「間もなく」はどれくらい?時間感覚のズレを子育て目線で解説 迷わない考え方

「間もなく到着します」「間もなく始まります」と言われて、どれくらい待てばいいのか分からず、そわそわした経験はありませんか。私は子どもを連れてバスや病院で待つ場面が多く、「間もなくって、あと何分?」と何度も思ってきました。大人同士なら気にならない言葉でも、子どもが一緒だと時間の感覚はぐっとシビアになりますよね。
この記事では、「間もなく」という言葉が指す時間の目安や、人によって受け取り方が違う理由を、私自身の体験を交えながら整理します。読み終わる頃には、曖昧な言葉に振り回されず、少し気持ちに余裕を持てるはずです。
目次
「間もなく」は何分くらいを指す言葉なのか
「間もなく」は辞書的には「時間をおかずに」「ほどなく」という意味ですが、実はここに明確な分数の定義はありません。だからこそ、「あと何分?」と考える人ほどモヤっとしてしまいます。
私自身も、子どもと一緒に待つ場面でこの言葉に何度も振り回されてきました。大人ひとりなら流せる表現でも、状況次第では不安やイライラにつながりやすい言葉です。
私の感覚では、日常会話で使われる「間もなく」は、数分から10分前後をかなり幅を持って表した言葉だと感じています。ただし、これはあくまで「話し手の感覚」によるもので、聞き手と一致するとは限りません。
日常会話での「間もなく」
家庭や友人同士の会話では、「間もなく帰るね」「間もなく行くよ」といった使われ方が多いですよね。この場合、多くの人は5〜15分程度を想像する傾向があります。私も、夫にそう言われたら「もうすぐ玄関が開くかな」と思ってしまいます。
ただ現実には、買い物に寄っていたり、片付けが終わっていなかったりして、結果的に30分後だったということも珍しくありません。
日常会話の「間もなく」は、正確さよりも安心感やつなぎの言葉として使われることが多いのが特徴です。そのため、数字の感覚で受け取るとズレが生まれやすくなります。
公共アナウンスでの「間もなく」
一方で、電車やバス、病院などの公共アナウンスで使われる「間もなく」は、比較的短い時間を指すケースが多いです。体感としては5分以内、早ければ1〜2分ということもあります。
ただし、ここでも注意したいのは、状況によって意味が変わる点です。混雑時やトラブル発生時は、「間もなく」と言われてから想定以上に待つこともあります。
この場合、「すぐ来るはず」と期待しすぎると、「まだ?」という気持ちが強くなってしまいます。公共の場では、「間もなく=準備が整い次第」という意味合いで受け取ると、気持ちが少しラクになります。
人によって時間感覚がズレる理由
同じ「間もなく」という言葉を聞いても、「もうすぐ来るんだな」と安心する人もいれば、「それって何分?」と落ち着かなくなる人もいます。この違いは性格だけでなく、その人の立場や置かれている状況が大きく影響しています。
特に子育て中は、自分の時間感覚だけで物事が進まない場面が多く、ズレを強く感じやすくなります。
待つ側と伝える側の違い
伝える側は、全体の流れや状況を把握したうえで「もうすぐ終わりそう」「そろそろ順番が来そう」という感覚で「間もなく」を使います。多少前後することを前提にした、かなりざっくりした表現です。
一方、待つ側が知りたいのは、「今からどれくらい我慢すればいいのか」「あと何分耐えれば終わるのか」という具体的なゴールです。
この「全体を見る人」と「今を耐える人」の視点の違いが、時間感覚のズレを生みやすい大きな原因になっています。
私も病院で「間もなくお呼びします」と言われたとき、スタッフの方は善意で伝えてくれていると分かっていても、「今トイレに行っていいのかな」「子どもにおやつを出していいのかな」と迷ってしまうことがあります。待つ側は、それだけ細かい判断を迫られているのです。
子どもと大人の時間感覚
