寝かしつけに1時間…それが毎晩続くつらさ
「そろそろ寝ようね」と声をかけてから、実際に子どもが寝るまでにかかる時間——
正直、毎晩1時間以上もかかる日が続くと、親の方が先にぐったりしてしまいますよね。
うちもまさにそんな日々でした。
寝かしつけは、親子のスキンシップの時間…そう思っていたけれど、現実はバタバタ&イライラ。
寝かしつけに手こずるたびに、夜の自分の時間もなくなって、何度も心が折れそうになりました。
でもあるとき、「もう少しラクにできる方法はないかな」と思って、いろいろ試してみることにしたんです。
結果的に30分以上かかっていた寝かしつけが、今では10〜15分で終わることも。
今回は、そんなわが家の“寝かしつけ短縮作戦”を、うまくいったこと・うまくいかなかったことも含めて、リアルな声でまとめました。
同じように悩んでいるパパママの参考になれば嬉しいです。
目次
寝かしつけがうまくいかない日って、どんな日?

昼寝が長すぎた or 遅すぎた日
わが家で一番よくあるのが、昼寝のタイミングがズレてしまった日です。
たとえば、昼寝の時間が長くなってしまったり、夕方にうとうとしてしまったり。
その瞬間は「今寝てくれるならラクかも」と思ってしまうんですが、これが夜の寝かしつけに響いてしまうんですよね。
あの日もそうでした。
17時に娘がこっくり寝始めてしまい、「ちょうど夕飯の準備中だし…30分くらいならいっか」と、そのままにしていたんです。
けれど、これが大誤算。夜はまったく眠そうな気配がなく、寝室に入ってから1時間近く“布団の上で体操タイム”が繰り広げられました。
こちらは「早く寝てほしい」のに、子どもは元気いっぱい。
結果的にイライラしてしまい、寝る前の雰囲気もギスギスに…。
今では、夕方16時以降はできるだけ寝かせないように注意しています。眠そうにしていても、抱っこで外に出て気分転換をしたり、軽く体を動かしたりして、夜の寝かしつけに影響しないよう気をつけています。
興奮する遊びをしていた日
これも大きな要因のひとつ。
夜ごはんのあとにテレビを見たり、激しい遊びをしたりすると、脳が活性化してしまって眠気のスイッチが入らなくなるんですよね。
特にうちの子は戦隊モノが大好きで、ある日寝る前にYouTubeでお気に入りの動画を見せたら、案の定テンションが爆上がり。
その夜はベッドに入っても落ち着かず、「ピシューン!」「やっつけたぞー!」とヒーローごっこが止まりませんでした。
やっと寝たのは22時近く…。
そのとき私はもうクタクタで、「なんであんな時間に見せちゃったんだろう」と後悔しました。
それ以来、夜は“興奮しないコンテンツ”だけに限定するようにルール化。
テレビは20時までにオフにして、絵本タイムや音楽を聞いてリラックスする時間を意識的に作っています。
生活リズムが乱れていた日
外出や帰省でスケジュールがイレギュラーになった日も、寝かしつけは難航しがちです。
たとえば、おじいちゃんおばあちゃんの家に泊まりに行って遅くまで遊んだ日や、イベント帰りで移動が長引いた日。
子どもも大人も疲れているはずなのに、なぜかハイテンションで寝てくれない…。
「疲れてるんだからすぐ寝るでしょ」と思っても、現実はなかなかそうはいかないんですよね。
特に困ったのが、旅行帰りの日。
新幹線で遅くに帰宅した日は、子どもがなかなか寝つかず、翌日の朝にも響いてしまった経験があります。
この経験から、今ではイベントがある日は「翌日の生活リズムを整えること」までセットで考えるようになりました。
予定が立て込む日は翌朝を少しゆっくりにしたり、お昼寝を前倒ししたりと、できるだけリズムの乱れを戻す工夫をしています。
寝かしつけがラクになった“わが家の習慣”

朝の起床時間を固定するようにした
寝かしつけがうまくいかない日が続いたとき、私が最初に目を向けたのは「夜」ではなく「朝」でした。
それまでは、子どもが起きる時間がバラバラで、「今日はよく寝てるしもう少し…」とつい起こすのを遅らせることもあったんです。でもあるとき、寝る時間が遅い日って、決まって朝も遅かったな…と思い至って。
そこで思い切って、毎朝7時に起こすことを家族のルールにしました。
最初の1週間は眠くて大変でした。子どもも私も眠気と戦いながらの朝支度。
だけど、それを乗り越えたらびっくり。だんだん夜の眠気が早く来るようになり、寝かしつけもスムーズになってきたんです。
今では時計が21時に近づくと、子ども自身が「そろそろ寝ようかな」と言い出すことも。
“朝決めることで、夜がラクになる”って本当だったんだなと実感しています。
もちろん、体調が悪いときや特別なイベントの日は例外ですが、基本は「朝型リズム」を意識するだけでずいぶん変わりました。
寝る前のルーティンを固定した
以前は「そろそろ寝ようか」と声をかけても、なかなか布団に来てくれない日が多くて、ついイライラ…。
でも子どもって、気分で動いているように見えても、“流れ”があると安心して動ける生き物なんですよね。
そこで、わが家では寝るまでの行動を1日の“締めくくりルーティン”として決めることにしました。
現在のルーティンはこのとおりです。
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19:00 夕食
