「こどもの日、ちゃんとやらなきゃ」

そう思いながら準備をしていたある年、ふと手が止まりました。
鯉のぼりを出して、料理を考えて、写真も撮って…気づけば“やることリスト”に追われていたんです。

本当は子どもと楽しく過ごしたいはずなのに、どこか焦っていて、余裕もない。
そのとき初めて、「あれ、これって義務みたいになってない?」と感じました。

この記事では、私がこどもの日の行事に疲れてしまった理由と、そこからどう向き合い方を変えたのかをお話しします。
少し肩の力を抜いて、ちょうどいい形を見つけたい方の参考になればうれしいです。

義務のように感じてしまったきっかけ

最初は純粋に楽しみだったはずの行事も、気づけば「やらなきゃ」に変わっていました。
ワクワクしながら準備していたはずなのに、いつの間にか“タスク”のように感じてしまう。そんな経験、私にもありました。

SNSや周りの影響が大きかった

こどもの日が近づくと、SNSには華やかな投稿がたくさん流れてきます。

・立派な鯉のぼりが風に揺れている様子
・手の込んだ手作りごはん
・おしゃれに飾られたテーブルや写真

どれも素敵で、「いいな」と思う気持ちは自然なことだと思います。

でも、見ているうちに少しずつ気持ちが変わっていきました。

「うちもこれくらいやらないといけないのかな」
「何もしなかったら、ちょっとかわいそうかな」

そんなふうに、知らないうちに“基準”が自分の中にできてしまったんです。

本来は「楽しそうだからやってみたい」という気持ちだったはずなのに、
いつの間にか「やらないといけない」に変わってしまっていました。

そして気づいたときには、
「他の家庭を見て決めた基準に、自分が縛られていた」と感じたんです。

「ちゃんとやるべき」という思い込み

さらに大きかったのは、自分の中にあった思い込みでした。

・行事はきちんとやるもの
・子どものためには頑張るべき
・中途半端はよくない

そんなふうに、無意識に「正解」を決めてしまっていたんですよね。

でもよく考えてみると、その「正解」は誰かに決められたものではなく、
自分で勝手に作り上げていたものでした。

だからこそ、

・少し手を抜くことに罪悪感を感じる
・できないと落ち込む
・準備が追いつかないと焦る

といった負担がどんどん増えていきました。

本来は楽しいはずの行事なのに、
「ちゃんとやらなきゃ」という気持ちが強くなるほど、気持ちは重くなっていく。

今振り返ると、それは“子どものため”というより、
「ちゃんとできている自分でいたい」という気持ちが大きかったのかもしれません。

そう気づいてから、少しずつ「やり方を変えてもいいのかもしれない」と思えるようになりました。

頑張るほど余裕がなくなった理由

「子どものために、ちゃんとしてあげたい」

そう思って始めたはずなのに、気づけばしんどくなっている。
私自身も、こどもの日が近づくたびに、どこか気が重くなる時期がありました。

頑張っているはずなのに、余裕がなくなっていく。
その理由は、あとから振り返ってみると、とてもシンプルなものでした。

準備の負担が想像以上だった

こどもの日は、一見シンプルな行事に見えますが、実際にはやることが意外と多いです。

・飾りつけを出す、片付ける
・料理を考えて、材料を買って、作る
・写真を撮って、記録に残す

一つひとつはそこまで大変ではなくても、全部を同時にやろうとすると、想像以上に負担が重なります。

特に我が家の場合、

「せっかくだから少しは特別にしたい」
「ちゃんとした形で残したい」

という気持ちがあって、つい全部をやろうとしてしまっていました。

でも現実は、

・仕事で時間が限られている
・普段の家事もある
・子どもの相手もしながら準備する

そんな中で進めていくので、どうしても余裕がなくなっていきます。

そして、余裕がなくなると、

・ちょっとしたことでイライラする
・思った通りに進まないと焦る

と、気持ちの面でも余裕が削られていきました。

「ちゃんとやる」ほどハードルが上がる

さらにしんどさを感じたのは、「ちゃんとやろう」とするほど、自分でハードルを上げてしまっていたことです。

最初は、

・簡単にお祝いするだけ
・ちょっと特別なごはんを用意する

くらいのつもりでした。

でも一度やると、

「去年より少し良くしたい」
「もう少しちゃんとした形にしたい」

そんな気持ちが自然と出てきます。

それ自体は悪いことではないのですが、積み重なっていくと、

・手を抜きづらくなる
・基準がどんどん上がる

という状態になってしまいました。

その結果、「楽しむ行事」だったはずが、

「ちゃんとこなさなきゃいけないイベント」

に変わってしまったんです。

そして何より大きかったのは、
「頑張れば頑張るほど、自分で自分を追い込んでいた」ということでした。

気づかないうちに、自分でハードルを上げて、
そのハードルに苦しんでいたんですよね。