子どもにとっての5分は、大人の5分とはまったく別物です。時計を読む力や、先を見通す経験が少ない分、「待つ」という行為そのものがとても長く感じられます。
私も「間もなくね」と声をかけながら、子どもが何度も「まだ?」「あとどれくらい?」と聞いてくる姿を見て、はっとしたことがあります。大人にとっては便利な曖昧表現でも、子どもにとっては見通しが立たない不安な言葉になってしまうのです。
さらに、空腹や眠さ、退屈が重なると、子どもの時間感覚はより引き伸ばされます。大人の「ちょっと」「もうすぐ」は、子どもには「いつ終わるか分からない時間」に聞こえることもあると意識しておくと、声かけの仕方が変わってきます。
こうした立場や年齢の違いを知っておくだけでも、「感じ方が違って当たり前なんだ」と気持ちを切り替えやすくなります。
子育て家庭でよくある「間もなく」問題
子育て中は、自分のペースだけで動けない分、「間もなく」という言葉が思った以上にストレスの引き金になることがあります。大きなトラブルではないけれど、小さなモヤモヤが積み重なっていく。そんな場面は、日常のあちこちにあります。
外出先でのトラブル
病院の待合室で「間もなくお呼びします」と言われたのに、10分、15分と待ち時間が延びる。子どもは最初こそ我慢していても、だんだん椅子から降りたり、声が大きくなったりします。親としては周りの目も気になり、落ち着かなくなりますよね。
私も何度も、「今トイレに行ったら呼ばれるかも」「おやつを出したら逆に機嫌が悪くなるかな」と頭の中で小さな判断を繰り返してきました。
外出先での「間もなく」は、待つ時間そのものよりも“先が見えない不安”がストレスになりやすいと感じます。
特に子どもが小さいうちは、待ち時間を調整する選択肢が少なく、親の気持ちにも余裕がなくなりがちです。
家庭内でのすれ違い
家庭の中でも、「間もなく」はよく使われます。「間もなくごはんだよ」「間もなく出かけるよ」といった声かけは、とても便利です。ただ、その便利さが、すれ違いを生むこともあります。
たとえば料理が思ったより進まず、実際には20分以上かかってしまったとき。子どもは「もうすぐって言ったのに」と不満そうな顔をします。親としては悪気はなくても、子どもから見ると約束が守られなかったように感じることがあります。
曖昧な言葉が続くと、「言ってることが当てにならない」という小さな不信感につながることもあるので、注意が必要です。私もこのことに気づいてから、「あと10分」「このタイマーが鳴ったら」と、少し具体的に伝えるようになりました。
こうした家庭内のすれ違いは、言葉を少し変えるだけで減らせます。「間もなく」が悪いわけではなく、使いどころと伝え方が大切なのだと感じています。
「間もなく」に振り回されないための考え方
「間もなく」という言葉そのものを使わない生活は、正直むずかしいですよね。家庭でも外出先でも、自然と口に出てしまう便利な表現です。ただ、受け止め方を少し変えるだけで、気持ちのザワザワはかなり減らせます。
大切なのは、「言葉を信じすぎない仕組みを自分の中につくること」だと、私は感じています。
具体的な時間に置き換える
誰かから「間もなく」と言われたら、そのまま受け取らずに、自分の中で具体的な時間に置き換えてみるのがおすすめです。たとえば、「間もなく=10分以内」「公共の場なら5分くらい」など、自分なりの基準を決めてしまいます。
こうしておくと、「まだ来ない」という気持ちが、「まあ、まだその範囲内だよね」と落ち着いた受け止めに変わります。期待値を最初から少し下げておくことで、現実とのズレに振り回されにくくなります。
私も病院やお迎え待ちの場面では、「間もなく=すぐではないかも」と一度クッションを置くようにしています。それだけで、気持ちに余裕が生まれました。
子どもには別の伝え方をする
子どもに対しては、大人同士と同じ感覚で「間もなく」を使わない方が安心な場面が多いです。子どもは時間の長さを感覚でつかみにくいため、曖昧な言葉ほど不安になりやすいからです。
