おうち時間が長くなると、「どこにも出かけられないけれど、子どもを思いきり遊ばせたい…」と悩む日がありますよね。外遊びの代わりにテレビが増えると、なんとなく罪悪感を覚えてしまうことも。そんなときに助けられたのが“おうちキャンプ”でした。

準備はほとんどいらず、リビングやベランダが一瞬で子どものワクワク空間に変わります。特別な道具がなくても大丈夫。家にあるもので気軽に楽しめて、親子の時間がぐっと豊かになるんです。この記事では、初心者でもすぐ試せるアイデアを体験談とともにご紹介します。

おうちキャンプの魅力とは?

リビングやベランダで気軽に楽しめる「おうちキャンプ」。外に出かける準備がいらないのに、子どものテンションが一気に上がるので、わが家でも何度も救われてきました。特に小さな子どもがいると、キャンプ場までの移動だけでぐったりしてしまいますよね。「やりたい気持ちはあるのに、準備と移動がしんどい…」そんな悩みを抱えていた頃に試したおうちキャンプは、あまりにも手軽で、そして想像以上に楽しかったんです。

私が感じているいちばんの魅力は、家にいながら“非日常”をつくり出せることです。普段の生活スペースでも、照明を少し落としたり、ブランケットで簡単なテントを作ったりするだけで、子どもたちの目の輝きが変わります。「わぁ、なんか特別な感じ!」という声を見るたびに、ああやってよかったなと心から思います。

外出できない日でもアウトドア気分を味わえる

急な雨の日や、子どもの体調がすぐれず外に出られない日、家族の予定がバラバラで出かける余裕がない週末…そんなタイミングでも、おうちキャンプなら気持ちを切り替えて楽しめます。

わが家では、天気が悪い日にはリビングを「探検キャンプ場」にしてランタンを灯し、晴れの日にはベランダへ出て風の音や鳥の声に耳を傾けながら“ミニ外遊び”をしています。ほんの少し視点を変えるだけで、家の中でも自然を感じる時間にできるのが魅力です。

準備が少なくて始めやすい

忙しい家庭にとって、準備がいらないのは大きなメリットです。キャンプ道具を揃えていなくても、家にある布団やシーツ、懐中電灯があれば十分スタートできます。

私が最初にやったときは、シーツ1枚でイスを覆って簡易テントを作っただけ。でもその“なんちゃって感”が逆に子どもには新鮮だったようで、テントの中で寝転がったり、おやつを食べたり、想像以上に楽しんでくれました。

そして気づいたのは、「完璧を目指さなくていい」ということ。子どもにとって大事なのは空間の完成度ではなく、“家族と一緒に特別な時間を過ごしている”という体験そのものなんですよね。

おうちキャンプは、そんな“ちょっと特別な時間”を手軽に作れる、魔法のような遊びだと感じています。

おうちキャンプの場所別アイデア

「テントがないとキャンプはできない?」とよく思われますが、実は家のどのスペースでも工夫次第で雰囲気づくりができます。むしろ、家の特徴に合わせてアレンジできるので、外のキャンプより準備も自由。子どもの年齢や気分に合わせて場所を選べるのも、おうちキャンプの大きな魅力です。

リビングなら“秘密基地づくり”が主役

家で一番広いことが多いリビングは、おうちキャンプに最適なスペース。ソファにシーツをかけて三角屋根を作ったり、イスを並べてトンネルにしたりと、発想次第でどんな形にも変えられます。

特に子どもは“自分だけの場所”にワクワクするので、基地づくりはそれだけで大人気。わが家では必ず「今日はどんなテントにする?」と子どもに聞いて、設計段階から一緒に楽しんでいます。自分で決められるからこそ、完成したときの満足度が違うんですよね。

また、テントの中にランタンやお気に入りのおもちゃを入れると、秘密基地感が一気にアップします。ほんの小さな工夫でも、子どもの想像力が大きくふくらむのがリビングキャンプの面白さです。

ベランダは“ミニ庭キャンプ”に変身

ベランダは外の空気を感じられるため、家の中では味わえない開放感があります。レジャーシートを敷いて折りたたみイスを置くだけで、小さなキャンプサイトが完成します。

晴れた日は風の匂いや太陽の光を感じながらおやつタイムをしたり、家の前の景色を眺めたり。外に出かけるのが難しい日でも「ちょっと外にいる感じ」が子どもにとっては新鮮です。

夜になると雰囲気はさらに変わります。ランタンや電池式キャンドルを点けるだけで、ぐっと本格的なキャンプのように。わが家でも「夜のベランダキャンプ」は子どもたちの特別イベントになっています。静かな夜風を感じながらおしゃべりする時間は、普段の生活ではなかなか味わえない贅沢さがあります。

