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「どうして雲は落ちないの?」に答える!親子で楽しむ科学の話

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「ママ、雲って落ちてこないの?あんなに重そうなのに…」
ある日の夕方、保育園の帰り道に娘がふとつぶやきました。確かに、大人にとっては当たり前のように空にある雲だけど、よくよく考えるとちょっと不思議ですよね。

私も一瞬、「えっ…そういえば、なんでだろう?」と頭の中が真っ白に。
でも、こういう時こそ、子どもと一緒に“考える”チャンス。

この記事では、子どもと楽しめる科学の視点で、「なぜ雲は空に浮かんでいるのか?」を、やさしく、わかりやすく解説します。
日常の会話から広がる、親子の学びの時間にしてみませんか?

雲って何でできてるの?白いけど水なんです

見た目はフワフワ、でも正体は水!

「ママ、あの雲ってさわれるのかな?ふわふわしてそうだよね」
そんなことを言いながら、空を見上げる子どもの横顔を見て、私もふと考えました。雲って、さわったらどんな感じなんだろう?

実際、雲の正体は“水”なんです。
でも子どもに「雲って水でできてるんだよ」と話すと、「えー!おふろのお湯と一緒なの?」と目をまん丸にして驚いていました。気持ちはすごくわかります。あんなにフワフワしてそうなのに、実は水だなんて不思議ですよね。

もちろん、お風呂のように液体の“ドボドボの水”ではありません。
雲は「空気中の水蒸気」が冷やされて、小さな小さな「水滴」や「氷の粒」になり、それがたくさん集まってできています。

この水滴はとても細かく、1粒1粒が本当に小さくて軽いんです。だから、空にふわっと浮かんで見えるんですね。
ちょうど、冬の寒い朝に窓ガラスが白く曇ったり、冷たいペットボトルに水滴がついたり、メガネがモヤッとくもるあの現象──あれととてもよく似ています。

身近な現象で言えば、炊飯器の蒸気ややかんの湯気も水蒸気の一種。
ただし、目に見えている白いモヤはすでに水滴になった状態です。実際の「水蒸気」は無色透明で見えません。
つまり、空気の中に見えない水分がある → 冷える → 小さな水の粒が生まれる → 雲ができる、という流れなんですね。

私たちの住む地球では、こうした「水の循環」の仕組みがあるおかげで、雲ができて、雨が降り、また海や川へ戻るという自然のサイクルが保たれているのです。

雲が白く見える理由

「でも、ママ。なんで雲って白いの?」
子どもにそう聞かれたとき、私は「太陽の光があたってるからだよ」ととっさに答えました。が、もう少し詳しく調べてみたら、とてもおもしろいことがわかったんです。

まず、太陽の光って実は「赤・青・緑」など、たくさんの色が混ざり合った“白い光”です。
そして雲をつくっている水滴は、ちょうどその光をバランスよく反射してくれる性質があります。

光がいろんな方向に散らばって跳ね返ることで、すべての色が平均的に混ざり、私たちの目には「白」に見える──これが雲が白く見える仕組み。

ちょっと例えるなら、シャボン玉が光を反射してキラキラ見えるように、雲も太陽の光でキラキラ反射しているんですね。
ただし、雲の中の水滴は小さいけれど無数に集まっているため、光がまんべんなく拡散されて白っぽく見えるのです。

ちなみに、夕方に雲がオレンジやピンクに染まるのは、太陽の位置が低くなって光が斜めから差し込むため。
青い光が大気中で散らばりやすく、赤い光だけが残って雲に届く…という理由で、あんなにきれいな色になるんですよ。

子どもとの会話が学びのきっかけに

日常のなにげない「ママ、なんで?」という一言が、私たち親にとっても学びの種になりますよね。

「雲=水」「白く見える=光の反射」といった基本的なことでも、あらためて考えると大人も「へぇ〜」と思えることがたくさんあります。

私はこの話をきっかけに、子どもと一緒に空を見上げる時間が少し増えました。
「今日の雲はどんな形?」「なんであの雲だけ灰色かな?」など、身の回りの自然を感じるいいきっかけになります。

どうして雲は落ちてこないの?

雲の中の水はめちゃくちゃ軽い!

