「そろそろ卒乳したほうがいいのかな」「夜中の授乳と夜泣きがつらい」
そんなふうに思いながらも、無理にやめさせるのはかわいそうで、なかなか踏み出せない。これは、私自身がずっと抱えていた悩みでした。

我が家も、寝かしつけ=おっぱいが当たり前。夜中も何度も起きては授乳する毎日で、正直体力も気力も限界に近かったです。でもあるとき、「自然に卒乳できたよ」「声かけと習慣を変えただけ」という話を聞き、少しずつやり方を見直してみることにしました。

この記事では、私が実際に試して無理なく自然に卒乳できた方法と、夜泣きが徐々に減っていった声かけや生活習慣について、体験談ベースでお話しします。今まさに悩んでいる方の、気持ちが少し軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

卒乳と断乳の違いを知っておこう

卒乳の方法を考える前に、私が「知っておいて本当によかった」と感じたのが、「卒乳」と「断乳」の違いです。
言葉はよく聞くものの、意味をあいまいなまま進めてしまうと、「今のやり方で合っているのかな」「かわいそうなことをしていないかな」と不安になりやすいと感じました。

まずはこの違いを整理することで、卒乳に対する気持ちが少し落ち着き、我が家なりのペースを考えやすくなりました。

卒乳とは子ども主体の自然な卒業

卒乳とは、子どもが成長する中で、自分から少しずつおっぱいを必要としなくなっていく過程のことを指します。
飲む回数が減ったり、飲まずに眠れる日が増えたりと、変化はとてもゆっくりで個人差も大きいです。

・1歳前後で自然に減る子
・2歳近くまでしっかり飲む子
・日中は飲まないけれど夜だけ欲しがる子

どれも「よくある姿」で、正解・不正解はありません。
「何歳までにやめなきゃいけない」という明確な期限はなく、子どもの気持ちと成長に合わせて進められるのが卒乳の大きな特徴だと感じました。

私自身、「この子のタイミングを待っていいんだ」と思えたことで、気持ちがかなり楽になりました。

断乳は親がタイミングを決める方法

一方で断乳は、親の判断や事情によって、授乳を終えるタイミングを決める方法です。
たとえば、仕事復帰の時期が決まっている場合や、母親の体調・服薬の関係など、やむを得ない理由で選ばれることも多いですよね。

断乳が悪いわけではなく、家庭の事情に合わせた大切な選択肢のひとつだと思います。ただ、準備や心構えが十分でないと、

・子どもが強く泣いてしまう
・親のほうが罪悪感を抱きやすい
・寝不足やストレスが一気に増える

といった負担が大きくなることもあると感じました。

自分たちに合う方法を選ぶことが大切

卒乳と断乳、どちらが正しいということはありません。
大切なのは、親子にとって無理のない方法を選ぶことだと思います。

我が家の場合は、「できれば自然な形で卒乳したい」「急にやめるのは不安」という気持ちが強かったため、まずは卒乳を目指すことにしました。
そのうえで、「様子を見ながら」「行ったり来たりしてもOK」と考えたことで、心に余裕を持って向き合えたように思います。

もし今、卒乳か断乳かで迷っているなら、焦って決めなくても大丈夫です。
今の生活リズムや気持ちを一度整理して、「どんな形なら続けられそうか」を考えることが、いちばんの近道だと私は感じました。

わが家が「自然な卒乳」を選んだ理由

私が卒乳を選んだ一番の理由は、子どもの気持ちを置き去りにしたくなかったからです。
卒乳や断乳について調べれば調べるほど、「こうすれば成功」「◯日で終わる」といった情報がたくさん出てきます。でも、それをそのまま自分の家庭に当てはめようとすると、どこか無理があるように感じていました。

無理にやめさせたくなかった

夜中に泣いて起きたとき、半分眠りながらおっぱいを探す姿を見るたびに、「今、この子から無理に取り上げるのは違う気がする」と感じていました。
おっぱいは栄養だけでなく、安心そのものだったんだと思います。

私自身も、「今日で最後だよ」と宣言する勇気がなかなか持てませんでした。
やめたほうが楽になるかもしれない、でも泣く姿を見るのがつらい。その気持ちの間で、ずっと揺れていたと思います。