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19:30 お風呂
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20:00 パジャマに着替えて歯みがき
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20:15 絵本タイム(2〜3冊)
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20:30 おやすみなさい
これを毎日繰り返すうちに、子どもも「今はこれをする時間なんだな」と自然と理解していくように。
「お風呂入ったから次はパジャマ!」「絵本読んだら寝る時間だよね」と、自分でスケジュールを確認するようになってきたのは驚きでした。
自分で“次の行動がわかる”という安心感が、寝かしつけをスムーズにするコツだったんですね。
もちろん、絵本の冊数を交渉されたり、ちょっと遊びたがったりすることもありますが、流れが崩れなければ大きくは乱れません。
「一日の終わりはこのパターン」と決めるだけで、ぐっとラクになりますよ。
寝室の環境を見直した
意外と見落としがちだったのが、「寝室そのもの」の環境でした。
子どもが寝つきにくそうにゴロゴロしているのを見て、「もしかして、寝づらいのかも?」と感じたのがきっかけです。
特に気になったのが、部屋の明るさ。
カーテンが薄くて街灯の光が入り込んでいたことに気づき、思い切って遮光カーテンに替えたら、寝つきの速さが一気に改善しました。
他にも見直したのがこちら。
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照明をオレンジ系の電球色に変更(やわらかくて眠気を誘う色味)
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間接照明だけで過ごす(天井の明るい照明はオフ)
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音が出るおもちゃを寝室から撤去(視覚・聴覚の刺激を減らす)
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テレビは20時までにオフ(脳が刺激を受けすぎないように)
とくに照明の影響は大きく、明るすぎると“体は眠いのに脳が起きてしまう”という現象が起こると知って納得でした。
わが家では、リビングの照明も少し暗めにして、「眠る時間が近づいているよ」という雰囲気づくりを心がけています。
寝かしつけの時間を短縮する“声かけ”の工夫

「早く寝なさい」は逆効果だった
毎晩、寝かしつけの時間が長引いていたころ。
私もつい、「もう寝なさい!」「なんでまだ起きてるの?」と強い口調で言ってしまっていました。
でもある日、ふと思ったんです。
“怒られながら寝る”って、子どもにとってどんな気持ちなんだろう?と。
その日は私も余裕がなくて、ピリピリした空気のまま寝室へ。
子どもはふてくされたような顔で、布団に入っても背中を向けたまま。結局寝るまでに1時間以上かかってしまいました。
翌日、「昨日はなんだかうまくいかなかったな…」と反省し、少しだけ言い方を変えてみることに。
「まだ眠くないかな? 眠くなるまで横になってみようか」「ママも隣でゴロゴロしてるね」——そんなふうに気持ちに寄り添う言葉を選ぶようにしたんです。
すると、空気がやわらぎ、子どもも布団にスッと入ってくれるように。
「言葉ひとつで、こんなに違うんだ」と驚いたのを覚えています。
今では、寝る前はとにかく穏やかに、優しく。
怒って言い聞かせるのではなく、安心できる空気を作ることの方がよっぽど効果的だと実感しています。
「おやすみの魔法ワード」を作った
子どもって、繰り返される言葉やルーティンに安心感を覚えるものですよね。
そこで、わが家では毎晩かける“おやすみの定番フレーズ”を作ることにしました。
それがこちら。
「今日も楽しかったね。大好きだよ。おやすみなさい」
初めのうちは、ただのお決まりの言葉のように感じていたのか、子どもも特に反応はありませんでした。
でも、毎晩繰り返していくうちに、その言葉を聞いた瞬間にふーっと力が抜けるようになってきたんです。
ある日、布団の中で目を閉じた子が、小さな声で「大好きだよって、うれしい」とつぶやいたことがありました。
そのとき、“言葉には安心を届ける力がある”と本気で思ったんです。
この「おやすみの魔法ワード」は、わが家だけの合図。
寝る時間が来たことを伝えるだけでなく、親子のつながりを感じられる大切な儀式にもなっています。
忙しい日や、うまくいかない日もあるけれど、
最後に「大好きだよ」と伝えるだけで、「今日もいい一日だったな」と思えるのは、親にとっても救いになっています。
それでも寝ない日、どうする?わが家の“割り切り術”

親のイライラがうつると、余計に寝ない
「今日は絶対に21時には寝かせたい」
そんなふうに思っている日に限って、寝ない。むしろテンションが上がっている。
そういう経験、ありませんか?
