子どもの誕生日が近づくと、「お部屋をかわいく飾りたいけれど、どこまで準備すればいいんだろう…」「SNSみたいに豪華にしなくても、家族で楽しめる雰囲気を作りたい」と悩むことがよくあります。私自身も最初の頃は、飾り付けのテーマや予算配分に迷ってばかりでした。
でも、実際には高価な装飾を揃えなくても、ポイントを押さえるだけで“おしゃれで特別な空間”が手軽に作れることに気づきました。この記事では、我が家で実際に試して「これならできる!」と感じた飾り付けのコツを、写真映えと低コストの両方を意識しながらまとめています。
家族みんなが笑顔になる誕生日会のヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
目次
誕生日会の飾り付けは“テーマ決め”から始める
テーマがあると飾り付けが一気にまとまる
私が最初に誕生日会の飾り付けをしたとき、あれこれ可愛いものを買い足すうちに「結局、何が主役なのかわからない部屋」になってしまった経験があります。そこから気づいたのが、“まずテーマを決めることがすべての出発点” ということでした。
テーマが決まると、自然と必要なアイテムや色味が絞られ、買い物の迷いも減ります。「これはテーマに合ってる?」という判断軸ができるので、無駄なものを買わずに済むのも嬉しいポイントです。
例えば、子どもが最近ハマっているキャラクターや色、好きな動物。そんな身近なヒントをもとにテーマを作るだけで、部屋の雰囲気がグッと統一されて見えます。テーマは“完璧に再現”しなくても大丈夫。あくまで方向性を決めるためのガイドとして捉えると、ぐっと気軽になります。
テーマ例
推し色(ピンク・ブルー・イエロー など)
色テーマはいちばん取り入れやすく、失敗しにくい方法です。同系色でまとめると、多少アイテムがバラバラでも不思議と統一感が出てくれます。
どうぶつ(くま・うさぎ・パンダ)
動物テーマは乳幼児〜未就学のお子さんにとても人気。風船やガーランドなど、100円ショップでも揃いやすく、アレンジの幅が広いのが魅力です。
乗り物(車・新幹線)
特に男の子に多い“乗り物好き”。道路テープや小さなミニカーを飾りに使ったり、背景に線路風アレンジを取り入れたりと、遊び心のある演出ができます。
ナチュラル(白×ベージュのシンプル系)
写真映えのしやすさで人気のナチュラル系。どんな洋服の写真とも馴染みが良く、飽きずに使える万能テーマです。再利用しやすいアイテムが多いのも嬉しいポイント。
色は“3色以内”に絞ると劇的にまとまる
我が家では「ブルー×シルバー」の色テーマに決めた年があります。最初は「たった2色で寂しくならないかな?」と思っていましたが、結果は真逆。壁面、バルーン、テーブル小物まで全体の雰囲気がスッと揃い、写真で見ても統一感がありとても満足のいく仕上がりになりました。
中でも実感したのが、色数が増えるほど部屋がゴチャついて見えるということ。
迷ったときは、メインカラー1色+サブカラー2色の“合計3色以内”に絞ると失敗しません。
色を決めるだけで、選ぶアイテムや配置もスムーズになり、当日の準備も驚くほどスピードアップします。
壁面飾りで“写真映え”をつくる
ガーランドは100円ショップで十分かわいい
誕生日飾りの中でも、壁に貼るガーランドは“写真映えの主役”と言ってもいい存在です。
実際、100円ショップのペーパーフラッグや文字ガーランドでも、写真にすると驚くほど華やかに見えます。色や形の種類が豊富なので、テーマに合わせて気軽に選べるのも魅力です。
私は毎年「HAPPY BIRTHDAY」のガーランドを必ず使っていて、子どもと一緒に「今年はどれにする?」と選ぶのが恒例行事になっています。プチプラなのに毎年違う雰囲気を楽しめるので、コスパも抜群。
また、壁だけでなく、テーブル後ろやテレビの上など、写真に写る“背景”にガーランドを配置するだけで、パーティー感が一気にアップします。
特に写真を撮る予定が多い家庭では、ガーランドの位置決めが仕上がりを左右するほど重要です。
バルーンは“サイズ違い”で立体感を
バルーンは、部屋を一瞬で誕生日仕様に変えてくれる頼もしいアイテムです。風船があるだけで子どものテンションも上がり、写真も華やかに見えるので、飾り付けには欠かせません。
中でも人気なのが数字バルーン。
「5」「6」など年齢が目に見えて分かるので、後から写真を見返したときに「このときは5歳の誕生日だったね」と家族で話すきっかけにもなります。
さらに、以下の種類を組み合わせると、ぐっと立体感のある飾り付けに仕上がります。
大きめの数字バルーン
小さめの丸バルーン
星型・ハート型のバルーン
サイズや形が違うバルーンを重ねることで、奥行きや動きが生まれ、写真に写したときの存在感が大きくなります。壁に貼るだけ、空気を入れて置くだけの簡単さも嬉しいポイント。
