お正月の帰省は、家族にとって大切な時間。でも実際には、「実家で子どもが退屈しないかな」「テレビやスマホばかりになるのは避けたい」「祖父母とも良い時間を過ごしてほしい」そんな不安もありますよね。私も同じように悩んだことがありますが、少し意識して過ごし方を考えるだけで、お正月の帰省はぐっと温かく、家族の思い出が増える時間になりました。

この記事では、実際にやってよかった遊びや、祖父母との時間の作り方、お正月イベントの活用方法までまとめていきます。

お正月の帰省で子どもが退屈しやすい理由と親の本音

お正月だから楽しいはずなのに、「なんだか子どもが暇そう」「私ばかり気を遣って疲れてしまう」そんなモヤモヤを感じたこと、ありませんか。私も最初の頃は、「帰省=楽しい時間」と信じて疑わなかったのですが、実際に過ごしてみると理想と現実のギャップに気づきました。

子どもはニコニコしている時間もあるけれど、ふとした瞬間に退屈そうな顔をしていたり、何をして過ごせばいいのか分からずソワソワしていることも。親である私も、大人の予定と子どものペース、その両方に気を配らないといけない状況に、正直少し疲れてしまうことがありました。
「お正月だから自然と楽しくなる」のではなく、「意識して楽しい時間を作る必要がある」――ここに気づけたことが、私にとって大きな転機でした。

生活リズムと環境の変化が大きい

帰省先は、普段と同じように見えて実はまったく違う環境です。おもちゃも限られていて、遊び慣れたスペースもなく、テレビや大人の会話中心の空間になりがち。さらに、寝る時間や食事のタイミングが少しずつズレることで、子どもの心と体に小さなストレスが溜まっていきます。大人にとっては「少し違うだけ」でも、子どもにとっては「いつもと違う世界」。その違いが、退屈さや不安、甘えたい気持ちにつながるのだと感じました。

大人の予定が優先されがち

お正月はどうしても大人の用事が中心になります。親戚への挨拶、食事の準備、久しぶりの家族トーク…。大人同士の時間が増える一方で、子どもは「静かにしていてね」「もう少し待っててね」と言われる場面が増えます。結果として、子どもは“参加者”ではなく“待つ側”になってしまうことも。

だからこそ、「なんとなく過ごす」お正月ではなく、最初から「子どもが楽しめる時間」を少しだけ用意しておくことが、親にとっても子どもにとっても安心できる帰省につながると強く感じました。

家の中でできる「お正月らしい」子ども向け遊び

お正月は外出しなくても、家の中だけで十分楽しむことができます。むしろ、寒い季節だからこそ「家での遊び」が充実していると、子どもも親も安心して過ごせる時間が増えると感じました。実家にあるものでサッと始められるものから、少し準備して取り入れる遊びまで、家族みんなで楽しめる“お正月らしい時間”の作り方をご紹介します。

昔ながらのお正月遊びを取り入れる

羽子板、コマ回し、すごろく、福笑い…。一見ハードルが高そうに見えても、最近は100均や玩具売り場で簡単に手に入るものが多く、思っているより手軽に始められます。特にすごろくや福笑いは、年齢差があっても同じルールで一緒に楽しめるのが魅力。遊んでいるうちに祖父母が自然と参加してくれて、「昔はこんな遊びもあったんだよ」と話が広がることもありました。

そして何より嬉しいのは、「教える側」と「教わる側」が入れ替わる瞬間。子どもが遊び方を理解して祖父母に説明してあげる姿を見ると、お正月ならではの温かい交流だなと感じます。
ただ遊ぶだけではなく、“世代を超えて同じ遊びを共有できる時間”になるのが、昔ながらのお正月遊びの魅力だと思いました。

手軽にできる“みんなで遊べるゲーム”

