毎日使う洗濯機、見た目はきれいでも「最近、洗濯物がなんか臭う…?」と思ったことはありませんか。私も以前、柔軟剤を替えても臭いが取れず、原因がわからず悩んでいました。調べてみると、原因は洗濯槽の汚れでした。
この記事では、私が実際に試して効果があった「掃除の頻度」と「やり方」を紹介します。忙しい毎日でも無理なく続けられるコツを押さえて、家中がふんわりいい香りに包まれる洗濯タイムを取り戻しましょう。
目次
洗濯槽の掃除はどれくらいの頻度が理想?

私の家では、2〜3ヶ月に一度を目安に洗濯槽の掃除をしています。
この頻度は、実際に家族構成や洗濯の回数を考えるとちょうどよく、無理なく続けられるペースです。洗濯は毎日のように行う家事だからこそ、知らないうちに洗濯槽の裏側にカビや皮脂汚れがたまってしまうんですよね。
特に梅雨や夏場は湿気が多く、カビが繁殖しやすい時期。この季節は洗濯物も乾きにくく、洗濯機内も湿った状態が続くため、カビにとって理想的な環境になってしまいます。私は6月〜8月の間は、少し頻度を上げて1〜2ヶ月に1回ペースで掃除しています。
一方、冬は空気が乾燥しているためカビの繁殖スピードが遅く、3ヶ月に1回程度でも十分きれいな状態を保てます。
洗濯槽の汚れは目に見えにくいのが厄介なところ。カビや洗剤カス、皮脂汚れなどが蓄積すると、洗濯したはずの衣類に臭いや黒い汚れが付着してしまうことがあります。
「洗濯物が乾いたのに、なんとなく生乾き臭がする…」というときは、まさにそのサイン。定期的に槽洗浄を行うことで、洗濯物もふんわり清潔に仕上がるようになりますよ。
こんなサインが出たら早めの掃除を
以下のような兆候が出たら、予定より早めに洗濯槽の掃除をしておきましょう。
洗濯物がなんとなく臭う
洗濯槽の裏やフチに黒い汚れが見える
排水口や洗濯機周辺からカビ臭がする
洗濯後に黒い小さなカスが衣類に付く
これらは、すでにカビや洗剤カスがたまっているサインです。特に、衣類に黒いカスが付き始めたら要注意。洗濯槽の裏側で「バイオフィルム」と呼ばれるぬめり汚れが広がっている可能性があります。
また、洗剤や柔軟剤の量が多すぎると、残留成分が蓄積してカビの温床になることも。
私は一度、香りの強い柔軟剤を毎回多めに使っていた時期がありましたが、結果として槽内にベタつきが出てしまいました。
それ以降は、規定量を守り、洗濯後にフタを開けて乾燥させるようにしています。
掃除の頻度を「季節+サイン」で調整しながら、早めに対応していくことが大切です。
“なんか臭うかも?”と思った時点で掃除をするのが、清潔を保ついちばんのコツですよ。
掃除の頻度を季節や使い方で調整する

洗濯槽の掃除頻度は、家庭ごとの「使い方」や「季節の気候」によっても変わります。
私の家では、共働きでほぼ毎日洗濯するため2ヶ月ごとがちょうどいいペースですが、週に数回しか洗濯しないご家庭なら3〜4ヶ月に1回でも十分きれいな状態を保てます。
つまり、「どのくらい汚れるか」は洗濯機の使用頻度と環境によって違うんです。
家族構成による違いを意識する
家族が多いと、それだけ洗濯物の量も増えます。タオルや靴下、子どもの服など、湿ったままカゴに入れることが多いと、カビや雑菌の原因になります。
特に子どもが小さい家庭では、肌着やよだれかけをこまめに洗うため、洗濯機の中が常に湿っている状態になりがちです。
そのため、毎日洗濯する家庭では、カビの発生を防ぐために1〜2ヶ月に1回の掃除がおすすめです。
一方、一人暮らしや共働きで週末にまとめ洗いをするスタイルなら、使用回数が少ない分、汚れの蓄積もゆっくり。
それでも3〜4ヶ月に1度はしっかり洗浄しておくと、臭いやカビを未然に防ぐことができます。
季節別のおすすめ掃除サイクル
洗濯槽の汚れ方は、季節によってもかなり違います。
とくに湿度が高い季節は、見えないカビが一気に繁殖しやすくなります。
春・梅雨・夏:1〜2ヶ月に1回が理想
→ 湿気と気温の高さで、洗濯槽の裏側にカビが繁殖しやすい季節。特に梅雨は要注意。
カビが増える前に予防的に掃除しておくと、黒い汚れがつきにくくなります。秋・冬:2〜3ヶ月に1回でOK
→ 空気が乾燥しているため、カビの発生スピードが遅くなります。
ただし、室内干しが増える季節でもあるので、洗濯後の槽内乾燥を忘れずに。