寝室では“おやすみキャンプ”が雰囲気抜群

寝室は、実はおうちキャンプと相性が抜群。照明が調整しやすく、落ち着いた空間なので、寝る前のゆったり時間にぴったりです。

灯りをぐっと落として薄暗い空間を作ると、それだけで子どもの気分は高まります。星型ライトを天井に映したり、懐中電灯で影絵遊びをしたり、布を使って光をやわらかくしてみたり。少しの工夫で大きく雰囲気が変わるのが寝室キャンプの魅力です。

特に夜のキャンプは、テンションが上がりすぎないように落ち着いた遊びにするとスムーズに眠りにもつながります。「寝る前の特別な時間」を演出できるのは寝室ならではの良さです。

おうちキャンプを盛り上げるアイテム

おうちキャンプの良さは、専用のキャンプ用品がなくても楽しめるところです。もちろん本格的なギアがあればワクワクしますが、まずは「家にあるものをどう変身させるか」を考えるほうがハードルが下がります。ちょっとしたアイテムと演出で、子どものテンションはぐっと上がります。

ランタンやライトで雰囲気アップ

キャンプといえば、やっぱり“灯り”が主役。LEDランタンが1つあると心強いですが、なければ懐中電灯でも十分です。懐中電灯に薄い布やハンカチをふわっとかぶせると、光が柔らかくなって一気にキャンプらしい雰囲気に。照明を部屋の端に置いたり、床に向けて照らしたり、当てる場所を変えるだけでも見え方が変わります。

わが家では、部屋の照明を少し落として「ここから先はキャンプ場ね」と区切りをつけることもあります。普段と同じリビングでも、光の量と位置を変えるだけで、子どもの表情がパッと変わるのがおもしろいところです。暗い空間だからこそ、灯りひとつで“特別な夜”が簡単に演出できるのがおうちキャンプの大きな魅力です。

寝袋の代わりにブランケットを活用

本物の寝袋があればもちろん楽しいですが、「買わないと始められない」と思ってしまうともったいないですよね。家にあるブランケットやタオルケットを2〜3枚重ねて敷き、その上にくるまるだけでも、子どもにとっては“キャンプの寝床”になります。

ポイントは、「いつもの布団」とは違う形にしてみること。ソファの下にもぐりこめるようにしたり、クッションで囲って“秘密のベッド”っぽくしたり、自分なりの工夫を加えていきます。子どもに「どこに寝床を作る?」と聞いて、一緒に場所を決めるのも盛り上がります。形はなんでもいいので、“自分たちで作った寝床に入る体験そのもの”を楽しめるようにしてあげると、満足感がぐっと高まります。

専用バッグにおもちゃや図鑑を入れておく

おうちキャンプを何度かやってみると、「あ、これがあると便利だな」という持ち物が見えてきます。そこでおすすめなのが、“キャンプ専用バッグ”を1つ作っておくこと。リュックでもトートバッグでもいいので、家のどこかに用意しておきます。

中身は、子どものお気に入りのミニカーやぬいぐるみ、図鑑や絵本、小さなライトなど。「キャンプのときにだけ出てくるアイテム」にすると、特別感が増して子どももワクワクします。また、遊び終わったあとも「キャンプバッグに戻そうね」と声をかけると片付けがスムーズになり、親のストレスも減ります。

わが家では、子ども自身に「キャンプバッグに入れたいもの」を選んでもらっています。そうすると自分で準備したという意識が生まれ、“セットを開けるところからもう楽しい”という流れを作れるのがこのキャンプバッグの良いところです。

おうちキャンプで楽しむ簡単ごはん

キャンプといえば、やっぱり「外で食べるごはん」のワクワク感。おうちキャンプでも、ほんの少し工夫するだけで雰囲気がぐっと変わり、子どもたちが一気に笑顔になります。特別な食材や道具がなくても、家にあるもので“キャンプっぽさ”を演出できるのが魅力です。調理そのものを子どもと一緒に楽しめば、食べる時間まで含めてひとつのイベントになります。

ホットサンドや焼きおにぎり

ホットサンドメーカーがなくても、フライパンでパンを押し焼きしたり、焼きおにぎりを作ったりするだけでキャンプ感がアップします。パンの中身はチーズやハム、昨晩のおかずの残りでもOK。カリッと焼けた香りは、家の中でも“アウトドアの朝ごはん”のような雰囲気に。

焼きおにぎりなら、しょうゆを軽く塗って両面をこんがり焼くだけ。子どもと一緒に「ちょっとハケで塗ってみる?」と声をかけると、料理が“遊び”に変わります。

特別な調理器具がなくても、火を使って香ばしさを出すだけで一気にキャンプ気分が高まるのがこのメニューの魅力です。

ローストポテト風おやつ

じゃがいもを使ったローストポテト風のおやつは、おうちキャンプにぴったり。電子レンジで加熱したじゃがいもに、バターと塩を絡めるだけで完成です。時間がある日はオーブンで少し焼いても香ばしくて美味しい。