少し動きがある遊びが難しい家の中でも、カードゲームやテーブルゲームがあるだけで一気に空気が明るくなります。

・トランプ
・UNO
・カルタ
・ジェンガ

どれも道具が少なく、ルールもシンプル。途中参加もしやすいので、大人も子どもも気軽に入りやすいのが良いところです。「勝った負けた」ももちろん盛り上がりますが、それ以上に楽しいのは、みんなで同じものに集中して笑い合える時間。多少負けて泣きそうになる子どももいますが、それも含めて“家族で遊んだ思い出”になります。

ゲームそのものの豪華さより、「誰と一緒に遊ぶか」が子どもにとっては大きなポイント。特別なイベントがなくても、家族みんなで同じ遊びを囲む時間があるだけで、子どもの心は十分満たされるのだと強く感じました。

祖父母と一緒に楽しめる遊びを作るコツ

せっかくの帰省だからこそ、子どもと祖父母がただ同じ空間にいるだけでなく、「一緒に何かをして笑い合える時間」が少しでもあると嬉しいですよね。でも実際には、「何して遊ばせたらいいんだろう」「年齢差もあるし難しそう」と悩む場面も多いと思います。

私も最初は同じように戸惑っていましたが、少し視点を変えてみるだけで、驚くほど自然に距離が縮まる瞬間が増えていきました。ここでは、無理なく祖父母と子どもが関われる遊びの作り方をまとめました。

一緒に「手作業」をする

・折り紙
・書き初め
・手芸や簡単な工作

テレビを見たり会話をしたりするのとは違い、「一緒に何かを作る時間」には不思議な安心感があります。手を動かしながら過ごすと、沈黙があっても気まずくならないし、自然と「それどうやるの?」「こうすると上手にできるよ」と交流が生まれます。

そして何より嬉しいのは、子どもが祖父母を「教えてくれる人」として見る瞬間。折り紙が上手だったり、筆の持ち方がきれいだったり、器用に細かい作業をこなす姿を見て、「じいじすごい!」「ばあば上手!」と尊敬のまなざしを向ける場面がありました。
“特別なイベントではなく、ただ一緒に作業するだけで関係が深まる”——そのシンプルさがお正月の良さだと感じています。

料理・台所仕事を“イベント化”する

お雑煮を作る、お餅を焼く、みかんを一緒にむく。普段なら当たり前の家事も、お正月の雰囲気の中では立派な「体験」になります。大人からすると「手伝わせると時間がかかる」と感じてしまいがちですが、子どもにとっては「一緒にやる」ことそのものが嬉しい瞬間なんですよね。

台所で並んで作業していると、祖父母から自然と昔話が出てきます。「お母さんが小さい頃はね…」「お正月は毎年こうしてね…」。その会話を横で聞きながら、「世代を超えて時間がつながっているんだな」と感じることもありました。
何か特別な場所に連れて行かなくても、同じ作業を共有するだけで“家族の記憶になる時間”に変わるのがお正月のすごいところだと思います。

外のイベントやお出かけを少しだけ取り入れる

「ずっと家の中だけだと、そろそろ限界かも…」そんな瞬間、きっと一度はやってきますよね。お正月の帰省中は家族が集まる時間が増える一方で、子どもにとっては動く機会が減り、エネルギーの行き場がなくなることもあります。そんなとき、無理のない範囲で少しだけ外に出る時間を取り入れると、気分転換にもなり、家に戻ったあとの時間も過ごしやすくなると感じました。

近所でも十分楽しめる

・神社への初詣
・近くの公園散歩
・少しだけショッピングモール

遠出をしなくても、「普段とは違う景色を見る」それだけで子どもにとっては立派なお出かけ。近所の神社や公園でも、お正月の雰囲気を感じられるだけで、気持ちが切り替わる様子が伝わってきます。

また、祖父母の住む地域を一緒に歩く時間は、“その土地を知る小さな冒険”にもなります。「ここ、パパが小さい頃よく来たんだよ」なんて話が出ると、子どもにとっても印象深い思い出になるはず。派手な観光地じゃなくても、“家族で同じ景色を見る”だけで特別な時間になるのがお正月のお出かけの良いところだと感じました。