このように、季節の特徴を意識して調整することで、無駄なく効率的にきれいな状態を保てます。
日常のひと工夫で掃除頻度を減らすコツ
掃除の間隔を少しでも延ばしたいなら、普段のちょっとした習慣が大切です。
特に効果的なのが、「洗濯後にフタを開けておく」こと。これだけで湿気が逃げ、槽内のカビ繁殖が大幅に抑えられます。
また、洗剤や柔軟剤を入れすぎると、溶け残った成分がカビのエサになってしまうことも。適量を守ることで、汚れの進行をゆるやかにできます。
私も以前は柔軟剤の香りを強くしたくて多めに入れていましたが、結果としてカビ臭が悪化…。
いまでは「規定量を守り、フタを開ける」この2つを徹底することで、掃除の回数を減らしながら清潔をキープできています。
掃除を頑張ることよりも、「汚れをためない環境づくり」を意識するほうが続けやすいもの。
季節や使い方に合わせてペースを調整しながら、ムリなく続けるのが一番のポイントです。
洗濯槽の掃除方法|市販クリーナーと酸素系漂白剤の使い分け

洗濯槽の掃除には、主に「市販の洗濯槽クリーナー」と「酸素系漂白剤」の2種類があります。どちらもドラッグストアで簡単に手に入りますが、目的や汚れの状態によって使い分けるのがポイントです。
私も以前は「どっちを使えばいいの?」と迷っていましたが、使い分けを意識するようになってから、明らかに洗濯物の臭いが減りました。
市販の洗濯槽クリーナーを使う場合
市販の洗濯槽クリーナーは、忙しい日でも手軽に掃除できるのが最大のメリットです。
全自動洗濯機やドラム式洗濯機など、それぞれの機種に対応したタイプが販売されているので、パッケージをよく確認して選びましょう。
使い方は簡単で、クリーナーを投入し、洗濯槽を“槽洗浄モード”または“標準コース”で回すだけ。
洗剤メーカーの製品を選ぶと、洗濯槽の材質に配慮されており、安心して使えます。
とくに初めて掃除する方や時間がない方は、市販クリーナーを月1回の軽いメンテナンスとして取り入れるのがおすすめです。
また、最近では「泡タイプ」「液体タイプ」「タブレットタイプ」などさまざまな形状があり、タブレットならポンと入れるだけで完了。
小さな子どもがいて時間に追われる毎日でも、手間をかけずに清潔を保てます。
酸素系漂白剤でしっかり掃除したい場合
一方、黒カビや臭いがしつこいときには酸素系漂白剤によるつけ置き洗浄が効果的です。
粉末タイプの酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)は、ぬるま湯(40〜50℃)で溶かすと活性化し、泡の力で汚れを浮かせて分解します。
手順の一例
洗濯槽いっぱいにぬるま湯をためる
酸素系漂白剤(約200〜300g)を投入して溶かす
数分間“洗いモード”を回してから電源を切り、3〜4時間つけ置き
再度洗い・すすぎ・脱水を行う
この方法を行うと、水面に黒いカスが浮いてくることがあります。初めて見たときはショックでしたが、それだけ汚れが取れた証拠。
つけ置き後はスポンジで槽の内側を軽くこすり、しっかりすすぎましょう。
私はこの方法を3回に1回の“徹底掃除デー”として取り入れています。
時間は少しかかりますが、終わったあとの洗濯物の香りがまるで新品のようにスッキリして、達成感があります。
どちらを選ぶかは“目的”で決める
日常的なメンテナンス重視 → 市販クリーナー
しっかりリセットしたい → 酸素系漂白剤
このように、普段は市販クリーナーでこまめにケアし、季節の変わり目や梅雨前後に酸素系漂白剤でしっかり掃除するのがおすすめです。
また、塩素系漂白剤もありますが、刺激臭が強く金属部分を傷めることがあるため、家庭では酸素系のほうが安心です。
“軽め掃除+定期的な徹底洗浄”の組み合わせが、臭いやカビを根本から防ぐ秘訣です。
掃除をラクに続けるためのコツ

正直なところ、洗濯槽の掃除って「今日はいいか」とつい後回しにしてしまいがちですよね。
私も以前は、気がつけば半年以上掃除していなかったこともあります。けれど、毎回完璧にやる必要はなく、ちょっとした習慣を積み重ねるだけで汚れの進行を大幅に防ぐことができるんです。
毎日の中で無理なくできる工夫を取り入れると、掃除のハードルがぐっと下がり、結果的に「きれいを保つ」ほうがラクになります。
普段からできるカビ予防の習慣
