「今月も水道代、こんなにするの?」
検針票を見て、思わず声が出たのを覚えています。子どもが増えて洗濯もお風呂も回数が増え、在宅時間も長くなっていました。「使っている実感はあるけれど、ここまで高い?」というのが正直な気持ちでした。

節約しなきゃと思っても、我慢ばかりは続きません。そこで私が考えたのは、「無理に減らす」のではなく、「気づいたら減っていた」状態を作ること。結果として、生活のストレスを増やさずに水道代を下げることができました。

この記事では、子育て家庭でも取り入れやすかった、わが家の節水習慣を5つ紹介します。「節約が苦手」「意識するのが続かない」という方にこそ、読んでほしい内容です。

習慣① お風呂の「ためすぎ」をやめた

湯量を一度だけ見直した

以前のわが家では、「少ないと寒いかも」「子どもが動いたら足りなくなるかも」と、なんとなく不安で多めにお湯を張っていました。正直、毎日のことなので、湯量を意識したことはほとんどなかったと思います。

きっかけは、たまたま浴槽の内側にある目盛りを見たことでした。「いつもこの線より上まで入れてるけど、そこまで必要なのかな?」と、ふと疑問に感じたんです。そこで一度だけ、家族で話し合って湯量を見直しました。

ポイントは、毎日細かく調整しようとしなかったこと。「ここまで」と目安のラインを決めて、それ以上は入れない。この“考えなくていい状態”を作れたことが、いちばん続いた理由だと思っています。

実際にやってみると、体感的にはほとんど変わりませんでした。湯船に浸かる時間や入り方を少し工夫するだけで、「少ない」「寒い」と感じることはなく、子どもからも特に不満は出ませんでした。

それなのに、検針票を見ると水道代はしっかり下がっていて、「毎日の当たり前」を見直すだけで、こんなに違うんだと実感しました。お風呂は使う水の量が多いからこそ、ここを一度整える効果は大きかったです。

「節水しなきゃ」と毎日意識するよりも、最初に一度決めてしまう。その方が、忙しい子育て家庭には合っていると感じています。

習慣② シャワーは「出しっぱなし」を前提にしない

止める場所を決める

節水と聞くと、まず道具を変えようと考えがちですが、わが家が最初に見直したのはシャワーヘッドではなく「使い方」でした。以前は、体や髪を洗っている間も、なんとなくシャワーを出したままにしていることが多かったと思います。

そこで決めたのが、「ここでは止める」という場所をはっきりさせること。体を洗うとき、シャンプーやトリートメントをしているときは、必ずシャワーを止める。このルールを作っただけでした。

最初のうちは、つい忘れてしまうこともありました。でも、数日続けるうちに「止めるのが普通」という感覚に変わっていきました。毎回節水を意識するのではなく、動作の流れの中に組み込んだことが、続いた理由だと感じています。

子どもに対しても、「止めなさい」と注意するのではなく、「泡の時間はお水お休みね」と声をかけています。遊びの延長のように伝えると、意外とすんなり受け入れてくれました。叱らず、家族で同じルールを共有するだけで、バタバタしがちな入浴時間も穏やかになった気がします。

シャワーは短時間でも使う水の量が多いので、この習慣が定着してからは、水道代への効果を実感しやすかったです。何かを我慢するというより、「出しっぱなしにしないのが当たり前」にする。その感覚に切り替えられたことが、わが家の節水につながりました。

習慣③ 洗濯は「回数」より「まとめ方」を変えた

少量洗いをやめた

以前のわが家では、「汚れたらすぐ洗う」が当たり前でした。子どもの服は食べこぼしや外遊びで汚れやすく、「放っておくと落ちにくそう」という不安から、少量でも洗濯機を回してしまっていたんです。

でも、水道代と電気代を改めて考えたとき、「この回し方、本当に効率いいのかな」と疑問に感じました。そこで見直したのが、洗濯の“回数”ではなく“まとめ方”です。

決めたのは、「これだけ溜まったら回す」という最低ライン。洗濯カゴがこの高さまで来たら回す、それまでは基本的に待つ。毎回判断しなくていいように、基準を一度決めました。この“迷わなくていい仕組み”ができたことで、無理なく続けられたと感じています。

もちろん、体操服や泥汚れなど、どうしても早く洗いたいものが出る日もあります。そういうときは無理に我慢せず、その都度対応するようにしました。「絶対まとめなきゃ」と決めつけなかったことで、ストレスはほとんどありませんでした。

