ゴールデンウィークの旅行って、どこに行っても混んでいて「子ども連れで楽しめるかな…」と不安になりますよね。私も毎年、楽しみと同じくらい心配が押し寄せてきます。移動中にぐずらないかな、待ち時間で疲れないかな、宿は快適かな…と考え出したらキリがありません。でも、実はちょっとした工夫を押さえるだけで、GWでも家族みんなが笑顔で過ごせる旅行になります。
この記事では、私自身の体験を交えながら、混雑をできるだけ避けて楽しむコツと、子連れにやさしいスポットを紹介します。あなたのGWが、家族にとって特別な思い出になりますように。
目次
ゴールデンウィークの子連れ旅行は“計画の早さ”が勝負
子連れ旅行でいちばん苦労するのは、やっぱり「混雑」。特にゴールデンウィークは、どこへ行っても人・人・人で、普段より何倍も疲れてしまうことがあります。だからこそ、早めの計画が“家族の快適さ”を左右します。私自身、計画を早めるだけで旅の満足度が大きく変わった経験があり、「あの時もっと早く動いておけば…」と思ったことも何度もあります。
子どもは大人より体力の起伏が激しいので、混雑で行列に並び続けるだけでもぐずったり泣いたりしがちです。そんなトラブルを避けるためにも、事前準備をしっかり整えておくことが、親の心の余裕につながります。
早めの予約でスケジュールに余裕をつくる
ゴールデンウィークの宿は、人気エリアだと3ヶ月前でも予約が埋まり始めることがあります。以前の私も、「そろそろ探そうかな」と1ヶ月前に動き出して、検索結果がスカスカで驚いたことがあります。空いているのは価格が高い宿や立地が不便な場所ばかりで、結局、妥協案で決めた旅行になってしまいました。
早めに予約しておくと、
・部屋の広さ
・お風呂の種類
・子ども向けサービス
・食事場所の選択肢
などをしっかり比較できて、子どもに合う環境をじっくり選べます。
特に、
「和室があるか」「ベッドが低いか」「ベビーバスの貸出があるか」
といった“子連れで重要なポイント”は、人気の宿ほど真っ先に埋まります。
予定が早く決まれば、当日の流れも余裕を持って組み立てやすいので、旅行中のバタバタが本当に減ります。
移動は“混まない時間帯”を選ぶ
移動時間の選び方だけで、旅行中の快適さが大きく変わります。私の家では、
・朝5時前後に出発する
・夕方〜夜に出発する
という“混雑の波を外す作戦”をよく使っています。
早朝や夕方は車の量が少なく、渋滞に巻き込まれにくいので、子どもが疲れにくいのが魅力です。うちの子どもたちは、始発のような早い時間だと車の中でよく寝てくれるので、目的地に着く頃にはご機嫌なことがほとんどです。
高速道路の混雑ピークは
・午前9時〜11時
・午後3時〜5時
に集中するため、ここを避けるだけでも負担がかなり減ります。
公共交通機関でも同じで、
・朝早い時間帯
・昼の中途半端な時間帯
は比較的座りやすく、周りの乗客の数も落ち着いています。
子どものペースに合わせて、「寝てくれやすい時間帯」「混まない時間帯」を選ぶのは、旅行をスムーズに進めるためのちょっとした工夫ですが、効果はとても大きいです。
混雑を避けるための移動テクニック
ゴールデンウィークの移動は、時間帯によって“快適な旅”にも“地獄の渋滞”にも変わります。特に子連れの場合、移動中の負担が大きいと旅行そのものが楽しめなくなることも。だからこそ、混雑を避けるための工夫がとても重要になります。
私自身、GWの真っ只中に「普通の時間」に出発してしまい、サービスエリアの長蛇の列に巻き込まれたり、立って新幹線に乗る羽目になってぐったりした経験があります。それ以来、家族旅行では“混まない時間帯”を徹底的にリサーチするようになりました。
車移動は「早朝」か「夜」の二択
