子どもの歯が初めて抜けた日は、嬉しさとちょっとした寂しさが入り混じる特別な瞬間ですよね。わが家でも、長男の歯がポロッと抜けた日は、「大きくなったんだなぁ」としみじみ感じたのを覚えています。一方で、「抜けた歯ってどう保管すればいい?」「どんな形で記念に残しておく?」と悩むことも多いもの。
この記事では、歯が抜けた日の記念アイデアから保管の工夫まで、忙しい家庭でも取り入れやすい方法をまとめて紹介します。親としてできる小さな記念が、子どもの成長を温かく残すきっかけになりますように。
目次
歯が抜けた日の“記念アイデア”いろいろ
子どもの乳歯が抜ける日は、親にとってもドキッとする大事件。
でもその一瞬は、本当に一度きりの“成長の証”でもあります。せっかくなら、あとで見返してほっこりするような形で残しておきたいですよね。ここでは、私自身がやって良かったものや、家庭で取り入れやすい記念アイデアをさらに深く紹介します。
写真で残す“小さな成長日記”
抜けたその瞬間の表情って、どうしてあんなに誇らしげなんでしょう。
私の子どもも、鏡を見たときのあのキラキラした目は今でも忘れられません。
写真を撮るときのちょっとしたコツとしては、
抜けた歯をティッシュやタオルの上に置く
口元のアップと、顔全体の笑顔のどちらも撮っておく
できればその日の服のまま“等身大”で残しておく
この3つを意識するだけで、後から見返したときの臨場感がまったく違います。
子ども自身も「これ、ぼくの小さいころの歯だよ!」と嬉しそうにアルバムをめくるようになり、写真の力ってすごいなと感じました。
特に、子どもの“誇らしさがにじむ表情”はまさにその瞬間しか撮れない宝物です。
カレンダーに“抜けた日”を書き込む
記録を残すのが苦手でも、この方法なら本当に簡単。
わが家はリビングにある大きめのカレンダーに、抜けた日の日付に小さく「前歯 左」とメモしておきました。
カレンダーの良いところは、
日常の流れの中でサッと書ける
後から見返すと成長スピードがひと目で分かる
忘れずに記録できる
とにかくハードルが低いこと。
「次はどれがぐらぐらするかな?」と子どもと一緒に確認する時間も、ちょっとした親子のコミュニケーションになり、自然と会話が増えるのも嬉しいポイントでした。
メッセージカードを添えて保管する
抜けた歯の保管にもうひと手間加えて、メッセージカードを添えると温かみがぐっと増します。
たとえば、
「今日は初めての歯が抜けたね!」
「大きくなってきたね。よく頑張ったよ」
「この日を一緒に迎えられて嬉しいよ」
こういう短い言葉だけでも、あとで読み返すと胸にじんわりくるものがあります。
特に几帳面じゃなくても、メモ帳の切れ端や小さな付箋で十分。袋に入れて保管するだけで立派な記念になります。
子どもが大きくなってから読むと、「これママが書いたの?」と照れくさそうにしながらも、とても嬉しそうにしてくれます。
文章は上手じゃなくてもいいんです。気持ちがそのまま伝わるのが一番の価値だと感じています。
抜けた歯の“おすすめ保管方法”
歯が抜ける時期は一瞬のようで、気づけば「もっと丁寧に残しておけばよかった…」と思うこともあります。
家庭ごとにやりやすい方法は違いますが、大切なのは“無理なく続けられること”。ここでは、実際に試してみて良かった方法や、ママ友から聞いた「これ便利!」という声の多い保管法をさらに深く紹介します。
歯のケース(トゥースケース)を使う
木製やアルミ製などデザインが豊富で、子どものテンションが上がる定番アイテム。
歯が抜けるたびにケースの中が増えていくので、子ども自身が「次どれが抜けるかな?」と楽しみにするようになりました。
実際に使ってみて感じた良さは、