親が覚悟を決めきれない状態で進める卒乳や断乳は、きっと長続きしない
そう感じたことも、自然な卒乳を選んだ理由のひとつでした。

生活リズムを整えたほうが近道だと感じた

いろいろな体験談を読む中で、印象に残った言葉があります。
それは、「卒乳は授乳をやめることではなく、授乳以外で安心できる環境を作ること」という考え方でした。

確かに、眠い・不安・さみしい。
その気持ちをすべておっぱいで満たしてきたなら、急になくせば混乱するのは当たり前です。

そこで我が家では、「どうやってやめるか」よりも、

・安心できる声かけ
・毎日同じ流れで眠る習慣
・おっぱい以外でも落ち着ける時間

こうした部分を少しずつ整えることを意識しました。
おっぱいを減らすことより、安心を増やすことを優先したことで、結果的に卒乳がスムーズに近づいたように感じています。

「今じゃない」と思えた自分の感覚を信じた

周りから「まだ飲んでるの?」「そろそろやめたら?」と言われて、焦ったこともありました。
それでも、「この子には今まだ必要なんだ」と感じた自分の感覚を、最後は信じることにしました。

卒乳のタイミングは、カレンダーで決めるものではありません。
親子の関係や、そのときの生活、気持ちによって変わるものだと思います。

自然な卒乳を選んだことで、遠回りに見える時期もありましたが、振り返ると親子ともに納得できる形で進められたと感じています。
焦らず整えていく。その選択は、決して間違いではなかったと思っています。

夜泣きを減らした「声かけ」の工夫

卒乳の方法として、私がいちばん効果を感じたのが「声かけ」でした。
特別な道具もいらず、今日からでもできること。それなのに、夜泣きの頻度や親の気持ちが、少しずつ確実に変わっていったのを実感しています。

起きたらすぐおっぱい、をやめてみた

以前の私は、夜中に子どもがモゾモゾ動いただけで、反射的に授乳していました。
泣く前に飲ませたほうが早く寝てくれるし、自分も眠れる。そう思っていたからです。

でもそれを少しだけ変えて、まずは声をかけるようにしました。

「大丈夫だよ」
「ママいるよ」
「ねんねしようね」

正直、最初はほとんど効果がありませんでした。
声をかけても泣き止まず、結局授乳する日が続きました。それでも、

声をかける

少し待つ

それでもだめなら授乳する

この順番を守るようにしただけで、少しずつ変化が出てきたのです。
泣く時間が短くなったり、抱っこだけで再び眠れる日が増えたり。「あれ、今日は飲まなくても大丈夫だったな」と思う朝が、ぽつぽつと現れるようになりました。

言葉が分からなくても伝わっている

当時はまだ、言葉を理解して返事ができる時期ではありませんでした。
それでも、毎晩ほぼ同じ言葉を、同じトーンでかけ続けることを意識しました。

不思議なことに、数週間ほど続けたある夜、声をかけただけでそのまま再び眠ったことがありました。その瞬間、「ちゃんと伝わっているんだ」と感じて、胸がじんわり温かくなったのを覚えています。

声かけは、泣き止ませるためのテクニックではなく、「ここにいるよ」「ひとりじゃないよ」と伝える安心の積み重ねなのだと、そのとき実感しました。

親の気持ちが落ち着く効果もあった

声かけを続けて感じたのは、子どもだけでなく、親である私自身の気持ちも落ち着いていったということです。
「すぐ飲ませなきゃ」「泣かせたらかわいそう」という焦りが少し和らぎ、「まずは寄り添おう」と考えられるようになりました。

夜泣きの回数が劇的に減ったわけではありません。でも、泣き声に対する受け止め方が変わったことで、夜の時間が以前よりつらくなくなったと感じています。

声かけは即効性のある方法ではありません。
それでも、毎晩の積み重ねが、卒乳への土台を静かに整えてくれた。今振り返ると、そう思える大切な時間でした。

卒乳につながった寝かしつけ習慣の見直し

声かけと並行して取り組んだのが、寝かしつけの流れそのものを見直すことでした。
それまでの我が家は、「眠そうになったら授乳して、そのまま寝落ち」というパターンが定番。楽ではあったのですが、振り返ると“眠るためのスイッチ”が完全におっぱい一択になっていたように思います。