余裕があれば、お正月イベントもチェック

地域のお祭りや季節イベント、子ども向けの体験コーナーなど、お正月シーズンは意外と親子で楽しめる催しが多いもの。もし家族の体力やスケジュールに余裕があるなら、少しだけ覗いてみるのも良い気分転換になります。

ただし、お正月の外出は人混みや寒さとの戦いでもあります。混雑で疲れてしまっては本末転倒。子どもの様子や体力、その日の機嫌を一番に考えて、「今日はやめておこう」と判断する勇気も大切です。

「行けたらラッキー」「行けなくてもOK」くらいの気持ちでいると、親も子どもも気持ちがずっと楽になります。“楽しい予定より、家族の心地よさを優先する”これが、お正月のお出かけを成功させる一番のポイントだと感じました。

親の負担を軽くするために意識しておくこと

帰省は楽しいイベントである一方、親にとっては「気を遣う相手が増える」「子どもの様子を見続ける」「家事や準備が増える」と、実は体力も心もかなり消耗しやすい時間でもあります。私自身も、毎年笑顔で過ごしたいと思いながら、気づけばぐったりしていたことが何度もありました。

そこで意識してみてラクになった考え方や工夫をまとめました。“完璧じゃなくていい”と自分に許可を出すことが、結果的に家族みんなの満足度を上げてくれる――それを強く感じています。

予定を“完璧にしない”と決める

・全部の親戚対応を完璧にこなさなくてもいい
・毎分毎秒、子どもを楽しませなくてもいい
・テレビや動画に少し頼る日があってもいい

帰省中は「せっかく来たんだから」「みんなに迷惑をかけないように」と、無意識のうちに“完璧なお正月”を目指してしまいがち。でも実際は、その完璧主義こそが親を一番苦しめてしまいます。多少ダラダラする日があってもいいし、行けなかった予定があっても大丈夫。

むしろ、親が少し肩の力を抜けているほうが、子どもにも優しくできて、家庭全体の空気が柔らかくなると感じました。「今日はこれだけできたら合格」とハードルを下げるだけで、気持ちはずっと軽くなります。

子どもに「役割」を持たせる

「お皿を運ぶ係」「みかんを配る係」「玄関でスリッパ並べ係」など、小さくてもいいので役割をつくってあげると、子どもは一気に“お客様”から“家族の一員”に変わります。

ただ座っているだけだと退屈したり、手持ち無沙汰になって不機嫌になりがちですが、役割があると自然と場に参加でき、祖父母から「助かったよ」「ありがとう」と声をかけてもらえることも増えます。そうすると、子ども自身も嬉しそうで、親としても少し安心できますよね。

結果的に、「子どもが退屈」「親がずっと気を張る」という状況がやわらぎ、家庭全体の空気が少しだけ優しくなるのを感じました。

まとめ|お正月の帰省は“特別なことより、家族の時間”を意識しよう

お正月の帰省は、楽しいだけではなく、環境の変化や人間関係、予定の多さなど、親にとっては少し負担も感じやすい特別な時間です。でも、少しだけ視点を変えてみると、その“特別さ”は不安ではなく、「家族がゆっくり向き合える貴重な時間」にもなります。
・家で楽しめる遊びを少し準備しておく
・祖父母と自然に関われるような工夫をしてみる
・外出やイベントは“無理のない範囲”で楽しむ

この3つを意識するだけで、帰省の時間はぐっと穏やかで温かいものに変わっていきます。特別な場所に行かなくても、豪華な計画がなくても大丈夫。子どもにとって一番うれしいのは、「自分のことをちゃんと考えてくれている家族がいる」その実感なのだと思います。
もし今、「今年はどう過ごそうかな」と少し迷っているなら、まずは一つだけ、「これならできそう」と思えることを選んでみてください。できることから、無理のない範囲で。それだけで十分です。

お正月は、“完璧に過ごす時間”ではなく、“家族らしく過ごす時間”。
親も子どもも、そして祖父母も、それぞれが無理をしすぎない形で笑顔でいられることが一番の成功だと感じています。
今年のお正月が、あなたの家族にとって少し優しく、温かく、そして「帰ってきてよかったね」と思える時間になりますように。