「お泊まり会を家でやってあげたいな」と思いながらも、正直ちょっと不安になりますよね。楽しそうだけれど、夜泣きしたらどうしよう、トラブルが起きたら対応できるかな…私も最初は同じ気持ちでした。でも実際にやってみると、事前の準備とほんの少しの工夫で、驚くほど落ち着いて当日を迎えられました。

この記事では、私の体験も交えながら、お泊まり会を家で安心して開催するための準備と、トラブルを防ぐためのコツをまとめています。親として心配を減らしながら、子どもたちの笑顔を見守れるよう、一緒に整理していきましょう。

家でのお泊まり会を始める前に考えておきたいこと

お泊まり会はワクワクする楽しいイベントですが、その裏側には親の見えない準備や心構えが必要になります。子どもたちは「楽しそう!」だけで動きますが、実際に夜を一緒に過ごすのは親の責任でもあります。
「とりあえずやってみよう」ではなく、子どもたちが安心して過ごせる環境かどうか、一度立ち止まって考えてみることが大切だと感じました。ここを丁寧に考えておくことで、当日の満足度は本当に大きく変わります。

まずは「本当に今がタイミングか」を判断する

年齢や性格によって、お泊まり会の受け止め方はまったく違います。
ワクワクする子もいれば、ドキドキしすぎて家に帰りたくなる子もいます。特に繊細なタイプの子や、初めて親元を離れる経験になる場合は、かなりの不安を抱えていることがあります。

親同士で事前にしっかり連絡を取り合い、
・夜に不安が出やすいタイプか
・眠りが浅い、夜泣きがあるか
・体調・生活リズムに問題はないか
・本人が「行きたい」だけでなく「泊まれる」と思えているか
を確認しておくことで、主催側も迎える側も気持ちがかなり楽になります。

そして何より大切なのは、「まだ早いかもしれない」と感じたら、無理にやらない選択をしてもいいということ。勇気を出して延期することも、子どもにとっては安心につながる大切な判断だと思います。

参加人数は最初は少なめに

最初のお泊まり会ほど、人数設定はとても重要です。
子どもにとっては「大人数=楽しい」と思いがちですが、実際は人数が増えるほどトラブルや対応の難易度は一気に上がります。

特に初めての場合は、
・2〜3人程度を目安にする
・普段から仲が良く、関係が安定している子を選ぶ
・「気を遣わないメンバー」であることを重視する
このあたりを意識すると、当日の空気がとても穏やかになります。

人数が少ないと、遊びもまとまりやすく、夜の不安が出た時も一人ひとりに目を向けられます。主催側の負担も軽くなるので、親にとっての安心感も違います。
「楽しくするために人数を増やす」のではなく、「安心して楽しめる人数を選ぶ」ことが成功のポイントでした。

この段階でしっかり考えておくだけで、「やってよかった」と思えるお泊まり会にぐっと近づきます。

事前準備|「これだけやっておけば安心」という基本

お泊まり会がうまくいくかどうかは、正直ほぼ事前準備で決まります。
当日になって慌てないためにも、「知っておくこと」「そろえておくこと」を整理しておくと、親も子どもも安心して過ごせます。ここでは、私が実際にやってみて「これは本当に役立った」と感じた準備について、少し掘り下げてご紹介します。

必ず親同士で共有しておきたい情報

お泊まり会は、ただ「泊まる」だけではなく、その子の生活リズムや性格、体の状態まで含めて預かることになります。だからこそ、親同士の情報共有はとても大切なステップでした。

私はお互いに次のようなことを事前共有しました。
・連絡先(緊急時にすぐ繋がる番号かどうかも確認)
・持病やアレルギー
・就寝時間や普段の睡眠習慣
・苦手なこと、怖がりポイント(暗闇、静かな部屋、トイレなど)

これだけ揃っているだけで、「もしこうなったらどうしよう…」という不安がかなり減ります。
特にアレルギーに関しては、食べ物だけでなく、薬や肌に触れるものまで含めて確認しておくと安心です。何より大切なのは“聞きづらいことでも遠慮せず確認する”という姿勢で、ここを丁寧にするほど当日の安心感が違うと感じました。

また、「もし夜中に帰りたくなった場合はどうするか」「何時までなら迎えに来られるか」など、万が一のケースまで軽く話しておくと、気持ちの余裕につながります。

持ち物リストは前もって伝えておく

持ち物についても、「なんとなくで大丈夫だろう」と思っていると意外と抜けが出ます。特に初めてのお泊まり会だと、忘れ物がそのまま不安につながることもあります。

最低限として伝えておくと安心なのは、
・パジャマ
・下着一式
・歯ブラシ
・ハンカチとティッシュ
・タオル(お風呂用・枕元用など)
・あればお気に入りのぬいぐるみや安心グッズ