アウトドアで食べるじゃがいもって、なぜか特別に感じますよね。その雰囲気を家で再現できるので、子どもたちもいつも以上に食いついてくれます。「熱いからフーフーしてね」と声をかけたり、「次はどんな味にしようか?」と話すだけでも、小さな探検家たちがもっとワクワクしてくれます。

みんなで作るキャンプ風スープ

キャンプの定番である“煮込み系”の料理は、おうちキャンプでも楽しみやすいメニューです。野菜をざく切りにして鍋に入れるだけで簡単に完成します。スープにすることで、調理のハードルがぐっと下がるのも嬉しいポイント。

子どもには「にんじん入れてくれる?」や「ぐるぐる混ぜてみる?」など、簡単な工程を任せると、料理が“冒険の一部”になります。「自分で作った!」という気持ちがあると、不思議と食欲もアップ。普段苦手な野菜を食べてくれることもあります。

料理を一緒にする時間そのものが、おうちキャンプをより特別で温かい思い出にしてくれるはずです。

おうちキャンプで起こりがちな困りごとと対策

おうちキャンプは手軽で楽しい反面、実際にやってみると「ここがちょっと大変だったな」と気づくポイントもあります。とはいえ、どれも小さな工夫で解決できるものばかり。前もって対策を知っておくと、親も子どももストレスなく楽しめます。

部屋が散らかりやすい

シーツやクッション、おもちゃがあちこちに広がり、「片付けが大変…」と感じるのは、おうちキャンプあるある。作る工程が楽しいだけに、気づけばリビングが大冒険の跡地になっています。

そこでわが家では、最後に必ず「片付けタイム」を設定しています。タイマーを使って「よーいスタート!」とゲーム感覚にしたり、好きな音楽を流しながら片付けると、子どもも自然とスイッチが入ります。

片付けを“遊びの延長”にすることで、親の負担が大きく減るのがポイントです。

途中で飽きることがある

子どもは集中できる時間が日によって違うので、せっかく準備しても「もう飽きた〜」なんてこともあります。でも、これは全く問題ありません。

無理に続けさせるよりも、「今日はこのくらいにしようか」「次はどんなキャンプにする?」と、次回への楽しみに繋げるほうが気持ちよく終われます。おうちキャンプは“いつでもできる”からこそ、短くても回数を重ねたほうが楽しかったりします。

飽きやすい子には、最初に「ミッション」を作るのもおすすめ。
・影絵で動物をひとつ作る
・キャンプごはんをひとつ作る
など、小さめの目標があると、達成感があって楽しみやすくなります。

寝かしつけが遅くなりがち

キャンプ気分が楽しくて、そのまま夜更かしモードに入りやすいのもおうちキャンプの特徴。興奮がおさまらず、「まだ寝たくない!」となることもあります。

そんなときは、あらかじめ“終わりの合図”を決めておくとスムーズです。
わが家では「ライトをひとつ消したらおしまいね」と伝えておき、遊びが盛り上がってきた頃に合図を出します。明るさが変わると気持ちが自然と落ち着くので、切り替えがしやすくなります。

また、寝る場所を最初から“寝室キャンプ”にしておくと、布団にそのまま移動できて楽になります。活動的な遊びから、影絵やキャンプ風スープなどの“落ち着く遊び”への流れをつくることも効果的です。

楽しさを保ちながら自然と「おやすみモード」に誘導する工夫が、夜の成功ポイントです。

まとめ|今日の夜、5分だけ“おうちキャンプ”を試してみよう

おうちキャンプは、特別な準備をしなくても家族の時間がぐっと豊かになる遊びです。ライトをひとつつけるだけ、ブランケットを広げるだけ。それだけでも部屋の雰囲気が変わり、子どもの目がぱっと輝きます。忙しい毎日の中で「何かしてあげたいけど時間がない…」と思うときこそ、おうちキャンプはぴったりです。

「ちゃんとキャンプっぽくしなくちゃ」と思わなくて大丈夫。小さな工夫の積み重ねが、子どもにとっては大きなイベントになります。家の中だからこそ安心して楽しめて、親子の会話も自然と増えていきます。

今日は寝る前の5分だけでも、「ライトつけて影遊びしてみる?」と声をかけてみてください。ほんの短い時間でも、“家の中が特別な場所に変わる瞬間”は子どもの心にしっかり残ります。

その小さな一歩が、明日の楽しみにつながり、家族の思い出をやさしく積み重ねてくれますように。