々に用意できない場合は、同じタンスの中で「右側はお姉ちゃん」「左側は弟」とざっくり分けるだけでもOK。仕切りやボックスを使ってエリアを区切ると、見た目もスッキリ整います。
お下がりは“循環専用ケース”へ
兄弟がいると、お下がり管理も大きなテーマになりますよね。上の子が着なくなった服をそのまま下の子ゾーンに入れてしまうと、サイズが合わない服まで混ざってしまい、着せるたびに「これまだ大きかった…」ということに。
そこでおすすめなのが、“循環専用ケース”をひとつ用意すること。
上の子がサイズアウトしたタイミングで、「まだきれいで、下の子が着られそうなもの」だけをそのケースに入れていきます。ケースの外には「次男用120」「来年春から」などとラベルを貼っておくと、次のシーズンに一目で分かります。
シーズンの始まりにそのケースを開けて、今ちょうど合うものだけを下の子の1軍ゾーンへ移動。これを繰り返すことで、お下がりが自然に循環していき、兄弟の服がごちゃごちゃに混ざるのを防げます。
「お下がりをどうしよう…」とクローゼットの片隅で悩ませるより、“一時置きの循環場所”を決めてしまうだけで、管理のストレスが驚くほど減ります。
毎日の身支度がラクになる収納アイデア
トップス・ボトムスは“立てて収納”
朝の着替えをスムーズにするためには、「見える収納」がとても大切です。特にTシャツやズボンは重ねて置くと下のほうが取りにくく、せっかく畳んでもぐちゃっと崩れてしまいがち。
そこでおすすめなのが、“立てて収納”する方法です。
立てることで、
全部の服がひと目で見える
子どもが自分で選びやすい
取り出しても崩れにくい
というメリットがあります。
私は100均の仕切りケースを使って、服が倒れないようにサポートしています。仕切りがあるだけで見た目も整い、子どもが「今日はこれにしよう」と自分でスッと取り出せるようになりました。
服が立っているだけで使いやすさが一気に変わるので、まず試したい簡単な工夫です。
コーデセット収納
忙しい朝ほど「何を着せよう?」が地味にストレスになりますよね。私も以前は、トップスとボトムスを別の引き出しから選んで合わせるのが面倒で、毎朝バタバタしていました。
そこで始めたのが“コーデセット収納”。休日に少し時間をとって、トップスとボトムスの組み合わせを数パターン作っておき、それぞれを1セットとして収納しておく方法です。
セットにしておくことで、
朝はセットをひとつ取るだけ
コーデがちぐはぐになる心配がない
子どもも「選べた!」という満足感が生まれる
と、いいこと尽くし。
我が家では、クリップ付きのハンガーに上下セットで掛けたり、引き出しの中に“セットゾーン”を作って並べたりしています。
子どもが自分でセットから選ぶようになるので、身支度の自立にもつながります。
靴下・下着は小分けボックスへ
小物類は特に散らかりやすく、行方不明にもなりやすいですよね。「片方だけの靴下がどこにもない!」という経験、私も何度もあります。
そんなプチストレスを減らすために、小分けボックス収納がとても便利です。
「靴下」「下着」「パジャマ」などカテゴリごとに仕切りを作ることで、
どこに何があるか一目で分かる
子どもが自分で片付けやすい
洗濯後の仕分けもスムーズになる
というメリットがあります。
とくに靴下は色やサイズで分けておくと、朝の着替え時に探す時間がゼロに。
また、ボックス収納は入れすぎ防止にもなるので、持ちすぎを防ぐ効果もあります。
しまいやすい収納環境を作るコツ
収納の“入り口を広く”する
子ども服収納を長く快適に保つために大切なのは、「しまいやすさ」を最優先すること。大人の服のように丁寧に畳む必要はなく、多少ざっくりでもOK。むしろ、子どもが“自分で入れられる”状態を作ることが、散らかりにくさにつながります。
たとえば、
ざっくり入れられる深めの引き出し
放り込み収納でも形が崩れにくいかご収納
子どもの身長でも届く低めのチェスト
こうした工夫をするだけで、子どもが自然と片付けに参加できるようになります。
とくに低めのチェストは「届く=自分でできる」に直結するので、片付けの習慣づくりにはとても効果的。
大人から見れば少し雑に見えても、子どもにとって“自分でできた!”という経験は大きな成長。
収納の入口を広くしておくことこそ、散らかりにくさを育てる一番の土台になります。
ラベルで混乱を防ぐ
「シャツってどこ?」「ズボンはどこに入れるの?」と迷っているうちは、どれだけ整えても散らかりがち。そこで役立つのが、分かりやすいラベル付けです。
文字だけのラベルは読めない年齢だと効果が薄いですが、イラストならすぐに理解できます。
Tシャツの絵
ズボンの絵
パジャマの写真
このように視覚的に分かるようにしておくと、子どもが迷う時間がゼロになります。
我が家では、子どもと一緒に写真を選んでラベルを作ることもあります。「この写真かわいいね」と話しながら作ると、ラベル自体に愛着がわき、より丁寧に使ってくれるように。
ラベリングは収納の手助けだけでなく、「自分のものを自分で管理する力」を育てるきっかけにもなります。
週1回のプチリセットで保つ
どれだけ収納を整えても、毎日の生活の中で自然と乱れていくのは当たり前。
だからこそ、週に一度だけの“プチリセット”が効果的です。
週末の5分で、
1軍エリアに不要な服が混ざっていないか
サイズアウトした服が紛れていないか
着ていない服が溜まっていないか
これらを確認するだけで、収納の鮮度が保てます。
特に1軍ゾーンの見直しは、朝の支度のスムーズさに直結するので、効果が大きい部分。
5分だけでも続けていると、リセットの手間自体がどんどん減っていき、「散らかる前に元に戻す」習慣が自然と身についていきます。
まとめ|今日ひとつだけ“分け方”を変えてみよう
子ども服の収納は、一気に完璧を目指すと必ずどこかで息切れしてしまいます。毎日の生活の中で使われていくものだからこそ、「続けられる仕組み」をつくることが何より大切です。
そのために意識したいのは、
サイズ別に分けて“今着る服”だけを1軍にする
兄弟別にゾーンを作って混ざらない工夫をする
お下がりやストックは別エリアにまとめる
といった、ほんの小さな工夫です。
どれも難しいことではなく、今日ひとつだけ取り入れるだけで、翌日の支度が驚くほどスムーズになります。
実際に私の家でも、1軍エリアを整えただけで着替えの迷いや探し物がなくなり、子どもが自分で準備できるようになりました。すると、自然と子ども自身に“自分のことは自分でやる”という意識が芽生え、親の家事負担がぐっと軽くなったのを感じています。
収納が整うと、片付けやすさだけでなく、心にも余裕が生まれます。朝のバタバタが少し落ち着き、家族みんなの時間が柔らかく流れるようになる感覚があります。
完璧にやる必要はありません。
「できそうだな」と思えることを、今日ひとつだけ試してみてください。
その小さな一歩が、あなたのご家庭の毎日を、もっと心地よく、もっとラクにしてくれるはずです。













