夏休みの赤ちゃん過ごし方の正解は?暑さ対策と安心おうち遊びアイデア集

夏休みになると、上の子が家にいたり外がとても暑かったりして、「赤ちゃんとどう過ごせばいいの?」と悩む日が増えました。私も最初の夏休みは、どこまで外に出ていいのか、室内でどんな遊びをすれば飽きずに過ごせるのか迷ってばかりでした。
でも、いくつかシンプルな工夫を取り入れるだけで、赤ちゃんとの夏休みがぐっとラクになり、家族みんなが心地よく過ごせるようになりました。この記事では、暑さ対策からお家遊び、お出かけのポイントまで、私が「これなら無理なくできた」と感じた実例を交えて紹介します。
目次
夏休みの基本は“暑さ対策”から整える
赤ちゃんとの夏は、まず「とにかく暑さから守る」ことが土台になります。大人以上に体温調整が苦手で、汗をかき始めると一気に不快になったり、逆に冷えすぎてしまったり…。私も最初の頃は、室内にいるだけでもこんなに気をつけることがあるのかと驚きました。
でも、家の環境をほんの少し整えるだけで、赤ちゃんがご機嫌で過ごす時間が増え、日中の育児がぐっとラクになります。
室内の温度と湿度を整える
我が家では、午前中の早い段階からエアコンを入れて、部屋全体を「赤ちゃんが汗ばまない温度」にしておくようにしています。
体感としては28度前後、湿度50〜60%が心地よく、扇風機で空気を回すと体に風が直接当たらなくてもひんやり感じられます。
赤ちゃんは汗をかき始めると一気に体温が上がり、ぐずりやすくなります。そこで私は、背中や首元をこまめに触ってチェックし、「汗がにじむ前に室温を調整する」という考え方に変えました。
これだけで、日中のぐずりが目に見えて減り、授乳やお昼寝のリズムも整いやすくなった実感があります。
また、冷房を弱めにして扇風機だけで調整しようとすると、逆に室内が湿気を含んで蒸し暑く感じることも。エアコンの除湿機能を軽く使うだけでも、赤ちゃんの呼吸がラクになり、肌トラブルの予防にもつながります。
服装は薄手+汗取りパッドで快適に
夏の赤ちゃんは、大人の感覚よりもずっと薄着でOK。肌着1枚やロンパースで十分涼しく過ごせます。
ただ、汗をかいてそのままにしてしまうと、あせもやかぶれの原因になりやすいのが夏の悩みどころ。私は背中に汗取りパッドを入れておき、汗を吸ったらそっと引き抜くだけで着替え完了、というスタイルに落ち着きました。
とくに午前中の部屋遊びの時間帯は汗をかきやすいので、
・汗取りパッドを2〜3枚常備
・肌着は通気性のよいコットン素材
・外出前に首元・背中の汗を軽く拭く
この3つを意識するようにしています。
汗でベタつく不快感が減ると、赤ちゃんの機嫌が驚くほど変わります。少しの工夫ですが、毎日の過ごしやすさに大きく影響する部分だと感じています。
お家でできる夏休みの赤ちゃん向け遊び
外に出るのがためらわれる猛暑の日は、どうしても家の中で過ごす時間が長くなりますよね。「家の中でそんなに遊びのバリエーションがない…」と焦ることもありましたが、実際には赤ちゃんは“少しの変化”があれば十分楽しんでくれることが多いと感じました。
ここでは、私が夏休みに実際に取り入れて楽だった&赤ちゃんの反応が良かった遊びを詳しく紹介します。
水遊びを“お部屋で”楽しむ
水遊びというとベランダや庭のプールを想像しますが、準備も片付けも大変で、赤ちゃん期はハードルが高いことも…。そんなときは、お風呂場や洗面所で簡単にできる“ミニ水遊び”がおすすめです。
・ビニールボウルに少量の水を入れてパシャパシャ
・ガーゼを濡らして絞る
・おもちゃを沈めたり浮かべたりする
この程度でも、赤ちゃんにとっては十分な刺激になります。私は床にタオルを敷きつめて、滑らないように足元を整えてから遊ばせていました。