だからこそ今は、「どこまでやるか」を最初に決めておくこと、
そして“完璧じゃなくてもいい”と思うことを意識するようにしています。

それだけで、こどもの日の過ごし方が、ぐっとラクになりました。

ふと気づいた「これって本当に必要?」

ある年、いつものようにバタバタと準備をしているときでした。
飾りを出して、料理の段取りを考えて、時間に追われながら動いている中で、ふと手が止まったんです。

「これ、誰のためにやってるんだろう?」

その瞬間、今まで当たり前にやっていたことを、少しだけ客観的に見られた気がしました。

子どもはそこまで求めていなかった

準備に追われているときは、「ちゃんとした形でやらなきゃ」と思い込んでいました。

でも、ふと子どもの様子を見てみると、

・飾りを見るより、一緒に遊んでいるときのほうが楽しそう
・特別な料理より、いつものごはんでもニコニコしている
・写真を撮る時間より、一緒に笑っている時間のほうが自然な笑顔

そんな姿がありました。

私は「こうしてあげたほうが喜ぶはず」と思って準備していたのに、
実際の子どもは、もっとシンプルな時間の中で満足していたんですよね。

それに気づいたとき、

「もしかして、ここまで頑張らなくてもよかったのかもしれない」

と、少し肩の力が抜けました。

そして同時に、
「子どもが求めているのは“特別な形”ではなく、一緒に過ごす時間なんだ」と感じたんです。

親の満足になっていた部分もあった

さらに振り返ってみると、自分の中にこんな気持ちもありました。

・ちゃんとやってあげたと思いたい
・周りと同じくらいにはしておきたい
・「いいお母さん」でいたい

こうした気持ちは決して悪いものではないと思います。
むしろ、それだけ子どものことを大切に思っている証拠ですよね。

でも、その気持ちが強くなりすぎると、

・本来の目的より「やること」が優先される
・楽しさより「達成感」を求めてしまう
・できなかったときに自分を責めてしまう

そんな状態になってしまうこともありました。

気づかないうちに、「子どものため」と思っていた行動が、
少しずつ「自分の満足のため」に変わっていたのかもしれません。

だからこそ今は、

・子どもが本当に楽しんでいるか
・自分が無理をしていないか

を意識するようにしています。

そうすることで、行事の意味を見失わずに、自分たちらしい形で向き合えるようになりました。

行事との向き合い方を変えたきっかけ

「全部やる必要はないかもしれない」

そう思えたことが、私にとって大きな転機でした。
それまでは、“やるのが当たり前”という前提で動いていたので、選択肢があること自体に気づいていなかったんです。

でも一度立ち止まって考えてみると、「やり方は一つじゃない」と思えるようになりました。
そこから、少しずつ行事との向き合い方が変わっていきました。

「やる・やらない」の二択をやめた

以前の私は、行事をこんなふうに考えていました。

・ちゃんとやるか
・やらないか

この二択しかないと思っていたんですよね。

だからこそ、「やる」と決めたら手を抜きづらくて、結果的に負担が大きくなっていました。

でも実際には、

・少しだけ取り入れる
・できる部分だけやる
・タイミングをずらして楽しむ

そんな“間の選択”があっていいんですよね。

たとえば、

・飾りは出さないけど、食事だけ少し特別にする
・当日は忙しいから、別の日にゆっくり楽しむ
・写真は撮らず、その時間を一緒に過ごすことに使う

こうした形でも、十分「こどもの日らしさ」は感じられました。

この視点を持てたことで、
「完璧にやらなくても関われていればいい」と思えるようになり、気持ちがぐっと軽くなりました。

自分たちに合った形を探すようにした

もう一つ大きく変わったのは、「基準」を周りから自分たちに戻したことです。

それまでは、

・周りはどうしているか
・一般的にはどうするのか

を気にしていました。

でも今は、

・今の生活に合っているか
・無理なく続けられるか
・自分たちが心地よくいられるか

を基準にするようにしています。

たとえば、忙しい時期ならシンプルにする。
余裕がある年は少しだけ手をかける。
そのときどきで変えてもいい、と考えるようになりました。

すると不思議と、

「これくらいでちょうどいいかも」
「この形なら来年も続けられそう」

と思えるラインが見えてきました。

行事は一度きりではなく、これからも続いていくものだからこそ、
無理をしない形を選ぶことがとても大切だと感じています。

今では、「どうするか」を迷う時間も減って、
こどもの日を前よりもずっと自然に迎えられるようになりました。

我が家のちょうどいいこどもの日の過ごし方

いろいろ試して、悩んで、少しずつ形を変えていく中で、今の我が家はとてもシンプルなスタイルに落ち着きました。
「これでいいのかな」と迷っていた時期もありましたが、今はこの形がいちばん心地いいと感じています。