結果的に、洗濯回数は自然と減り、水道代にも影響が出ました。それ以上に助かったのは、干す回数が減ったこと。洗濯物を干す・取り込む・たたむという一連の家事が少なくなり、気持ちにも時間にも余裕が生まれました。

洗濯は毎日のことだからこそ、少しの見直しが積み重なります。「回すかどうか」を毎回考えるのではなく、「回す基準」を決める。この考え方は、忙しい子育て家庭にこそ向いていると感じています。

習慣④ 食洗機と手洗いを使い分けた

全部手洗いをやめた

以前の私は、「少しの食器なら手洗いの方が節約」と思い込んでいました。食洗機は「たくさん溜まってから使うもの」「電気も水も使いそう」というイメージがあったからです。そのため、食洗機があるのに、結局ほとんど手洗いで済ませていました。

でも、水道代を見直す中で調べてみると、使い方によっては食洗機の方が水の使用量が少ないことを知りました。特に油汚れの多い食器を手洗いすると、流しっぱなしの水が増えがちで、思っている以上に水を使っていることに気づいたんです。

そこでわが家では、「全部どちらか」に決めるのをやめました。油汚れが多い日や食器の量がある日は食洗機、コップや軽く使ったお皿が数枚だけの日は手洗い。このように使い分けるルールにしました。一つのやり方にこだわらず、状況で選ぶようにしたことで、節水も気持ちの余裕も両立できたと感じています。

食洗機を使う日は、「今日はまとめて任せよう」と割り切れるので、家事の負担も軽くなります。一方で、手洗いの日も「少量だからすぐ終わる」と思えるので、ストレスにはなりません。

「節約=我慢」ではなく、「選択肢を増やす」。そう考えるようになってから、水道代だけでなく、日々の家事に対する気持ちもラクになりました。家庭ごとに正解は違うからこそ、わが家に合う使い分けを見つけられたことが、大きな変化だったと思います。

習慣⑤ 水を使う場所を“意識できる化”した

検針票を家族で見る

節水のために新しいルールを増やしたり、細かく注意したりはしませんでした。わが家でやったのは、とてもシンプルなこと。検針票が届いたら、しまい込まずに一度家族で目を通す。それだけです。

「今月はどうだった?」「ちょっと上がってるね」「先月より下がったね」
数字を見ながら、そんな何気ない会話が自然と生まれるようになりました。原因を追及したり、誰かを責めたりすることはありません。ただ“結果を知る”ことを大切にしました。

節約を意識させようとしなくても、数字が見えるだけで行動は変わると感じています。自分たちがどれくらい水を使っているのかが分かると、「シャワー少し止めようかな」「洗濯まとめられるかも」と、それぞれが自然に考えるようになりました。

子どもにとっても、検針票は分かりやすいきっかけになります。「水を使うと数字が増える」「気をつけると減る」という仕組みが目に見えるので、難しい説明をしなくても伝わりやすかったです。

節約を押しつけるのではなく、家族全員が同じ情報を共有すること。その積み重ねが、水の使い方を少しずつ整えてくれました。特別な工夫をしなくても、「知る」だけで変わることがある。わが家では、この習慣が節水を続ける土台になっています。

まとめ|水道代の節約は「我慢」より「習慣」で決まる

水道代を下げるために、何かを大きく変えたり、強い意志で頑張り続けたりする必要はありませんでした。振り返ってみると、わが家がやっていたのは、とても地味で小さなことばかりです。

・一度決めたルールを続ける
・家族で状況を共有する
・完璧を目指さない

この3つを意識しただけで、水道代は自然と落ち着いていきました。節約しようと気合を入れたわけでも、毎日細かく意識していたわけでもありません。「考えなくても同じ行動になる状態」を作れたことが、いちばん大きかったと感じています。

以前は、検針票を見るたびに「また高い…」とため息が出ていました。でも今は、「今月どうだったかな」と落ち着いて見られるようになりました。それだけでも、気持ちの負担はかなり違います。

もし今、「水道代が高すぎる」「節約しなきゃと思うけど続かない」と感じているなら、今日すべてを変えようとしなくて大丈夫です。お風呂の湯量を一度見直す、シャワーを止める場所を決める、洗濯の回し方を考える。その中から、ひとつだけ選んでみてください。

その小さな一歩が、来月の検針票を見たときの「ちょっと安心した」という気持ちにつながるかもしれません。無理のない形で続けられることが、結果としていちばんの節約になる。そんなふうに、わが家は実感しています。