水がこぼれても安心できる環境だと、こちらの気持ちにも余裕が出て、赤ちゃんも嬉しそうに手を伸ばしてきます。
特に暑い日は、ガーゼを冷水で軽く冷やすと気持ちよさそうに頬に触れてきて、「こんな簡単な遊びでも満足してくれるんだな」と驚いたほどです。
赤ちゃんの“ひんやり気持ちいい”という感覚が引き出せるのが、この遊びの良さです。
感触遊びで“ひんやり”を楽しむ
夏の室内遊びで取り入れやすいのが感触遊び。片栗粉、寒天、ゼラチンなど「万が一口に入っても安心な素材」を選ぶと、月齢が低くても遊ばせやすくなります。
片栗粉は水を混ぜるととろっとしたり固まったりと変化が大きく、赤ちゃんも興味津々。寒天はぷるぷるした柔らかい触り心地が魅力で、冷蔵庫で少し冷やすと夏らしい感覚遊びになります。
我が家は、トレーの上に少量ずつ置いて、赤ちゃんが手でつまんだり、握ったりするのをじっくり見守るスタイルに。
集中すると静かに遊んでくれる時間が長くなり、夕方のバタバタ前に取り入れると気持ちが落ち着くことも多かったです。
ただし、月齢によっては口に入れたがる時期なので、
・大きめの塊にする
・誤飲しない素材を選ぶ
・目を離さない
この3つは常に気をつけていました。
いつものおもちゃも“場所を変える”だけで新鮮に
赤ちゃんは、同じおもちゃでも場所が変わると“見え方”が変わります。
おもちゃの種類を増やさなくても、遊びの質が変わるのがこの方法の良いところ。
例えば、
・リビングのマットから寝室の布団へ
・明るい窓辺から暗めの部屋の隅へ
・抱っこしながら見せる → 床に置いて遊ばせる
こうした小さな変化だけで、赤ちゃんの表情が変わるのをよく感じました。
背景や光の入り方が変わることで、馴染みのおもちゃがまるで違うもののように見えるようです。
特に、寝室の布団の上は柔らかいので、転がりやすいおもちゃや音の出るおもちゃがよく動いて、赤ちゃんの興味を刺激してくれました。
遊ぶ場所を移動させるだけなので親の負担も少なく、時間がない日でもサッと取り入れられるのが嬉しいポイントです。
暑い日のお出かけは“午前中か夕方”に
夏休みの外出は、赤ちゃんの体温調整の負担をどう減らすかがポイントでした。特に真夏の昼前後は地面からの照り返しも強く、ベビーカーの高さが大人より低い分、赤ちゃんの体感温度はかなり上がります。
そこで私は、「外に出るなら午前中の早い時間か、日差しが和らぐ夕方に」と時間帯を決めて動くようになりました。これだけで外出後のぐずりが減り、帰宅後の授乳やお昼寝もスムーズになりました。
ベビーカーの暑さ対策
ベビーカーは直射日光を受けやすく、座面が熱を持ったまま気づかずに乗せてしまうこともあります。私も最初はそこまで気が回らず、赤ちゃんが汗ばんで驚いたことがありました。
そこで取り入れたのが以下の工夫です。
・保冷剤を薄手のタオルで包んで背中・太もも付近に置く
・日よけ(幌)をしっかり伸ばし、シェードやタオルで影を追加する
・日陰を選んでこまめに休憩する
保冷剤はとても便利ですが、冷やしすぎると肌が冷えすぎてしまうことがあるので、タオルでしっかり包み、位置をずらしながら使うようにしています。
また、ベビーカーのシート部分は思っている以上に熱を吸収するので、出発前に手で触って温度を確認する習慣もつきました。
さらに、ベビーカー移動のときは「ルート選び」が意外と大きなポイントに。
・なるべく木陰の多い道
・アーケードやショッピングモールなどの屋根の下
・長時間止まらずに歩ける道
これらを意識するようになり、赤ちゃんだけでなく私自身も疲れにくくなりました。
徒歩での移動は“こまめな水分補給”を意識
赤ちゃんは喉の渇きを自分で伝えられず、気づいたら体が熱くなっていた…ということもあります。
まだ水分補給が自分でできない月齢のときは、母乳・ミルク・麦茶を「いつもより気持ち多め」に与えるだけで体調が安定しやすくなりました。