一つのケースにまとめられて散らからない
日付を書くスペースがあるものも多く管理がラク
写真に撮ったときも見映えがよい
という点です。
特に木製のケースは手触りが良くて長期保管にも向いており、“見た目+管理しやすさ”のバランスが抜群でした。
小さなチャック袋+箱でシンプルに保管
専用ケースを買わなくても、チャック袋ひとつでしっかり保管できます。
わが家は最初の数本はこの方法で保管していました。
ポイントは、
小さな付箋に「日付・抜けた場所」をメモして一緒に入れる
透明袋なので外から見ても分かりやすい
袋をまとめて小箱に入れれば紛失しにくい
とにかくコストゼロで始められるのが大きなメリット。
忙しい日でも “まずは袋に入れておく” だけで整理できるので、習慣として続けやすい方法です。
また、きょうだいが多い家庭では「1人1箱」を作って整理しておくと、後で混ざる心配がありません。
歯の状態をメモして一緒に保管
シンプルな保管方法でも、メモを添えるだけで記念感がぐっと高まります。
書いておくと良いのは、
どこの歯が抜けたか
抜ける前のぐらぐら具合
抜けたときのシチュエーション
子どものひと言(「抜けたー!」など)
私は「スーパーの駐車場で抜けた」「パパが帰宅した瞬間に抜けた」など、ちょっとした出来事を残しておきました。
読み返すと、「こんなタイミングで抜けたんだ!」と家族で笑ったり、当時の様子が鮮明に思い出せて、メモの力はすごいなと感じます。
とくに “子どものその時の言葉” を書き残しておくと、何年経っても一瞬でその日の空気がよみがえります。
わが家で実践した“歯が抜けた日の思い出づくり”
ここからは、実際にわが家で試して「これはやってよかった!」と感じた思い出づくりの方法を紹介します。特別な準備がなくてもできるものばかりなので、忙しい日でも気軽に取り入れられます。
子どもと一緒に「歯の台紙」を作る
抜けた歯をただ保管するだけでなく、写真と一緒に残すことで一気に“記念感”が増しました。
コピー用紙や厚紙で簡単な「歯の位置シート」を手作りし、そこに歯を置いて撮影するだけでも立派な記録になります。
わが家では、
左上・右上・左下・右下の区分を書いたシートを作る
黄色や水色など、子どもが好きな色の紙を選ばせる
抜けた歯の位置にシールを貼って“抜けた順番”を楽しむ
こんな風に、子ども自身がワクワクしながら参加できる仕組みにしました。
特に驚いたのは、
「どこが抜けたのか視覚的に分かると、子どもが自分の成長をすごく実感できる」ということ。
「次はここがぐらぐらしてるよ!」と教えてくれたり、毎日の変化を楽しむ会話が増えました。
記念写真も、台紙があるだけで雰囲気がまとまり、後からアルバムに貼るときも見やすくなります。
夕食でちょっとだけお祝い
何か特別な準備をするわけではなく、“いつもの夕食にひと工夫”だけでも十分に思い出になります。
わが家では、子どもが好きな唐揚げやオムライスなど、“その子が喜ぶメニューを1つだけプラス”するようにしています。
「今日は歯が抜けた記念日だね!」と言いながら食卓につくと、家族全員が自然と笑顔になり、子どもも誇らしそうに「抜けた瞬間の話」をしてくれます。
こうした小さなイベントが良いのは、
盛り上げすぎず、自然な形で成長を祝える
子どもが「家族に見守られている」と実感できる
忙しい日でも負担なく取り入れられる
という点です。
そして何より、
その日の夕食が“特別な思い出の味”として心に残る のが、親としても嬉しいところ。
数年後、「あのとき唐揚げ食べたよね」と話題に上ることもあり、家族の“記憶の引き出し”として彩りを添えてくれます。
昔ながらの風習も楽しむ|歯を投げる・屋根に上げるのはアリ?