車での移動は、出発時間がすべてと言ってもいいほど。特にGWは、8時を過ぎると景色が一変して、急に交通量が増えます。早朝5〜7時の出発は渋滞のストレスがほとんどなく、目的地までスムーズに向かえることが多いです。
うちでは、前日の夜に荷物を車に積み込んでおき、当日は子どもを抱っこしたままそっと車に乗せて出発することもあります。寝ているうちに移動が進むので、朝日が出る頃には目的地に着くこともあり、子どもが起きた瞬間から旅行気分を味わえるのが嬉しいところです。
夕方〜夜の出発も、渋滞を避けるには有効です。明るい時間帯に比べて車が少ないので、静かに移動できるのが魅力。ただし、長距離の場合は運転する大人の体力に注意して、無理のない範囲で計画する必要があります。
とくに子どもが車でよく寝るタイプなら、早朝か夜の出発は本当にメリットが大きいです。
電車・新幹線は「時間指定席」か「こまめな予約」が安心
公共交通機関を使う場合、GWは“自由席に乗れるかどうか”で天国と地獄が分かれます。私は過去に自由席で乗ろうとして、子どもを抱っこしながら身動きが取れず、揺れに疲れてぐったりした経験があります。あのときの汗だく感は今でも忘れられません…。
だからこそ、
「指定席を確保しておくこと」
は、子連れ旅行の鉄則です。
指定席があれば、
・おやつを食べるタイミング
・昼寝の時間
・座席での遊び
など、子どものペースに合わせやすく、当日の負担が大幅に減ります。
また、新幹線や特急は混雑状況が日によって大きく変わるので、予約開始日を把握しておいて、こまめに空席をチェックするのもおすすめです。特にGW前半や後半の“連休の境目”は予約が取りやすいことがあり、狙い目です。
もしどうしても自由席を利用する場合は、
・始発駅から乗る
・少し早めにホームに並ぶ
・繁忙時間(午前9〜11時、午後5〜7時)を外す
などの工夫でリスクを少し和らげることができます。
子どもの快適さを守るためにも、移動手段は「安心して座れる」方法を選ぶことが、親にとっても大きな支えになります。
子連れ旅行で役立つ“持ち物と準備”
ゴールデンウィークはどこへ行っても人が多く、予想外の待ち時間が発生したり、思うように移動できなかったりします。そんなときに頼りになるのが「事前の準備」。特に子どもは、大人よりも周囲の変化に敏感で疲れやすいので、少し先回りして準備しておくだけで、旅の快適さが大きく変わります。
旅行のたびに「持ってきてよかった…!」と心から感じるアイテムを中心にまとめたので、チェックリストの参考にもどうぞ。
子どもの“お気に入り”は絶対に持っていく
お気に入りのぬいぐるみやタオル、ブランケットなどは、子どもにとって“安心の象徴”のような存在です。旅行先の初めての場所や、にぎやかな空気で少し緊張してしまう場面でも、手に馴染んだアイテムをぎゅっと握るだけで心が落ち着くことがあります。
私も「これだけで気持ちがこんなに変わるの?」と驚いたことが何度もあります。特に寝かしつけのときや、移動中のちょっとしたぐずりにも効果抜群。
子どもが“普段の自分”でいられる小さなお守りのような存在なので、必ずバッグの取り出しやすい場所に入れておくのがおすすめです。
時間をつくるための「軽食セット」
ゴールデンウィークは飲食店の待ち時間がとにかく長く、「ちょっと食べたい」というタイミングでなかなか食事にありつけないこともあります。そんなとき、軽食があるだけで親子ともにストレスがぐっと減ります。
私が必ず持っていく軽食セットは、
・食べやすいパン(スティックパンなど)
・果物ゼリー
・小分けのお菓子
・ストローマグ
の4点セット。
どれも片手でパッと渡せて、テーブルがない場所でも食べやすいものを選んでいます。外食が混んでいて入れないとき、移動が長引いたとき、子どもの空腹で機嫌が落ちてきたとき…軽食があるだけで状況が大きく変わります。