「雲って水でできてるんだよ」と話すと、子どもからよく返ってくるのが「えっ?じゃあなんで空から落ちてこないの?」という疑問。
正直、私も子どもに聞かれるまで深く考えたことがありませんでした。でも、たしかにその通りですよね。

お風呂の水や水道水を思い浮かべると、たっぷり入ったバケツなんてすごく重い。
だから「水=重いもの」って、私たち大人の中にも自然とすり込まれている気がします。

でも実は、雲の中の“水”は、あのバケツとは全然違う存在。
雲を作っているのは、1滴1滴がとても小さな「水の粒」で、それが空気の中にふわ〜っと分散して漂っているんです。

どれくらい軽いのかというと、雲1立方メートル(つまり1m四方の空間)に含まれる水分は、たったの数グラム程度。
計算上はコップ半分にも満たないくらい。だから、見た目は大きくても、全体としては意外なほど軽いんですね。

さらにイメージしやすく言えば、わたあめや羽毛の布団みたいに、フワフワでスカスカの状態。
そんなに重くないから、風に乗って空にぷかぷかと浮いていられるというわけです。

雲を浮かせている「空気の動き」

「水が軽いなら、じゃあなんで落ちないの?」
もうひとつの理由は、“空気の流れ”にあります。

地面が太陽にあたためられると、その上の空気もあたたまり、軽くなって上へ上へとのぼっていきます。これを「上昇気流」と呼びます。
たとえば夏の日にアスファルトの上でモヤモヤと揺れる空気を見たことはありませんか? あれがまさに、地面から上昇する暖かい空気なんです。

この上昇気流には、水蒸気も一緒に含まれています。
上空へ行くにつれて空気は冷たくなり、含みきれなくなった水蒸気が水滴に変化して「雲」が生まれます。

つまり、雲というのは「上昇してきた空気の中で水滴が発生した結果」であり、その上昇する空気の流れ自体が、雲を空中にとどめている役目も果たしているんですね。

私はこれを子どもに説明するとき、「熱気球がふわっと空に浮かぶみたいな感じだよ」と伝えました。
すると、「あ〜、雲も空気にのってるんだね!」と、なんとなくイメージしてくれたようでした。

でも、ずっと浮かんでいられるの?

ここまで聞くと、「じゃあ雲って永遠に浮かんでるの?」と思いますよね。
でも、そうではありません。上昇気流の力が弱まったり、水の粒がどんどん大きくなって重くなったりすると、空にとどまっていられなくなります。

その結果、雲の中の水が重力に引かれて下に落ちてくる──それが「雨」や「雪」です。
つまり、雲が浮かんでいるのは“空気の力”と“水の粒が軽いこと”が組み合わさっているからで、どちらかが崩れると「ポタポタ」と地上に戻ってくるわけです。

日常の会話から広がる空のふしぎ

子どもと一緒に空を見ていて、「なんであの雲、落ちてこないんだろうね?」と話すだけで、ちょっとした科学の入り口になります。

「水は重いけど、雲の中の水はすごく軽い」
「空の上には、見えないけど動いてる空気がある」
そんなことを知るだけで、雲を見る目が変わってくるんです。

私たちが何気なく見ている空の景色にも、実はたくさんの“しくみ”が詰まっていて、それを知るたびに、子どもと一緒にちょっと賢くなった気がしています。

雲はいつ雨になるの?どこで落ちるの?

水の粒が重くなると、落ちてくる

ある日、空を見上げながら娘が言いました。
「ママ、じゃあ雲ってずーっと浮いてるの?ずっと空にあるの?」

確かに、ふわふわと浮かんでいる雲って、ずっとそこにいるように見えますよね。
でも実は、雲は“永遠”に空にとどまっていられるわけではありません。

雲をつくっているのは、小さな小さな水滴の集まり。
でもこの水滴たち、空気の温度や湿度、そして風の流れなどの変化によって、少しずつ合体して大きくなっていくんです。

たとえば、冬の寒い日に車の窓ガラスに水滴がついて、だんだん粒が大きくなって流れ落ちていくのを見たことはありませんか?
それと同じで、雲の中でも水の粒がだんだん大きくなっていき、やがて重くなりすぎると、もう上昇気流では支えきれなくなってしまいます。

そうすると、あとは自然に「重力」に引っ張られて地上へ落ちてくる。
それが「雨」や「雪」の正体なんです。

この流れを簡単に言えば、

  • 水蒸気 → 冷やされて小さな水滴に(雲になる)

  • 水滴 → 合体して大きくなる

  • 重くなった水滴 → 落ちてくる=雨になる

という仕組み。

つまり、雲は「降る準備をしている水たちの集まり」であり、条件が整えばいつでも“こぼれ落ちる”可能性があるんですね。

雲ごと落ちてくることはあるの?