私もまさにそのタイプで、「今日こそ早く寝てくれたら、自分の時間がとれる!」と期待してしまう日ほど、うまくいかないことが多くて…。
そうすると、ついイライラが顔に出たり、声が強くなったりしてしまうんですよね。
でも、あるとき夫に「ママが怒ると、余計に寝ない気がする」と言われてハッとしました。
試しにその日は、布団に入ってから「今日はなかなか眠れない日かな。じゃあ一緒にゴロゴロしていようか」とゆったり構えてみたんです。
すると、子どもが少しずつリラックスしていって、思ったよりも早く眠ってくれたんです。
そのとき感じたのが、“子どもは親の気持ちを敏感に感じ取っている”ということ。
寝かしつけは、スケジュール通りにいかない日もあります。
だからこそ、親が「仕方ないね」と受け止めることが、結果的に早く寝る近道だったりするのかもしれません。
今では、「今日はちょっと時間がかかりそうだな」と思ったら、最初からのんびりモードで向き合うようにしています。
“一緒に過ごす”ことを目的にすれば、寝かしつけもストレスではなくなるんだと感じるようになりました。
無理に寝かせようとしない選択肢もある
寝室に連れて行っても、まったく眠る気配がない…。
そんな日は、「寝室にいること」自体がストレスになってしまうこともありますよね。
わが家では、そういうときはあえて寝室を出て、リビングで静かな時間を過ごすようにしています。
例えば、
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リビングで一緒に絵本を読む
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ヨガマットを出して親子で軽くストレッチ
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小さな声でおしゃべりしながら、照明を落とした空間で過ごす
こんなふうに“眠気を待つ時間”に切り替えるだけで、親子ともにストレスが減りました。
ある日、どうしても寝ない娘と「じゃあ10分だけ絵本タイムにしようか」とリビングに戻ったところ、その途中でウトウト…
そのまま抱っこして寝室に連れて行ったら、すんなり布団に入ってくれたことがありました。
この経験から、「寝室=戦場」にしないことの大切さを学びました。
眠れないときに無理やり寝かせようとすると、子どもはますます拒否したくなってしまうもの。
だからこそ、「今は寝る時間」よりも「今は落ち着く時間」と考えることで、結果的にスムーズな寝かしつけにつながるようになりました。
寝かしつけに正解はないけれど、“うまくいかない日もある”と割り切れるようになったことで、心がずいぶんラクになった気がします。
まとめ|“寝かしつけの悩み”は、少しずつ解消できる
寝かしつけの時間が長いと、心も体もすり減りますよね。
でも、今回ご紹介したように、
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朝の起床時間を整える
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寝る前の流れを固定する
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寝室の環境を整える
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子どもの気持ちに寄り添った声かけをする
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うまくいかない日は“割り切る”勇気を持つ
この5つを意識しただけで、わが家の寝かしつけは格段にラクになりました。
完璧を求めすぎず、「今日できたこと」に目を向けることが、親にとっても子どもにとってもいい時間になる近道だと思います。
もし「寝かしつけがしんどい」と感じていたら、ぜひ今日から何か一つでも取り入れてみてくださいね。
きっと、あなたのおうちにも“スムーズに眠るリズム”が生まれてくるはずです。