このあたりでした。
特にお気に入りのぬいぐるみやブランケットなど、“安心のスイッチ”になるものはとても大事です。夜、不安になりかけた時でも、それがあるだけで落ち着ける子は本当に多いです。「特別なものを持たせる」より、「いつものものがそばにある」ことのほうが、子どもの心を支えてくれるんだなと実感しました。

そして、持ち物リストは口頭だけでなく、できればメッセージなどで簡単に送っておくと親御さんも準備しやすく、確認もしやすいのでおすすめです。

ここまで整っていれば、「最低限困らない状態」はほぼ用意できています。事前準備は少し手間ですが、その分当日の安心と笑顔につながる大切な作業だと感じました。

当日の流れづくり|盛り上がるけど落ち着ける時間に

お泊まり会当日は、どうしても子どもたちのテンションが一気に上がります。
それ自体はとても楽しくて微笑ましいのですが、勢いのまま夜まで突っ走ると、途中で疲れてしまったり、寝る前にぐずぐずになってしまったりすることもあります。だからこそ、完璧なスケジュールではなくてもいいので、「だいたいこんな流れでいけそう」という目安を作っておくと、親側の気持ちもぐっと楽になります。

お泊まり会は“テンションの波”を意識する

私の家では、
・到着〜おしゃべり&おやつ
・少し遊ぶ(ボードゲームや工作など)
・夜ごはん
・入浴
・自由時間
・就寝
という流れにしました。

子どもたちは最初のテンションが一番高いので、到着直後は無理にまとめようとせず、自然に楽しませる時間にしました。そこでたくさん笑って盛り上がることで、「今日は楽しい日なんだ」という安心感が生まれます。

ただ、そのまま勢いで遊び続けると、寝る時間になっても気持ちの切り替えができず、落ち着けないまま夜を迎えてしまいます。そこで意識したのが、「盛り上がる時間」と「静かに過ごす時間」のバランスでした。
例えば、お風呂や食事の時間は自然と落ち着くタイミングになるので、ここを一つの切り替えポイントとして活用しました。そして入浴後は、激しく動く遊びではなく、絵本や軽いおしゃべり、静かめの遊びにシフト。興奮しっぱなしではなく、夕方以降は少しずつ“静かな空気”にしていくことで、寝るまでの流れがスムーズになり、夜が驚くほどラクになりました。

ごはんは「豪華さ」より「食べやすさ」

お泊まり会と聞くと、「特別だし、少し豪華な料理を…」と考えてしまいがちですが、実際にやってみて感じたのは、見栄よりも「安心して食べられるもの」が一番だということでした。

ポイントは、
・噛み切りやすく食べやすいもの
・なるべくこぼれにくいもの
・辛すぎない、クセが強すぎない味付け
・できれば子どもが知っているメニュー
このあたりを意識するだけで十分でした。

私の家では、唐揚げ・オムライス・スープなど、家庭の定番メニューで対応しましたが、それだけでも子どもたちは「わあ!」と喜んでくれました。特別な料理でなくても、みんなで食べるだけで十分に非日常になります。
そして、ごはんは楽しく食べてもらいつつも、寝る前のことを考えて食べすぎや油っぽすぎるものは控えめにしました。「豪華な食事」よりも「安心して食べられる夕食」のほうが、子どもたちの気持ちも体も落ち着き、結果的にその後の時間も穏やかに進められると感じました。

当日の流れをほんの少し意識しておくだけで、お泊まり会は「ただ楽しい」だけでなく、「安心して楽しめる」時間に変わっていきます。

夜の不安・トラブルへの備え

お泊まり会で一番心配なのは、「夜どうなるか」という部分ではないでしょうか。昼間は楽しく賑やかに過ごせても、夜になって部屋が暗く静かになると、不安が一気に表に出る子もいます。私自身も、「もし泣いてしまったらどうしよう」「帰りたいと言い出したら?」とドキドキしながら当日を迎えました。だからこそ、少しでも心を落ち着けて夜を迎えるために、あらかじめ想定しておくことがとても大切だと感じました。

眠れない子が出るのは普通だと知っておく

お泊まり会の夜は、楽しいけれどいつもとは違う環境です。
いつもと違う布団、違うにおい、違う天井。ワクワクの裏側で、子どもなりに緊張しています。だから、「眠れない子が出る」というのは、むしろ自然なこと。ここを前提として捉えておくだけで、「どうしよう」と焦る気持ちがかなり軽くなりました。

実際、緊張してなかなか寝つけない子、突然寂しさを感じて静かに涙が出てしまう子、ホームシック気味になる子は珍しくありません。そんな時は、「早く寝かせなきゃ」と大人が焦らないことが大切でした。無理に暗くして黙らせるのではなく、静かな声でそばにいてあげたり、少しだけ会話をして気持ちを落ち着かせたりするだけで安心してくれることが多いんです。
大切なのは“完璧な対処をしようとしないこと”で、ただそばにいて安心感を与えるだけでも十分に意味があると実感しました。