特に、
“空腹ぐずり”を防げるだけで旅行のスケジュールが乱れにくくなるのが本当に助かります。
おむつ・着替えは多めに
ゴールデンウィークの人混みでは、いつも以上に予想外のタイミングで汚れてしまうことがあります。飲み物をこぼしたり、外で遊んで泥まみれになったり、気温差で汗をかいたり…。着替えがあると安心感が全然違います。
普段より1.5倍〜2倍くらい多めに
・おむつ
・肌着
・トップス
・ズボン
を用意しておくと、ほとんどのトラブルに対応できます。
さらに、
・汚れ物を入れるビニール袋
・コンパクトなタオル
・ウェットティッシュ
もセットにしておくと、すぐにリカバリーできて便利です。
子どもが汚れて不快なまま過ごすと、機嫌が一気に悪くなってしまうので「着替えの余裕」は親の心の余裕にもつながります。
ゴールデンウィークでも混雑を避けやすい“子連れ向けスポット”
ゴールデンウィークといえばテーマパークが大人気ですが、子連れで行くには体力も気力も必要で、待ち時間の長さに親も子どももぐったりしてしまうことがあります。そこでおすすめしたいのが、「混雑しにくいのにしっかり楽しめるスポット」。少し視点を変えるだけで、“ゆったり楽しめるGW”に変わります。
私も何度かGWに人が多い場所へ行って苦い思いをしたことで、「もっと気軽に行ける場所はないかな?」と探し始め、結果として家族みんなが満足できる過ごし方に出会えました。
大型公園・自然エリアは思ったより快適
大規模な公園はとにかく“広い”。だからこそ、人が多くても不思議と圧迫感が少なく、過ごしやすいのが魅力です。
・アスレチック
・水遊び広場
・ピクニックゾーン
・芝生の丘
など、スペースが多い施設では子どもが自分のペースで遊べるので、親もゆっくり付き添えます。
私の家でも、テーマパークより自然のある大きな公園のほうが子どもたちは夢中で遊ぶことが多く、その姿を見ながらのんびり過ごせるのが気に入っています。
なかでもGWは気温が心地よく、外遊びにはベストシーズン。持参したお弁当を広げたり、シャボン玉やボール遊びをしたり、思い思いに過ごす時間が“家族時間そのもの”を豊かにしてくれます。
テーマパークより気軽なのに、子どもが最大限に楽しめる——そんな場所が大型公園の魅力です。
ファームパークや動物ふれあい施設
自由に歩き回れる牧場やファームパークは、幼児から小学生まで幅広く喜ばれる穴場スポットです。牛やヤギ、馬などの動物が間近にいるので、自然と子どもの好奇心が大きくふくらみます。
・ヤギのエサやり体験
・乗馬やポニーライド
・乳搾り体験
・芝生広場でのんびり
といった“体験型”のコンテンツが多いため、行列ができにくいのもポイント。子どもが「触ってみたい」「見たい」と動けば、そのまま体験につながるので、待ち時間が短くストレスがありません。
私の子どもたちも、動物にエサをあげるだけで満足度がぐっと上がり、「また行きたい!」と言うほど。屋外で開放的に過ごせるので、親も気を張りすぎずリラックスできます。
科学館・県立博物館
屋内施設なのに、人が分散していて意外と混雑が気になりにくいのが科学館や県立博物館です。展示スペースが広いことが多く、家族ごとに過ごすエリアが自然と分かれるため、ストレスを感じにくいのが特徴です。
特に、
・ボールや光を使った実験装置
・大きなジオラマ
・簡単に触れる科学体験
など、子どもが夢中になるコーナーが充実している施設は、年齢に関係なく楽しめます。
室内なので気温や天候に左右されず、GWの暑さ対策にも最適。ベビーカーでも動きやすい設計になっている場合が多く、移動しやすいのも嬉しいポイントです。
「静かに見る展示」と「アクティブに遊べる体験」がバランスよくそろっているため、子どもが飽きにくく、親も気楽に過ごせます。