私が気をつけている点はこちらです。
・外出前に必ず一度授乳(またはミルク・麦茶)
・外にいる時間が長くなるときは、30〜60分の間隔で小まめに飲ませる
・汗をかいたあとは早めに水分補給
・涼しい屋内に入ったときに一度休憩を入れる
特に、炎天下から涼しい室内へ入るタイミングは水分補給がしやすく、赤ちゃんの機嫌も落ち着きやすいです。
ベビーカーの下に小さめの水筒や麦茶パックを必ず入れておくと、「あ、今飲ませたい」という瞬間にすぐ対応できて安心でした。
また、抱っこひもでの移動は体温がこもりやすいので、私は短時間だけにし、用事を済ませる場所はなるべく一カ所にまとめるようにしています。
夏はとにかく無理をしないことが大前提だと感じました。赤ちゃんが少しでも快適に過ごせるよう、親が先回りして環境を整えてあげるのがいちばんの安心につながります。
上の子がいる家庭の夏休みの工夫
赤ちゃんと上の子が同じ空間で過ごす夏休みは、どうしても「誰かが待たされる時間」が出てしまいがちですよね。私も最初は、赤ちゃんのお世話をしながら上の子を遊ばせることに追われ、「どちらにも全力で向き合えない…」と気持ちが焦る日が多くありました。
でも、スケジュールの組み方や“ちょっとした役割づくり”で、大変さがぐっと軽くなりました。ここでは、その中でも特に効果を感じた工夫を紹介します。
上の子の“遊び時間”と赤ちゃんの“休憩時間”を合わせる
上の子には上の子のペースがあり、赤ちゃんには赤ちゃんのリズムがあります。そのまま過ごすとお互いにストレスが溜まりやすいので、私は「静かに遊ぶ時間=赤ちゃんの休憩時間」にするルールを取り入れました。
例えば、
・上の子が工作や塗り絵、ブロック遊び、タブレット学習をする時間
・赤ちゃんは涼しい部屋でねんね・休憩タイム
この組み合わせはとても相性がよく、上の子は集中できるし、赤ちゃんはゆっくり体を休められます。
そして外遊びは無理に長時間確保するのではなく、
・赤ちゃんの授乳が終わったタイミング
・短めのお昼寝から目覚めた直後
・比較的涼しい午前中や夕方
この“隙間時間”に合わせて散歩や公園に行くようにすると、私自身の負担が大幅に減りました。
外出時間は20〜40分の短時間でも上の子は十分満足することが多く、赤ちゃんにも負担が少ないので、夏休みのリズムが安定しやすくなります。
「長く遊ばせること」よりも「気持ちよく過ごせる時間帯を合わせること」が、上の子も赤ちゃんもご機嫌でいてくれるコツだと感じました。
お兄ちゃん・お姉ちゃんに“お手伝い”をしてもらう
「赤ちゃんのお世話に興味がある」「やってみたい」と思える年齢の上の子なら、簡単なお手伝いをお願いすると、赤ちゃんとの距離が自然と縮まり、家庭の雰囲気も明るくなります。
我が家では、
・ガーゼを渡してもらう
・おむつ替えのセット(おむつ・おしりふき)を準備してもらう
・赤ちゃんの前で優しく歌を歌う
・ベビーカーに乗る前の帽子を渡してもらう
など、本当に軽いお手伝いだけお願いしていました。
“作業としてのお世話”ではなく、
「赤ちゃんが喜んでるよ」
「助かった、ありがとう」
と声をかけると、上の子が自信を持ち、気持ちが安定しやすくなるのを感じました。
とくに夏休みは、普段より時間があるぶん「構ってほしい」「自分を見てほしい」という気持ちが強くなりがちです。
そんなときに役割があると、
・赤ちゃんに優しく接しやすくなる
・赤ちゃんとの競争心が減る
・「自分も家族に必要とされている」という安心感が育つ
と、好循環が生まれます。
また、赤ちゃんが泣いてしまったとき、上の子がそばにいてくれるだけで、赤ちゃんが落ち着くこともありました。