また、寝室を完全に真っ暗にしない、トイレまでの動線に明かりをつけておくなど、「怖くならない仕掛け」を少ししておくのも効果的でした。

親に連絡する判断ラインも決めておく

もう一つ安心材料になったのが、「どの段階で親御さんに連絡するか」を事前に決めておいたことです。これをはっきりさせておくことで、その場で迷う時間が減り、親としての判断がとても楽になります。

私の場合は、
・明らかに泣き止まない
・体調が悪そう、発熱や腹痛などの不安がある
・本人が「帰りたい」と自分の意思で言っている
この3つを目安にしました。

さらに、「もしもの時は夜中でも迎えに行くね」と親同士で確認しておくことで、こちらとしても無理に引き止めなくていいと思え、とても気持ちが軽くなりました。
“最悪の場合でも頼れる受け皿がある”とわかっているだけで、夜に向かう不安が大きく減るんですよね。

夜は、お泊まり会の中でも一番デリケートで、一番準備しておきたい時間帯。事前に少しだけ備えておくだけで、親も子どもも安心して過ごすことができると感じました。

親として大切にしたい「見守り方」

お泊まり会は、ただ遊ぶだけのイベントではなく、子どもたちが「人と一緒に過ごす力」を育てる場でもあります。普段は家族と過ごす時間が中心の子どもたちにとって、友だちと同じ空間で寝て起きるという経験は、小さな社会体験のようなもの。だからこそ、親として「どこまで関わるか」という距離感は、とても大事なポイントだと感じました。
つい手を出したくなったり、反対に気を遣って放っておきすぎてしまったり…。その中間を探るのが難しいのですが、そこには確かな意味がありました。

介入しすぎない、放置しすぎない、その中間を探る

お泊まり会の最中には、ちょっとしたケンカや言い合い、意見の食い違いは必ず起きます。
誰がどのゲームをするか、寝る位置はどこか、順番はどうするか…。大人から見れば些細なことでも、子どもたちにとっては真剣で、ときどき感情がぶつかることもあります。

そんなとき、すぐに大人が仲裁したくなる気持ちはありますが、「少し待つ」という選択をしてみると、子どもたち自身が驚くほどちゃんと考え、話し合い、折り合いをつけようとする姿が見えてきます。
もちろん、危険や明らかなトラブルに発展しそうなときは入る必要がありますが、ほとんどの場合はほんの少しの時間を与えるだけで、自分たちなりの答えを見つけていきます。その経験こそが、お泊まり会でしか得られない大きな学びなんだと強く感じました。

ただし、完全に放置してしまうのも違います。そっと様子を見守りつつ、空気が重くなりすぎていないか、不安が広がっていないかを見ておくことは大切。必要であれば、軽く声をかけるだけでも十分です。
「大丈夫?困ってない?」と少し声をかけるだけで、安心してまた自分たちで進められることも多いです。

大人が完璧に整えるよりも、「見守る力」を少し意識するだけで、お泊まり会は子どもにとっても親にとっても、もっと意味のある時間になると感じました。

まとめ|家でのお泊まり会は「完璧を目指さない」からうまくいく

家でのお泊まり会は、親にとっても少し勇気のいるイベントです。子どもたちが楽しめるだろうか、夜は大丈夫かな、何かあったらどうしよう…。考え始めると不安はいくつも出てきますが、準備と心構えさえ整っていれば、実際は想像以上に温かくて、笑顔がたくさん生まれる時間になります。

振り返ってみると、大切だったのは次の5つでした。
・無理しない人数と相手を選ぶ
・親同士の共有をしっかりする
・流れをゆるく作っておく
・夜の不安への心づもりを持つ
・完璧を目指さず、子どもの時間を尊重する

この5つを意識するだけで、「どうしよう」と構えていた気持ちが、「なんとかなるかもしれない」に少しずつ変わっていきます。特に、“完璧にやろうとしないこと”が、結果的に一番の安心材料になると強く感じました。思い通りにいかないことがあっても、それも含めてお泊まり会の思い出になりますし、親も子どもも少し成長して次につながります。

もし今、「やってみたいけど少し不安…」と感じているなら、まずは小さな規模からで大丈夫です。信頼できるお友だち、無理のない人数、できる範囲の準備。それだけで十分スタートできます。
家庭でのお泊まり会は、子どもたちにとってはもちろん、親にとっても「子どもたちの成長を近くで感じられる特別な経験」になります。
あなたの家らしいペースで、安心して迎えられるお泊まり会になりますように。そして、少し不安もありながら笑い合える、その温かい時間をぜひ楽しんでくださいね。