特に小さめの風船を数字バルーンのまわりに散らすと、バランスが良く、華やかな“メインスポット”が作りやすいですよ。
最後にひとつだけコツを。
バルーンは色数を控えめにして、形や大きさで変化を出す方が統一感が出て洗練された印象になります。
テーブル飾りで“ごちそう感”を演出する
テーブルクロスは1枚あるだけで雰囲気が変わる
普段の食卓でも、テーブルクロスをサッと敷くだけで「今日は特別な日だな」と家族みんなの気持ちが高まります。
特に誕生日会では、食卓が写真に映る機会も多いので、クロスを敷くかどうかで全体の印象が大きく変わります。
私はテーマカラーに合わせた無地のクロスを選ぶことが多いのですが、これが本当に便利。派手すぎず、料理やケーキの色がしっかり映えてくれるので、見た目が一段と華やかになります。
柄物もかわいいですが、賑やかすぎると料理が埋もれてしまうこともあり、誕生日会では“シンプル無地×テーマカラー”の組み合わせが扱いやすいと感じています。
さらに、テーブルクロスは汚れを気にせず楽しめるメリットも。子どもがケーキのクリームをこぼしても大らかな気持ちで過ごせます。
テーブルクロス1枚で雰囲気・写真映え・実用性の三拍子が揃うのは、本当にありがたいポイントです。
ペーパーアイテムを統一するとまとまりが出る
テーブル周りの印象を大きく左右するのが紙皿・紙コップ・ナプキンなどのペーパーアイテム。
これらを同じ色味や柄で揃えるだけで、食卓全体が“まとまって見える”ので、おしゃれ度がグッと上がります。
紙皿
紙コップ
ナプキン
テーマカラーに寄せるだけでも十分統一感が出ますし、シンプルな色味を選ぶと料理が映えます。
子どもが好きなキャラクターの紙皿は気持ちが盛り上がりますが、すべてをキャラ物で統一するとバラバラした印象になりやすいので、私は「紙皿だけキャラ物」「コップとナプキンは無地」など、1つだけに絞るようにしています。
また、写真を撮るときは、ナプキンを折ってケーキ皿の下に敷くだけで雰囲気が変わり、ちょっとしたアクセントになります。
小さな工夫ですが、仕上がりに差が出るのでおすすめです。
ケーキ周りは“高さ”を出すと豪華
誕生日会の主役といえばケーキ。そのケーキをどう見せるかで、テーブルの印象は大きく決まります。
ケーキスタンドを使うと、自然に“高さ”が出て主役感がアップし、写真を撮ったときにもケーキがしっかり目立ってくれます。
我が家では数年前に購入したスタンドを毎年使い回しているのですが、これが低コストなのに大正解でした。スタンドの上に置くだけで、ケーキが一気にプロっぽい雰囲気になるので、準備の時点からワクワクします。
さらに、ケーキの左右に小皿やキャンドルをバランスよく配置すると、より立体的で華やかなテーブルに仕上がります。
“高さ”をつけるだけで特別感が劇的に変わるので、ケーキ周りの演出はとても費用対効果が高いアイデアです。
子どもと一緒に作れる“手作り飾り”を取り入れる
手作りの温かさは最大のアクセント
子どもと一緒に作った飾りが部屋にひとつでもあると、空間の雰囲気がガラッと変わります。既製品だけで揃えた飾り付けもきれいですが、「ここは子どもがのりを塗ったところだな」「この色を選んだのはあのときの気分だったな」と思い出がよみがえるのは、手作りならでは。
特に小さい子は、「自分が作ったものが飾られている」という事実そのものが嬉しくて、誕生日会の間じゅう、何度もその飾りを見上げて誇らしそうにしています。飾りそのもの以上に、“一緒に作る時間”がプレゼントになる感覚です。
「難しい工作はちょっと…」という場合でも、簡単なアイデアをひとつ足すだけで大丈夫。ここでは、我が家でも定番になっている、取り入れやすい手作り飾りを紹介します。
簡単に作れる飾りアイデア
画用紙の輪っかつなぎ
昔ながらの定番ですが、今でも子どもたちには大人気。好きな色の画用紙を細長く切って、輪っかにしてつなげていくだけなので、ハサミとのりが使えれば年少さんくらいから一緒に作れます。
色をテーマカラーに合わせたり、あえてカラフルにしたりと、アレンジも自由。長くつなげて壁の上部に垂らすと、部屋全体が一気にパーティー仕様になります。
手形アート
わが家の誕生日会で欠かせないのが、この手形アートです。絵の具やスタンプインクで手形をとり、画用紙にペタペタ押していくだけ。そこに「〇さいのおたんじょうび」や子どもの名前を書き添えると、一気に記念ボードらしくなります。
毎年1枚ずつ増えていく手形を並べてみると、「こんなに大きくなったんだね」としみじみ感じられて、片付けるのがもったいなくなるほど。額に入れて飾ったり、誕生日が終わったらアルバムに貼って保管するのもおすすめです。
色画用紙のバースデーボード