お手伝いを頼むことは、上の子にとっても赤ちゃんにとっても、そして私自身の心の余裕にもつながる大切な工夫でした。
夏休みを安全に過ごすために気をつけたいこと
夏は「楽しさ」と同じくらい「気づかないうちに身体が疲れやすい季節」でもあります。赤ちゃんは大人より体温調整が未熟で、環境の変化に敏感。だからこそ、日常の小さなサインを見逃さずに過ごすことが大切だと感じています。
ここでは、私が夏に特に気をつけているポイントを詳しくまとめました。
室内でも熱中症に注意
「家の中なら安心」と思いがちですが、赤ちゃんは汗をかきやすく、室内でも熱中症のリスクがあります。風が通らない部屋や、湿度が高い環境では体に熱がこもりやすく、気づいたら顔が赤くなっていた…ということもありました。
特に授乳後やお昼寝のあとなど、赤ちゃんの体温が一時的に上がりやすいタイミングでは、
・背中や首元の汗を軽く拭く
・着替えが必要かチェックする
・室温を再度見直す
このちょっとしたケアで赤ちゃんの体調が安定しやすくなります。
汗をかいてそのまま放置すると、体温が下がりにくく、機嫌が悪くなることもあるので、私はタオルや汗取りパッドをリビングと寝室の両方に置くようにしました。
特に、汗をかいたあと一気に冷える“汗冷え”を防ぐことが、夏の安定した体調づくりの鍵だと強く感じています。
また、室温だけでなく「湿度」にも注意を向けると、赤ちゃんの呼吸が楽になり、寝つきやすさも変わります。湿度が高い日は除湿モードに切り替えるだけで動きがラクになることもありました。
お風呂は“ぬるめ”で短時間がちょうどいい
暑い日はつい「さっぱりしたい!」と長風呂させたくなりますが、赤ちゃんにとって長い入浴は体力を奪いやすいもの。
私も経験がありますが、入浴後にぐったりしてしまったり、逆に汗をかきすぎて疲れてしまうこともあります。
そこで、我が家では以下の点を意識しています。
・お湯は38〜39度のぬるめ設定
・入浴時間は5〜10分の短時間
・湯上がりはすぐに水分補給
・汗をタオルで軽く押さえ、肌を清潔に保つ
夏は“涼しさを感じる程度”のお風呂で十分。むしろ、あまり温めすぎると寝つきが悪くなったり、体調に影響することもありました。
特に印象に残っているのは、赤ちゃんが初めて夏を迎えたときのこと。私は「冷たいシャワーのほうが気持ちいいかな」と思ってぬるめよりさらに低い温度にしてしまい、入浴後に赤ちゃんがなんだか疲れて見えたんです。そのときに気づいたのが、「夏でも体を冷やしすぎると逆に負担になる」ということでした。
赤ちゃんはちょっとした温度変化でも疲れやすいので、「入るだけで気持ちがラクになる程度の温度」を保つのが理想です。
まとめ|今日ひとつ、赤ちゃんとの夏をラクにする工夫を取り入れてみよう
赤ちゃんとの夏休みは、「あれもこれもしてあげなきゃ」と思うほど大変に感じてしまいますよね。でも実際は、完璧を目指す必要はまったくなくて、毎日の中でできる“小さな工夫”を重ねるだけで、驚くほど過ごしやすさが変わっていきます。
私自身も、赤ちゃんの機嫌や体調に合わせてできることだけを選び、無理なく続けることで、夏特有のドタバタを乗り越えてきました。
今日はぜひ、
・室温や湿度を少し整えてみる
・短時間の水遊びで気分転換してみる
・午前中の涼しい時間だけ散歩に出てみる
この中から、まずは“ひとつだけ”で大丈夫です。
赤ちゃんは環境の変化に敏感だからこそ、小さな工夫がそのまま快適さにつながるという魅力があります。「これだけでいいのかな?」と思うシンプルな対策でも、赤ちゃんにとっては十分な安心材料になります。
あなたが今日取り入れた小さな工夫が、赤ちゃんにとっても家族にとっても、心地よい夏の時間をつくる力になりますように。そして何より、あなた自身が少しでもラクに笑顔で過ごせる夏になりますように。










