寒い日に恋しくなるおしるこ。でも、いざ作ろうと思ったら「餅がない!」ということ、ありませんか?
私も冬の夕方、「子どもと一緒におしるこを食べたいな」と思ったときに限って、餅のストックを切らしていることが多いんです。
そんなときに限って、娘が「今日、あんこ食べたい〜!」とおねだり。冷蔵庫とにらめっこしながら、代わりになるものを探して試してみたら、思いがけず大ヒットなアレンジに出会いました。
この記事では、餅がなくてもおいしくおしるこを楽しめる代替食材を、実際に我が家で試して「これならアリ!」と感じた順にご紹介します。食感・満足感・子どもの反応などもリアルにお伝えしますね。
目次
おしるこに合う餅の代わり5選|我が家のおすすめ
ごはん団子(ごはん+片栗粉)
まず一番手軽で、家庭にある材料だけでできるのが「ごはん団子」です。
炊き立てのごはんでも、冷ごはんでもOK。ボウルに入れて軽く潰し、片栗粉を加えてよくこね、丸めてゆでるだけ。驚くほど簡単に、もちもち食感の“なんちゃって餅”が完成します。
我が家では、娘と一緒に丸めるのがちょっとしたイベント。
「これ、お餅みたい!」と嬉しそうに言ってくれて、台所が笑顔でいっぱいになります。
おしるこに入れると、外はやわらかく中はほっこりとしたごはんの甘みが広がり、もち米がなくても十分な満足感が得られるのが魅力です。
冷凍保存もできるので、余った分は小分けにしてストックしておくと、次回の「おしるこタイム」にも活躍します。
白玉粉で作る白玉団子
白玉粉があれば、もうおしるこは立派なスイーツに変身。
水を少しずつ加えて耳たぶ程度にこね、丸めてゆでるだけで、ぷるんとしたなめらかな白玉ができあがります。
つるっとした口当たりで、子どもから大人まで食べやすく、食後のデザートにもぴったり。
我が家では、娘が「白玉、雪みたい!」と言いながら器に浮かべるのが定番の楽しみ。
余った白玉は冷やしてきなこをまぶせば、翌日のおやつにも。
「作って終わり」ではなく“2度おいしい”のが白玉団子の魅力です。
食パン
「パンをおしるこに!?」と思うかもしれませんが、実は相性抜群。
特にトーストした食パンを角切りにして入れると、カリッとした食感とあんこのとろみが絶妙にマッチします。
少し浸して食べれば、表面は香ばしく中はふわっとして、洋風スイーツのような仕上がりに。
忙しい朝には、ドリンク代わりのおしるこにパンを添えて“朝デザート”にするのもおすすめ。
「和×洋」の組み合わせで、家族からも「これ、おしゃれ!」と好評です。
トーストの香ばしさがあんこの甘さを引き立て、満足感もアップします。
さつまいも
寒い季節にほっとする甘みを加えたいなら、さつまいもがぴったり。
輪切りまたは角切りにして柔らかくゆで、おしるこに加えると、ホクホク感とやさしい甘さがあんこと絶妙に溶け合います。
栄養価も高く、食物繊維やビタミンも取れるので、子どものおやつにも安心。
我が家では、さつまいもを加えたおしるこに少しだけバターを落とし、“スイートポテト風おしるこ”にするのが定番。
「おいも入ってる〜!」と娘もテンションアップ。
やさしい甘さと満腹感で、餅がなくても満足できる一杯になります。
白玉粉がないときは、薄力粉+片栗粉
どうしても白玉粉や上新粉などの粉類がないときは、薄力粉と片栗粉を1:1で混ぜて代用しましょう。
水を少しずつ加えながらこね、丸めてゆでると、もちもち感のある即席団子が完成します。
食感はやや軽めですが、あんこのやさしい甘さと絡むことで、立派な“代用おしるこ”に。
「どうしても今日食べたい!」という日に助かる、まさに“お助けレシピ”です。
粉物が少ない日でもあきらめない工夫が、家族の笑顔につながります。
どの代替食材も、家にあるもので気軽に作れるのがポイント。
餅がなくても、「ない」からこそ生まれるおいしさがあります。
お気に入りを見つけて、家族みんなで“新しいおしるこ時間”を楽しんでください。
家族で楽しむアレンジ|子どもも喜ぶトッピングアイデア
きなこ+黒ごま
おしるこの定番トッピングといえば「きなこ」ですが、そこに黒ごまを少し混ぜるだけで、香ばしさと深みがぐんとアップします。
黒ごまのコクと、きなこのやさしい甘みがあんこの風味を引き立て、まるで和菓子職人のひと手間を加えたような上品な味わいに変わります。
我が家では、おしるこをよそったあとに、きなこと黒ごまをミックスしたパウダーを軽くひとふり。
娘が「なんか香ばしいね〜!」と嬉しそうに言ってくれて、親としても思わずにっこり。
見た目にもほんのり黒い粒が加わることで彩りが生まれ、食卓がちょっと華やかになります。
また、きなこ+黒ごまの組み合わせは栄養面でも優秀。
カルシウムや鉄分、食物繊維が豊富で、子どものおやつとしても安心感があります。
甘いだけじゃなく、健康にもやさしいおしるこにしたいときにおすすめのトッピングです。