娘にさらに聞かれました。
「じゃあ、雲が全部まとめてドサッと落ちてきたらどうする?」って。

…うん、それはちょっと怖いですよね(笑)

でも、安心してください。雲ごと一気に落ちてくることはありません。
なぜなら、雲は“ひとつの固まり”ではなく、“小さな水の粒の集まり”だから。

イメージするなら、空にたくさんのシャボン玉が浮かんでいて、それがだんだん重くなって、パチンと割れて水が落ちてくる──そんな感じです。

実際、雲の水分は一気に落ちてくるわけではなく、少しずつ粒が成長して、空からぽつりぽつり…と雨になります。

だから、雲を見上げて「あれが全部落ちてきたら…」なんて心配する必要はありません。
空のしくみはちゃんとバランスを保ってくれているんですね。

雲の色が変わったら、雨のサイン?

ちなみに、私が子どもに「そろそろ雨が降るかもね」と話すときに見ているのが、“雲の色”です。

ふわふわで真っ白な雲は、まだ水滴が小さい状態。
でも、雲がだんだん灰色や黒っぽく見えてくると、それは水の粒が多くなり、光を通しにくくなっている証拠です。

これもまた、雨が降り出すサインのひとつ。
「今日は雲の色がちょっと濃いね」とか、「この雲、重そうだね」と親子で空を観察するだけでも、ちょっとしたお天気博士になれた気がして楽しいですよ。

雨になる=自然のリズムの一部

「雲が雨になる」というのは、空の上で起きている水の循環の一部。
海や川から蒸発した水が雲になって、やがて雨や雪としてまた地上に戻る──こうした流れが、自然のリズムを作っています。

雨はちょっと面倒に感じる日もあるけれど、植物を育てたり、水を運んだり、生きものたちにとってはとても大切な贈りものなんですよね。

「雨が降るってことは、雲がお仕事を終えたってことなんだね」
娘がそうつぶやいたとき、なんだか私のほうがハッとさせられました。

このように、子どもの小さな疑問に向き合うことで、大人もふだん忘れていた自然のすごさに改めて気づかされることが多いんですよね。

飛行機はなぜ雲の中を通れるの?

雲は「気体」みたいなもの

飛行機に乗ると、窓の外に広がる雲の景色って、なんだか夢の中みたいでキレイですよね。
私も家族で旅行に行ったとき、娘と一緒に「わぁ〜!雲の海だね!」と感動したのを覚えています。

そのとき娘がふと聞いてきたんです。
「ねぇ、飛行機って雲にぶつかって壊れないの?」

いい質問ですよね。
でも心配しなくても大丈夫。雲は“固体”ではないので、ぶつかっても壊れたりはしません。
雲の正体は、空気中にふわふわ漂う小さな水の粒や氷の粒の集まりです。

見た目は綿菓子みたいにフワフワしていて、なんとなく「つかめそう」な感じがするけれど、実際はとてもスカスカ。
空気とほとんど変わらないような存在なんです。

だから、飛行機は雲に“ぶつかる”というより、“すり抜ける”ようにして進んでいけるんですね。

私が娘に説明したときは、「霧の中を歩くようなものなんだよ」と伝えました。
すると「なるほど!温泉の湯けむりの中も歩けるもんね」と、なんとなく納得してくれたようでした。

雲の中は真っ白で前が見えないことも

雲の中って、実際に入ってみるとどうなってるんでしょうか?

パイロットの方たちによると、雲の中に入るとまわりが真っ白になって、外がまったく見えなくなることもあるそうです。
まるで、濃い霧の中やスモークの部屋に入ったような感覚。
私たちが地上で体験できるものに例えるなら、霧が深い朝に車を運転するような感覚に近いかもしれません。

でも安心してください。飛行機には「計器(けいき)」と呼ばれる装置がついていて、スピードや高度、方向などが数字でしっかりとわかるようになっています。
パイロットはそれらの計器を見ながら、安全に目的地まで飛んでくれるんですね。

私たちが雲の中で“何も見えない”と不安になっても、パイロットには“見える道しるべ”があるというわけです。

雲の中と外では見える世界が全然ちがう

私がとくに好きなのが、飛行機が雲を突き抜ける瞬間。

下から見ると真っ白でどんよりした雲でも、その上に出るとまぶしい青空が広がっていて、「世界ってこんなに広かったんだ…!」と毎回感動してしまいます。

娘も「あれ?さっきまで曇ってたのに、なんで晴れてるの?」と不思議そうにしていましたが、それがまさに“雲の上”の世界。

この体験をきっかけに、「雲の下は雨でも、上はいつも晴れてるんだよ」ということを知ることができたのは、親子にとってちょっとした発見になりました。

雲の中を通る=空のなかを旅するロマン

空を飛ぶ飛行機が、雲の中を通る姿って、ちょっとロマンチックですよね。
外から見ていても、スーッと雲の中に入っていくあの感じ、まるで空を泳いでいるようにも見えます。

子どもとの日常の中ではなかなか気づけないけれど、飛行機に乗って空から雲を眺めたり、雲の中に入ることで、普段の生活では味わえない「自然のダイナミックさ」に触れられる気がします。

そして何より、「なんで飛行機は雲の中を飛べるの?」という素朴な疑問を持てること自体が、子どもにとっては“学びの種”。

私たち大人も、そうした疑問を一緒に楽しむことで、新しい発見や感動に出会えるのかもしれませんね。

家でできる!雲の仕組みを体験できる実験

【実験】ペットボトルで雲をつくってみよう!