シンプルに楽しむ

今の我が家は、「少しだけ特別」を意識しています。

・ごはんをいつもより少しだけ特別にする
・小さな飾りをひとつだけ出す
・写真は気が向いたときだけ撮る

以前のように全部を頑張るのではなく、「できることを少しだけ」に変えました。

たとえば、料理も手の込んだものではなく、

・いつものごはんに一品プラスする
・市販のものをうまく取り入れる

といった形にしています。

それでも、食卓の雰囲気が少し変わるだけで、「今日はこどもの日なんだな」と感じられるんですよね。

不思議なことに、完璧にやっていた頃よりも、今のほうが素直に楽しめている気がします。

無理なときはやらない

もう一つ大きく変えたのは、「やらない年があってもいい」と思えるようになったことです。

忙しい時期や余裕がないときは、

・あえて何も準備しない
・後日、落ち着いた日に少しだけ楽しむ

そんな過ごし方をすることもあります。

以前は「何もしない=ダメなこと」と感じていましたが、実際にやってみると、意外と何も問題はありませんでした。

むしろ、

・バタバタしない
・気持ちに余裕がある

そんな一日のほうが、穏やかに過ごせたんです。

そして後から振り返っても、「やらなかった後悔」はほとんどありませんでした。

それよりも、「無理をしなかった安心感」のほうが大きかったです。

子どもとの時間を優先する

いろいろ試してきた中で、今いちばん大切にしているのはここです。

・一緒に遊ぶ時間
・ゆっくり会話する時間
・何気なく過ごす穏やかな空気

行事の形よりも、「その日の過ごし方」を大切にするようになりました。

以前は、準備や段取りに気を取られて、

・子どもとゆっくり向き合えない
・気づけば一日が終わっている

ということも多かったんです。

でも今は、あえて“余白”を残すことで、

・自然な会話が増える
・笑顔の時間が増える

と感じるようになりました。

そして強く思うようになったのは、
「何をしたかよりも、どんな空気で過ごしたかのほうが、子どもの記憶に残る」ということです。

特別なことをしなくても、
一緒に笑った時間や、穏やかに過ごした一日は、ちゃんと大切な思い出になっていく。

そう思えるようになってから、こどもの日がぐっと身近で、やさしい行事になりました。

義務感を手放して気づいたこと

行事への向き合い方を少し変えただけで、思っていた以上に大きな変化がありました。
「やらなきゃ」と思っていた頃には気づけなかったことが、少しずつ見えてきたんです。

気持ちに余裕が生まれた

まず一番大きかったのは、気持ちの余裕です。

それまでは、

「準備が間に合うかな」
「ちゃんとできるかな」

と、どこか常に焦っていました。

でも、「無理にやらなくてもいい」と思えるようになってからは、

・時間に追われない
・思い通りにいかなくても気にしない
・その場の流れに任せられる

そんな過ごし方ができるようになりました。

すると自然と、

・焦ることが減る
・イライラしにくくなる

と、心の状態が大きく変わっていきました。

ほんの少し考え方を変えただけなのに、こんなに違うんだと驚いたのを覚えています。

家庭の空気が穏やかになった

気持ちに余裕ができると、家庭の空気も変わっていきました。

以前は、

・準備に追われて会話が少なくなる
・思うようにいかずピリピリする

そんな時間もありました。

でも今は、

・自然と会話が増える
・ちょっとしたことで笑える
・お互いにやさしくいられる

と感じることが増えました。

特別なことをしなくても、穏やかな時間が流れているだけで、「いい日だったな」と思えるようになったんです。

そして実感したのは、
「親の余裕が、そのまま家庭の空気になる」ということでした。

どれだけ行事を頑張るかよりも、どんな状態で過ごしているかのほうが、ずっと大切なんだと気づきました。

行事が「楽しいもの」に戻った

頑張りすぎていた頃のこどもの日は、

「ちゃんとやらなきゃいけない日」
「準備をこなす日」

のようになっていました。

どこかで義務のように感じていて、心から楽しめていなかったんですよね。

でも今は、

「できる範囲で楽しもう」
「今日はどんなふうに過ごそうか」

と、自然に前向きに考えられるようになりました。

完璧じゃなくてもいいと思えるようになると、

・小さなことでも楽しめる
・その日の雰囲気を味わえる

そんな変化もありました。

行事は本来、楽しむためのもの。
その当たり前のことに、やっと戻ってこられた気がします。

無理を手放したことで、こどもの日がまた少し好きになりました。

まとめ|こどもの日は「やらなきゃ」じゃなくていい

こどもの日の行事は、本来は楽しい時間のはずです。

でも、いつの間にか

・ちゃんとやらなきゃ
・周りと同じようにしなきゃ

と考えてしまうこともありますよね。

そんなときは、

・少しだけやる
・無理なときはやらない
・自分たちに合った形を選ぶ

という考え方に変えてみてもいいと思います。

「無理なく続けられる形こそが、その家庭にとっての正解」です。

完璧を目指さなくても大丈夫です。
今年のこどもの日は、少し肩の力を抜いて、自分たちらしい過ごし方を見つけてみてください。