バニラアイス
寒い冬にあえて楽しむ“あったか×ひんやり”の組み合わせ。
温かいおしるこにバニラアイスを乗せると、溶けたアイスがあんこと混ざり、まるでミルク風味の和風パフェのような味わいに。
とろりと溶けた部分と、まだ冷たい部分のコントラストが絶妙で、一口ごとに違うおいしさが広がります。
我が家では、週末のおやつタイムに「今日はご褒美おしるこだよ〜」と宣言して、アイスをトッピング。
娘は「冷たい!あったかい!」と笑いながら、夫は「おしるこって、こんなにおしゃれだった?」と驚いていました。
家族で一緒に味わうと、まるでカフェのデザートを囲んでいるような気分になります。
ポイントは、あんこの甘さを少し控えめにすること。
そうすることで、アイスのまろやかさが引き立ち、全体がちょうどよい甘さになります。
小さなバニラアイスひとすくいで、おしるこが“特別な一杯”に変わりますよ。
私の体験談|“餅がない”が家族の新しい定番に
ある冬の夕方、仕事を終えて家に帰る途中、ふと「今日はあったかいおしるこが食べたいな」と思い立ちました。
寒い外から帰ってきて、あんこの甘い香りに包まれる時間って、なんだか特別ですよね。
でも、冷蔵庫を開けた瞬間に気づきました――餅がない。
一瞬「今日は諦めようかな」とも思いましたが、ふと頭に浮かんだのは「せっかくだから、あるもので試してみよう」という気持ちでした。
冷ごはんを見つけて、「これで団子が作れないかな?」と片栗粉を取り出し、手探りでこねてみることに。
丸めてゆでてみると、意外にももちもち。あんこと合わせて口に入れた瞬間、「これ、いける!」と驚きました。
娘にもおすそ分けすると、目を輝かせながら「これ、お餅みたい!またこれ作って!」とニコニコ。
“お餅がなくても、工夫次第で楽しめる”という発見が、わが家の冬の新定番を生んだ瞬間でした。
それ以来、我が家ではお餅がない日でも気にせず「ごはん団子のおしるこ」を作るように。
「今日はごはん団子の日ね」「次はさつまいも入れてみようか」と、娘と一緒にアレンジを考える時間も楽しみのひとつになりました。
思いがけない工夫が、家族の会話や笑顔を増やしてくれる――そんな温かい気づきをくれた出来事です。
「おしるこ=餅」という固定観念にとらわれず、柔軟に工夫してみることで、我が家の“ほっこり時間”がひとつ増えました。
“ない”ことを嘆くより、“ある”もので楽しむ――それが、日々の暮らしを豊かにする小さなコツなのかもしれません。
おしるこをさらにおいしくするコツ
あんこの甘さを調整する
おしるこの味の決め手は、なんといってもあんこの甘さ。
市販のつぶあんやこしあんはそのままでも十分おいしいのですが、食材とのバランスを考えると、少し甘さをやわらげるのがポイントです。
特に、さつまいもやパンなど自然な甘みを持つ代替食材を使う場合は、水でのばして調整することで全体の味がまとまりやすくなります。
我が家では、鍋にあんこを入れて弱火にかけ、少しずつお湯を足しながら混ぜるようにしています。
最初のひとさじは、やや薄いかな?と思うくらいでも大丈夫。代替食材を加えると、自然と甘さのバランスが取れます。
「子どもにも食べやすい味」にするには、甘さ控えめの方が飽きずに楽しめるんですよね。
また、甘さを抑えることで、トッピングのきなこや黒ごま、バニラアイスなどの風味が引き立ち、アレンジの幅も広がります。
「うちの味」としてのベストな甘さを見つけていく過程も、家族で楽しめるおしるこ作りの醍醐味です。
塩をひとつまみ
甘いおしるこに「塩」を入れるのは、ちょっと意外に感じるかもしれません。
でも実は、ひとつまみの塩があんこの甘さをぐっと引き立て、全体の味を引き締めてくれる“隠し味”なんです。
入れすぎると塩味が立ってしまうので、指先でつまめる程度が目安。
タイミングは、あんこを温めている途中や、仕上げ直前がおすすめです。
我が家では、夫が「なんか今日のおしるこ、いつもよりおいしいね」と気づいてくれたのが、この“塩ひとつまみ効果”でした。
特に、ごはん団子や白玉のようにシンプルな代替食材と合わせると、あんこの甘さと塩気のバランスが絶妙に。
食べ進めるごとに深みのある味わいになり、「もう一杯食べたい」と思えるおいしさに変わります。
甘い×しょっぱいの黄金バランスが、おしるこを“特別な一杯”にしてくれる――そんな小さな工夫を、ぜひ試してみてください。
まとめ|“ない”からこそ楽しむ、おしるこの新しい形
餅がなくても、おしるこは楽しめます。
ごはん団子や白玉、パンやさつまいもなど、身近な食材で工夫すれば、むしろ毎回違った味わいに。
忙しい日でも、家族とほっとひと息つける甘い時間をつくれます。
次に「餅がない!」と気づいたときは、冷蔵庫をのぞいて“代わりの食材”を探してみてください。
その瞬間こそ、新しいおいしさに出会えるチャンスです。