色画用紙を大きめに1枚用意して、そこに「HAPPY BIRTHDAY」や子どもの名前、年齢、好きなもののイラストなどを貼っていくバースデーボードも、簡単なのに見栄えがします。
子どもには、シールを貼ってもらったり、好きな絵を描いてもらったりすると、“自分のボード”という特別感が出て喜んでくれます。完成したボードは、写真を撮るときの背景としても使えるので、一石二鳥です。
手作り飾りは、完璧さよりも「一緒に準備した時間」がいちばんの宝物になります。どれかひとつでも、子どもと楽しめそうなアイデアから取り入れてみてください。
低コストでも“ちゃんと可愛い”飾り付けにするコツ
100円ショップをフル活用
最近の100円ショップは、本当に誕生日会の味方ですよね。
誕生日用のガーランドやバルーンはもちろん、紙皿・紙コップ・ナプキンなどのテーブルアイテムまで一通り揃います。テーマカラーさえ決めておけば、「この色に合うものだけを見る」と決められるので、売り場で迷う時間もぐっと減ります。
私も最初は「とりあえず可愛いものをカゴに入れる」という買い方をしていたのですが、あとから広げてみると色味もテイストもバラバラで、「これは使わなかったな…」というものがけっこう出てきました。
それ以来、事前に
・テーマカラー
・飾る場所(壁・テーブルなど)
・必要なアイテムの種類
をざっくりメモしてから買いに行くようにしています。
“お店で選ぶ前に、家で方向性を決めておくこと”が、低コストなのに可愛く仕上げるいちばんの近道です。
飾る場所を“3点”に絞る
どれだけ可愛い飾りを用意しても、あちこちに分散してしまうと、全体としては「なんとなく散らかって見える」状態になりがちです。
そこで意識したいのが、飾る場所を思い切って“3点”に絞ること。
私はいつもこの3カ所を基本にしています。
写真を撮る背景の壁
テーブル周り
ケーキを置くスペース
この3点さえしっかり飾っておけば、写真に写る部分はほぼカバーできますし、「ここだけ頑張ればいい」と考えられるので、準備のハードルも下がります。
逆に、部屋の四隅や棚の上などまで全部を飾ろうとすると、アイテム数も増え、時間もお金もかかってしまいます。
飾る場所を先に決めておくと、買い物中も「このアイテムはどこに置く?」とイメージしながら選べるので、不要なものをカゴに入れにくくなります。
結果的に“飾りすぎ”と“買いすぎ”を防げて、見た目もお財布もスッキリまとまります。
片付けを考えて“繰り返し使えるもの”も選ぶ
その場限りの飾りも楽しいですが、毎年誕生日があることを考えると、「繰り返し使えるアイテム」を少しずつ持っておくと、長い目で見てかなりお得です。
フェルトガーランドや布タイプのフラッグは、丈夫でよれにくく、何度も使える優秀アイテム。色味をナチュラル系にしておけば、兄弟姉妹の誕生日や季節のホームパーティーにも流用できます。
使い終わったら、まとめてジッパー付きの袋や小さな収納ボックスに入れ、「誕生日飾り」のラベルを貼っておくと、次の誕生日のときにすぐ取り出せて便利です。
毎年ゼロから買い揃えるのではなく、
・毎回使う“定番アイテム”
・その年だけの“旬アイテム”(バルーンなど)
を組み合わせていくイメージにすると、準備も片付けもラクになります。
“繰り返し使えるお気に入り”をひとつ持っておくと、誕生日会準備が年々軽くなっていきます。
まとめ|今日“テーマカラー”をひとつ決めてみよう
子どもの誕生日会の飾り付けは、豪華なバルーンセットや高い装飾がなくても、テーマと色をそろえるだけで十分おしゃれに仕上がります。
壁・テーブル・ケーキまわり、この3つのポイントだけ意識すれば、写真に写る範囲はしっかりカバーできますし、準備もグッとコンパクトになります。
まずは、「どんな雰囲気でお祝いしたいか?」に合わせてテーマカラーをひとつ決めてみてください。
「やさしい雰囲気ならベージュ×ホワイト」「元気な印象ならイエロー」「かわいい感じならピンク」など、ざっくりしたイメージでOKです。色が決まると、ガーランドやバルーン、紙皿などもそれに合わせて選べるので、「どれにしよう…」と悩む時間が大きく減ります。
そして、決めたテーマカラーをスマホのメモに書いておき、「壁」「テーブル」「ケーキ周り」の3カ所に何を飾りたいかを簡単にメモしておくと、100円ショップやネットで探すときも迷いにくくなります。結果的に買いすぎを防げて、低コストなのに満足度の高い飾り付けになります。
次の誕生日には、今年決めたテーマカラーをベースに、少しずつ手作りの飾りやお気に入りのアイテムを増やしていけば、毎年“わが家らしい誕生日空間”が育っていきます。
今日のうちに、まずは「うちの次の誕生日は、何色でまとめようかな?」と、家族でちょっと相談してみてくださいね。
その小さな一歩が、あなたの家庭にとって温かくて特別な1日をつくる、大きなきっかけになってくれますように。