「あと5分」「このタイマーが鳴ったら」「この絵本を読み終えたら」など、目に見える・終わりが分かる基準で伝えると、子どもは状況を理解しやすくなります。
私もこの伝え方に変えてから、外出先での「まだ?」が明らかに減りました。
また、どうしても時間が読めないときは、「何分かは分からないけど、終わったら必ず教えるね」と正直に伝えるのもひとつの方法です。曖昧さを曖昧なまま伝えないことが、親子双方の安心につながります。
「間もなく」に振り回されないコツは、言葉をなくすことではなく、使い分けること。そう考えると、毎日の声かけが少しラクになります。
言葉の曖昧さとうまく付き合うコツ
日本語には、「少し」「そのうち」「間もなく」など、はっきりした数字を出さない表現がたくさんあります。子育て中は、こうした言葉に振り回されてしまいがちですが、大切なのは「曖昧=悪い」と決めつけないことです。
曖昧さには、ちゃんと意味や役割があります。それを理解すると、受け止め方が少し変わってきます。
曖昧さは相手への配慮でもある
「間もなく」という言葉は、いい加減だから使われているわけではありません。正確な時間が読めないときに、「でも、もう終わりが見えてきたよ」「長くは待たせないつもりだよ」という気持ちを伝えるための表現です。
たとえば、病院や公共の場では、分単位で約束できないことも多いですよね。そんなときに無理に数字を出すより、「間もなく」と伝える方が、結果的に相手を安心させる場合もあります。
曖昧さは、状況の不確実さを正直に含んだ、相手への配慮の言葉とも言えます。
私も以前は、「ちゃんと時間を言ってほしい」と思っていましたが、相手の立場を想像するようになってからは、「今はこれ以上は言えないんだな」と受け止められるようになりました。
期待しすぎない姿勢を持つ
一方で、聞く側が「すぐ来るはず」「もう終わるはず」と期待しすぎてしまうと、曖昧な言葉は一気にストレスの原因になります。
そこでおすすめなのが、「間もなく」は目安であって、約束ではないと心の中で整理しておくことです。
私自身、「間もなく=必ず数分以内」と思い込むのをやめてから、待ち時間のイライラがかなり減りました。「来たらラッキー」「まだなら想定内」くらいの気持ちでいると、不思議と心が落ち着きます。
曖昧な言葉に正確さを求めすぎないことが、自分を守るコツでもあります。相手の言葉を変えるのは難しくても、自分の受け取り方は少しずつ調整できます。
言葉の曖昧さは、なくすものではなく、付き合い方を覚えるもの。そう考えると、「間もなく」に対する見え方も、少しやさしくなるはずです。
まとめ|「間もなく」を自分なりに翻訳してみよう
「間もなく」という言葉に、明確な分数の正解はありません。5分なのか、10分なのか、それとももう少しかかるのか。場面や人によって意味が変わるからこそ、聞く側が混乱しやすい言葉でもあります。
だから大切なのは、言葉そのものを正そうとすることではなく、自分の中で受け取り方のルールを決めておくことです。「間もなく=10分くらい」「外出先では少し長めに見る」など、自分なりの基準を持つだけで、気持ちはずいぶん落ち着きます。
次に「間もなく」と聞いたら、そのまま待つのではなく、心の中で「10分くらいかな」と一度翻訳してみてください。そのひと手間が、期待と現実のズレをやわらげてくれます。すぐ来なくても「想定内」と思えるだけで、イライラは減っていきます。
子どもと一緒の場面では、さらに一工夫が必要です。数字や行動で区切って伝えたり、正直に「まだ少しかかりそう」と共有したりするだけで、親子双方のストレスは軽くなります。
曖昧な言葉を、具体的な安心に変えていく意識が、日常を少し楽にしてくれます。
「間もなく」は、なくすものではなく、付き合い方を工夫する言葉です。自分なりの翻訳を持ちながら、曖昧な表現とも上手につき合って、毎日の小さなストレスを一つずつ減らしていきましょう。