子どもとの旅行を“成功させる”ための心構え
どれだけ綿密に計画しても、子連れ旅行では想定外がつきものです。大人だけの旅行とは違い、「急に寝てしまう」「急に歩かなくなる」「急に機嫌が変わる」といった“急な変化”が日常。だからこそ、完璧を求めすぎず、心にゆとりを持つことが旅行成功のいちばんの鍵になります。
私も最初のころは、予定がずれるたびに焦ってしまっていました。でも“子どもはそういうもの”と理解してからは、思わぬ寄り道や、ちょっとした休憩の時間さえも、家族の思い出として楽しめるようになりました。
スケジュールは“70%”の余白を
子どもと旅行すると、計画通りに動くのはほぼ不可能に近いです。眠くなったり、疲れたり、ふらっと興味のあるものに吸い寄せられたり…。それは自然なことで、むしろ子どもらしい反応です。
そこで大切なのは、
「今日の予定は全部こなせなくて当たり前」
という気持ちを最初から持っておくこと。
スケジュールを“やりたいことの7割”に抑えておくと、予想外のハプニングにも余裕を持って対応できます。「このあと時間が押したらどうしよう…」という不安が減り、親の心がラクになります。
私の家では、観光スポットを2〜3箇所に絞り、あとは子どもの様子を見ながら追加するスタイルにしています。意外と、予定に入れていなかった寄り道や公園遊びが、子どもにとっては旅でいちばん楽しい時間だったりするんですよね。
子どもの機嫌がよい時間帯を優先する
子どもの機嫌は、睡眠と食事のタイミングに大きく左右されます。旅行中は環境が変わるため、普段よりも疲れやすく、ぐずりやすいことも。そのため、普段の生活リズムをできる範囲で旅行にも取り入れると、驚くほど過ごしやすくなります。
午前中は比較的元気なことが多く、逆に昼寝前後は眠気や疲れで機嫌が揺れやすいですよね。私はいつも、「午前中はアクティブなスポット」「午後はゆったり系」というように、子どものリズムで予定を組み立てています。
例えば、
・午前:遊具のある公園や動物とのふれあい体験
・午後:カフェ休憩、科学館や室内遊び場
という流れにすると、移動中のぐずりが格段に減ります。
また、子どもが疲れてきたら、無理に予定を進めるより、早めの休憩を挟んだほうが結果的にスムーズです。
機嫌が良い時間帯に“楽しい体験”を集めると、旅行の満足度がぐっと高まります。
まとめ|今日、まずは“行き先を1つだけ”決めてみよう
ゴールデンウィークの子連れ旅行は、準備も心配も多いぶん、うまくいったときの満足感が本当に大きいイベントです。混雑のピークを避ける工夫や、子どもが快適に過ごせる持ち物、無理のないスケジュール作りなど、ちょっとしたポイントを押さえるだけで旅はぐっとスムーズになります。
特に、
「行き先を早めに決めること」
は、すべての準備をラクにしてくれる大きな一歩です。行き先が決まると、
・必要な持ち物が明確になる
・移動手段や時間帯を具体的に選べる
・子どもに合わせた過ごし方のイメージがつかめる
など、旅行の全体像が一気に見えてきます。
私自身、前もって「ここに行こう」と決めた旅行ほど、準備のストレスが少なく、当日もゆったり過ごせた経験があります。逆に、何となくのまま出発してしまった旅行は、現地で迷ってしまったり、混雑に巻き込まれたり…と、ちょっと慌ただしくなりがちでした。
だからこそ、今日のうちに“行き先をひとつだけ”でいいので選んでみてください。「この公園良さそうだな」「ここなら子どもが喜びそう」と、直感で構いません。その小さな決断が、旅行準備をぐっと前へ進めてくれます。
あなたのゴールデンウィークが、家族みんなにとって温かくて心に残る時間になりますように。無理をしすぎず、子どものペースとあなた自身の余裕を大切にしながら、素敵な旅行を楽しんでください。