寝る前のルーティンを固定する

まず意識したのは、寝る前の流れを毎日できるだけ同じにすることでした。
我が家では、次の順番をほぼ固定しました。

・お風呂に入る
・部屋を暗くして静かな雰囲気にする
・絵本を1冊読む
・「おやすみ」の声かけ

この流れを繰り返すことで、「このあと寝る時間だよ」という合図を、体と気持ちの両方に伝えられるようにしたかったのです。

授乳の位置づけも少しずつ変えました。
「寝るために飲む」ではなく、「寝る前に気持ちを落ち着ける時間」という感覚に近づけるよう意識しました。すると、授乳が終わってもすぐ寝なければいけない、という緊張感が減ったように感じました。

寝落ちする前に離す

正直に言うと、これがいちばん難しかったです。
目を閉じかけたタイミングでおっぱいを離すと、すぐに泣いてしまうことも多く、「やっぱり無理かも」と何度も思いました。

それでも、完全に寝落ちする前に、そっと離してみる日を少しずつ増やしました。
泣いたときは無理に我慢させず、抱っこをしたり、背中をトントンしたりして落ち着くのを待ちました。

最初は時間がかかりましたが、続けていくうちに、「おっぱいがなくても、抱っこで眠れる」「トントンで再び目を閉じる」瞬間が増えていきました。

小さな成功体験を積み重ねる

ある晩、授乳のあとに少し目を開けたままお布団に置いてみたところ、泣かずにそのまま眠ったことがありました。
そのとき、「今のが一歩だったんだ」と、静かに手応えを感じました。

「おっぱいがなくても眠れる経験」を少しずつ積み重ねることが、卒乳への大きな一歩だったと、今でははっきり思います。
一気に変えようとせず、できた日を大切にする。その積み重ねが、自然な卒乳につながっていったのだと感じています。

卒乳が近づいたサインと変化

声かけや寝かしつけの工夫を続けていくうちに、「あ、これは卒乳が近いのかもしれない」と感じる瞬間が少しずつ増えてきました。
劇的な変化が一気に起こるわけではなく、本当にささいな変化の積み重ねだったように思います。

授乳回数が自然に減っていった

一番分かりやすかった変化は、夜中の授乳回数が自然に減っていったことです。
以前は毎晩決まったように何度も起きていたのに、ある時期から、

・1回減った
・その状態が数日続いた
・さらに1回減った

というふうに、気づけば「今日は飲まなかったな」という朝が出てくるようになりました。

こちらが「減らそう」と意識してコントロールした感覚はほとんどありません。
むしろ、子ども自身が「今はそこまで必要じゃない」と判断しているような印象を受けました。

飲まない日があっても、翌日はまた欲しがることもあります。
それでも、「戻る=失敗」ではなく、「調整している途中なんだ」と考えることで、気持ちがずっと楽になりました。

日中の甘え方が変わった

もうひとつ大きな変化は、日中の甘え方です。
以前は、不安になったり眠くなったりすると、すぐにおっぱいを求めてきました。

それが次第に、

・抱っこしてほしい
・手をつないでほしい
・そばに座っていてほしい

といった形に変わっていきました。

甘えたい気持ちそのものがなくなったわけではありません。
ただ、その表現方法が変わっただけなのだと思います。

おっぱい=安心、という一本しかなかった道が、少しずつ増えていった
そう感じられたことは、卒乳が近づいているサインとして、とても心強いものでした。

小さな変化に気づけたことが自信につながった

「今日は飲まなかった」「今日は抱っこで落ち着いた」
そんな小さな変化に気づけたことで、「ちゃんと前に進んでいるんだ」と思えるようになりました。

卒乳は、ある日突然終わるものではありません。
行ったり来たりしながら、少しずつ手放していく過程なのだと、この頃になってようやく実感できた気がします。

もし今、変化が見えず不安に感じているなら、ほんの小さな違いを探してみてください。
それが、卒乳が近づいている大切なサインかもしれません。

卒乳中に感じた不安と向き合い方

周りから見ると順調そうに見えていても、卒乳の途中では、何度も不安な気持ちが押し寄せてきました。
「本当にこのやり方でいいのかな」「この子に無理をさせていないかな」。そんな思いが、夜中にふと頭をよぎることも少なくありませんでした。