ある日、娘がぽつんと聞いてきました。
「ママ、本当に雲って水でできてるの?だったら見てみたい!」

たしかに、“水でできてる”とは言っても、空の上にある雲の中をのぞくことなんてできませんよね。
でも実は、おうちでも簡単に「雲ができる瞬間」を体験できる実験があるんです。

用意するものは、すべて家にあるものばかり。火を使う場面があるので、大人と一緒にやることが前提ですが、親子で「理科ごっこ」を楽しむにはぴったりのアクティビティです。

【準備するもの】

  • ペットボトル(炭酸飲料の空き容器・500ml~1Lくらいが理想)

  • 熱めのお湯(50℃〜60℃くらい)

  • マッチ(もしくは線香やお香でもOK)

  • ペットボトルのフタ

※耐熱性はそこまで求められませんが、炭酸用のしっかりしたペットボトルの方が安全です。

【手順】

  1. ペットボトルの底に、お湯をほんの少し(1cm〜2cmほど)入れます。

  2. 火をつけたマッチをすぐに吹き消し、その煙をボトルの中に入れます。
    → 煙がちゃんと入るように、マッチを消してすぐにボトルの口に入れるのがコツです。

  3. フタを素早く閉めて密閉します。

  4. ボトルを両手でグッと押してから、パッと手を離す…を繰り返してみましょう。

【結果とポイント】

何度か押したり緩めたりしていると──
ボトルの中に、ふわっと白いモヤモヤが現れてきます!

これが、なんと「人工の雲」なんです。

娘は目を丸くして、「えっ?見えた!雲ができたー!!」と飛び跳ねて喜んでいました。
家の中で、空の上で起きていることが再現できるって、すごいことですよね。

【どうして雲ができるの?】

ちょっとだけ理科っぽく説明すると…

  • お湯の温かさでペットボトルの中に「水蒸気」がたくさん出てきます。

  • マッチの煙が「ちり」や「ホコリ」の代わりになります。

  • ボトルを押すと中の空気の圧力が上がり、緩めると一気に下がります。

  • 圧力が下がると急に冷えて、水蒸気が「水の粒」に変わる=雲になる!

つまり、空で雲ができる仕組みと同じことが、ボトルの中で起こっているんですね。

実際の空でも、雲は「水蒸気+ちり+冷たい空気」の組み合わせで生まれています。
マッチの煙が見えないときは、線香などで代用すると視覚的にもわかりやすいです。

【親子でやるときの注意点】

  • 火を使う場面は必ず大人が担当してください。

  • ボトルが熱くなりすぎないよう、お湯の温度は調整してください(熱湯はNG)

  • 煙が入らないとうまくいかないので、2回くらいチャレンジしてみると◎

我が家では1回成功したあと、娘が「もう1回!今度はパパにも見せたい!」とリクエストしてきて、結局3回もやることに(笑)
でも、そのたびに「わ〜!またできた〜!」と盛り上がって、雲のしくみがぐんと身近に感じられたようでした。

【ちょっとした応用アレンジ】

  • ボトルの中を懐中電灯で照らしてみると、雲のモヤモヤがより幻想的に見えます。

  • 動画に撮ってスローモーションで再生すると、雲の発生の瞬間がばっちり見えておすすめ!

家の中でちょっとした“科学のふしぎ”を体験できるこの実験、
ぜひ、天気の悪い日やおうち時間に、お子さんと一緒にやってみてくださいね。

まとめ|日常の「なんで?」を大切にしたい

子どもの「どうして?」にちゃんと向き合うと、大人も知らなかった世界がどんどん広がります。
今回の「雲はなぜ落ちてこないの?」も、そんな一つ。

雲の正体や空に浮いていられる理由を知れば、空を見上げる時間がもっと楽しくなるはずです。

私も最近では、天気がいい日には娘と一緒に空を見上げて、「あの雲、何の形に見える?」なんて遊んでいます。
忙しい毎日の中でも、ちょっとした自然とのふれあいが、親子の大切な時間になっていくんですね。

ぜひ、あなたもお子さんと一緒に「なぜ?」を楽しんでみてください。