洗濯槽のカビは、湿気と汚れが大好物。つまり、湿った状態をできるだけ作らないことが大切です。
特別な道具もいらず、今日からすぐにできる習慣を紹介します。
1. 洗濯後はフタを開けて乾かす
洗濯が終わったあとにフタを閉めてしまうと、湿気がこもってカビが繁殖しやすくなります。
私は夜に洗濯をした日は、翌朝までフタを開けておき、内部を自然乾燥させています。
これだけで槽内のニオイが明らかに減りました。風通しを良くしてあげるだけで、雑菌の繁殖スピードが全然違います。
2. 洗剤・柔軟剤の入れすぎに注意する
「たくさん入れたほうが汚れが落ちる」「香りが強くなる」と思いがちですが、実は逆効果。
余分な洗剤成分が溶け残り、槽の裏側に膜を作ってしまうことがあります。
この膜がカビの栄養分となり、ぬめりや黒カビの原因に。
洗剤は“規定量を守る”ことがいちばんのカビ対策です。
私は計量スプーンをあえて見える位置に置き、感覚ではなく毎回きちんと量るようにしています。慣れると、ほんの数秒の手間です。
3. 月1回は「高水位・ぬるま湯」で槽洗浄モードを回す
槽洗浄モードを使うときは、水温がポイントです。冷たい水よりも、ぬるま湯(40℃前後)のほうが洗浄成分がしっかり働きます。
私は月の初めにスマホのカレンダーで「洗濯槽掃除」とリマインドを設定し、その日に必ず1回まわすようにしています。
スケジュール化すると、忘れにくく習慣化しやすいですよ。
無理なく続けるための工夫
掃除は“気合を入れるイベント”にしてしまうと続かなくなります。
でも、「洗濯の延長」でできるレベルに落とし込むと、自然と続けられるようになります。
たとえば、
洗濯を干すついでに槽の中を乾かす
週末の掃除時間に、同時進行で槽洗浄モードを回す
家族に「今日洗濯槽の日だよ」と声をかけてもらう
こうした「生活の流れに組み込む」ことが大切。
私は子どもと一緒に「泡が出るかな〜」と観察する感覚で洗浄をすることもあります。遊び感覚で関わると、負担も少なくなります。
洗濯槽の掃除は、“大掃除”ではなく「暮らしのリズムの一部」にするのがポイント。
少しの意識で、汚れをためないサイクルが自然とできていきます。
毎日の小さな工夫が、結局いちばんラクで確実なカビ予防になるんです。
まとめ|2〜3ヶ月に1回の掃除で、気持ちのいい洗濯習慣を
洗濯槽の掃除は、決して特別なことではありません。
毎日の家事の中に“ちょっとした延長”として取り入れるだけで、驚くほど清潔な状態を保つことができます。
「目安は2〜3ヶ月に1回」、そして「臭いや汚れが気になったときはすぐに実施」。この2つを意識するだけで、衣類の仕上がりも部屋の空気も、ぐっと心地よく変わります。
私自身、以前は「洗濯物が臭うたびに柔軟剤を変える」など、その場しのぎで対応していました。
けれど原因は、実は洗濯槽の見えない部分にたまったカビや汚れ。定期的に掃除をするようになってからは、柔軟剤の香りがより自然に感じられるようになり、タオルのふんわり感も戻りました。
小さな一歩から始めてみる
洗濯槽掃除を「時間のかかる大仕事」と思うと気が重くなりますが、最初の一歩はとても簡単。
今日の夜、洗濯が終わったあとにフタを開けておくだけでも立派なスタートです。
湿気がこもらず、カビの繁殖を抑えられるうえ、「きれいを保っている」という実感が生まれます。
次の段階として、1〜2ヶ月に1回、クリーナーや酸素系漂白剤でしっかり掃除をする。
そのサイクルを繰り返していくうちに、自然と「洗濯=清潔を守る習慣」という意識が身についていきます。
清潔な洗濯槽がもたらす心地よさ
洗濯槽が清潔だと、洗い上がりの衣類はもちろん、部屋干しのニオイや洗濯機まわりの空気までスッキリ。
家族の肌にも安心で、気づかぬうちに毎日の生活の快適度が上がります。
特に子どもの服やタオルなど、肌に直接触れるものが多い家庭では、洗濯槽の清潔=家族の健康を守ることにつながります。
「なんとなく臭う」「黒い汚れが浮いている」――そんな小さな違和感を放っておかず、すぐに行動することが大切です。
清潔な洗濯槽は、見えないところで家族の暮らしを支えてくれます。
洗濯槽を整えることは、家族の清潔と安心を守る第一歩。
無理なく続けられるペースで掃除を習慣化し、気持ちのいい洗濯時間をこれからも続けていきましょう。