「これで合ってる?」と何度も思った

特に不安が強くなったのは、夜泣きがぶり返したときです。
少し落ち着いてきたと思った矢先に、また頻繁に起きるようになると、「やっぱり早すぎたかな」「私の判断が間違っていたのかも」と気持ちが揺れました。

授乳を求めて泣く姿を見ると、胸がぎゅっと苦しくなって、「ここまで頑張らなくてもいいのかな」と思う日もありました。
そんなときは、無理に我慢せず、いったん授乳に戻す日もありました。

戻ることは後退ではなく、親子にとって必要な調整
そう考えるようになってから、気持ちがずいぶん楽になりました。

行ったり来たりしていい

卒乳は、一直線に進むものではありません。
少し進んだと思ったら、また戻る。その繰り返しでいいのだと、自分に何度も言い聞かせていました。

・今日は声かけだけで寝られた
・でも翌日はまた授乳が必要だった
・それでも、また別の日には飲まずに眠れた

この波を「失敗」と捉えてしまうと、心が追いつきません。
行ったり来たりしながら、少しずつ前に進めば十分なのだと、途中から考え方を変えました。

親の気持ちを守ることも大切だった

卒乳に向き合う中で強く感じたのは、親の心の余裕が、そのまま子どもにも伝わるということです。
「うまくやらなきゃ」「ちゃんと進めなきゃ」と思いすぎるほど、夜の時間が苦しくなっていました。

完璧を目指すのをやめ、「今日はここまでできたらOK」と区切るようにすると、不思議と子どもの様子も落ち着いていったように感じます。

親子が笑顔でいられることを最優先にする
この考え方に切り替えられたことが、卒乳を続けるうえでいちばんの支えになりました。

不安になるのは、それだけ真剣に向き合っている証拠です。
迷いながらでも、悩みながらでも、進んでいる時間はちゃんと意味がある。そう思いながら、私は卒乳の時間を乗り越えていきました。

まとめ|焦らず整えれば、卒乳は自然に近づく

卒乳の方法に、これが正解という答えはありません。
でも、私自身が経験して強く感じたのは、「どうやってやめさせるか」に意識を向けるよりも、「どうすれば親子が安心して眠れるか」を整えるほうが、結果的に近道だったということです。

授乳を減らすことばかり考えていた頃は、うまくいかない夜が続くたびに落ち込んでいました。
それが、「安心できる環境と習慣を整えよう」と考え方を切り替えたことで、気持ちも行動も少しずつ変わっていきました。

私が意識してよかった3つのこと

振り返ってみると、特別なことをしたわけではありません。
意識したのは、次の3つだけでした。

・声かけを変える
・寝かしつけの流れを整える
・おっぱい以外の安心を増やす

この3つを続けていくうちに、夜泣きは少しずつ減り、「今日は飲まなかったな」と思える朝が増えていきました。
無理にやめさせた感覚はほとんどなく、気づけば自然に卒乳していたというのが、正直な実感です。

小さな一歩で十分

もし今、卒乳で悩んでいるなら、今日からできる小さな一歩で大丈夫です。
いきなり授乳を減らそうとしなくても、計画を完璧に立てなくても問題ありません。

まずは寝る前に、いつもより少し丁寧に声をかけてみる。
それだけでも、子どもにとっては大きな安心になります。

親子にとってやさしい卒乳を

卒乳は、子どもが何かを「やめる」時間ではなく、親子で安心の形を少しずつ変えていく過程なのだと思います。
行ったり来たりしながらでも、迷いながらでも、その時間はちゃんと意味があります。

焦らなくて大丈夫です。
あなたとお子さんのペースで整えていけば、卒乳はきっと自然に近づいていきます。