子どもの歯が抜けたときに「屋根に投げる」「床下に落とす」といった風習は、日本ならではの昔ながらの習わし。
地域や世代によっては「うちもやってたよ!」という声もあれば、「やったことない」という家庭もあり、今はすっかり家庭の選択にゆだねられるものになっています。
この風習には、
抜けた歯が丈夫に育つように
次に生えてくる歯がまっすぐ育つように
子どもの健やかな成長を願う
という意味が込められていて、単なる“迷信”ではなく、成長を祝う小さなおまじないのようなものとして大切にされてきました。
わが家の考え方
私は実際に“投げる”ことはしませんでしたが、風習として子どもに話してあげると、思った以上に興味津々で聞いてくれました。
今は便利な保管方法が増えているぶん、昔の習わしに触れる機会が減っているので、こうした話をするだけでも立派な教育のひとつになるんだな、と感じた瞬間です。
「昔はこうやって願いを込めてたんだよ」と伝えると、
「じゃあ僕の歯も頑張るかな?」と喜んでくれたり、「投げたらどこまで飛ぶ?」と笑ったり、ちょっとした親子の会話にもつながりました。
実際に風習をやってみる場合は、
周囲に人や物がないかをしっかり確認する
夜に投げる場合は暗さや落下物に注意する
マンションやアパートでは基本的に控える
など、安全面は必ず押さえておきたいところです。
また、もし投げる代わりに「袋に入れて神棚に置く」「庭の片隅にそっと埋める」など、形を変えて現代版として楽しむ家庭もあるようです。
大切なのは、風習そのものより“子どもの成長を祝う気持ち”をどう伝えるか。
実際にするかしないかより、親子でその意味を共有するだけでも、十分に温かい思い出になります。
兄弟がいる家庭で気をつけたいポイント
子どもの歯が抜けるタイミングは、その子自身の成長ペースによって大きく違います。
だからこそ、上の子のときにしっかり記念を残していると、下の子が「どうして私のは…?」と少し寂しく感じることもあります。
親としては無意識でも、子どもは敏感に感じ取るもの。兄弟がいる家庭では、ちょっとした“公平感”の工夫が大切になります。
できる範囲で“公平感”を
思い出の残し方を“全く同じ形にそろえる”必要はありません。
むしろ、仕事や育児で忙しい中でそこまで完璧に合わせるのは現実的ではないですよね。
大切なのは、
写真を必ず撮る
日付は必ずメモする
ひと言だけでもメッセージを添える
など、最低限の部分だけ統一しておくこと。
これだけでも、子どもは「自分も大事にされている」と感じ、安心します。
わが家では、
上の子は木製ケース、下の子はチャック袋+箱という形で違いはありましたが、
「写真を撮ること」と「日付を書くこと」だけは必ず同じようにしました。
すると下の子も、アイテムの違いよりも“自分の記念がちゃんと残っていること”を喜んでくれました。
兄弟だからといって、同じ方法で残さなければいけないわけではなく、
“その子に合わせた形で大切にしたい気持ちを示すこと”のほうがずっと意味がある と感じています。
さらに、
「あなたはこのときこんな顔をしてたよ」
「こんな話をしてくれたんだよ」
と、一人ひとりのエピソードを伝えてあげると、それだけで特別な思い出になります。
兄弟それぞれが違ったストーリーを持っているからこそ、
その子らしい残し方をしてあげることが“優しい公平感”につながるのだと思っています。
まとめ|今日のうちに“簡単な記念”をひとつだけ残してみよう
子どもの歯が抜けた日は、あっけないようでいて、よく思い返すととても特別な1日です。
「痛かったかな?」「驚いたかな?」と親として心配になる一方で、「ここまで育ってくれたんだ」と胸がじんわり温かくなる瞬間でもあります。
記念の残し方は、豪華なアルバムや専用ケースじゃなくても大丈夫。
・写真を一枚撮る
・カレンダーに日付を書く
・小さなメッセージを残しておく
たったこれだけで、数年後にはかけがえのない“成長のしるし”になります。
そして、忙しい日ほどこの“ひと手間”が未来の自分にとって大きな意味を持つことがあります。
歯が抜けた日は二度と来ないけれど、記録に残しておけば、その瞬間の空気や子どもの表情はずっと心に残り続けます。
「完璧じゃなくていい、今日できることをひとつだけ。」
もし今まさにお子さんの歯が抜けたばかりなら、ぜひ気負わずにできそうな記念をひとつ選んでみてください。
そのささやかな行動が、家族にとって温かい思い出となり、未来のあなたをそっと励ましてくれるはずです。














